| {"novel_id": "n0002gf", "chapter": 14, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002gf/14/", "title": "十話 〜魔法少女ミオの逆転〜 (リョナエロ有り)", "content": " ぱきりと、軽すぎる音と共に右腕がひしゃげた。\n\n(あ、これ、もうダメだ)\n\n 痛覚制御は効いている、動きに支障が出ない範囲でしか痛みを感じていない。\n まだまだ魔力には余裕がある。\n\n だが、魔力消費が少なく肉弾戦に依ったオオカミの魔法少女である私にとって、それは右腕の喪失という被害の前では何のプラスにもならない。\n\n 両手がある時から一方的に痛めつけられた相手を前に、利き腕をなくしたらどうなるのか。\n そんなものは考えなくてもわかる。\n\n こうやってーー右側から襲いかかる爪を必死で体を傾けて回避して、下がった顎を思い切り蹴り上げられてーー打ちのめされて、まともに立つこともできなくなって。\n\n「ふぐ、あ…… げぶおっっ!!?!」\n\n ティガールの拳が深々と腹にめり込んで、体を『くの字』にしながら悲鳴と吐瀉物を吐き出して。\n\n「かふっ、あ……」\n\n まともに立つこともできなくなって、お腹を押さえて膝から崩れ落ちる。\n\n「えぐ…… ぎっ!!」\n\n 踏みつけられる。\n 尻をかかげ、頭を地面にこすりつけたまま、無様に頭を踏み躙られる。\n\n 余りに明確な敗北者の構図。\n 惨めで無様で、殺されるか、嬲られるか、無惨な終わりを待つだけの敗北者の構図。\n\n ーーだから、ここが勝機だ。\n\n お腹を押さえていた左腕は地面に付けてある。身体を跳ね上げるテコの支点として。\n 高く上げられた腰は力を十分に溜めている。陸上部時代に何度も言われた通り、腰と腹を繋ぐ筋肉を意識する。\n 魔力で象った爪は霧散している。それは下顎から突き上げるような牙を形成するためだ。\n\n「はっははは! 無様な姿だなぁまほ…」\n\n 跳ね上げる。\n 油断し切ったその脾臓を下から貫く。\n 全身の筋肉を用いた速度からなる一撃。\n 元々、オオカミの魔法少女は四肢の強化においては幻想種すら凌ぐ。\n 音速に迫る速度と完全なる死角からの一撃。強化されたティガールであっても見てからの回避は不可能。\n\n そのはずだった。\n\n「知ってんだよ、バカが」\n\n「えーーが、ほっ!!!!?!」\n\n 回避されたと思った時は、腹を蹴り上げられていた。\n\n 今度こそ、ポーズでも何でもなく、膝から崩れ落ちる。\n ダメージが許容量を超えている。\n 脚に力を入れて立とうとしているのに、胴体から脚がもげてしまいそうで身動きひとつできない。\n\n「人間てのは、動く前には動こうって考えてるし、手足に力を込める寸前は予兆があるんだよ」\n\n 頭にゆっくりと重さがかかる。\n 踏みつけられる、踏みにじられる。\n\n 額がぎりぎりと地面へと押し付けられる。\n 首が曲がる、鼻が土に削られて痛みを訴える。\n 唇が砂利に刺されて悲鳴をあげる。\n\n「実体の俺は、それを感じ取る五感がある。\n 何かしようって考えりゃあ匂いでわかる、手足を見ればどこをどう動かすかがわかる。\n わかるか? 俺が無敵だってことがよ」\n\n ああ、確かにそれは無敵だ。どうしようもない。\n 私のような格闘戦しかできない魔法少女にとって、コイツはどうやっても倒せない。\n\n でも、それよりも気になったことがある。\n 今、コイツは『実体』と言った。\n\n 予想はしていた。\n さっきのティガールはそもそもの基礎スペックが高過ぎた。\n 正面から打ち合ってあそこまで一方的に私を打ち負かす膂力もスピードもなかったはずだ。