| {"novel_id": "n0001dl", "chapter": 4, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0001dl/4/", "title": "第2話 幼少期2", "content": "「うん、これでよし、だな」\n\n俺はいま自室の姿見の前で外出前の最終チェックをしている。鏡に映るのはまだ幼いながらも現代日本の12才の女の子とは比べ物にならないほど発育した少女だ。\nだがそれよりも目につくのは服装だろうなぁ。\nどういうわけか鬼人族の若い女性はみな胸元の大きくはだけたミニスカ着物を着ている。\nこれを知った俺が心の中で、どこのエロゲだよ、と突っ込んだのは仕方ないと思う。\nその例にもれず俺も紫をベースとした着物を、ぽよ~んとしたおっぱいを大きく露出させながら着ている。\n母さんの話だと、別段鬼人族は身持ちが軽いわけではないらしいんだけど……しかし、エロいな…\n\n「ほら、いつまでもそうしてないで、もう約束の時間は過ぎてるのでしょう?早く行きなさい」\n\n「あ、母さん、うん、今行こうとしてたとこ、ほんとに、それにあいつらは私の遅刻癖をよく知ってるからだいじょぶ」\n\n自分の姿をまじまじと見ていたら、部屋に母さんが入ってきた。\n正直母さんはめちゃくちゃ美人だ。\n人間と違って鬼人族の寿命は非常に長い。\n17、8才までは人間と同じ成長速度だけど、その後は非常に緩慢に老化していく。\n母さんはすでに100才を超えるけれど、そこからが女として脂が乗ってくる頃、といった風情。\n実際母さんはまだまだ若い方だとか。\n俺と違い背中の中ごろあたりまで伸ばしている髪の毛は日の光を浴びればキラキラと輝かんばかりにつややかだ。\n吊り目がちな俺の目と違って柔らかな目つきをしていて母性がすごい。むんむんやぞ。\n他の顔のパーツはほぼ一緒なのに、目つきだけでこうまで変わるとは…\nそれはそうと、やはり母さんも胸元はだけたミニスカ着物を着ている。\nミニスカから伸びるむっちりとした太ももは非常に悩ましい。\nさらにはまさしくメロンというべきか、その爆乳。\n母さん、俺は娘としてその乳が着物から零れ落ちないか心配ですぞ。\n\n「もう、そうやって調子いいこと言うところ、あの人にそっくりね」\n\n母さんはときたまこうして俺と、俺が生まれる前に死んだ今生での父を重ねるような言葉を口にする。\n正直、前世で両親のもとですくすく育った記憶がある俺にとって、産んでくれた母さんはともかく会ったこともない男になんら親近感は湧かないので少々困りものだ。\nそんだけ好きだったんだろうけど。\n\n「父さんに?ふーん…母さんって、ほんと父さんのこと好きだよね。ま、行ってくるよ」\n\n「ええ、そりゃあもういい男だったんだもの、ぞっこんよ、ぞっ・こ・ん!じゃあ行ってらっしゃい。\nああ、そういえば今日は集会があるから、帰りは少し遅くなるわ。もし宴会になったら帰れないかもだから、その時は式神を飛ばすわね」\n\n母さんや俺を取り上げてくれた婆様いわく、鬼人族は基本的に強い雄に惹かれるらしい。\nもちろんそれが絶対ではないし、強さにもいろいろな種類があるから単純に腕っぷしが強ければ無条件にモテる、というわけでもないらしいけど。\n娘の俺からしても超絶美人な母さんがぞっこんになるような俺の父親は果たしてどんな男だったのか。\nきっと生半可な男じゃなかったんだろうな。\n\n「ん、わかった。じゃね」\n\n愛用の木刀を腰に差し、母さんに手を振って外に出る。\n集会とはこの鬼人族の村というには少々大きすぎるような村の、意思決定機関だ。\nこの村の中で何かの分野でその実力の認められた者たちのみが参加できる会議で、母さんはその一員なのだ。