| {"novel_id": "n0001dl", "chapter": 7, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0001dl/7/", "title": "第5話 君がため", "content": "俺にとって、その女は女神と言っても過言ではなかった。\nあの日、俺はいつものように手頃なおもちゃになるようなやつらを物色し、仲間どもと追い立て、騒ぎにならない程度に痛めつけようとしていた。\n逃げ惑う姿、痛みにうめく顔、泣いて許しを請う様を見て己がほの暗い欲求を満たそうと。\nだがあの日に限って、これからが本番というところで邪魔が入った。\n鮮烈だった。\n何かが弾けるような音とともに、俺は獲物の前から吹き飛ばされた。\nかろうじてわかったのは、いつの間にか獲物の目の前に誰かが立っていたことだけだった。\n\n『お前ら、俺の友達に、何してやがる……覚悟できてんだろうなぁ……ッ』\n\n激痛に耐えながら体を起こした俺に聞こえてきた口上と、目に飛び込んできた紫電を纏った美しい少女。\n目にも止まらぬ速さで駆け巡り、仲間たちは抵抗する間もなくやられていく。\nああ、本当に美しかった。その黒髪も、白い肌も、しなやかな身体も、そしてその気の強そうな双眸も。\nだからこそ、わが物にしたかった。\n犯し、蹂躙し、屈服させ、あの勝気な口から俺への屈従を宣言させたかった。\nだというのにあの女神は、俺よりもよわっちい男と共にいる。\nそうとも、あの女神に、あんなひ弱な男は釣り合わない。\n俺の、俺のものにしてやるのだ。\nあの女神は、カエデは、誰にも渡さん……。\n\n\n\n\n\nさて、今日も今日とて寝坊である。\nまさか17になっても朝の弱さが克服できないとは思わなかった。\n鬼人族では16で成人となる。\nそして成人した鬼人族の多くは自立し自分の家を得る。\n森の奥にある村落だというのにかなりの広さを持つがゆえに可能な伝統だと思う。\n俺もまた自分の家を持ったのだけれど、やはり朝がつらい。\n何度かソーマが起こしにきてくれたけど、そのたびに寝ぼけてソーマをベッドの中に引きずり込んでしまい、最近はめっきり来てくれなくなった。\nそんなわけで、今日は近くの森に狩りに行く予定だったのだけれど、また置いて行かれたのだ。\nいつもどおり言語理解で2人の向かった方向を尋ねたときだった。\n\n『――、―』\n\n「え?」\n\nある鳥が、大柄な男に話しかけられている2人を見たのが最後で、それ以外の情報が集まらなかった。\nもっといろいろな生き物に話を聞こうとしたときだった。\n\n「よお、カエデ」\n\n後ろから野太い声に呼び止められる。\n大柄の男って時点で嫌な予感はしてたけどさ……これあいつだろ………\n俺が振り返るとそこには筋骨隆々な一本角の大男が俺から6、7歩のところに立っていた。\nそう、かつてソーマとコサメをいじめ、最近まではおとなしかった男だ。\n\n「……なんの用だよ。ゼン」\n\n「なんの用だって?わかってんだろ?」\n\nゼンはニヤニヤと笑いながらそう言うと、1歩俺に近づいてくる。\n着流しの襟元から覗く発達した胸筋が目に付いた。\n\n「……で、ソーマとコサメをどうした」\n\n俺がゼンの胸元から目を逸らしてそう尋ねると、ゼンはさらにニヤニヤとした笑みを深めた。\n正直不愉快だ。\n本当に。\n\n「さあてなあ?俺はちょいと声をかけたくらいだがなぁ?」\n\n俺はゼンを睨みつけ、父さんの形見の刀の柄に手をかける。