\n\n でも、コイツが実体になっているということは、つまりーー\n\n「お前らはもう終わりだよ。\n オレたちはもう無制限にこの世界に入ってこれる。仮想体なんかじゃない生の身体で、スキルも武器も持ち込み放題だ。\n あとは本国から完全武装の奴らが到着次第、この世界を支配する。\n これは単なる掃討戦、いや、先遣隊の俺達が一方的に楽しむだけのボーナスゲームだ」\n\n そう、私達はもう負けている。\n 実質的に、ここから巻き返す手段は存在しない。\n 仮に助けが来て、今この場を切り抜けられたとしてもそれだけだ。\n 数も質も上の相手がこれからいくらでも、なんの制限も無くやってくる。\n\n\n もうどうやっても私達は、私はーー助からない。\n\n\n「テメエの立場がわかったみてえだな?\n じゃあ、その通りにしてやるからよ、死ぬんじゃねえぞ?」\n\n 頭を踏み躙っていた足があげられる、そのまま、背中を踏み抜かれた。\n\n「げがあっっ!!!!! ア……ッ……!!」\n\n 痛覚制御が切れつつある。\n 重なったダメージの中でも生命を維持するために、魔力が不足しつつある。\n\n それはつまり、もはや逆転の機会が失われつつあるということで。\n ーーでも、そんな物はとっくになくなっていたんだ。\n\n 暗い絶望が心臓を埋め尽くす。\n 吐く息の一つ一つが鉛のように重い。\n\n\n「おーおー、ずいぶんとしょぼくれちまったなあ?\n まあ今のうちにたっぷりと後悔しとけよ。\n すぐにそんな暇も無いくらいに泣きわめかせてやるからよ」\n\n コスチュームーーチャイナドレスの布地越しに、尻を撫で回される。\n ピッタリと張り付くような薄い布地はなんの妨げにもならず、ティガールの指が尻に沈み込む感覚を私に伝えてくる。\n\n「ははっ、いつも澄ました顔のままデケエ乳と尻をぶるんぶるんさせやがってよお。\n こうしてやるのが楽しみで仕方なかったぜ」\n\n 私がそういう風に見られていたなんて知っている。\n 変身していなくっても街ですれ違う男達がジロジロ見ているのはわかるし、痴漢にあうことだってあった。\n\n 取り立てて気にすることはなかったけど、自覚はしていた。自分がそういう『雌』としての身体をしていることはわかっていた。\n\n\n 今、それが呪わしい。\n だって、これから何をされるのかがわかっている。\n\n いやーーどうせ同じか。\n 敗北した魔法少女の救出が間に合わなかったことは、幾度かある。\n 全員、例外なく犯されて嬲られて、無惨に壊されていた。\n\n ゆっくりと、背後からティガールの身体が覆い被さってくる。\n 鋼のように硬くて重くて大きい物が全身を押し潰す。獣臭が鼻を突く。荒い息遣いが耳元に響く。\n\n「ぐっ…… ぎ……」\n\n 重さをかけられて、へし折れた右腕が激痛を発する。\n 腫れ上がったように痛くて熱い。\n 使い物にならないことは間違いなくて、絶望と苦しみを理解させられる。\n\n「さて、ご開帳…… ハッハ! 色っぽい下着じゃねえか。\n いいねえ、俺はお前みたく『雌』として出来上がってる方が好みだぜ」\n\n チャイナドレスの尻を覆う部分を、スパッツごと引き裂かれたーーつまりその下の、Tバックのような下着を見られている。\n\n 恥ずかしいーーそんな思いが浮かぶ。\n\n 今から嬲られて殺されるっていうのに余裕があるなと、自分でも少し驚く。\n でも、自分で選んだ下着をーー変身時のコスチュームの都合で選んだだけだがーーそれでも自分が選んで身につけていたものを晒され、見分されればいくらなんでも羞恥を感じる。\n\n「ぐ……! ぐ、ぎいっ……!」\n\n 目を伏せて、歯を食いしばって耐えようとした瞬間、乳房を握りつぶされる激痛で悲鳴が漏れる。