Krixter/Repo / n0002fv /32.json
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{"novel_id": "n0002fv", "chapter": 32, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002fv/32/", "title": "32話 射精禁止", "content": "勇者アルスが魔王グレイスに追われ、エンテイアの街にやってきた。\nだが彼の瞳には絶望など無く、新たな仲間を探して魔王を討ち取らんとする意志が宿っている。\n──そう、感じたからセヴンは彼に隙を許した。\n仲間になってくれと言われた時は勇者一行に加われる事に光栄とすら思ったのに。\n\nセヴンは戦闘のコンビネーションの確認と称して街の外に連れ出された挙げ句、野外でそのまま襲われて肉体に醜く忌々しいモノを植え付けられてしまった。\n\n\n沢山の木の成る森の中で。\n力任せに太い樹木に押し付けられて。\n服を引き裂かれて犯された。\n『またか』と思いながらマグロでいたらいつの間にかクリトリスに触手が食いついて肉体を侵食していた。\n気がつけば人並み外れた、化物じみた巨大なぺニスが取り付けられていて。\n初め味わう射精の感覚にはマグロでいられず何度もセンズリしてしまう。\n\n挙げ句アイシスを襲ってしまったのは──正直、後悔もあれば自業自得だと蔑む気持ちもある。\nこんな感情を持つ自分の何処が聖女だと悪感情が心の中を駆け巡る。\n\n\n「そういえばセヴンさんは処女じゃなかったみたいだけど──昔、辛い事でもあったのかな?」\n「……」\n\n\n──射精禁止1日目。\n今日はアルスに連れられて魔物退治に付き合わされていた。\n世間的にはアルスとセヴンは新たなパーティになろうと親睦を深めている最中、との事になっている。\nアルスはセヴンやアイシスのように手を出した相手以外の前では猫を借りたように大人しくしていた。\n\n穏やかな微笑みと優しい声色で、人の心の中に心地よい風を送り込むようにして入り込んでくる。\nこんなのが夜は『あんな』アルスになるとは不思議でしかならない。\nそれに表面上は穏やかでも話しの内容はとても下衆ている。\n聖女でありながら、処女でもなかった理由についてなんだから。\n\n\n「私は……この街に来るまで浮浪者だったのよ。エルフの血のおかげか強力な魔力があっても、他所じゃ魔女とか化物とか言われていたわ」\n\n\n自分が処女じゃない理由を話す義理はなかった。\nけれど醜い姿を晒されていたワケだし、今更取り繕う必要もない。\nむしろもっと汚い部分を見せつけて落胆させるのも、この男から逃れる術になるかもと思って口にする。\n\n\n「浮浪者なんてやってれば血の事とかを隠して身体で稼いだりするしかなかったのよ。見損なった?」\n\n\n人の事象の受け止め方は勝手がすぎる。\n他所では魔女と呼ばれたが、エンテイアの街では『聖女』と敬われた。\nきっかけはほんの気紛れでエンテイアの街に向かう商隊を魔法で守った事だ。\n浮浪者で。宛もなく色んな街を転々としていたセヴンは魔物の群れに襲われている商隊を発見し。\n強力すぎるくらいの魔法で魔物を追い払ったのだ。\n\n『魔女』としてはこのまま恩を着せて商隊から報酬を奪えるだけ奪うつもりだった。\n大人しくしていても魔女として蔑まれる事はあるし、隠しても仕方がないので魔女の側面が使える時は使う。それだけのつもりだった。\nしかし何故か商隊の人達はセヴンを『聖女』として持ち上げた。\nこれ以上ないほどに歓迎し豪華な食事や服、宝石を用意してセヴンに献上しようとする。\n\nその反応が逆に怖くなったので一食奢ってくれれば良いとだけ口にしてその場を去ろうとした。\nしかし『聖女様は奥ゆかしい!』なんて更に勘違いされる始末。\nそのままエンテイアの街にまで連れていかれ、着ていたオンボロな布切れのような服は無理矢理、豪勢な装飾のされた修道服に着替えさせられた。