| {"novel_id": "n0002fv", "chapter": 10, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002fv/10/", "title": "10話 戦士と王女", "content": "今後がどうなるか分からない。\nどうしたら良いのか分からない。\nけどもそんな事は今はどうでも良いとネイナは言ってくれた。\n\n今だけは──好きな男に抱かれていいのだと言ってくれた。\nこれは男女間ならあってもおかしくない、一晩の過ち。\n一夫多妻がおかしくない世の中とはいえ恋人の交わりを許してくれたイーリスにも感謝だ。\n\n強いて言えばそのイーリスにもネイナにも見守られながらの初夜だというロマンチックの欠片もない事が不満だったが。\nグレイスの暮らす1Kの間取りしかない部屋ではどうしようもない事だとも分かっているのだけども。\n\n\n「うぅ…恥ずかしい……」\n「何を今更。いつも王女様のオナニーの後片付けしてるのは誰だと思っているんですか」\n「えぇ!?」\n\n\nリリーナが激しいオナニーした後に濡れたシーツを変えるのも、布団を被せるのも侍女長であるネイナの役回りだった。\nオナニーをして満足だったリリーナはネイナのフォローも知らず、ひたすら自分だけ満足していたにすぎない。\n\n\n「ま、外野の事は気にするな。今夜はたっぷり可愛がってやるからな」\n「う、うん……」\n\n\n女遊び馴れしたグレイスは緊張した素振りも見せず、リリーナに近寄ってくる。\nお互い、既に服は脱ぎ散らかし下着姿だ。\nリリーナは上下ともに白の、シンプルな清純そうな下着。\nグレイスは鼠色のボクサーパンツと白の肌着。\n肌着からは溢れんばかりの逞しい筋肉がリリーナにとって魅力的だった。\n\nしかし問題なのは自分のその下着だ。\nこんな事になるとは思っていなかった──そもそも用意された下着しか着用した事のないリリーナではどうしようもないのだが、色気が無さすぎて見られている事以上に恥ずかしかった。\n\n何せ、何故か同じく下着姿になっているイーリスとネイナがとっても艶っぽいのだ。\nイーリスは上下共に黒の大人びた下着。\nネイナはピンク色がメインながら縁が黒色の。\n自分だけが、何とも寂しいではないか。\n\nけれど、そんな事もすぐに気にしていられなくなる。\nグレイスに抱き寄せられ、唇と唇を重ねられる。\nそれだけで視界も思考もグレイスで一杯になり、何も考えられなくなるのだから。\n\n\n「んっ、ちゅっ……ふっ、あっ…♡」\n\n\n愛しい相手とのキス。\n幼い頃から惹かれてきた相手とのキスだ。\nそれだけで幸せに満ちた感情が溢れてしまい、怖いくらい。\n\nずっと夢に見てきたキス。\nけどもこのキスは現実のソレで、妄想やオナニーしか経験のないリリーナには刺激の強い事をされてしまう。\n端的に言えば舌を絡めるディープなキスだ。\n\n\n「ふくぅっ!?んっ、ふっ…♡はっ、あっ…んんっ♡」\n\n\n抱き寄せられ、逃げる事ができない。\n逃げるつもりもないけれど、力強く抱き寄せられながら口内を侵略され舌を絡められるだけで自分がか弱い女だと知らしめられているかのよう。\nグレイスの舌と唾液の味が口の中一杯に広がり苦しくも幸福だった。\n\n更に、目を開けて前に映るのはグレイスの顔のみ。\n妄想でもこんなに近くで彼の顔を見たことない。\n好きな人の顔を目前にしながら愛を確かめあう──キスが、こんなにも気持ちが満たされるものだとは思わなかった。\n\n\n「あっ、くぅっ…♡グレ、イスぅ…♡」\n\n\n身体が熱い。\nキスが一度収まり落ち着いた呼吸ができるようになるが、気持ちの高まりまでは落ち着かない。\n下着の舌では乳首が勃起し、股の部分からは水気溢れてショーツを汚してしまっているのが触らなくても分かった。\n\nもう何も考えられない。\nただグレイスに抱かれたいとしか考えられなかった。\n今のリリーナは、発情しきったただのメスでしかなかった。\n\n\n「脱がすぞ」\n「あっ…」\n\n\nグレイスが手慣れた手つきでブラもショーツも脱がしにかかった。\n身体は発情しきっていたが、一糸纏わぬ姿になった事で少し頭が冴えてしまった。\n\n──今、私はグレイスに全部見られてる。\n心臓の高鳴る音が煩くて仕方がない。\n\nリリーナの肌は護身として鍛えられていはするが、実戦的なモノではないため無駄な筋肉などはほとんどついていない。\nとても女性らしさの現れた、柔らかで抱き心地の良さそうな肉付き。\n日の下に晒された事がないのではと思うほど白くハリのある肌。\n\nまさに男好みする女性の身体そのもので、実際女性の裸を見慣れているはずのグレイスも見とれるほどだったが本人には自覚がない。