\n 私の体格に似合わない程に大きな乳房を引っ張られれば、身体をまともに動かすことさえ難しい。\n\n「あ、が…… ぎゃっ! ぐう……」\n\n まるで手綱のように、乳房を引っ張られて上に後ろにと引き摺られる。\n 既に地に伏せた私を無理に動かす必要なんてない。\n 雌の部分を握り潰して、家畜のように引き摺って貶めるだけの動き。\n\n 痛くて屈辱的で怖くて、悲鳴と呻きが絶望を思い知らせる。\n\n 嫌だーー逃げなきゃ、逃げなきゃならない\n\n 唯一自由になる左手が地面を掻き、足には力が籠る。\n まだ、ほんの少しだが魔力はある。\n 拘束が緩んだ瞬間に身体強化ができればなんとかなるのではというその場しのぎの希望で、嬲られる現実から目を逸らす。\n\n「ふん、邪魔だな」\n\n 一瞬、身体に乗っていた重さが消える。\n 好機かと思った次の瞬間、バキンと音が響く。\n\n 遅れて、左腕が踏み折られたことに気がついた。\n\n「ぎあ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"!!!!!!!!」\n\n 痛い! 痛い! 痛い!!\n 動かない! 腕が動かない! 痛い! 手が! 痛い!! 骨が痛い! 肉が痛い!\n\n「これで両腕、かははっ、脚はまだ取っておいてやるよ。\n どうせもうなんもできねえからな」\n\n ぐちりと左腕で音が鳴る。\n 骨が砕かれて肉が潰されて、血と神経が踏み躙られる音だ。\n\n ちょうど肘の位置を踏み潰されたのだろう。\n 単に前腕の骨を折られただけの右腕と違って、関節を丁寧に肉ごと潰されている。\n\n 口から絶叫を垂れ流している自分を見下ろすように、妙に冷静な自分がダメージの分析をしている。\n そんなもの、絶望を補強する以外の意味なんてないというのに。\n\n「あ、は…… ふ、ひゅう…… ふぅ……」\n\n 酸素を全て絶叫で吐き出して、ぶり返される痛みを抑えるために呼吸を絞る。\n\n ティガールは無様な私を追撃するでもなく、ニヤニヤと見下ろしているのだろう。\n うずくまって地面だけを見ている私にはどうでも良い事だ。見たくもないし知りたくもない。\n でも、そんなことが許されるはずもないのもわかっている。\n\n「オラ、こっち向けよ」\n\n うつ伏せの私の身体の下に爪先が差し込まれて、当然のように蹴飛ばされて無理矢理に上を向かされる。\n\n「ぎぃあっ!!! ごふっ、あ、げぅっ」\n\n 両腕の激痛と蹴られた衝撃で悲鳴と共に咳き込む。\n 動かない腕が枷のように私を縛りつけて、逃げる事はおろか立ち上がることすらできない。\n\n 脚を割り開かれて、ティガールの巨体が押し入ってくる。\n 乱暴にコスチュームの前面をブラジャーごと剥ぎ取られて乳房が露出する。\n\n いよいよ犯されるのだろう。\n 両腕をへし折られて、しかもこの体格差だ。\n 3メートル近い巨体が密着してくるというのはそれだけでも恐怖だというのに、その怪人はギラついた欲望で息を荒げ、嗜虐の悦びに歪んだ口元からはナイフよりも鋭い牙が覗いている。\n\n(いっそ、自分でーー)\n\n 一瞬、バカなことを考えてそれを振り払う。\n それはダメだ。\n\n それだけは、ダメだ。\n あの子をーー弟を残して私が死ぬだなんて。\n\n そうだ、弟ーー健太郎のためにも、私はまだ、死ぬわけにはいかない。\n いまやたった一人の肉親、私の戦う理由。\n\n こんなところで、死んだりしない。\n 絶対に切り抜けて、生き延びてやる。\n\n そう思って、ティガールを睨みつけようとした私の視界にーー凶器が映った。\n\n それはティガールのペニスだった。\n 長くて太くて、気持ち悪くて悍しい醜悪な肉塊。\n でも、それだけならまだマシだった。