\nそこで初めてエンテイアの街が水の女神様とやらを信仰する場所だと知った。\n水色の髪は女神様の加護を受けたと証だとか何とか。\n\n実際はハーフエルフ等になると得意とする魔法の精霊に影響されてか、変わった髪色になりやすいというだけ。\n純粋なエルフの血筋であるハイエルフ等になれば精霊を完全に使役できるからか影響は少なく金髪が多いらしいが……。\n\n\n──ともあれ、エンテイアの街ではそんな理由等が重なってセヴンは『聖女』として持ち上げられた。\nしかし実際はエルフの血が少し流れているだけの浮浪者にすぎない。\n一つの場所に落ち着けないので、身体で稼いだりしたと言っても娼婦のような職業に出来たワケでもなかった。\n\n路地裏や橋の下で。\n一食分になるかならないかの路銭を稼ぐだけの娼婦以下の底辺。\nゴミ山から使えそうな物を集めたり、川でしか身体も洗えない汚ならしい生活。\nそれが、『浮浪者』セヴン。本来の姿だ。\n\n\n「どう?がっかりした?」\n\n\n我ながら酷い人生だ。\nとはいえ何とか生きてこられたし、アルスに目をつけられるまでは神像に祈るふりさえしているだけで良い食事や生活が約束もされた。\nこの男さえいなくなれば私はまた聖女として優雅な生活ができる。\n\n──さぁ、落胆しろ!どうせなら蔑み、こんな女いらないと諦めろ!!\n\n\n「……そうだね。自分から聞いてなんなんだけど──」\n\n\nアルスは勇者の優しい微笑みの中にも戸惑いのような引きつったような表情が表に出始めた。\n落胆させるのに成功したとネガティブな方でセヴンが喜んだ所で彼は──。\n\n\n「凄く、どうでも良いかな。長々と話されたけど君の魔力と戦闘力以外はどうでもいいや」\n「……」\n\n\n酷く最低な発言と共にセヴンの過去に興味を無くし、魔物探索に集中し始めた。\n彼はセヴンの力しか求めていない。\n\n\n\n\n◇◇◇\n──射精禁止3日目。\nアルスは約束通り何も手を出さないままその日も夜を迎えた。\n『表』の勇者アルスとは一緒の食事をとらされたりしているが『裏』のアルスは一切こない。\n何を企んでいるのかと気が気ではないが、何もしてこないのは助かっていた。\n\n\n「んっ、くっ……!」\n\n\n『聖女』セヴンには専用の浴室が用意されていた。\n勝手にセヴンを神聖化している人達が彼女の暮らしを豊かにしていく。\n更には湯浴みは清らかに、穏やかに済ませる物とセヴンが1人で使えるようになっていた。\n\nいつも通り石鹸やタオルを使って身体の汚れを落としていく。\nセヴン一人しかいない、広い浴室にはお湯が流れる音や彼女の発する音しかしない。\nそんな静かな浴室ではセヴンの切なそうな艷声は、よく響く。\n\n\n「つっ……うっ、くっ……ふっ……♡」\n\n\nセヴンの身体は浮浪者時代の影響か肉付きはあまり良くなく痩せぎすだ。\nエルフの血の影響か若くみられがちな容姿だが、ギリギリ中学生。\nそれも凹凸や括れの少ないレベルでの裸体だった。\n実態の年齢は……浮浪者のため生まれた時などもハッキリしていないため分からないが20は近いはずなのだが。\n\nそんな痩せぎすな少女の肉体には相応しくないモノが股の部分に鎮座している。\nアルスに取り付けられた触手ぺニスだ。\n\n──ソレはセヴンの身体としっかりと融合し彼女の意思で反応してしまう。\n細部に違いはあれど見た目は人間のぺニスとあまり大差はない。\n無駄に精巧で玉袋、精巣も備えつけられている。\nだがその一方で女性としての機能も残っていた。\n今や玉袋に隠れるような形になっているが、浮浪者時代に使い込まれた女性器がソコには確かに存在する雌雄一体。\n\n膣からは特に反応がないがぺニスの方は少し固さを得て半立ちの状態である。\n\n\n「な、んで……!こうなるのよ……っ!」\n\n\n特に何かあったワケじゃない。\n勃起していない状態でも長く存在感のあるぺニスが邪魔だなと眺めていただけだった。\nただそれだけで、ぺニスに力が加わっていく。\nそして思い出すのは射精の気持ち良さ。