| {"novel_id": "n0002gf", "chapter": 24, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002gf/24/", "title": "最終話 〜魔法少女エミリアの末路〜", "content": " 磔にされた十字架の上は、ごうごうと風が吹く音が良く聞こえる。\n\n 視界は灰色。\n\n 建物は灰色の校舎ーーハリヤーの奴隷収容所だけが立つ、見渡す限りの荒地。\n 急拵えの処刑台と、詰め寄せた人々ーーハリヤーの奴隷だけが色彩を異にしていた。\n\n\n「殺せ!! 魔女を殺せ!!」「俺に吊るさせろ!! 俺の故郷もアイツに滅ぼされたんだ!」「この恥知らず! 死んで後悔しろ!!」「死ね!! 売女が!!」「ミナコをよくも!」「いいザマだぜ、淫売め……!」\n\n 処刑台の下から人々の罵声を乗せた風が、食い荒らされた死体みたいなアタシの身体に突き刺さる。\n\n\n(あーー処刑、はじまるのかな……? 長かった、な……)\n\n\n 観客が来たってことは、そろそろだろう。\n ここに磔にされてからーー処刑の前の『使い納め』が始まってから5日間、常にアタシを犯していた戦闘員や怪人が処刑台から降りている。\n\n 周りを囲む者がいなければ、アタシの姿は良く見えるはずだ。\n 磔にされて、犯されて、手足もズタズタになった姿が晒されているだろう。\n\n\n 両腕は、杭と言うには細い針で骨を貫かれている。\n 骨髄の抉れる痛みに耐えかねた神経が焼き切れて、縫いとめられた前腕はすでに感覚がなくて、きっと二度とマトモに動かないだろう。\n まあ、これから死ぬアタシには関係無いけれど。\n\n 両足は膝のあたりで外側にへし折れている。\n 十字架に張り付けられた姿勢だと脚は犯すのに邪魔だから、横にキッチリ90度。\n 犯されるたびに骨に響いて叫んでいたら、面白がって蹴りつけられた。\n 折れて潰れて、もげていないのが不思議なぐらいだ。\n\n 顔面が少し腫れただけなのは、単純に十字架の上のアタシを犯しながら殴るのが難しかったからだろう。\n それでも、生意気だからと二本の牙はへし折られたし、右の義眼はとっくに壊されて、穴からはボタボタと白濁が溢れている。\n\n 金色のツインテールは片方がほどけて、アタシの顔にへばりついたまま。\n ついさっき頭から浴びせられた小便の臭いが鼻腔を埋めて、アタシが汚物だと教えてくれる。\n\n それでも、視界を塞いでくれるのはありがたかった。\n\n\n アタシの名前はエミリア・ピーターソン。\n\n 裏切りの魔女、最悪の淫売、最低の恥知らず、便女以下のごみまんこーーどれも、アタシを指す言葉としては相応しすぎて、どう名乗れば良いのかすらわからない。\n\n ただ、アタシはこの世界で産まれて、普通に、幸せに暮らしてーー魔法少女をやっていた。\n\n\n ここは、10年前にアタシが--エミリア・ピーターソンが人間として振る舞えていた頃に通っていた学校の校庭だったらしい。\n\n つまりは9年前に滅んだ世界の跡地--アタシがジェネラルの走狗として、人々を地獄に引きずり落とした場所で。\n\n 今は、アタシを処刑するための場所だ。\n\n\n「大人気だぜエミリアちゃん! 流石はジェネラル麾下で12個も世界を滅ぼした裏切りの魔女!」「挙句に、ジェネラルと一緒にハリヤーまで裏切っちゃうんだもんな! すげーよエミリアちゃん! こんな売女みたことねえよ!」「まー、あっさり負けたけどな! バッカだねー、ハリヤー本部の魔導戦車に勝てるわけないじゃん」\n\n 処刑台の脇に控えた戦闘員たちがゲラゲラと嘲笑う。\n\n ハリヤー本部付きの上級戦闘員ーージェネラルが、反旗を翻した相手ということになるだろう。\n 詳しいことはわからないが、ジェネラルはクーデターを企てて失敗したらしい。\n\n\n もっとも、アタシがそれを知ったのは豚小屋で胎の中に粘ついた精液を注ぎ込まれている時だった。\n\n\n アタシの扱いは、10年間まるで変わらなかった。\n 戦闘員に犯されて、家畜に犯されて、ジェネラルに嬲られて、発狂しては無理矢理正気に戻された。\n\n 侵攻している世界に強力な魔法少女がいれば、アタシはそこに連れていかれた。\n\n 誰もアタシに勝てなかった。\n アタシは彼女たちを一人残らず捕らえた。死ぬよりも辛い目に合わせて殺した。\n\n アタシはその度にほんの少しマシな食事を与えられて、陵辱者に感謝と服従を誓いながら孕まされた。\n\n\n アタシのせいで死んでいく人たちの前で、肛門を犯されながらの出産ショーを行った。\n 今から殺される人たちの名前と顔を覚えながら、肛門に腕を突っ込まれてまんこから戦闘員の赤ちゃんをひり出して胎盤を引きずり出された。\n\n 異世界の侵攻が無い時は、アタシの『食事』は他の魔法少女ーーアタシが捕らえた子達と、共に与えられた。