\n\n トゲが生えている。びっしりと、肉を引き裂き突き刺すための鋭いトゲが生えている。\n\n 悪い冗談のようだ。数十センチはある巨大なペニスに、先端から中程まで細かいトゲが大量にーー恐らくは100や200はくだらないーー生えている。\n 形こそそう逸脱した物ではないが、それは生殖器なんて言葉さえ相応しく無い。\n\n それは凶器か拷問具か、さもなくば処刑器具だった。\n\n「ははっ、その顔が見たかったぜ。\n どうよ、オレの逸物は。痛そうだろ?」\n\n 痛そう、なんてふざけた形容だ。\n 身体の外から当てられても服や皮膚を容易く突き破り血管と肉を貫くようなモノを、今から私の柔らかい肉の最奥にねじ込むと言っているのだ。\n\n「ぐ、私を、殺す気……?」\n\n ダメだ、いくらなんでもこれはダメだ。\n 間違いなく耐えられない、死んでしまう。\n\n「ははっ、安心しろよ。\n すぐに死んだりはしねえように、俺の精液は止血液になってるからよ。\n まあ、その分沁みるけどな?」\n\n なるほど、納得だ。そして最悪だ。\n\n 私はそれなりに長く魔法少女をやってきた。\n だから、ハリヤーに嬲られて死んだ魔法少女もそれなりに見たことがある。\n そしてその死因でもっとも多いものは、痛みによるショック死だ。\n\n「お、顔色が変わったな?\n 理解がはやくて助かるぜ。\n 好きに叫んで泣いて喚いてくれてかまわねえが、精々気を強く保てよ。\n 俺が満足したらーー死んでいいからよ?」\n\n 腰が掴まれる。\n 脚を閉じることもできない。開かれた秘所に凶器が迫ってくる。\n 脚をばたつかせても、圧倒的な力の差を思い知らされるだけ。両腕はへし折れて潰れて、痛みさえ感じられない熱いだけの肉塊と化している。\n\n 殺される、殺される、殺されるーー\n\n 馬鹿みたいに頭の中で同じ言葉を繰り返す。\n なんの対抗策もないのに、何をしたって無駄なのに、もうどうしようもないのにそれだけは嫌だと拒否している。\n\n ショーツに肉棒のトゲが刺さり、ほんの少し上に引かれただけで糸を切るように剥がれ落ちた。\n\n 腕を振りまわそうとして、とうにへし折れて潰されて何もできないと痛みで思い知らされる。\n\n もう、貫かれる。\n 女性器をトゲで引き裂かれてズタズタになった血と肉に精液を注がれて、子宮までぐちゃぐちゃに潰されて殺されてしまう。\n\n\n ほんの少し後の自分の無残な死体があまりに明確に想像できて、恐怖に口を開こうとして\n 身体が引き裂かれる激痛に叫んだ。\n\n\n「ぎゃあ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"ああ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"アアアァァアアアァァアア!!!?!?!!!!!!!!」\n\n 痛い痛い痛い痛い!!!!!!\n\n お腹が切られている、穴をこじ開けられながら何本もの刃物でお腹を内側から切りつけられて引き裂かれて突き刺されている。\n\n「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ、ひがっ、ぎあっ!!!! あっ、ぎゃああああっ!!!!」\n\n ビクンビクンと身体が跳ねる。\n 痛みに耐えかねて跳ねた腹が、その中にねじ込まれた凶器に突き刺されて悲鳴をあげる。\n\n ザクンザクンと身体の内側から音がする。\n 身体の最奥の、柔らかい肉が何度も何度も突き刺されて切り裂かれて穴だらけになっていく。\n 膣道も、その奥の子宮口もズタズタにされて壊されている。\n\n「ハッハハハハハ!! 気持ちいいぜ魔法少女!」\n\n 腰を強く掴まれて、ぐちゅんと、肉が潰された。