\n頭がおかしくなるのではないかと思うほどの快感。\nオーガズムによる快感がぺニスから全力で放出され、終わった後の脱力感までもが恍惚として。\nそんな至高の快感が脳裏に浮かぶ。\n\n\n「あー……っ!もうっ!!!」\n\n\n無理矢理意識を古い払って浴室を後にする。\n身体を拭いて下着を履こうとして──。\n女性物の下着ではぺニスを抑え込むようにして刺激してしまう事に気がついた。\n\nセヴンは再びヤケクソに叫びながら下着を床に叩きつけた。\n白い絹のパンツが床に鎮座するが、もうどうでも良い。\nそのままノーパンでパジャマに着替えて浴室を後にした。\n\n\n◇◇◇\n──射精禁止4日目。\nその日もアルスからのアクションはなかった。\nしかしアイシスが信者を妖艶な表情をしながら地下へと連れ込むのを見かけた。\n\n──彼女も、セヴンを刺激してこない。\nセヴンの寝室の横で行為に及んで艷声を漏らす等の挑発をしてくるかと思ったが、そんな事もしてこなかった。\n\n\n二人は素直にセヴンのオナ禁の賭けを進めさせている。\nあくまでセヴンが我慢すればいいだけの話し。\n\nけれど普通なら、自分が賭けに勝つために何か行動を起こすべきじゃないのだろうか。\nギャンブルだってただ運任せに金を掛けるのは素人のする事。\nルール違反にならない程度に手を回したり、確率を操作したり。\n普通はそれくらい、する。\n\nけれどアルスもアイシスも他愛ない会話をするくらいで何も仕掛けてこない。\n自分が本当に欲しいのならばもっと何かしてくれてもいいはずなのに。\n\n──手を出してこないのは良いことのはずなのに、何故か気が狂いそうだった。\n\n\n\n◇◇◇\n──射精禁止5日目。\nアルスが来た。\n\n\n「どうやら我慢できてるみたいだね?」\n「うるっ、さいっ……!」\n\n\nセヴンが着ているのはただの修道服ではない。\n布地も豪華で装飾が備え付けられており少しばかりごちゃごちゃしている。\nしかしそれでも分かりやすいほどにスカートの下ではぺニスが勃起しているのが丸分かりだった。\nテントが張り、苦しそうにしている。\n\n\n「酷い臭いだ。汗とオスとメスと、色んな臭いが混ざってる」\n「うるさい、うるさいっ!!!」\n\n\n近頃はぺニスだけでなく膣までもが、何もしなくとも反応し初めていた。\n膣からも体液が流れては太股を伝う。\n流石に水溜まりができるほどとは言わないが、セヴンの足元には水の垂れた後が残る。\n\n\n「──残念だよ」\n「……?」\n\n\nオナ禁がこれほどまで苦しいものだと思わなかった。それもたった一週間で。\nそんな気が狂いかけてる中でアルスは静かに呟いた。\n\n\n「どうしても、君の力が欲しかったんだ。どんな手を使ってでも手に入れてやるとね。\nけど賭けに勝ったとしても君の全てを手に入れるのは難しそうだ」\n\n\nこの調子だといつ爆発してもおかしくない。\n精巣で常に新しい精液が作られているのか玉袋までもがグツグツと煮えたぎるように熱い。\n内心では賭けには負けるかもと思っていた。\n敗けを認めたくない一方で何でも言うことを聞くという約束を果たす心の準備が整いつつあった。\n\n──そんな中で。\n\n\n「諦めるよ。賭けは無しで構わない。僕の魔力が無ければそのうち触手も消えるだろうから数日我慢してくれ。それまではもう好きに射精しても何も言わないよ」\n\n\n──さよなら。\n\n\nあっさりと、それは告げられた。\n何故だろう。\n心の準備をしていたせいか拍子抜けで頭が真っ白になった。\nあれだけ私を求めて、こんな苦労もさせたくせに。\n──なんで、そんな簡単に諦められる?\n\nそんな感情が沸いた時、自分の素直な気持ちに気がついた。\n今、私は──あっさりと身を引かれて怒っている。\n\n\n「行かないで!!!」\n\n\n何故か彼を引き留めていた。\nいつの間にか私はアルスの必要とされたがっていた。"}

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