\n 横一列に並ばされて、直腸の深くまで差し込まれたチューブから刺激物をたっぷり詰め込んだゼリーを注ぎ込まれて泣き叫ぶ姿を、他の魔法少女たちにいいザマだと罵倒されるのが日常だった。\n\n\n 世界を守ろうとする魔法少女たちを次から次へと地獄に落として、自分も散々に嬲られて悶えて。\n\n 悪意と欲望と敵意で丁寧に丁寧に塗り固められた10年間だった。\n アタシはどれだけ死にたくても、思考も行動も自由はなくて、誰もアタシを殺してくれなかった。\n\n\n ーーほんの少し、仲良くなれた子もいたけれど。\n アタシと同じ、吸血鬼の魔法少女。\n アタシを殺してくれるかもしれなかった女の子。\n\n でも、アタシは結局彼女を捕らえた。\n 彼女はアタシに勝てなかった。\n\n 彼女は『素材』にされて、アタシはあの子の『外側』と並んで犯されて、発狂しては治療されてまた発狂するまで犯された。\n\n\n 結局、アタシは自分で何も決めることすらできなかった。\n 自分が産んだ犬の小便を飲まされながらアタシの処刑が決まったと聞かされて。\n 10年の奴隷生活はいままでと同じように、アタシの意思を何もかも無視して終わりが決まった。\n\n\n\n「しっかし、もったいねーなあ。処刑なんかより利用法はありそうなもんだけど」「そうは言ってもクーデターの影響は大きいしな。お偉方のパフォーマンスらしいぜ。戦力的には魔導戦車があるわけだし」「魔導戦車の部品に使うって案もあったろ?」「リュウコエンジンの方が性能が高い以上、使い捨ての装甲部にしかならねえよ。それなら幻想種じゃなくても十分だ」「そういや、装甲に使われる素材で俺らの武器を作ろうって話があってさーー」\n\n アタシを嘲笑うのにも飽きた戦闘員達は雑談を始めている。\n 散々にアタシのおまんこも肛門も使っていたのに、もう話題はまるで関係がない。\n\n いや、逆か。\n 使い終わったオナホールを捨てる時に、一々感慨なんて覚えないのが普通だ。\n\n だって、山ほど見てきた。\n 魔法少女が、女の子が、壊されて捨てられるのをいつも見てきた。\n\n アタシはそれに加担していたから、彼女たちを殺したから。\n\n 使い終わって飽きたからって、おまんことお尻に腕を突っ込まれてお腹の中をぶっ壊されて死んだ魔法少女がいた。\n ーー服飾デザイナーになるために、負けるわけにいかないってアタシに挑んできた女の子。\n ーーその腕をアタシは切り落とした。\n\n お腹の中の子供を守ろうとして、犯されながら内臓ごと胎児を潰されて死んだ妊婦がいた。\n ーーどうか、あの人との子供だけは助けてくださいって、アタシに土下座して頼んできた人。\n ーーアタシは彼女の髪を掴んで、ハリヤーに捧げた。\n\n 小便器に逆さまに縛り付けられて、小便と精液で溺れて死んだ魔法少女がいた。\n ーーなんで裏切ったんだって、なんでそんなに殺すんだってアタシを責めた女の子。\n ーーアタシはあの子を殴りつけて、顔の形が変わるまで叩きのめした。\n\n\n みんなみんな、アタシが殺した。\n ハリヤーに隷属して、言われるがままにーー違う、自分の意思で殺した。\n\n 裏切り者の薄汚いアタシは、仇のはずの、敵のはずの相手に媚を売るためだけに何人も何人も殺したんだ。\n\n\n 自分から股を開いてペニスを咥え込んだ。\n いやらしく腰をうねらせながら、膣道を埋め尽くすペニスを自分から子宮口に突き刺して、内臓を持ち上げられる不快感に嘔吐を堪えながら妊娠させてくださいと大声で叫んだ。\n ーー少しでも動きが遅くなれば、尻が腫れ上がるまで叩かれて、骨が割れるまで腰を叩きつけられた。\n\n 喉を開いてペニスを食道で扱きあげた。\n 喉奥を抉られてドロドロの唾液が奥から込み上げて、それを潤滑油にして頭を振りながら、カリ首を口蓋でこすって少しでも気持ち良くなってもらえるように奉仕した。\n ーー自分が産んだ怪人の精液を飲みながら、娼婦以下の淫売だと罵声を浴びせられた。\n\n 肛門は常に開ききっていて、今この時も外気に晒されてはダラダラと腸液を垂れ流している。\n まんこの締まりが悪くなる度にペニスを挿れられて、大鎌の柄を刺し込まれて、酒瓶をねじ込まれて、腕をぶち込まれた。\n ーー今では前を犯されていなくても、肛門に何か入れられた瞬間にまんこはギュウギュウ締まって謝罪し始める。\n\n\n アタシの心も身体も何もかも、ハリヤーに屈服して奉仕して隷属して媚びて孕んで壊れて、死んだ方がいいのに死ねなかった。\n\n\n「殺せ!! 殺せ!!」「晒せ! 腹を掻っ捌いて殺せ!!」「魔女を火炙りにしろ!!」「仇を! みんなの仇を!!」「腕もねじ切ってやる!! 殺してやる!!」\n\n 罵倒を浴びせられて当然だ。\n アタシが彼らの世界を滅ぼした、家族を殺した。