Krixter's picture
download
raw
6.35 kB
{"novel_id": "n0001dl", "chapter": 2, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0001dl/2/", "title": "プロローグ", "content": "突然だが俺は俗に言う転生者というやつである。\n剣と魔法のファンタジー、そんな世界への転生というのは多くの青少年が一度は夢見るシチュエーションだろう。\nかく言う俺も生まれた直後、本来なら物事を考えることもままならないような時期にそう思っていたわけである。\nだがそんな思いもすぐにまた別の驚愕によって吹き飛ばされてしまった。\nああ、今でもあの瞬間のことを、そしてそこから続く現状を思い起こすとなんとも形容しがたい思いがこみ上げてくる。\nこの感情が胸に去来すると決まって俺は苦虫を潰したような顔をしてしまう。\nそのせいで幼馴染達に毎度心配をかけるわけだが……。\nそれほどまでに現状は如何ともしがたいのだ。\nそう、あれはまさに俺がこの世界に生まれた直後のことだ。\n\n\nあぁ……、なんだ……?俺は、何を……。暗くて窮屈で、前も後ろも横も上も下も分からない。\n何が自分の身に起きている?俺は確か、家でネットサーフィンをしてたはずじゃあ?\n\n突然、世界に光が満ちる。\n窮屈さからも脱して、しかして今度はうまく体の感覚がないという不自由さと目が見えない不自由さが俺を襲う。\nさらには無性に泣かずにはいられない。\n\nなんだ?なんなんだこれは。まるで俺の体が俺のものじゃあないような…\n\n「おぉ、おぉ、元気な子じゃて、泣きよる泣きよる。ほれ、ユズハ、お前の子じゃ、抱いてやんなさい」\n\nふと声が降ってきた。\n老婆の声だ。\n俺の泣き声の中でもよく通る。\nそれに聞いたことのない言葉だというのになぜか何を言っているかわかる。\nしかし、子だと?俺が?誰の?何を言ってる?\n\n「あぁ、婆様、ありがとうございます、ありがとうございます……これであの人も浮かばれます……さあ、おいで私の赤ちゃん」\n\n途端、俺は自分が暖かな何かに包まれたことがわかった。\nそれは物理的に何かに包まれたとかじゃなく、もっとこう、心で感じるような何かだ。\nでもそれが何かは薄々わかってる。\n2人の人間のたった2つの言葉とはいえ、今の自分の状況を鑑みるに、どうやら俺は赤ん坊としてこの、たった今俺を包み込んでくれている人のもとで生まれ直したらしい。\nああ、それはなんたる幸運だろうか!\n誰とて一度は思うだろう。\n人生をやり直したいと。\nあの時こうしていればと!\n少しモテただけで自分がイケメンだと勘違いして死ぬほど痛い人間だったあの頃!\n可愛い女の子の態度を勘違いして告白玉砕し笑いものにされたあの頃!!\nそして親にオナニーを見られたあの瞬間!!\nそれを自分はやり直せるのだ!\n生まれ出でた場所が違えど今までの人生の経験は必ず役に立つはずだ。\nもしこれが、ネット小説とかによくある異世界転生だとしてもそれはそれでいい。\n現代日本に生きた人間のファンタジー知識はきっと俺の力になるに違いない。\n天才魔法使いとか戦士とかちやほやされるのも夢じゃない!\nああ、ワクワクが止まらない……!早く大人になり…\n\n「して、ユズハ、その子の名前は決めておるのかい?」\n\n「ええ、婆様。あなたは鬼人族がテツ、そしてユズハの間に生まれた子。名をカエデ。あなたの行く末に鬼子母神様のご加護があらんことを……」\n\n「カエデか、ええ名じゃええ名じゃ。お前さんとテツの子ならきっと美しい女子になるじゃろうて」\n\nなりたぁぁぁあ!?\n今女子って言った!?女子って言ったの!?\nええええええええええ!!!!\nそんな馬鹿なまさかそんな!!\nおお鬼子母神様とやらよ!\nこれはネットでTS快楽堕ちモノとかNTRモノばっか漁ってたドMな俺がいけなかったんですか!?\nせっかくできた彼女に寝取らせプレイしようとして逃げられた俺が悪いのですか!?\n素直に転生させてくれたっていいじゃないかぁ……なんか(女の子になって)嬉しいようなそうでないような複雑な気持ちだな……こんなん泣かないとやってられんわ…………。\n\n「あらあら、本当に元気な娘ねぇ、誰に似たのかしら。フフフフフ」\n\nきっと誰にも似てないと思うよ、今生のお母さん……\n\n\nそんなこんなで今やピチピチの17歳。\nおでこから一対、ニョキりと顔を出した角は俺が鬼人族という、前世ではファンタジーなどでしか名前を見ない種族の出であることの証である。\nしかし重要なのはそこではない。\n真珠のような肌とはきっと俺の肌のことを言うのだろうし、鴉の濡れ羽色の髪の毛とは俺の肩にかからないくらいの長さの髪のことを言うのだろう。\n張りがあって重力に逆らう、前世でもそうそう見ることはない美巨乳に、キュッとくびれた腰とほっそりとしながらもむっちりとした太もも。\n手足はすらりと長く身長は女としては少し高めかもしれないがしかし高すぎるということもない。\nつり目がちな目つきにすっきりとした鼻、さらに桜色で可憐な小さな唇。\nそうかぁ……俺の理想の女性って俺のことだったのかぁ(白目)。\nああ、諸君。前置きが長くなった。\nこれはこんな生い立ちと姿を持つ転生を果たした性癖ひん曲がり野郎である俺/私の背徳とかエロに彩られた物語である。", "preface": "※プロローグにエロはありません。\n処女作。"}

Xet Storage Details

Size:
6.35 kB
·
Xet hash:
e713a5d5db08ad4d42d8d2854f896427531ba92a7110e588228b5d515f1ea265

Xet efficiently stores files, intelligently splitting them into unique chunks and accelerating uploads and downloads. More info.