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{"novel_id": "n0002gf", "chapter": 8, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002gf/8/", "title": "五話 〜魔法少女リュウコの磔刑〜 (リョナエロあり)", "content": " 夢さえ見ない、深い眠りだった。\n 安らかで、母に包まれているかのような深い深い眠り。\n ゆっくりと意識が浮上していく中で、リュウコはそのまま眠り続けていたいなんて、ガラにもないことを朧げに考えていた。\n\n もう二度と、こんな眠りは来ないと知っていたかのように。\n\n\n「グッドモーニング、ミス・リュウコ。目覚めの気分は如何ですかな?」\n「ハッ、最高の気分だよ。今すぐ目の前のザコ共をもう一度ボコボコにできるぐらいにな」\n\n 目が覚めたアタシの前にいたのはジェネラル、サソリ怪人に熊怪人、モグラ、カメレオンーー目覚める前に戦っていた怪人たち。\n どいつもこいつもニヤニヤといやらしい笑みをうかべながら、X字に磔にされたアタシを眺めている。\n\n(腕は…… 治ってるな。手足の拘束は手首、足首、肘と膝…… で、魔力は……)\n\n「ああ、無駄ですよミス・リュウコ。貴方の魔力は私たちの制御下にあります。\n 感覚でわかるでしょう? その首輪が貴方の魔力を常に監視、制御しています。\n 変身させるも解除するも、能力を使用させるもさせないも自由自在。\n 無論、生命維持機能や治癒能力についてもです」\n\n 言葉には悪意しかない。\n いまからお前を、死ぬことさえできないようにして嬲るーーそう言っているからだ。\n\n(クソが……! いや、だがチャンスだ。\n 感覚でわかる。ほんの少し、自分で動かせる魔力がある)\n\n それは本当にほんの少しの魔力で、拘束を破壊できるかさえわからない。\n だが、希望はまだある。\n\n サソリの怪人が一歩近づいてくる。\n 人間がねじくれたサソリの鎧と溶け合ったような異形、だが、その最大の特徴は背中から伸びる大きな尻尾ーー否、針の弾丸を射出する狙撃銃。\n 人体はおろか、鋼板すら容易く貫くその威力は、さっきの戦闘で身をもって知っている。\n\n もっともーー痛覚制御は今はない、それもわかっている。\n\n「へっ、コソコソ隠れるしかできねえチキン野郎が…… のこのこ出てくるとはな」\n\n 言葉を口にしながら、右の腕に自由になる魔力を通す。\n 普段のアタシからしたらほんの僅かな、それでも、怪人一体を撃破するには十分なはずの魔力。\n\n(拘束を破壊できるかは微妙だ…… だが、これでこいつを仕留められれば……)\n\n アタシは今、変身こそ維持していてもほとんど魔力はなく、そして両の手足はX字に磔にされている。\n 傷こそ治っているが自由になる魔力は乏しく、肉体強化もおぼつかない。\n たとえここで一撃で怪人を仕留めたとしても、次はない。\n\n だがーーこの拳がまだ振るえる可能性を信じさせることができれば、ビビらせるには十分だ。\n\n もしかしたらまたあの時のような一撃がーーそう思えば決断は鈍る。腰が引けて棒立ちになり、時間を浪費する。\n そうすればーー\n\n\n「ああ、無駄ですよ。今のあなたの魔力ではその拘束を破壊するには足りません。\n あと853秒は回復に費やさないと、最低限の肉体強化も発動できませんね」\n「はーー?」\n\n そうだ、ジェネラルは確かに言っていた。常に魔力を監視していると。\n 制御できていない魔力があるからといって、監視までできないとは限らない。\n\n つまりアタシの状態はすべて把握されていて、身体は完全に縛られていて。\n ハッタリも何も通じなくて。\n --もう、どうしようもないんだと、やっと理解した。\n\n\n ゆっくりと、銃口が動く。\n アタシに見せつけながら、左の太腿ーーその中心、大腿骨の上をなぞる。\n\n「今から、お前を磔にする」\n\n「針で、左大腿骨を貫く。\n 長さは、50センチ、太さは、8ミリ。\n お前の骨を貫通して、後ろの台の中に、食い込む。針には、いくつも返しがある。決して、抜けないように。