\n\n「無理やり喋らせてやってもいいんだぞ」\n\nそう凄むも、ゼンはニヤニヤとした笑みをやめず、両手を上げておどけるようにこちらを制する。\n\n「やめとけやめとけ。俺に何かあって、あの2人に何かあったらどうするんだ?」\n\n「やっぱなんかしてんじゃねぇか!!何が声をかけたくらいだ!!」\n\nするとゼンは喉の奥で笑いをかみ殺しながら1歩2歩と前に出てきた。\n自然とゼンを見上げざるをえなくなる。\n\n「声をかけただけさ。昔やっちまったことの償いをしたいってな?」\n\n「はん、何を今更……ってまさかソーマは真に受けたのか!?」\n\nゼンは笑いを抑えきれないと言わんばかりに喜色満面だった。\nまた、1歩ゼンがこちらに近づく。\nちらりと胸元に目をやった後、俺はゼンの顔を見上げ、睨みつけた。\nゼンはゼンで俺を見下ろし、隠そうともせずに俺の着物のはだけた胸元に下卑た視線を送っていた。\n見られている部分の、自慢の巨乳の、少し熱を持ったような感覚を努めて無視する。\nこんな男に見られて興奮とか、そんなことがあるはずないのだ。\n\n「へへ、あの二枚目野郎はちょいと真面目な顔をしてやりゃあコロリと信じてくれたぜ?前に俺が、お前に仕返ししようとしてた奴らに焼きを入れたことあっただろ?それが決め手だったらしいぜぇ?本当に俺が反省してるってよ、くくく……もうひとりのまだ疑ってた小娘の方の説得も、あの坊主自らしてくれたしよ」\n\nあの馬鹿……お人好しにもほどがある………これならこいつの俺を見る目が危ないこととか話しとけばよかったな……心配かけたくなくて話さなかったのが仇になったぞちくしょう。\n\n「クソ野郎め……で、具体的に何をしやがった」\n\n「ああ?なーに、俺の等身大の分身型の式神を一緒につけてやっただけよ。お前、自分の親が狩りのときに死にかけた話をあの坊主にしてたみたいだな?まあありゃ村じゃあそこそこ有名な語り草だが、説明の手間が省けたぜ」\n\n「なんかあったときはその式神がお前に連絡するとでも言ったか、ゲス野郎」\n\nゼンはその通りとでも言いたげに胸を張り、また1歩。\nツゥっと俺の視線がその張られたたくましい胸に吸い寄せられた。\nもはや完全に見上げる形になる。\nこの流れはまずいな……\n俺は漠然とそう思った。\n前世のR-18作品のシチュエーションに自分を重ねて興奮するスイッチが入りそうだった。\n視線を逸らして、とりあえずこいつを無視してソーマとコサメを探しに行こうかと考えたときだ。\n\n「おっと、俺を無視しちゃあダメだぜぇ?お前があの2人のとこに着く前に何かあったら大変だもんなぁ?」\n\n「お前の式神に負けるほど、ソーマもコサメも弱くない」\n\nそうだ、どうあがいたってこいつの分身が勝つ見込みはない。\nだがそれでもなおゼンの余裕は崩れない。\nむしろ自分の勝利を確信しているかのように、俺の体を上から下まで舐め回すように見つめてくる。\n\n「それはどうかな?俺がこの約5年間、何もせずに過ごして来たとでも?……あの式神には爆発の術がかけられている。俺に何かあっても爆発するし、俺の意思でも爆発するぞ?あの2人があの歳の割に強いのは知ってるが、不意打ちで爆発の術を起動されたらどうなる?それも、狩りができるくらいには危険な森の中でよ」\n\n「爆発の術って……そんなもんを式神に………」\n\n何かの術を物に込めるのは、特に物に込める用ではない術を物に込めるには細心の注意が必要になる。\n物と術が反発しあって、失敗すればそれこそ爆発の術を使わずに爆発が起きるだろう。\nそうなれば最悪術者が死ぬ。\nそれをさらに、既に術を込められている式神の符に、難度の高い爆発の術を込めるのは並大抵の努力じゃ成しえないことだ。