Krixter/Repo / n0002fv /31.json
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{"novel_id": "n0002fv", "chapter": 31, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002fv/31/", "title": "31話 賭けという名の契約", "content": "エルドゥーラの王城で魔性を呼び何人もの兵士や侍女を狂わせた。\nその犯人は王女を拐い、他国の女勇者を手込めにし、隣国の女王を狂わせた魔王グレイス──ではない事はアルスが一番良く知っている。\n\n\nリリーナこと王女リリアンヌを雑に洗脳しようとして失敗。\n挙げ句、聖痕を『奪って』勇者としての資質を失わせたはずのグレイスが聖剣を携えてアルスを追い払に来た──というのが彼の主観だった。\n\nアルスにしてみれば王城を襲った犯人がグレイスという勘違いは、王女と一緒に誤解を解けば済む話し。\nいつ追い討ちをかけてくるかも分からないので一先ず逃げるしかない。\nつまりグレイスと同じく一先ず隣国に逃げて力を蓄えようとしたのだ。\n実際はグレイスも悪評のせいもあり誤解を解く暇もなく、彼も追っ手がくるかもと反対側の国に逃げていたのだが。\n\n\nともあれ、グレイスに対抗するためには力がいる。\nアルスには魔性召喚等、多様の魔法や魔剣グラムがあるがそれだけでは心許ない。\n下僕──もとい仲間を増やし、手数も増やす必要があると考えた。\n\nけれど今までの経験で雑な洗脳は意味をなさないとも実感。\n魔法使いのリタや僧侶のアイシャもよく洗脳が解けてはグレイスに好意を抱いていたし、リリアンヌに至っては失敗した。\n\nしっかりと戦力として見据えるなら洗脳が解ける余地もないほどに。\nもしくは洗脳がなくとも従順になるようにする必要がある。\nそう考えて今回の獲物──聖女セヴンはしっかりと堕としてやると決めていた。\n\n\nとはいえ人の心のあり方など千差万別。\n何をもって堕ちたとするか分からないまま試行錯誤を繰り返している。\nまぁ──触手状の魔性を植え付けられ、巨大なぺニスとなった身体の一部を無様にしごき続ける彼女の姿は滑稽で見ているだけで優越だったが。\n\n\n「ふーっ……!ふーっ……♡」\n「はは、恐いな。そんな睨み付けるな」\n\n\nエルフの血を引いた聖女セヴン。\n淡い水色の髪を腰辺りまで伸ばし、美人系の顔つきをしているが身体は貧相だった。\n膨らみが無いワケではないが控えめで。\n肉付きは全体的に痩せぎすなまである。\n巨大なぺニスの存在もあり、胸元を目立たなくしてやれば男の娘でも通じそうなくらいだ。\n\n\nこれでも触手ぺニスに官能を刺激されて一度は性欲に狂い、同僚であるアイシスの処女を奪ったのだ。\n泣き叫ぶアイシスに遠慮なくぶちこみ、射精し、何度も繰り返した事で彼女は壊れた。\nセヴンに忠誠を近い、魔性である触手ぺニスの精液をくらい続けた事でアイシスは人でありながら婬魔のような存在へと堕ちたのだ。\n変わり果てた彼女を見てセヴンは正気に戻り今に至る──。\n\n\n「勇者と嘯く貴方を迎え入れなければこんな事には……!」\n「確かにお前を狂わせたのはワタシだが、アイシスを狂わせたのはお前だぞ?」\n\n\nリリアンヌの事もありしっかり堕とすと決めたワケだが、これがまた面倒くさい。\n性欲で支配して壊せばアイシスのような婬魔擬きにはなるが戦力としては使えないからだ。\n本能のまま殴りかかるバーサーカーをいくら用意してもグレイスには敵わない。\n意思を保ち、状況を把握しながら戦えなくてはダメだ。\n\n\n「──1つ、賭けをしないか?」\n「賭け……?」\n\n\n人間は妙な所で意志が強い。\n洗脳したり人格を破壊したつもりでも何かの拍子に治ったりしてしまう。\n今回も触手ぺニスに狂ったはずのセヴンはアイシスの変貌っぷりを見ただけで治ってしまったのだから。\n件のアイシスは信頼していた聖女に性欲の捌け口にされ絶望した結果、婬魔として覚醒する事で性行為を楽しめるようになり心の安定化を保っているようだが。\n\n一度堕ちかけても意識を取り戻してしまう強固な精神力を持つセヴンを堕とすには──。\nひとまず、賭けとして持ち掛けたルールで彼女を縛りつける事にする。\n契約と言ってもいい。\n彼女自信が認めた契約ならどれだけ屈辱的でも無下にできなくなる。\n一方的に此方のルールを押し付けるのではなく、彼女自身に少しずつでも受け入れて貰うために。\n\n\n「一週間。射精を我慢できればその触手ぺニスを外し、ワタシはこの街から出ていこう。\nもし我慢できず射精してしまい賭けに負けた場合は──ワタシの言うことを一つ、何でも聞いてもらう」\n「そんな事を言って私を嵌めようとしたって……!」\n「勿論、ワタシは何もしないさ。アイシスや他の事等もけしかけたりしない。\n所謂オナ禁、というのを一週間しさえすればお前の自制心は強固なものだと認め、諦めるという話しだ」\n\n\n追加で妨害らしい妨害を受けたと思ったら賭けは不成立で良いと条件を出した。\nその場合も触手ぺニスを外し、アルスは街を出ていく。\n\nこんな賭けを持ち掛けてくる事に不審がるセヴンだったが……。\nこの賭けを受け入れる以外に彼女が現状を打破する事もできない。\n暫くほど悩んだところで──。\n\n\n「………分かった。その賭けに乗るわ」\n「よろしい。では契約成立だ」\n\n\nアルスは上手く事が運んだ事にニヤリと口元を歪ませる。\nそこには勇者らしい優しさを持った感情などあらず。\n悪意しか感じられない笑みを浮かべていた。\nこの時点でアルスは賭けに勝ったと確信していたからだ。"}

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