\nそんな周囲の評価も知れずリリーナは借りてきた猫のように、変な所はないかと怯える事しかできなかった。\n\n\n「どうですかグレイスくん。リリーナ様のお身体は」\n「え……。その、めっちゃ綺麗で……言葉失ってた」\n「はぅっ……!」\n「むー……」\n\n\n今まで声も出さずに見守っていたネイナだったがこういう時はフォローに入った。\nリリーナの身体は誰の目に見ても文句なしの女体だったが、本人には分かり得ないのでわざとグレイスに感想を促す。\n\nスタイルの良いイーリスも羨む事しかできず、行為を容認したのを後悔しかけていた。\n特に胸元が羨ましいらしい。\nリリーナの乳房は巨乳とまではいかないが豊満で、けれども崩れるような大きさでもない絶妙なバランスで。\nスタイルは良いが若干慎ましやかなイーリスはとにかく羨んでいた。\nちなみにネイナもリリーナ程ではないがイーリスより実っており、羨む相手しかいない。\n\n\n「触る、ぞ」\n「う、うん……」\n\n\nグレイスも観客がいるせいかやりづらそうだった。\nしかし一度リリーナの身体に触れてしまえば魅力され、満喫する事しか考えられなくなる。\n\nまずは裸全体をソフトにタッチし。\n首元にキスを落としながら胸を揉んでいく。\n\nこの時点でリリーナは、予想もつかなかったこそばゆさと快感で頭がおかしくなりそうだった。\nまだ刺激の強い愛撫をされたワケではないが、首や鎖骨の辺りに触れるグレイスの唇や舌。\n優しく揉まれているはずだが大きくて力強い掌の感触で頭がおかしくなりそうだった。\n\n\nグレイスとこんな関係になりたいと、なれたらこんな事してみたいと激しいオナニーに耽ってきたリリーナだったが実際の感覚は予想以上だ。\n覚悟以上の快感にリリーナは戸惑い、頭が真っ白になっていく。\n\n\n「あっ、ふっ…♡やっ、あっ、はぁっ、んんっ…♡」\n\n\nまるで激しく愛撫されているかのように声が漏れていく。\n膣口からは愛液が垂れて布団を汚していくが……。\nまだ、愛撫ですら始まったばかり。\n強めに──けれども痛くならないように優しく。\nグレイスが乳首を摘まむとオナニーで性感帯を良くしてきたリリーナは跳ねるように身体を動かした。\n\n\n「ひゃんっ!あっ、やっ、あぁっ♡」\n\n\n全身に電気が走るかのような快感。\nその様子を見てグレイスは興奮と共に安心し、愛撫を激しくしていく。\nリリーナが初めてのようだから、いつも他の女性を相手にしているように激しく求めていいのか分からなかったのだ。\n\n膣内に指を入れれば拒む処か引き込むように受け入れて。\n掻き分けるように奥へと指を挿入し激しく弄った。\nあまりにもすんなりと入っていくものだから人差し指、中指と二本も入れて掻き回す始末。\n\n──すんなりと、と思っているのはグレイスだけでリリーナは自分の指や妄想よりも太く逞しい指が掻き回してくるのだから頭がおかしくなりそうな快感に襲われていたが。\n\n\n「あっ、やっ、あんっ♡指、ダメっ♡太っ、ああんっ♡♡♡」\n「うわ、すご。めっちゃ感じてるじゃん。ホントにはじめて?」\n\n\n処女でこれだけ喘ぐって事はよっぽどオナニーが好きなんだな、と口にはしないがイーリスにまでバレてしまう始末。\nあまりもの快感に耐えられなくて、リリーナはグレイスにしがみつく。\nピッタリとくっつかれては彼女の膣内に入った指しか動かせなくて、女性の身体を満喫したいグレイスには物足りなさを感じかけたが──。\n彼女の美しい金髪に顔を埋めながら香りを満喫するので十分楽しめていた。\n最近どうも、女性の髪が好きすぎて変態っぽいと悩んでいるグレイスだった。\n\n\n「あっ、やっ、あぁぁぁぁぁっっっ♡♡♡」\n\n\n感じやすいリリーナは、グレイスにしてみれば雑な愛撫で絶頂してしまっていた。\nあまりにもがっちりとしがみついてくるものだから、グレイスは彼女の髪を満喫する事しかできなかったのだ。\n後は本当にただ、指を掻き回すだけ。それだけだった。\n\nけれどリリーナは妄想の、オナニー以上の快感でぐったりするほど感じていた。\nその証拠にと言わんばかりに膣からは潮を吹き、広い範囲で布団を汚していく。\n\nこんな調子で大丈夫かと心配から少し萎えかけたが──。\n\n\n「はーっ♡はーっ♡♡♡」\n「……」\n\n\n幼馴染みの。\n見馴れたはずの女の子の顔が今まで見た事もないほど蕩けて女の顔をしていた。\nそれだけでムラっときたグレイスは萎えかけたぺニスに力強さを取り戻す。\n\nむしろもっと喘がせたい。\n幼馴染みの快楽に溺れる姿を見たいと興奮が収まらなかった。\nイーリスには申し訳ないが、幼馴染みだからこそ感じる背徳感のようなもので凄く興奮していた。