\n\n 彼らは捕まって、不衛生な環境で労働させられて、そして『素材』が必要になればその場で殺される身だ。\n\n 彼らがここにいるのも、ハリヤー達が『背景』として欲したからに過ぎない。\n アタシという玩具を処分するのに楽しいBGMを一つ用意しようと、それで彼らは連れてこられただけだ。\n\n でもーーいや、だからこそ、彼らの憎悪は本物だ。\n\n「殺せ!! 殺せ!!」「死ね! 死ね!!」「死ね!!」「殺せ!!!」「殺せ!!」「殺せ!!!」\n\n 津波のように殺意が押し寄せる。\n 敵意が突き刺さる。\n\n ああ、でも、それすらアタシは慣れていて、もう何も感じられない。\n\n 10年間、ずっと罵倒されてきた。\n ハリヤーに、魔獣に、魔法少女に、異世界の人々に、自分自身に。\n\n 魔法少女になったことを、女であったことを、生まれてきたことを後悔しない日はなかった。\n\n\n 死にたい、死ぬべきだ、死ななきゃ、死ね、死ね。\n\n ーーアタシは、アタシを否定し続けた。\n\n\n だからこれは、やっと訪れた救い。\n\n\n アタシは死ねるんだ。\n それだけでいい、もう何を言われても良い、何をされたって構わない。\n\n 死ねる、殺してもらえる。\n もうそれだけで構わない。\n\n\n\n「では、これより魔法少女エミリアの処刑をはじめる!!」\n\n\n ハリヤーの宣言に観客が歓声をあげる。\n 地響きのような歓声に満足そうに一つ頷くと、ハリヤーは朗々と処刑の進行を開始する。\n\n「処刑方法は貴様らの世界にあったという火炙りを採用する。\n ただし、この売女に相応しい形で行うため--器具と手順を説明してからの執行とする。\n 執行班、前へ」\n\n 宣言と同時、ゴトゴトと重い音がする。\n 俯いたアタシはそれがなにかを見るつもりもないけれど、車輪の音だということはわかる。\n\n きっとロクでもない物だろう。\n そんな物の説明なんて受けたくもない。\n\n でも、アタシにそんな自由が許されるはずがない。\n\n 言葉さえなく肛門に金属の棒がねじ込まれて、そのまま電撃を流される。\n\n「ビギィッ!!?」\n\n バチンと弾かれて、身体の筋肉が強制的に収縮する。\n 全身を内側に押し潰される痛みと共に磔にされたまま身体が海老反りになる。\n\n「かっ、は……」\n\n 電撃は一瞬だったのだろう。\n それでも、死ぬまで顔を下げるなという意図は十分に伝わった。\n\n まずは、あの金属筒が取り付けられた箱のような……\n アタシを処刑するための道具を、よく見なければならないようだ。\n\n「この金属筒は直径8センチ、全長2メートル。中心部は直径4センチの穴が通っている。\n 素材は重魔力鋼、融点は3200度。\n そして先端部、鉛製の太さ2センチの鋼線を1センチ幅で巻きつけてある。\n まずはこれを、売女エミリアの汚らしい穴に突き込む」\n\n ハリヤーが淡々と金属筒の説明を行う。\n 補足すれば、巻きつけられた鉛は表面が目の荒いヤスリのようにザラついていて、肉を抉りこそぎ落とすことができる。\n アレでアタシのおまんこを貫けば、膣壁は抉れ、子宮を突き上げ、腹が内側から張り裂けるような地獄の苦しみを与えるだろう。\n\n でも、その程度ではアタシは死なない。\n 腕をねじ込まれたこともある、怪人の巨大過ぎる子供を産み落としたこともある、あまつさえ戦闘員の足を突っ込まれて子宮を踏み潰されたことすらあり、それでもなお生きているんだ。\n\n であれば、あの金属筒が取り付けられた箱ーーアレが、そうなのだろう。\n\n\n「ここに集まった奴隷たちよ。\n 貴様らにこの筒の根本、箱の部分に薪をくべる権利をやろう。\n この箱は、薪を飲み、火を生み、この筒の内側を熱する。\n 熱された空気は売女の腹を焼き、鉄を赤熱させ、鉛を融解させる」\n\n\n ハリヤーの説明に熱がこもる。\n アタシを、胎の内側から火炙りにして殺せと、何度も何度も肉棒を咥え込んで精液も小便も飲み込み、犬も豚も虫もひり出したこの穢らわしい『女』を、火炙りにして殺せと語りかけている。\n\n\n「……あは、は」\n\n お似合いだ、なんてアタシにお似合いの処刑だろう。\n 笑ってしまう、本当に、本当に笑える。\n\n\n「何を笑ってやがる!!」「殺してやる!」「焼いてやる!!」「早く! 早く火をくべさせろ!!」\n\n\n 怒号が響く、もはや歓声のようだ。\n この汚らしく憎たらしい魔女を無様に焼き殺せる喜びで空気が震えている。\n\n 歓声に押されるように、ゴトゴトと音を立ててアタシの下に金属筒が動かされる。\n アタシを貫くために、焼くために、無様に惨めに悲鳴をあげさせるために。\n\n ああ、きっとすごく苦しい、すごく痛い、すごく辛い。\n でも、これで最後なんだ。\n これで終わるんだ。\n\n そう思えば、この怒号も、車輪の音も喜ばしくて、右の眼窩から精液を溢しながらも口元が綻ぶ。