\n 奥まで強く突き込まれたのだと理解した時、絶叫がこぼれ落ちる。\n\n「ぐぎゃああああアアあああああ\"あああああああ!!!?」\n\n「おーおー、肉と血がからみついてきやがるぜ。\n はっは、あったけえなぁ」\n\n 死ぬーー失血で死ぬのか、痛みで死ぬのか、叫び過ぎて衰弱して死ぬかもしれない。\n 痛過ぎて身体を動かすことすらできない。\n 身体の最奥を、肉棒で文字通りに突き刺されて、痛みに喘いでいる。\n\n「寝てんじゃねえ、ぞ」\n\n「ぎーーいぎぎぎっぎっぎぎぎぎぎぎげぎゃぎゃぎゃ!!!?!?!!!?!!」\n\n 引き抜かれている。引き裂かれている。\n 突き刺さった肉棒をゆっくりと引き抜かれている。\n\n それはつまり、突き刺さった無数のトゲが膣道を引き裂くということに他ならない。\n\n ほんの少し前まで固く閉じていた処女地は未だ硬く。\n それが深々と刺さったトゲにぶちぶちと引き裂かれている。\n\n「えげ、ひーー ぶっ、ば、ばめ、ろがっ、あっ」\n\n「やめろって、言いてえのかあ? 助けて、でも許して、でもなくやめろ、ってかあ?\n ハハッ、良いじゃねえか。気に入ったぜ。\n やめるかよ、バーカ」\n\n「あーー ギャアアアアアアアアァァアあ\"あ\"あ\"あ\"!!!!?!!!?!!!」\n\n 当然のように、一気に突き込まれた。\n\n ブチブチと音を立てて膣肉が引き裂かれる、もう無事なところなんて無いと思っていたのにまだまだ引き裂かれて、もう一度切り裂かれて壊れていく。\n ブスブスと奥の奥が刺されて貫かれている。\n 子宮もその奥の奥も、大き過ぎる凶器にお腹が押し上げられながら穴をあけられて、挽肉にされていく。\n\n「ハハッ、しっかり絡んでくるいい肉だ。\n 死なねえように気合い入れろよ?\n 今から動くからよ」\n\n 言葉なんてロクに聞こえなかった。\n でも、死刑宣告が下されたことは身体でわからされた。\n\n「あがーーぎゃあああああっ!!! ひーぎ、あ\"あ\"あ\"あ\"うぁぁあ!!!!! あぶっ、ぼばっ、ぶ、ひーーぎゃあああああああ!!!?!!?!!!!!!!!」\n\n ぶつん、ぶちゅっ、ばちっ、ぐちゃっ、ずちゃっ、がつん\n\n 何度も何度も身体が突き刺される。\n 比喩でもなんでもなく挽肉にされている。\n\n きっともう膣肉は抉れて、その奥の子宮もぐちゃぐちゃになって、もう少しで身体に穴が開く。\n\n 痛みはとっくに脳の許容量をオーバーして、揺られるだけの脚も首も出鱈目に踊り出している。\n\n 手慰みのように捻りあげられた乳房に爪が食い込んで血が流れて、その痛みに意識が一瞬逸れたところでまたお腹を突き刺される。\n\n「ぎゃぐっ う、あぎゃっ、あ、アア\n ギイイイイイイイ!!!!?!!」\n\n ピストンは止まらない。\n 陵辱処刑は止まらない。\n\n おまんこから肉をひき潰されてかきだされて殺されている。\n\n 悲鳴だってもう認識できない。\n 魔法少女の生命維持機能がただ忌まわしい。\n 生き延びようという決意も揺らいで消えてしまいそうだ。\n\n ぐちゅん、ぶちっ、ずちゃっ、ぐちゅ、びちゃっ\n\n 激しく身体が揺すられている。\n めちゃくちゃに身体が壊されている。\n\n「ぎゃっ、あびっ、あぁアアァァア!!!?!\n ぎゃああアアああぁあ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"!!!!!!\n あーーか、はーーー」\n\n びちゃびちゃと音をたてて溢れ出す血が身体を汚す。\n 痛みが少しずつ遠くなって、視界がぼやける。\n 身体から熱が冷めるような、フワフワした感覚。\n\n(あーーこれ、ヤバい)\n\n ほんの僅か残った魔力がどうにか生命を維持しようと大急ぎで血液を増産しているのが感じられる。