\n母さんが選ばれた理由は単純な腕っぷしだ。\n母さんは武器の扱いも、術の扱いも一流の女傑なのだとか。\nそんな母さんが惚れ込む男って……\nまあそれは置いといて、今日はソーマと、もう1人の幼馴染で妹分のコサメと共に村のすぐ近くの森に探検に行く予定だった。\n…のだが、見事に俺が寝坊。\n絶賛俺は遅刻中なのである。\nまあよくあることなので大丈夫だろう。\nどうも朝は苦手だ。\n前世からのことなので実はこれは魂にかかった呪いなんじゃないかと思ったり。\n集合場所はソーマの家だったからまずはそこに向かおう。多分もう俺を置いて行ってるとは思うんだけどね。\n俺には相手がどこにいるかわからなくてもすぐに追いつく術があるから、ソーマもコサメも俺のことは割と気にせず先に出発してしまうことは今までもよくあった。\n\n\n「ああ、やっぱり先行ったか」\n\nソーマの家に着くと、やはり2人は先に行ってしまったらしい。\n\n「ごめんなさいね、カエデちゃん、あの子ったらいつもカエデちゃんを置いてっちゃって」\n\nソーマのお母さんのリカさんは申し訳なさそうにそう言った。\nリカさんも美人だし、はだけた胸元は目の保養になる。\nうちの母さんの方がすごいがな!\n\n「ううん、気にしないで、リカさん、もとはと言えば、寝坊した私が悪いんだ」\n\n「あらあら、カエデちゃんはほんとにいい子ねぇ、うちの子と交換したいくらいよ、うふふ」\n\n「リカさんほど若いんだったら、私は姉妹の方がいいな」\n\n「あらあらまあまあ、カエデちゃんったら、口がうまいんだから!ふふふ、さ、いってらっしゃい。\nあの子たちをよろしくね、ソーマはまだ頼りなくって……」\n\n「うん、まかせてよ、それじゃね、リカさん」\n\nちなみにこのやりとり、俺が遅刻するたびにしているので通算で凄まじい回数繰り返してるのだ。\nこんだけやっても飽きないんだからリカさんも面白い人だよなぁ。\nさて、ここで俺はソーマとコサメを探さなきゃいけないわけだが。\nこんな時活躍するのが俺が持ついわゆる転生特典というやつである。\nなんとただTSしただけでなく、俺は生まれながらに特別な力を持っていたのだ。\nその名も「神祖返り」。\n俺たち鬼人族の起源は、はるか昔偉大なる鬼子母神と古人とかいう種族とが交わり子を成したことらしい。\nつまり正しく俺たち鬼人族は神の血を引くわけだ。\nさすがに時代が降りすぎて今の鬼人族に神としての力はほとんど持っていないのだけど。\nそんな中極稀、本当に極稀に鬼子母神が有していたという能力を持って生まれる者がいるんだとか。\nそれが神祖返りであり、俺のことなのだ。\n俺に発現した神祖返りとしての能力は大きく2つ。「紫電」に「言語理解」だ。それから単純に身体能力も他の鬼人族とは比べものにならない。\n鬼子母神は紫電を操ったとされている。\n時には天候すら変えて紫の雷を呼び寄せ万軍を滅ぼしたり、身体に纏い戦場を縦横無尽に駆け巡ったとか。まさに一騎当千ならぬ一鬼当千であったんだと。\nまたこの世のあらゆる存在の言葉を理解し意思疎通できたらしい。\nたとえそれが無機物でも。\n俺はさすがにそこまでではないけど、魔力を使って紫電を纏って行動したり、動物たちとそこそこ意思疎通できる。\nこの言語理解のおかげで俺は幼馴染2人に置いて行かれても、鳥や虫やらに居場所を聞いてすぐ合流できるのだ。\n\n「さーてみなさん教えておくれ、ソーマにコサメはどっちに行ったんだ」\n\n『ーーー』\n\n鳥やら小動物やらが教えてくれる方にぶらぶらと気ままに歩く。\n\n「んん?」\n\nしばらく歩いていると動物たちからの報告に不穏なものが混じり始めた。