\n 早くアタシを殺して欲しい、怒号だけを浴びせながらアタシを死なせて欲しい。\n\n\n\n アタシはずっと死にたかった、死にたくない時なんてなかった、そう、ずっとアタシは--\n\n『アタシは魔法少女よ! 強くて可愛くて無敵のね!!』\n\n\n 空から、声が響いた。\n\n 自信に溢れた、真っ直ぐで明るい少女の声。\n とても聞き慣れた、なのに、聞いたことがないような--アタシの声。\n\n\n 処刑場を囲うように、空中にいくつものスクリーンが投影されている。\n 映画のような大画面で、アタシが--魔法少女のエミリアが、ジェネラルと戦っている。\n\n これは、いつのことだろう。\n ああ、でも確かに、あったはずだ。\n\n 少し追い詰められたアタシが逆転して、見事にジェネラルを倒して、人を助けて。\n 得意げに、そして心の底から笑顔を浮かべて、勝利を喜んでいる。\n\n\n そんな、遠い昔の日々が映っている。\n\n\n「ふざけるな!!」「恥を知れ!!」「命乞いのつもりか!!」「殺せ! 黙らせろ!!」\n\n 当然、広場からは怒りの声があがる。\n\n 自分達を地獄に落とし、家族や大切な人を、自分達を守ってくれた魔法少女を殺した女が、正義のヒロインみたいに振る舞っているんだ。\n 誰よりもそんな風に振舞っちゃいけない最悪の淫売が、生意気に笑顔を浮かべてポーズまでキメている。\n\n 綺麗なコスチュームを翻らせて、勇ましく大鎌を振るって、ハリヤーを斬り伏せている。\n 自分が正しくて、強くて、幸福を信じている、そんな少女が映っている。\n\n\n ひやりと、股間に金属があてがわれる感覚。\n\n ーー早く、早くして。\n 見たくない、早く殺してよ。\n\n\n 裏切るように、あるいは応えるように処刑は始まらないままで、空間スクリーンの映像が切り替わる。\n\n 薄暗い寝室、アタシが何度も犯されて孕まされたジェネラルの寝室。\n\n ぱちゅんぱちゅんと淫らな音が響き、ズタズタに引き裂かれたコスチュームがゆらゆらと揺れる。\n\n『あっ…… ふぅっ…… ふっ、ンっ……!\n ひぅ、あっ、はっ……!』\n\n 腰を振っている。\n ジェネラルの上で、倒さなきゃいけないはずの相手の上で、卑猥に腰をくねらせて、性の快楽に溺れながら腰を振っている。\n\n\n「死ねぇぇぇええええ!!!!」「殺せ!! 今すぐ殺せ!!!」「淫売!! 淫売!! 淫売!!」「あ\"あアァァア!!! エミリあ\"ァァアア!!!」\n\n 観客から怒号が噴き上がる。\n それでも映像は止まらない。\n 音声も止まらない。\n アタシの過去は変わらない。\n\n 泣きながら腰を振っている。\n 思い出したくない、忘れたいと。\n\n 誰よりも憎いはずの相手のペニスを咥え込んで、必死で忘れようとしている。\n\n『今日はよくやりましたね、ミス・エミリア。\n 世界を守る防波堤となっていた、強く、勇敢で、そして優しい三人の魔法少女を倒した--あの世界を滅ぼした。\n とてもよく働いてくれました』\n\n『はいっ!! がんばりました!! ひっ、ぐ……\n あ、アタシ、は! 世界を! 滅ぼしました!!』\n\n 忘れたかった。\n でも、浅はかで恥知らずなアタシの考えは当然のように見抜かれて、嬲られる。\n\n『異世界とは言え、貴女と同じように暮らし、人を愛し、育み、生きていた人々がいた世界を滅ぼした。\n 彼らが皆殺しになるとわかっていて、本当によくやってくれました。\n そうそう出来ることではありませんよ。いや、飼主の私としても誇らしいです』\n\n『ひ、う、あ、あ\"ぁ……\n ジェ、ジェネラル、さま……』\n\n『ねえ、ミス・エミリア。\n どうして、そこまでできたのですか?\n そこまでできた原動力…… どんなご褒美が貰えるから、貴女は異世界を滅ぼしたのですか?』\n\n そんな物は、恐怖だ。\n 屈服して隷属して、恐怖と痛みと絶望を徹底的に刷り込まれて捩じ伏せられて壊されたからに決まっている。\n\n でも、アタシはわかってる。\n 今ここで、アタシが言わなきゃいけないことが何か。\n アタシがどうやって自分自身を貶めなきゃならないか、わかってる。\n\n『は、はいっ!! アタシは! ジェネラル様に!\n セックスしてほしくて!! みんなを殺しました!!\n おちんちんで気持ちよくしてほしくて!! 人、を…… ゔっ、ぐ…… ひど、を、ごろしました!!!\n アタシは!! ひとをころしました!!!!』\n\n ああ、そうだ。覚えている。\n これは、アタシがはじめて、人を直接殺した時の夜だ。\n\n あの世界を守っていた魔法少女は、本当に強くて。\n アタシが、アタシは、自分の手で、その首を\n\n『ああ、泣かないでくださいミス・エミリア。\n ほら、貴女が感じるようにしてあげましょう。