\n お前の骨を、貫いて固定して、磔にする」\n\n ブツ切れの、淡々とした抑揚のない声が響く。\n 執行人が処刑の内容を告げていく。\n\n「骨を砕きは、しない。中心だけを貫いて、縫い止める。\n 骨髄も、血管も、神経も、貫いた場所以外は、そのままだ。\n 隙間は、無い。少しも、動かせない」\n\n「だが、お前は呼吸を、する。血が脈を、うつ。\n 身体が、揺れる ーー骨は、響くぞ」\n\n 比喩ではない。時に、酷い痛みを『骨の髄まで響くような』と表現することがある。\n いまから、それをされる。\n\n 痛みは想像さえできない。\n ただ、想像を絶するということだけはわかる。\n\n「はっ、ずいぶんお喋りじゃねえかよネクラ野郎が。\n そんなんでアタシがビビると思ってんのか?」\n\n 無論虚勢だ。\n 今にも足は震えそうだし、気を抜けばみっともなく歯が鳴るだろう。\n だがここでそんな姿を見せてはいけない、それをわかっているから精一杯の悪態をつく。\n\n 悪趣味な凌辱者を喜ばせるとしても、より激しく嬲られることになろうともーー\n きっと折れた瞬間に自分は『終わる』。そんな確信があった。\n\n「ナメんなよ、骨の一本や二本が怖くて殺し合いなんざできるかよ。\n 本拠地のど真ん中で生かしてくれるってんなら万々歳だ。ここでならテメェらを本当にぶっ殺せるんだからな……!」\n\n「おや、説明はまだしていなかったのですがねぇ。\n まあその通りですよ。ここはハリヤーのベース基地、次元の狭間、我等の実体のありか。\n 今こうして貴女と相対している我等は間違いなく実体で、いつものような仮想体ではありませんので……\n 殺されれば死ぬ、間違いありません」\n\n ーーだから、お前に逆転の機会など与えない。\n そう告げるように、ジェネラルがクイ、と手を動かす。やれ、と。\n\n「っ!!! ~~~~~~!! う、あ、か…………!!!\n っ、あ、ああ、あ”あ”あ”あ”あ”!!!! あ”、くぁ、お……!」\n\n 大きな音はしなかった。ただ、空気の抜けるような音がして、骨が、貫かれた。\n\n 痛い、痛い、痛い、痛い\n 痛みだけが頭を埋め尽くそうとしている。\n 貫かれた骨はそのままで、神経も血管も骨髄もそのまま痛みを感じ取ってしまう。\n\n 左脚が動かない、痛い、筋肉が収縮する、激痛が走る、ほんの少し息を吸う、痛みのあまり悲鳴をあげる、悲鳴がさらなる痛みを呼ぶ。\n\n「がぎ、ぐ、ぐぎ……! つ”―ー!!」\n\n 歯を食いしばる、呼吸を絞る。唇を自分で噛み切って意識を逸らす。\n 許容できない痛みを拒否しようと、左半身の感覚がすべてぼやけていく。\n それでも痛みは脳を刻む。ほんの少しの身じろぎだけで左脚が貫かれている事を思い出してしまう。\n\n 血が脈を打つだけで骨の髄が悲鳴を上げて全身が強張る。\n 左脚は全く動かず、ただひたすらに身体全てを焼くような熱源と化す。\n 悲鳴を上げたくて仕方が無くて、でも声も出せなくて、食いしばった歯の間から痛みを孕んだ呼気だけが漏れている。\n\n「いやいや、お辛そうですなミス・リュウコ。\n いつも我らを睨みつけているその目で涙まで流して、いやはやなんとも痛ましい!\n ああ、しかしですな、貴女に一つ、告げねばならないことがあるのです」\n\n うるさい、だまれーーその程度の言葉を口にすることもできず、せめてもとばかりに睨みつける。\n 痛みのあまり涙が零れていることにすら気づかなかった。\n それでもまだだ、まだ耐えられる。悲鳴を上げようがまだ折れていない、敵を睨める。\n\n サソリ怪人が両のハサミを掲げている。尻尾と共に。\n\n「磔とは、両の手足にするものです」\n\n 三つの銃口から針が飛び出したのと、悲鳴を上げるのはほとんど同時だったように思う。\n\n「がああああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!?? あーーぎゃアアアあああああァァァア!!!!?」\n\n 絶叫する、絶叫で震える身体が骨を擦り、痛みが反響して増幅して頭をぐちゃぐちゃにして口から響いている。\n\n(痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい)\n\n 右腕が痛い左腕が痛い右脚が痛い左脚が痛い。