\n曰く、「2人が男とその仲間に追われてた」とか、「向こうの丘の上の木で取り囲まれている」だとか。\nこれは本格的に急がなくちゃいけないかもしれない。\n俺にはソーマとコサメを危害を加える男に心当たりがあった。\nそいつは俺とソーマよりも2つ年上の、同年代でも一際大きい体格をしているやつで、おまけに性格が悪い。さらにタチが悪いことに腕っ節も強い。\nどうやら単純に弱いものいじめが好きなクズ野郎らしい。\nそいつがさらには子分も連れてるわけだから、ソーマとコサメでは太刀打ちできないだろう。\n腰に差した木刀を右手で引き抜く。\n前傾姿勢になり一旦目を瞑る。\n普段はセーブしている身体の枷を外すと、全身に力が満ちる。\n膝を曲げ左手を地面に。\n一つ、息をゆっくり吸い、俺は一気に飛び出した。\n神祖返りとして持って生まれた身体能力を十全に振るい、速度は0から100へ。\n景色が瞬きの間もなく後ろへ流れる。\n時折地を蹴り木々を\n掠めるように避けながら、ソーマとコサメの元へ向かう。\nすぐに森を抜け、目的地の丘が見えた。\n俺の目は未だ遠いその丘の頂上の景色を鮮明に認識した。\n自分と同じ鬼人族がソーマとコサメを取り囲んでいる。\nその中に例の心当たりである男……ゼンもいる。\nソーマはコサメを庇うように木を背に立っているようだった。\nまだ目立ったけがはない。\nといっても、いじめている側も大怪我をさせてはまずいと知っているから、目に見えるような傷はあまりつけないだろうから、見た目だけでは判断がつかない。\n……だからこそタチが悪いのだが。\n\nあと5歩。いじめっ子たちの中からゼンが進み出た。顔には下卑た笑み。\n\nあと4歩。ソーマはそいつを気高に睨みつける。\nだが鬼人族の少年達にとっての2才差は明確に体格に差が出る。\nましてや相手はゼン。\n戦力差は明らかだった。\n\nあと3歩。\nゼンが腕を引く。\n狙うのはおそらく胴。\n服で痣が見えないからだ。\n\n間に合わない?ふざけるな。\n目の前で大切な友達を傷つけられてたまるか。\n神祖返りとしてのもう1つの能力である紫電を纏う。\nしかし怒りがさらに紫電の出力を押し上げる。\n身体が紫電そのものと化す。\n視界が紫に染まり、次の瞬間、\n\n俺はソーマとゼンの間に降り立ち、紫電を纏った木刀がゼンを吹き飛ばした。\n\n「オゴォッ!?」\n\n「か、カエデ!?」\n\nゼンは後ろに立っていた子分もろとも吹っ飛ぶ。他の子分どもは突然現れた俺に驚愕しているらしく、動きがない。俺はソーマたちの方に向き直りたい気持ちを抑える。敵から目を離すなんて言語道断だ。\n身から迸り弾けるような音を鳴らす紫電の出力を抑え、未だ動きのないやつらをぐるりとねめつけ、口を開く。\n\n「お前ら、俺の友達に、何してやがる……覚悟できてんだろうなぁ……ッ」\n\n\n\n\n結局あの後、いじめっ子らをボッコボコにしたあけれど、そのまま遊ぶ気にもなれず、俺たちはソーマの家に戻ってきた。\nソーマもコサメも森の中を逃げる時に所々引っ掛けて怪我をしたらしく、今はその手当をしていた。\n\n「ごめん、コサメ、俺が弱いせいで……」\n\n「ううん!ソーマ兄は悪くないよ!ウチも何もできなかったもん!!それに悪いのはあいつらだよ!!」\n\nコサメの傷の手当をしていたソーマが突然そんなことを言い出した。\n俺もコサメの意見に賛成だな。\nコサメが「それ以上はいけない!」って言うから止めたものの、まだまだボコり足りないね。\n全く、ゼンに関しては自分が同年代の中では強い方だからって調子乗りやがって。\n\n「そーそー、悪いのはあの腐れ野郎どもだ。気にすんなよ、ソーマ。いざという時は私に任せろ、うん」\n\n「あはは、それは男としてどうなんだろうなぁ…でも、今日は助かったよ、カエデ。