\n 浅いところの少し上、ここをこすられると気持ちいいのでしょう?』\n\n『ひっ、うあっ、はんっ、あっ、あっあっ……!』\n\n『そうそう、気持ちいいですね?\n セックスしてもらえて嬉しいですね?\n 立派な魔法少女を自分の手で殺したばかりなのに、ハリヤーの肉棒を咥え込んで気持ちいいですね?』\n\n『は、い\"…… きもち、い\"い、です……\n あ\"たしは、ひとごろしで、いんらんです……』\n\n よく覚えている。\n 人を殺したことを、その感触を覚えている。\n もう何度も繰り返したけれど、初めて殺した時の手触りを、今でも覚えている。\n\n\n でも、回想はここまで。\n\n だって、痛み始めた。\n アタシの拡がりきったおまんこに、ヤスリのような金属筒がねじ込まれ始めた。\n\n 処刑が、はじまった。\n\n「ふぐっ、う、う“う”う“ううぅ……!!!!\n あ” あ”あ“ああァァア……!! あーー が……」\n\n ペニスで抉られて削れて真っ赤に腫れ上がった肉が、ケバだった鉛で削り取られて肉と神経をめくり上げて挽き潰している。\n\n 磔にされた身体が勝手に痙攣して、喉が絶叫を垂れ流す。\n そこにはアタシの意思すら無く、ただ破壊される肉体が反応している。\n\n\n「刺せ!!! もっと!! 刺せーー!!!」「殺せ!! もう殺せ!!! 早く殺せえ!!!」「死ね!! エミリア!! 死ね!!!」\n\n 観客からの怒号は高まり続けている。\n 売女を殺せと、汚らしい淫売のまんこを刺し殺せと叫んでいる。\n\n\n「が…… あ…… ぐぎいいっ!!?!」\n\n 怒号に後押しされるように、奥へ。\n 子宮口に筒の先端が押し当てられて、ようやく蹂躙が止まる。\n\n でも、これは単なる準備段階だ。\n 魔女は火炙りで殺される。\n アタシは今から、焼かれる。\n\n\n「順番にだ、前の列から順にこの箱に薪を焚べろ。\n 無論、やらなくてもいい。\n この淫売を焼き殺したい者だけが薪を焚べろ」\n\n 処刑を仕切るハリヤーが声をかける。\n わかりきっていて、あえて声をかけている。\n\n\n「……あは」\n\n\n よく見える。\n 一人残らず、我先にと薪を掴んでアタシの下に殺到するのがよく見える。\n\n アタシを焼き殺したいと鬼のような顔で迫るのがよく見える。\n\n\n『出させて!! 出させてください!!! 精液のウンチ出させてください!!\n アタシのお腹、もう入りません!! お願いし、ぶぎゃっ!!』\n\n 彼らを見たくなくて視線を上げれば、スクリーンでは四つん這いのアタシが必死で叫んでいる。\n\n 戦闘員達に笑われながら、精液と小便で膨れたお腹を晒して懇願している。\n\n ああ、この映像は覚えている。\n 何度も見せられたし、同じことを繰り返しやられたから、どうしようもなくアタシの脳みそに刻み込まれている。\n\n お腹が膨れるまで注ぎ込まれたのに、尻穴をがっちり塞ぐ触手プラグのせいで一滴も出てこなくて、そのまま何度も何度もお腹を踏みつけられたんだった。\n\n 精液のウンチ出させてくださいって泣き喚きながら、蹴りつけられて踏みつけられて罵られて、芋虫みたいに這いずりながら丸一日かけて基地を練り歩いた後、逆さ吊りにされて口から吐き出したんだっけ。\n\n 全部よく覚えている。\n 繰り返された陵辱は、どれもこれもよく覚えている。\n\n\n「汚らしい、汚らしい、汚らしい!!!」「焼けろ!! このクズが!!」「売女!! クソが!!」「死ね!! 苦しんで死ね!!」「泣いてんじゃねえぞこの悪魔!!」\n\n アタシが陵辱される映像を見た人たちは、みんな怒っている。\n\n そうだよね、アタシがこんな風にされて泣いてるのなんて、腹が立つだけだよね。\n\n みんなそうだったもん、捕まった魔法少女達もそうだった。\n アタシが犯されるのは、アタシが泣くのは、腹が立つんだよね。\n\n 最悪の、裏切り者の魔女なんだもん。\n だからーー\n\n\n「あーー あづっ あ“ あ”あ“あ”あ“あ”アアァァァア!!?!\n ひーー ばやああああああぁあぁああああああ!!!?!!?!」\n\n こうやって、おまんこの中から、焼かれるのが当然なんだ。\n\n\n「俺もだ!! 俺にも薪を!!」「焼け!! 焼け!!」「おおおおおおお“お”お”!!!!」「俺に!! 俺にやらせろ!!!!!」「燃えろ! 焼けろ!!」\n\n 歓声があがる、空気の振動がお腹を揺らして、肉がまた焼ける。\n\n「びーー あっ!! アァァァアアアアァ!!?! あづーー!! づあーー!!!! あ“ーーーーー!!!!!」\n\n じゅうじゅうと、音を立てておまんこが焼けている。\n めくれた肉の内側に熱い物が押し付けられて、熱いと感じて痛いと感じて視界が白くなって、また痛くなって目が覚める。\n\n ねじ込まれた金属筒はもう全部が焼けるように熱くて、押し拡げられていた膣肉は焼けて焦げて痛くて、おまんこの痛みしか考えられない。