\nそれも鬼人族ではまだまだ若造の19歳でそれとか……\n才能の無駄遣いだよアホ!!\nもっと村のためになることにその努力を費やせよ!!!\n\n「お前……馬鹿だろ………」\n\n俺がそう言うと、ゼンは初めて余裕の表情を崩した。\nグイッと大きく1歩、俺に近づく。\nもうゼンの身体は俺の目と鼻の先だった。\nゼンの着物の、開いた胸襟から除くたくましい胸元。\nそこから香る汗の匂い混じりの雄の匂いを、俺の鼻が感じ取っていた。\nヒクヒクと嗅いでしまわないように意識する。\n見上げる俺の視線と、見下ろすゼンの狂気じみた視線がぶつかる。\n妙にその額の一本角が雄雄しかった。\n\n「馬鹿なもんかよ……俺はこの日を!お前を、俺の女神を!俺のものにするこの日を!5年間待ち続けたんだぜ!!あの日から!!お前は渡さねぇ、あの坊主にも、他の誰にも!お前は俺のもんだ!俺のもんなんだ!!」\n\n目を見開き、くいしばるように言い放ったゼン。\n女神ってなんだ、とか、ぶちのめされてソレってまさかMなんじゃ、とか色々思ったけど、でも俺はその気迫に少し気圧されてもいた。\nフッとまたニヤニヤとした笑いを取り戻したゼンは、再び俺の身体を睨め回す。\nもはやこいつが俺に何を求めているのかは一目瞭然だった。\nそれへの期待など、感じてなどいない。\n雄々しい雄に、女として求められることに、喜びなんてこれっぽっちも感じていないのだ。\n俺は自分に言い聞かせた。\n\n「……へ、へへ、さあ、ついてこいよ。俺の家に行くぞ…俺がお前に何を求めてるか…わかってるよな?従ってもらうぜぇ?ひひ、下手な真似はするなよ?まあ式神も飛ばせないお前にゃどうしようもないだろうがな?」\n\nこいつの言う通り、俺は式神も飛ばせないほど術ができない。\nこれが母さんならこいつに悟られずに式神を飛ばすくらいできるんだろうけど……\n\n果たして俺は、それができたとして本当にそれをしただろうか…?\n\nそんな疑念を、俺は振り払う。\n\n「……この、…わかったよ……だけど、約束しろ。俺がお前に従ってる間はソーマとコサメには絶対手を出すなよ。出したら八つ裂きにしてやるっ」\n\n凄むも、ここにきてはもうそれは強がりにしか見えないことは明白だった。\n\n「わかってるとも、くく…さあ行くぞ」\n\nゼンはその太い腕を俺の肩に回す。\nわざとかそうでないのかー十中八九わざとだがー回した腕の先、掌や手の甲が俺の着物に包まれた胸に歩みを進めるたびにさわりさわりと触れていた。\nそんな、たいしたことない刺激に、俺の身体は鋭敏に快感を感じ取っていた。\n\nこれは、ほんと、やばいな。\n…あぁ、スイッチが入ってしまう……そうなったら俺………\n\nソーマ、ごめん、お前とコサメの……ためだから、仕方なく、そう仕方ないんだ………\n\n\n\n\n\nゼンの家はそのクズさと粗野な見た目の通り、散らかっていた。\nソーマの家とは大違いだ。\n家自体の大きさも一人暮らしするなら普通の大きさだが、そのせいで少し狭く感じる。\n脱ぎっぱなしの服。\nおそらく先ほど言っていた爆発の術とそれを式神に込める練習のときに使ったと思われる教本の数々が無造作に散らばっている。\n本棚があるなら戻せよ、と思わなくもない。\n前世の、一人暮らししている男子大学生の部屋の臭いに近い臭いが部屋を漂っていた。\nベッドはゼンの体格に合わせて大きめのもので、2人で寝るには充分………\n俺はそこで思考を打ち切り目の前にいるゼンに目を向ける。\nどかりとゼンがベッドの上に腰を下ろした。