\n\n\n「やるぞ、リリーナ」\n「あっ、はっ……♡」\n「あら。ご立派……」\n\n\nグレイスも下着を脱いで裸になる。\nそうなれば人一倍大きくて逞しいソレが、リリーナを犯したいと強く自己主張していた。\nネイナも初めてみるグレイスのぺニスに見惚れ、イーリスは恋人として自慢気な気持ちになる。\nグレイスとしてはこんなもので自慢になっても仕方ないと思っているので女性陣の視線には気づかなかったが。\n\nネイナはここで、こんなご立派なモノをを処女のリリーナが受け入れられるのかと心配になったが──。\nリリーナは仰向けに寝そべり足を開き、自らの手で膣口を広げていた。\n隣に本職がいるが、娼婦顔負けっぷりの淫乱っぷり。\n怖じ気づくどころか興奮が増し、早く繋がりたいと誘惑する始末だった。\n\n王女としての立場とか、今後の不安なんて全く頭にない。\n激しいオナニーを覗いて薄々感じていたが、王女どころか女性として心配になるくるいエッチな事に夢中すぎるリリーナだった。\n\n\nそんなリリーナだからだろうか。\nグレイスの逞しいぺニスだろうと初めての挿入でも半分くらいは順調で。\n残りは苦しそうに受け入れながらもしっかりと全部受け入れていた。\nオナニーもほとんど経験のない初な相手だと挿入すら手間取りそうなグレイスのモノだったが、本当にあっさりと受け入れていた。\n\nただ、そのあっさりというのは他人から見た印象であってリリーナは膣内どころかお腹を突き抜けてきそうな圧迫感に快感と困惑で気が狂いかけていたが。\n\n\n「あっ♡ふ、うっ…♡ほ、うっ♡」\n\n\n苦しくて痛い。\nけれどもオナニー中毒──いや、グレイス中毒と言っても過言ではない激しいオナニーに没してきたリリーナはそんな中でも確かに快感を得ていた。\n\nそして何より──そんな乱れられるほど好いている男と繋がった。\n自分の中に彼が入っている。\n大きくて逞しい彼が私の中を圧し広げている。\n言葉にし難い幸福感にも満たされる、淫らな中にも女としての幸せに満ちて顔が自然と蕩けていくようだった。\n\nそんな女として幸せそうな顔を見せられてはイーリスも……。\n糸目なため表情が分かりにくいがネイナも自分の中の女としての存在が刺激されるようで下着を濡らしてしまっていた。\n\n\n「グレ、イスぅ♡動いて、お願、っ、あぁっっっ♡♡♡」\n「すまん、耐えられるかこんなの…!」\n\n\n女性二人のような女の刺激は分からないグレイスだったが、雄を十分に刺激する表情とぺニスを痛いくらい締め付けてくる膣の感触に抑えが効かなかった。\nだが可能な限りゆっくりと。\n彼女の左手を握りながらじっくりと腰を振っていく。\n\n愛液でトロトロかつ締め付けの強い膣も魅力的だが、か細い力ながらぎゅっと握り返してくる掌も可愛らしくてたまらなかった。\n\n\nリリーナの方は固くて太いぺニスに膣内を抉られる感覚に痛みを感じながらも確かに快感を得ていて、馴れて痛みを感じなくなったらどうなってしまうのだろうと考えていた。\n痛みが失くなれば、今までのオナニー以上に快感を求めて乱れてしまいそう。\n快感もそうだが、心が満たされる。\n\n目の前には好きな彼がいて、中も外も彼の事しか見えず感じられない。\nこんな快感と幸せが得られる事が他にあるだろうか。\n──そう思うと、処女を失った事による痛みも幸せの一つとして思えた。\n\n\n「あっ、やっ、あっ、はっ、あっ、ああっ、あっ、はっ、やぁっ♡♡♡」\n\n\nひたすら快感を得て喘ぐ事しかできなかった。\n自分の中で逞しく動き回るぺニスの形を感じる事しかできなくなっていき、快楽に溺れる。\n\n\n「あーっ♡あっ、はぁぁぁぁっ♡あーっっっ♡♡♡」\n\n\n獣のように声を上げ、何度も絶頂した。\n処女だったとは思えないほど感じ、身を震わせた。\n頭の中が真っ白で、何が起きていたのかも理解できない。\n\n気がつけばお腹の中が熱くて、息の乱れたグレイスが寄り添うように倒れこんできていた。\n過程がすっとんで一気に終わってしまったかのような錯覚をし勿体無く感じるが、全身を襲う快感と気だるさがそれすらもどうでもよくなってくる。\n\n微かに戻ってくる思考の中でも──。\n\n\n「……えへへ♡」\n\n\nぺニスを引き抜かれた事により溢れる精液の暖かさと、潰さないように気を使いながらも寄りかかる彼の温もりで心が満たされて何も考えられなかった。\nとても淫靡な行為の後だというのに、リリーナの顔には少女のような純粋な笑みが浮かび──。\n幸せそうな表情のまま、微睡みへと落ちていった。"} 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