\n でもきっと無駄だ、作られるよりも流れ出す血の方が多い。\n\n 死にたくないけど、もう死が間近に感じられる。\n\n「よく頑張ったなあ、いま助けてやるよ。\n じゃあ、叫べ」\n\n じゅ、と。\n お腹の中から、何かが沁みる音がした。\n\n(液体ーー精液? いや、そういえば、さっき止血液ってーー)\n\n そう、さっきティガールは言っていた。\n 精液が止血液になっていると。\n\n そして、それが沁みるともーー\n\n びゅううっ、と、熱くて重い液体が、お腹の中に、はいってきて\n\n\n いたみが はじけた\n\n ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ\n\n 遠くで声が響いている。\n 痛みの嵐の中で誰かが泣き喚いている。\n\n ごうごうと耳鳴りがする。\n 風もないのにうるさくて、誰かがゲラゲラと笑っている。\n\n 痛みが止まらない。\n お腹が爆発して、それなのにまだ残っているからもっと痛い。\n 痛みが溢れ出して頭も脚も腕も胸も全部痛い。\n\n「はははははは!! 可愛い悲鳴だなあ魔法少女!!」\n\n 壊れるーーー私が、私という存在が壊れる。\n\n 記憶が駆け巡る。魔法少女になったばかりの頃、戦闘員の大群と戦って息も絶え絶えになりながら走り回ったこと、怪人と初めて遭遇して吹き飛ばされて危うく犯されそうになったところでリュウコに助けられたこと、一緒に戦った魔法少女が敗北して無残な姿で打ち捨てられているのを見つけたこと。\n 戦いの記憶ばかりじゃない、早弁しても足りなくてお昼に牛丼を食べて友達に呆れられたこと、弟がエプロン姿で私のお弁当を作っているところ、陸上部で毎日グラウンドを走っていたこと、お父さんと遊園地に行ったけど絶叫マシンにばかり乗っていたらお父さんが逃げだしたこと、英語のテストで赤点を取って弟に教えてもらって追試をクリアしたこと、中距離走で県大会に出ることになった時にお母さんが喜びすぎて転んだこと。\n\n お母さんとお父さんが、突然の事故で死んだと知らされたこと。\n\n あの時、私たちは泣いた。\n 余りに大きな喪失に泣いた、この先の心細さに泣いた。\n\n でも、周りは誰もそんなことを気にしてくれなくて、大人たちがやってきて色んな事を言って、私は何も出来ない役立たずで。\n\n 健太郎は泣いていたのに、でも私を気遣ってくれた。\n 私の代わりに、気丈に振る舞ってくれた。\n\n 私はおねえちゃんなのに何も出来なくて、なのにあの子は姉弟は助け合うものだなんて言って。\n\n もしも、私が死んだら、いなくなったら、あの子はきっとまた泣くんだろう。きっと悲しむ。\n それは、イヤだった。\n\n 二人で生活できるように、魔法少女の『願い』でお金や保護者をどうにかした。\n これからも過ごしていけるように、一緒にいられるように、離れ離れになるのが、どうしてもイヤだった。\n\n なんだっていいから、私はたった一人の肉親を悲しませたくなくて、一緒にいたくて。\n\n\n\n だからーー死ねない。\n\n 右腕が何故か動いた。\n 骨が一瞬で繋がって、筋肉が復元して、ごく僅かに残っていた魔力だけで人生で最も鋭い円弧を描いた。\n\n 完全なる意識の外の動き。\n 狙いも何もなく、なのに透き通るように真っ直ぐで、ティガールの首筋に吸い込まれていった。\n\n 右手には銀色の爪が形成されていた。\n いつもの魔力で象っただけのものではなく、エミリアの鎌のように実体をもった武器として。\n\n「が、ばか、な……」\n\n あまりにありきたりな言葉を残してティガールが倒れた。\n\n「ぐぎゅうっ!!!!? ぎ、あ……」\n\n ずるりと、膣から肉棒が引き抜かれる。