\n\n「さて、と……そうだな…まずは……」\n\n「待て、始める前に、これだけ言っておく。キスはなしだ」\n\nどうあがいてもヤられるならせめてそれだけは回避したい。\nソーマ以外とのキスなんて……\n\nそれにこういう要求はNTRモノではよくあ……\n\n心の中で頭をブンブンと降ってよくない考えを振り払う。\n\n「ふん、まあ、いいぜ……最後にはお前からさせればいいんだからな。……んじゃあまずそのたわわに実ったけしからん胸を見せてもらおうかねぇ、ひひひ」\n\n雰囲気も何もない、あるいは違う方向で雰囲気のある台詞で命令される。\n俺はてらいもなくもともとゆるい胸元の襟を広げる。\n自然とポロンっと俺の双球がこぼれ落ちた。\n母さんに似て大きく育ったそれは、母さんよりも張りがあり重力に逆らってその綺麗な形を崩さず、先端にちょこんとある桜色の乳首はツンと存在を主張していた。\n両腕を後ろに回し、少し胸を張る。\n\nヒュゥ\n\nゼンが口笛を吹いた。\nそのアメリカン(?)な反応に吹き出しそうになるのを我慢した。\nお前何人だよ!\n\n「おら、もっと近くに来いよ。俺がお前の胸を揉めるくらい近くにな」\n\nどうやらゼンは、自分から動こうとはしないらしい。\nそれもそうか。\nさっきの会話からして、支配欲求が強いみたいだし。\n俺を従わせたいのだ。\n屈服させたいのだ。\n俺はゼンの目の前に立つ。\nゼンの顔を見つめ、顔をそらすことはしない。\nそれはなんか負けた気分になりそうだったから。\n\n「…ん、ぅ……」\n\nゼンが不躾に、むんずと俺の右側の乳房を掴んだ。\nぐにゃりと形が崩れる。\nゼンの太くゴツゴツとした指が深く沈む。\n\n「あぁ、これが………」\n\nゼンの目は俺の揉みしだかれる乳房に釘付けだった。\nそのどこか子供っぽい仕草に可愛いと思いかけてその考えを振り払う。\nなんて恐ろしいことを考えようとしてんだ俺は……\nしかし、やはりというべきか、ゼンの掌は大きく、そして力強い。\n誰のものより、なんて考えないようにする。\nほんのりとしたむず痒い快感が胸を通して脳に送られる。\nふと、ゼンが俺の乳房を絞るように揉み、その終わりに先端の乳首をキュッとつまんだ。\n\n「んぅっ、ぁ、」\n\n鋭い快感が走り抜けた。\n徐々に身体が火照り始めたのがわかる。\n\n「へへ、可愛い声で啼くじゃねえか、ここがいいいのか?え?」\n\nそう言うと俺の右乳首を入念にキュッキュッと絞るように摘む。\n乳房の先端から広がる快感が俺の身体の官能に火を灯し始めていた。\n子宮が熱を持ち始め、ジュン、と膣が潤い始める。\n白い真珠のような肌がほのかに桃色に染まり始めていた。\n汗が滲み、首から滴った汗が胸の深い谷間に消えていった。\n服越しに見える怒張の存在が視界の端を掠める度に、子宮がキュンとなる。\n\n「んぁ、ぁ、ゃめ…んっ」\n\n自然と眉間にしわがよる。触られていない左の乳首がもどかしい。\nジンジンと痺れのような熱を発しながら、その存在をより主張するように、徐々に徐々に勃起し始めていた。\n\n「こっちも、触って欲しいのかっ?」\n\nゼンがニタニタと嬉しそうに、しかし興奮して食い気味に笑いながら聞いてきた。\nその股間の部分の大きな膨らみから俺は目をそらした。\n逸らした先に、今度はゼンのたくましい胸板が目に入り、思わずゴクリと唾を飲み込んだ。\nさらに今右の乳房を絞る手とは逆の手で、触れるか触れないかといった具合でツンツンと左の乳首を刺激してきた。\n\n「んんッ、はぁっ、誰がっ!」\n\n右と比べてあまりに微弱すぎる刺激に、俺はもどかしさを募らせる。