\n\n 今すぐ死にたいのにまだ死ねない。\n きっと普通ならとっくに死んでるはずなのに、痛くて痛くて熱くて死ぬことができない。\n\n\n「まだだ!! まだ薪を!!」「もっとだ!! もっと焼け!!」「苦しめ!! 苦しめ!!」「殺せええーーー!!!!」\n\n 怒号が響く、アタシは焼ける。\n 痛みで死ぬこともできなくて、頭の中ではぶちぶちと何かが千切れるような音が続いている。\n\n じゅうじゅうと肉が焼けるおまんこの中で、金属筒が赤熱している。\n\n\n ーーどこかで、習ったことがある。\n 鉛の溶ける温度は、金属の中では特別低いんだって。\n\n\n「ぎひいーー!!!?! ひぎっ、ぎーーーーっ!!!!!! きあっ! あぢっ、あぎゃああああああああぁ!!!」\n\n\n 焼けている、焼けている、溶けている\n\n お腹の中が、全部焼けている。\n 今までのなんて、痛くなかったんだ。\n\n 全部灼けている。\n お腹の中の全部、小さな凹凸も、奥まったところも、焼けてめくれた肉の奥の肉も。\n\n 溶けた鉛はへばり付いて入り込んで焼いて焼いてやいてやいてやいて\n\n「あがっ、ががががあ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"!!!?!?!?!\n あーーー!!! あ\"ーーー!!!!! ばづ、が、あ\"あ\"アアアァァアアアァァァ!!!!!!!!」\n\n「うおっ!? あぶねえ!」「気をつけろ! 鉛たれてんぞ!!」「この魔女が!! まだやりやがるか!!」「もっとだ!! もっと焼け!!」\n\n あつい、あつい、あつい、いたい、あつい、いたい、いたい、あつい、いたい、あつい\n\n 止まらない、熱いのも痛いのも止まらない。\n 許容量なんてとっくに超えて、頭が痛みで焼き切れて痛すぎて正気に戻ってまた痛くて叩き起こされていたくてあつくてあついあついいたいあつい\n\n「い\"ぃい\"い\"い\"い\"い\"い\"い\"ぎぎぎぎぎぎぎぎぎ ぎゃが、あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"!!!!!!」\n\n 子宮口はとっくに焼けこげて子宮の中まで鉛がへばり付いている。\n 薪は焚べられ続けて、子宮が焼けこげてアタシのお腹が焼けてもまだ止まらなくて。\n\n 身体が焼けこげてお腹の中から壊されていく。\n 猛烈な勢いで、一つ残らず丁寧に、細胞の一つ一つが殺されていく痛みがアタシをズタズタにする。\n\n 骨盤が砕ける痛みも、電撃で踊らされる痛みも、指先に千本の針を刺された痛みすらもこれほどではなかった。\n\n「げぶっ、がっ……!! おぼ、ごがががががががががががががががが……!!!」\n\n 焼けるというのは、一切の隙間なく、どうしようもなく不可逆に徹底的に破壊されていく痛みのことだ。\n\n 自分がどうなっているのかもわからない。\n 生命維持機能を超える徹底的な破壊に、脳が理解を拒否している。\n\n\n「ぶぎいいいぃぃいいいい!! びぎ、べっ、ば、 あーーーーーー!!!!!!?!!?!」\n\n『ぶぎいいいぃぃぃぃいいいい!!!! ぶ、びぎっ、べっ……!! あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"!!!!!!!!!!』\n\n スクリーンで流れるアタシの悲鳴と、今のアタシの悲鳴が重なる。\n\n 痛みでひび割れたアタシの視界に、アタシが豚を産んでいる光景が映り込む。\n\n\n あれはよく覚えている。\n\n 五年前、豚に初めて犯された。\n\n 2メートルぐらいの豚に腕を押さえつけられて、お腹の中を伸び縮みするおぞましいペニスでグリグリと執拗に抉られて粘ついた精液を注がれて、豚の糞の悪臭に包まれながら一発で孕んだんだ。\n\n 魔獣ですらない豚に孕まされて単なる家畜の豚を産んで、アタシは自分の子宮が単なるオモチャに過ぎないとやっと自覚したんだ。\n\n だから、よく覚えている。\n こんな風に、内臓が焼けていって壊れていって、痛みと恐怖で視界が明滅しても、昨日のことのように思い出すことができる。\n\n\n\n「ご、ふーー え\"、あ\"…… ーーーーーーー」\n\n\n 焼けて焼けて焼けて、声が出なくなった。\n\n 痛いのも熱いのもそのままなのに、身体が反応できなくなってきた。\n もうどこまでアタシの形が残っているのかもわからない。\n\n スクリーンが見えるんだから、頭はまだ焼けていないんだろう。\n その前に死ぬのかな。\n\n\n\n『ひーー や、やだ、やめ、許して!! 許してください!!\n お願いします!! こんな、こんなこと、させないで!!!』\n\n あれは、ああ、あの時だ。