\n 萎んでもなおトゲは私の肉を削り取り、悲鳴をかきだして、けれども、それを最後にもう動かなくなった。\n\n====================\n\n(そういえば、マスコットに聞いたことがあったな…… 「クラスチェンジ」の話……)\n\n 私の変身、オオカミの魔法少女は、ごく稀により強力な幻想種「人狼」の魔法少女に変わることがあるという話。\n\n キツネから「妖狐」に変わる例に比べれば少ないという話だったけれども。\n\n(自己治癒能力は、ある。歩くぐらいなら、できる。\n ……でも、それだけだ)\n\n ほんの少し、浮かれそうになる自分を自制する。\n 幻想種になったことで、自己治癒能力や今まで以上の力を手にした、それは間違いない。\n\n でもそれを行使するための魔力は既に枯渇寸前だ。\n なによりも、凌辱され、破壊され尽くした肉体は本来ならとうに死んでいたはずなのだ。\n 折られただけだった右腕は治せたが、潰された左腕は治癒する魔力が足りていない。\n 股間など論外だ。止血液ーーそう言いたくもないがーーの効果か出血は殆ど止まっているが、子宮まで抉られて穴だらけになった肉はそのままだ。\n\n\n(エミリアの救助は…… できない。ゴメン)\n\n フラフラと立ち上がる。\n 同時に、ドプドプと音を立てて赤と白の汚濁が股間から溢れ出した。\n\n 汚されたまま、歩き出す。\n 股間もお腹もひどく痛くて、引きずって前に出した足が地面に着くだけで、下腹部が激痛を訴えて悲鳴を上げそうになる。\n\n(痛い…… 汚い…… お腹が、痛い、怖い)\n\n 乳房からも出血していたことに今更気がつく。\n 散々に犯されて壊されて身体中めちゃくちゃにされたんだなと何度も突きつけられる。\n\n 殺されなくてよかっただなんて言えない。\n 犯されて、死にかけて、死んでいなければおかしいほどに壊されて。\n\n きっと、二度と元通りにはならない。\n\n 歩いているだけでも全てが恐ろしい。\n 身体が動かないからエミリアを助けにいかないなんて言うのは理由の一つでしかない。\n 立ち向かう勇気がない。犯されて壊されて、きっとあの時に心も折れてしまった。\n\n 魔法少女の認識阻害で身を隠しながら、ズタズタのコスチュームから溢れる乳房を隠すように、ネズミのようにビクビクと怯えながら逃げ帰る。\n どうしようもなく惨めな敗残者の姿だ。\n\n 怪人達はティガールだけではない。\n それ以上に、今後は更なる脅威がやってくることはわかっている。\n たまたま今逃げおおせても、未来はないとわかっている。\n\n それでもーー帰りたかった。\n\n 家族の待つ家に帰りたかった。\n 今はただ一人の肉親に会いたかった。\n\n\n\n 果てしない時間をかけて、家ーーなんてことのないマンションの一室ーーの前にたどり着いた時はすでに日が暮れていた。\n\n 変身を解いて、異空間に保管されていた通常の衣服へと戻す。\n 身体はボロボロのままだ。弟は確実に何があったのかと聞いてくるだろうけど、事情を話すことはできない。\n\n でも、もう何も考えたくない。\n 今はただ安心したい。\n\n\n 鍵を差し込んで、倒れ込むようにドアを開ける。\n\n「ただい、ま」\n\n\n「おかえりなさい、ミス・ミオ。魔法少女ミオ。\n ティガールの仇を取りに来ましたよ」\n\n\n あたまが まっしろに なった\n\n「私達は既に実体になっていますので。\n 仮想体の時は時間制限から難しかった尾行も可能というだけのことです。\n 種明かしはこれで十分ですかな?\n いや、私としても同僚を殺されたのでね、あまりおしゃべりという気分でもないのですよ」\n\n「あ…… う、そ」\n\n ジェネラルがいる、今の状態では絶対に勝てない。