\n気づけば上半身を微かに揺らし、少しでもより強く刺激を受けようと胸を振っている自分がいた。\n神祖返りとして感覚が鋭いゆえに、敏感なのか、それとも、俺が生来、淫乱で敏感な気質なのか。\n当然、それに気がつくゼン。顔に浮かべた笑みが、より得意げに深まる。\n\n「ん?どうなんだ?欲しいのか?…欲しいんだろう?そら、身体は欲しいって言ってるようだぞ」\n\nその揺れに合わせて手を動かし、ゼンは決して俺の左に乳首への刺激を強めようとしなかった。\nもどかしい、もどかして、たまらない。\n乳首って、こんなにきもちいいものだったんだろうか。\n左の乳輪をかすめるように、ゼンの指が這う。\nその一方で、右の乳首は容赦なく、遠慮なく、ギュッ、ギュッと刺激され、心地よい快感を教え込まれる。\nそのアンバランスさが、俺の理性を焦がす。\n\nあぁ…ダメだ、限界っ\n\n「…ゎってほしぃ……」\n\n口から震えたか細い声が漏れた。\n\n「ああ?聞こえねえぞ?」\n\n言葉とともにギュッと右の乳首がつままれる。\n鋭い快感が身体を駆け抜ける。\n\n「んんっ!ぃ、いうからっ、ひだり、ひだりも、さわってほしっ、ぁあああっ!!」\n\n言い終わらないうちに、両の勃起した乳首がギュムリと潰される。\n俺は背を軽くのけぞらせ、おとがいを上げて軽く絶頂を迎える。\nヒクヒクと小陰唇が震え、トプリと愛液が漏れ出る。\n腰の方も微かに震えていた。\nゼンはそれを嬉しそうに眺めると、次の命令を出してきた。\n\n「おい、下を見せろ」\n\n軽い絶頂で少し茫洋とした頭は、その言葉を深く考えずに命令を実行した。\n普段であれば絶対に拒否する命令に従うことは、快感で溶け、そして自分を快楽堕ちするキャラクターに投影し始めていた今の俺には興奮のスパイスでしかなかった。\n左手でミニスカ着物の裾をめくり、肉感的な太ももに挟まれた自身の秘所をゼンの目の前に晒す。\n薄く柔らかな陰毛の生え揃ったそこはすでに多くの愛液を漏らしている。\n小陰唇のヒクつきはまだ収まっていないし、それどころか高まる官能に合わせて物欲しげにうごめく始末。\nクリトリスもまた、軽く勃起を始めていた。\n\n「はははは、なんだ?もう準備万端じゃねえか!ははははは!とんだ淫乱だな!!あの坊主に悪いとは思わねぇのかっ?」\n\nその言葉が俺の羞恥心を煽る。\n\n違う、これは、ソーマとするうちに、敏感になっただけだから……ソーマ、違うんだ、これ、お前とコサメのためだから………だから……\n\n「そうだな、そうやって俺に見せたまま自分で気持ちよくなれよ」\n\n「ゎ、かった……」\n\n……だから、少し気持ちよくなっても、仕方ない、よな……?\n\n俺は裾をめくる左手はそのままに、右手で秘所を弄る。\n小陰唇からクリトリスまでをさらりさらりと数度撫ぜ、キュム、とクリトリスをその包皮の上から軽く潰す。\n\n「んくぅっ、ぁ、はぁぁ………」\n\nニタニタと笑うゼンの顔を見つめる。多分、今、俺は切なげな顔をしてる。\nそんな顔でゼンを見つめてる……\nゼンの顔から、初めから俺を誘惑してやまないたくましい胸板、そして興奮を煽り脳裏を焦がす着物越しの怒張へ目を滑らせる。\nギュムリとゼンが双乳を絞り、先端をつまむ。\n\n「ぁ、ぁ、ぁ、ダメ、それ、あ、ん、」\n\n俺はクニクニとクリトリスをいじり、腰をゆらゆらと前後させる。\nこれが全て、隠されることなくゼンに見られていた。\n俺は再びゼンの顔を見つめた。\nゼンは熱に浮かされたように、食い入るように、俺の痴態を見つめていた。\nそれらがさらに羞恥を煽り、その羞恥がより己が官能を高める。