ありがとう」\n\n「別に、大したことしてないし、そもそも私が寝坊しなければだな……」\n\nうおぉ……はにかみながらそんな直球で感謝されるとすごい照れるぞ。\nてか男に感謝されてなんかキュンっと来ちまった……くそぅ、そんなまさか、う〜ん…………\n\n「カエデ姉、ありがとう!すっごいカッコよかった!」\n\n「おー、ほんとかー?コサメのためならお姉ちゃんがんばるぞ」\n\nそんな(男として)認めたくない感情も、コサメというロリ天使な美少女の言葉で吹っ飛ぶ。\nコサメは発育が悪いけどそれが逆に庇護欲を誘って可愛いんだよなあ。\nおでこにちょこんと頭を覗かせる1本の角までチャームポイントだ。\nうちの妹分が可愛すぎる件について、なんちって。\nこれで術の扱いはこの3人の中で一番だし、ただ守られるだけの弱い子ではないんだよな。\n俺?俺は魔力を練ると全部紫色の雷になるので術なんてできません。\n\n「あ、そうだソーマ、もしかしたら今日の夜さ………」\n\n\n\n\nその日の夜、自室で母さんの帰りを待っていると母さんの式神が窓にやってきた。\nこの式神は通信のできるタイプらしい。\nいいなぁ、便利だなぁ。\n\n『……カエデ?…ちょっと、今日はやっぱり帰れそうに、ないの。リカのうちに……』\n\n「行けばいいんでしょ?わかった」\n\n『……、……』\n\nあれ?終わりかな?でも通信続いてるし……\n\n「母さん?大丈夫?まだなんかあるの?」\n\n『う、ううん、だい、じょうぶ!もう暗いから、気をつけて、ねっ』\n\n「えーと、わかった。じゃあね?」\n\n『ええっ、また、ね!』\n\n式神がただの紙に戻った。\n\n………………………………………………いやまさかね?\n\n\n\n\n「あ、あぁ………」\n\n「見事です。私のこれを咥えこんでこうまで耐えられるとは、娘さんも気づかなかったでしょう」\n\n「も…、やめ………私、こんな、つもりじゃァあん!」\n\n「いいえ、やめません。どうか貴女も楽しんでください。……さあ激しくしますよ」\n\n「あっあっ待って、やめて!あっあっあっあん!あぁ、んひぃ!あっだめ、だめ、やめて、あ、あ、おっき、あ、あ、あ、」\n\n「だめなものですか。ここをこんなにも濡らして、締め付けて。聞こえるでしょう?この音が」\n\n「やっやっきかせ、ないで、あっあっこれ、すごっ、あ、あ、あ、くる、くる、すご、きちゃうっ、だめ、まって、おく、ごんごん、だめ、だめ、こ、こんなの、あ!あ!あ!あ!あぁ!あぁっ!イく、イく、イく!イくっ!!ああぁっっ〜〜ッッ!!んんんん!!!!ぁ、ぁ、なかっ、あつ、すご、これ、あぁ……………」\n\nまだ私はイってませんよ?\nぇ?まっ、イったばっかでぇ!あっあっあっあん、あ!!すごい!これ!!いい!!あ、あ、あ…………\n\n\n\n\n\n\n\n………………………………………………まさか、ね", "preface": "※この作品には精神的BLの要素が含まれます。\n今話投稿時点で日間ランキング6位。ありがとうございます。今後もご期待に添えるよう頑張ります。\n\n説明回"} |
Xet Storage Details
- Size:
- 17 kB
- Xet hash:
- 5704178ae01b10bae0efcdf62ab8a6639bcfd2724774e4084782767b80513527
·
Xet efficiently stores files, intelligently splitting them into unique chunks and accelerating uploads and downloads. More info.