\n\n\n アタシが、カナデの首を切った時。\n\n\n とっくに死んでいたけれども、死んでも犯され続けていたカナデを、その首を切って頭を落とした。\n\n カナデの刀を持たされて、ジェネラルに上から手を握られて押さえつけられて。\n 仰向けに転がったカナデの首に、刀身を押しつけている。\n\n『あ…… やだ、やめて! やめて!! カナデが!\n カナデを! やめてください!! お願いします!! お願いします!!!!』\n\n『そうですねぇ、このような事はしたくないですよね。\n でも仕方ないんですよ。貴女のお友達を使いたい者は沢山おりまして。\n なのに下の穴と上の穴がくっついていては不便でしょう?』\n\n『アタシが! アタシがやります!! アタシが頑張りますから!!\n アタシの、アタシの首を落としてください!!\n だから、だから!!』\n\n『ダメですよミス・エミリア。\n 死んだ人間のために生きた人間が死のうだなんて、そんなのは間違っています。\n さあ、わかったら首を落としましょう。\n 貴女のお友達の、ミス・カナデの首を、彼女が使っていた武器で、貴女が、落としましょう』\n\n\n わかってる。どうしようもないとわかっている。\n\n 今までも聞いてもらえたことはない。\n 全身の力を込めても、ジェネラルの腕はピクリとも動かない。\n\n アタシは今から、カナデの首を切る。\n\n\n\n ぶづ、と刃が皮膚を裂く感触ーー目が合った。\n カナデの目、虚な、光を映さない死体の目。\n\n がり、と頸椎に刀が食い込むーー力なく揺れるカナデが、命はとうに尽きていると示す。\n 長くて美しい銀の髪も、愛らしい狐の耳も、共に戦ったコスチュームもそのままに、死んでいる。\n\n ごりごりと音を立てて、ぶちぶちと音を立てて首が切断されていくーー違う、アタシが首を切っている。\n アタシのパートナーの首を斬っている、親友の首を斬っている、死んだカナデを殺している、辱めて壊してアタシがカナデを斬っている。\n\n\n\n ぶづっ、ごろん\n\n\n\n『あーー あ……』\n\n『はい、お疲れ様でした。\n ははは、断面から精液が溢れていますね。\n 食道にまでみっちりと精液が詰まっていたようで』\n\n 視界が歪んでいる、今のアタシは焼かれて死んでいるのか、カナデの首を切っているのか、どちらがアタシなんだろう、わからない。\n\n\n 戦闘員達が、早速カナデの生首を使い始めている。\n\n カナデの頭をオナホにして、股間にぶら下げている。\n\n ゆらゆらと揺れる髪だけが生きているようで、胴体のないカナデはペニスを扱いている。\n 光のない目のまま、口に深々とペニスを差し込まれて、首の断面から亀頭が出入りしている。\n\n『おえ\"っ…… お\"、う\"え\"ぇぇぇ……… ごぼっ、げぇ……』\n\n 嘔吐している。\n スクリーンの中のアタシが、あるいは今のアタシが。\n\n じゅぼっ、ずぼっ、じゅぶっ\n\n カナデの生首が、滑稽なほどに音を立てている。\n ペニスを差し込まれてオモチャにされている音を立てている。\n\n\n「おえええぇぇっ!!」「ぐえっ…… う、ぷ……」「うわぁぁあああ!!」「ひ、ひどすぎる……」\n\n アタシに薪を焚べていた人達も、スクリーンを見て吐いている。\n\n ああ、気がつかなかった。\n 今はもう、アタシに薪を焚べる人がいない。\n\n いつの間にか熱くも痛くもなくて、気がつかなかった。\n\n\n ああ、でも、まだアタシは、意識がある。\n 見えてしまう、スクリーンが、これからあったことが見えてしまう、思い出してしまう。\n\n『ふむ、使い心地はどうですか?』\n『うーん、切り落としてもらったはいいけど正直微妙ですねー。\n 所詮は貫通型オナホっていうか? 大して気持ちよくないですよこの生首。亀頭への刺激もないし』\n『ああ、やっぱりですか。\n まあ、その辺は予想済みですよ、対策があります』\n\n\n やめて\n\n\n『まずはその首の出入り口を逆に、そう、首の断面から入れて、口から出るようにですね』\n\n『ふむふむ……\n ぶはは、口からチンポ出てる美少女の生首って笑えますね』\n\n『ははは、それだけじゃありませんよ。\n さて、ミス・エミリア』\n\n\n 思い出したくない\n\n\n『ミス・カナデにキスをしなさい』\n\n\n いやだ\n\n\n『ああ、今更叫ばなくて良いですよ。\n 今、声が出せないように肉体操作を発動しましたので、このまま体を動かしてあげましょう。\n なに、体を自分では動かせないだけで、感覚もありますし気絶もできないようにしてあげます』\n\n\n いやだ\n\n『おいおい! カナデちゃんとエミリアちゃんのレズキスじゃん!』『いや、この場合レズフェラじゃね?』『つーかこれ、百合に挟まるチンポってやつ? 俺怒られちゃう?』『いやホラ、むしろ百合を繋いでるから大丈夫だよ。