\n体の奥底から、グツグツとした何かが迫ってきていた。\nゼンの股間の膨らみが目に入った。\n布ごしでもわかるその巨大さ。\n\nあ、これ、ソーマのより……\n\nその瞬間、子宮がキュンとなって、膣から愛液がピュッピュッと吐き出された。\nそれに半ば反射で反応してクリトリスを強く潰し、続いてゼンが乳首を潰していた。\n奥底のグツグツが一気にせり上がり、弾ける。\n\n「ああああっ!?」\n\n一気に絶頂まで上り詰め、腰をガクガクと震わせて身体を突き抜けていった快感の嵐を享受する。\n半開きの口から唾液が垂れる。頭の中は真っ白になり、快感に蹂躙されていた。\nさらには絶頂で足から力が抜けてその場にへたり込みんでしまう。\nそうなれば自然、俺の胸からゼンの手は剥がれる。\n\n「はぁ…はぁ…はぁ…」\n\n息が乱れていた。\n訓練や戦闘ではこんなにもすぐに息切れしないのに、どうして気持ちよくなるとすぐに息が荒くなってしまうんだろう?\n俯いて息を整えながら、かき乱された思考はどうでもいいことばかりに思いを巡らす。\nそこそこ落ち着くと、どうにもソーマへの罪悪感が沸き立ってくる。\n\nどうして俺はこうなのか……チョロすぎやしないか、俺……\n\nその時、シュルシュルと布がこすれる音を耳が拾った。\n下を向いた視界が、ベッドの上から何かが落ちてきたのを捉えた。\nそれはゼンが巻いていた着流しの帯だった。\nそれがわかった途端、俺の心臓は再び高鳴り始める。ドクン、ドクン、と。\n\n「おい」\n\n頭の上から、声が降ってきた。\nまだ辛うじて残る理性の残滓が、先ほど湧いた罪悪感が、顔を上げてはいけないと警鐘を鳴らす。\n\n「おい、こっちを見ろ」\n\nだがそれは所詮残滓の、そしてほんの少し抱いただけのものが発しただけにすぎなかった。\n警鐘を無視して、俺はゆっくりと顔を上げる。\n\n「……っ!」\n\n息を飲んだ。\nゼンの身体がさらけ出されていた。\nビクリビクリと脈打つ大きくて血管の浮かんだグロテスクな肉棒。\n綺麗に6つに割れた腹筋、太い腕、大きく張った胸筋、がっちりと筋肉に覆われた首筋。その大きな身体は余すところなく鍛えられている。\n\nーいつか見たそれには劣るけど……\n\nその身体から目が離せない。再び膣から愛液が漏れ始める。\n\nーソーマとは……\n\n考えてはいけないことに熱に浮かされた思考が及ぶ。\n\n「次は……わかってるな?」\n\n肉棒がビクンと脈打った。\nすでに先走りが漏れ出てテラリとしていた。\n\nゼンの言葉に俺は、ゴクリと喉を鳴らす。\n\nここにきて、俺は認めるしかなかった。\n俺は、心の奥底で、こうなることを望んでいたことを。\nゼンの俺への劣情を理解しながらも、それをソーマに伝えなかったのも、伝えなければ、いつかゼンが俺の身体を求めてくるだろうこともわかっていながら、俺は何もしなかったのだ。\n顔を会わせるたびに、悪態を吐きながらも、いつも見えるゼンの胸板に興奮していたのだ。\nああ、あの身体に抱かれたらどんなに気持ちいのだろうか、と。\n\nそして、俺はついに、そんな望みを叶えることになるのだ。\nソーマを裏切って。\nそれがたまらなく、俺の興奮を煽っていた。", "preface": "ついにNTR", "afterword": "ゼン 「君がため おしからざりし 命さへ」(命がけの修行してあの子を手に入れるぞ)\n\n\nカエデ「君がため おしからざりし 我が貞操(字余り)」(いえああ!NTRじゃーい!)"} |
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