\n 傍には盾を持った戦闘員や槍を構えた戦闘員まで控えている。\n 油断さえしていない。あまつさえ私を憎んでさえいる。\n\n 怖い、怖い、怖い\n\n もう嫌、もう嫌、もういや\n\n なんで、なんでこんなところに怪人がーー\n\n こんな、ところに?\n あの子は?\n\n「ああ、弟さんですかな?\n 彼は私共の基地に一足先にお招きさせていただきましたよ。\n 今頃はおそらくーー」\n\n「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」\n\n 跳躍していた。\n\n 変身は一瞬で、怒りのままに右腕を振りあげる。\n\n\n 何も考えられない、ただ溢れだす激情のままに殺意を吐き出してーー\n 当然のように盾に防がれて、槍で突き刺されて。\n\n「げ、ぼ」\n\n お腹に突き刺さった槍が、下駄箱に身体を縫いとめる。\n\n もう動くことも出来ない。ゆっくりと意識が閉じていく。\n\n なにも考えたくない、弟のことも、弟を巻き込んだ自分のことも。\n このまま死ねるなら、それでいいから。\n\n\n もう、なにも、かんがえたく、ない\n\n\n ====================\n\n「意識がとぎれたのを確認したら、最低限の救命処置と拘束を施しなさい。\n その後は改造室へ。\n ……もう、末路は決まっていますので」\n\n =====================\n\n 《ハリヤー前線基地改造室 搬入記録》\n\n 最上級素材1体搬入\n\n ランク:S\n クラス:人狼\n 特記スキル:自己治癒\n 特筆破損箇所:膣、子宮、大腸、および腹部の裂傷、左肘断裂\n\n 改造方針:下記5種類を中心に28項の改造を行う。詳細は別紙参照。\n ①特級変異魔獣子宮造設(破損した従来子宮は破棄とする)\n ②卵巣機能変異増設(従来卵巣をベースとし、素材遺伝子情報を保持)\n ③四肢の家畜処理(肘関節部、膝関節部より切断の上、接地面修復)\n ④変身状態固定処理(個体年齢117歳まで現状態を保持可能。身体各部詳細は別紙参照)\n ⑤自己治癒スキル改造(通常時の効果を抑制し、特定条件下に限定して極大効果を得る形に改造。肉体的損壊の他、神経系、脳機能を正常に回復させることが可能)\n\n\n 納入先:牧場エリア\n\n 備考:当個体の血縁を一体、付属改造体として納入。同時運用により、75年の動作を保証する", "preface": "・魔法少女ミオ(四話にて初登場)\n クラス:オオカミ(幻想種を除くクラスでは最強の一つ)\n ランク:A+(並の魔法少女の倍近い戦力評価)\n スキル:肉体強化(S)、不意打ち(B+)、格闘術(B)\n 備考 :現役魔法少女最古参の一人\n\n バスト:E\n ヒップ:88\n 身長 :163センチ\n 髪色 :黒\n 髪型 :肩までのウルフカット\n\n コスチューム:灰色のチャイナドレスを基本とした格闘戦衣装。丈は太腿の半ばほどで、膝下までのスパッツと合わせているため、露出度は低いが身体のラインはハッキリわかる。\n\n 特筆事項:マイペース(変人)\n 一つ下の弟(しっかり者)がいる"} |
Xet Storage Details
- Size:
- 34.6 kB
- Xet hash:
- 65bad25538e1522eb5517cdf425de3d154f5c5e00939feb7bad7bc50d34d8fbf
·
Xet efficiently stores files, intelligently splitting them into unique chunks and accelerating uploads and downloads. More info.