片方生首だし』\n\n\n 身体が勝手に動く\n 口からペニスがはみ出した、カナデの首にアタシが向かう。\n\n カナデの両目は別々の方向を向いていて、首だけで、乱れた髪から覗く頬は死体の肌で、アタシはそれに近づいていて\n\n 近づきたくなくて、見たくなくって、なのに身体は勝手に動かされて視線はカナデの首を見て口は大きく開いて鼻はペニスの腐臭と死体の香りを嗅ぎ取って舌が伸びて亀頭に触れて頭が一気に押しつけられてアタシはカナデと\n\n\n 唇がふれた\n\n\n あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あはあはあはははははははははははははひひひいひいひいひひあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ\n\n\n\n そうだ、思い出した。\n\n 覚えてると壊れちゃうからって、ジェネラル様が記憶を消してたんだ。\n\n あは、そうだよね、壊れちゃうよ。\n すごく冷たかったもの、カナデの唇。\n どこも見ていないんだもの、カナデの目。\n\n おちんちんで、串刺しにされちゃってるんだもん。\n カナデの生首に、アタシはキスしたんだ。\n しかもそのままフェラして精液飲んだんだもん。\n えへ、えへへ、そんなの壊れちゃうよね。\n\n\n もう、殺しちゃうからいいやって思い出させたんだね。\n 殺すなら頭が壊れてても良いもんね。\n\n もう、痛いのも熱いのもなくなって、身体がどんどん寒くなってきてるもん。\n きっとこれは、もう死ぬってことなんだと思う。\n\n\n 死ぬーーそう、死ぬ、死ねる。\n\n ずっと待ち望んでいた、死ぬ時がやっと来てくれたんだ。\n\n もう痛い目にあわなくていいんだ、つらい目にあわなくていいんだ、悲しくなくていいんだ。\n おまんこをぐちゃぐちゃにされなくて良いんだ、おしっこを飲まされなくて良いんだ、お腹踏み潰されなくて良いんだ。\n 魔法少女のみんなに怒られなくて良いんだ、骨盤を砕きながらジェネラルの子供産まなくて良いんだ。\n 死体と一緒に犯されなくて良いんだ、おっぱいを穴だらけにされなくて良いんだ、拳突っ込まれて堕胎させられなくて良いんだ。\n 殺した人の名前を覚えながら豚の精液飲まなくて良いんだ、右目でペニスを扱かなくて良いんだ、人を殺さなくて良いんだ。\n\n\n 本当に、本当につらかった。\n 生きることは、アタシにとって苦しみそのものだった。\n\n やっと、全部終わる。\n このひどい人生が終わる。\n\n 生まれてきたことが間違いだったアタシが、やっと死ぬ。\n\n\n ねえ、だってそうでしょ?\n こんなに苦しむために産まれてきたなんて、間違ってるでしょ?\n\n 人生の全てが苦しみしかないなんて、間違ってるでしょ?\n\n 間違ってる、間違ってる\n\n\n かつてのーーアタシが満たされていて、幸福で、何よりも愛おしかったはずの日々が\n\n\n なにも思い出せなくなってるだなんて、間違ってる\n\n\n アタシは、人間として生きていたはずで、幸せだったはずで、お父さんとお母さんがいて、美味しいものを食べていて、カナデと一緒にいて、クラスのみんなと遊んで、恋なんかもしてたはずで\n\n なのに、全部覚えていない。\n 全部全部、遠くに掠れてしまっている。\n\n 美味しいご飯を覚えていない。アタシが覚えている味は、魔法少女を殺して恵んでもらった薄いスープとパンの味。\n\n 恋していた時の胸の高鳴りを覚えていない。泣きながら交わった悲しさと、保健室で嗚咽した時の肌寒さしか思い出せない。\n\n お父さんもお母さんも、声がわからない、顔がぼやけている。きっと見せられたって誰かわからない。\n\n 記憶の中のカナデは死んでいて、彼女がどうやって剣を振って、喋って、笑っていたのか、もう思い出せない。\n\n\n ずっとずっと犯されて、壊されて、アタシの大事な14年はもう何も残ってない。\n\n だから死ぬ。\n\n アタシは、ただひたすらに犯されて貶められて踏み躙られて壊された10年だけを持って死ぬ。\n\n\n ああ、空が明るい\n\n からだが、かるくなってきた\n\n もう、いたくない\n\n もう、つらくない\n\n しぬ\n\n ああーー………………\n\n\n\n\n\n\n\n\n「しに…… たく、ない、よぉ…………」", "afterword": "これにて『逆転なしの魔法少女』は完結となります。\n皆様、本当にありがとうございました。\n\n\nこの後オマケが三本ほどあります。\n日常回(過去回)、ifルート(未来回)、末路一覧となっております。\nよろしければどうぞ。"} |
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