\n 骨が響く、骨髄を通して脳が焼ける。\n 悲鳴で震える胴体を四肢が痛みで苛む。\n 絶叫しながら無我夢中で手足を振り回そうとする、磔にされた四肢はほんの少しも動きはしない。\n 無駄な抵抗に対する罰のように、激痛だけが返ってくる。\n\n「かーーは、ひーーぎげっ、お、あがっ、あ」\n「はははは! おいおい、ずいぶん情けない声をあげてるなあ!?」「最強の魔法少女の名が泣くぞ?」「いや、そもそも本人が泣いてるな! 痛い痛いって泣いてやがるぜ!!」\n\n 喉が限界を訴える、悲鳴さえ上げることなく痛みに悶える姿に怪人たちがげらげらと嘲笑を浴びせてくる。\n\n だまれーーお前たちなんて、一撃で倒せるんだ。\n\n 焦点のぶれた視界で睨みつける。痛みのあまり涙がにじもうと、まだ心は折れていない。\n\n 手足をできるだけ意識しないように、敵意だけを強く持つ。ーー痛い。右腕が血流に合わせて激痛を届けてくる。\n\n 一瞬でも隙があれば致命傷を与えられる。寝首をかいてやる。--痛い。左足が少しも動かない。太腿も関節も何もかも焼けるように痛い。\n まだだ、まだ負けはしない。ーー痛い、痛い、いたいいたいいたいーー\n\n「抗うか、魔法少女」\n\n 低く、サソリ怪人が呟いて手を伸ばした。\n 伸ばした手は右の腕ーーそこに刺さる、針で\n\n カンッ、と。軽い音がして、針が弾かれた\n\n「…………っ…………ぁ……ッ……!!?」\n\n 不自然なほどに右腕の感覚がなくなった。\n そのくせ声も出さずに、馬鹿みたいに口だけがパクパクと勝手に開く。\n 何が起きたのか脳が理解を拒んでいる。\n\n でもそれは、ほんの数瞬だけの間。\n 痛みを理解した次の瞬間、何かが崩壊した。\n\n「ぎ!!! いいいいいいいい!!!?? あぎゃああァァァあアア”ア”!!!!?」\n\n 右腕が焼ける。痛みから逃れようとアタシの意思を無視して筋肉が跳ね回り、骨が削れて抉れて無慈悲な苦しみだけを返してくる。\n 針の返しが骨髄をガリガリと抉り削る。\n 神経が内側からズタズタになるまで何度も何度も掻き毟られている。\n\n カンッ、カンッ、カンッと続けて三度。\n 残りの四肢の針が弾かれて神経をかき混ぜる。\n\n「あ、あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!! あーーが、ぐぎいいィィィぃぃぃイイ!!!」\n\n 身体は痛みを反響させる。骨から伝わる痛みは跳ね回り、大きくなり、アタシをズタズタにしていく。\n もう自分が何を叫んでいるかも理解できない。\n\n 静まれ、静まれ、終わってくれ。\n この痛みが通り過ぎてくれるのをひたすらに切望する。\n 辛い、苦しい、痛い、苦しい、痛いーー\n\n「っつーー は、はーー ひーー ぎ、ひゅー、ふ、ふうううぅーーーー」\n\n どれほど長く叫んでいたのだろうか。\n 焼け付きそうな息を喉から吐き出して、ズタズタになった喉の痛みを自覚できた時、手足の痛みという暴風は過ぎ去っていた。\n\n 腕も、脚も、もはや痛みをーーいや、感覚をほとんど感じなくなった。\n ただ動かない、初めからそういうものだったかのように、磔の台から生えているように身体が動かない。\n\n もちろん錯覚だ。縫い留められた手足と、ダメージを受けたことによる全身の疲労からの錯覚。\n それでも、感覚が鈍るのであれば今はありがたかった。\n\n だが、コイツらがそれを見逃すはずもない。\n\n「ふむふむ、だいぶお疲れの様子ですな。\n その様子では喉と、一部の神経も傷ついているでしょうね……\n ええ、ですがご安心ください」\n\n ジェネラルが言葉と共に、何か手元の端末を操作し始める。\n\n そして、喉にぼんやりと熱がともるーー何度も感じた感覚、肉体の修復、魔力を消費する代わりにあらゆる傷を癒す修復の感覚。\n\n 無論、自分で発動させたわけではない。\n 修復に使う魔力は少なくない。しかも先ほどの修復は神経の類までかなり精密に修復したらしい。かなりの魔力が消費された感覚がある。\n そしてこの状況で喉と神経を修復したところで、使い道は一つーー悲鳴をあげて敵を喜ばせることのみ。\n\n つまりーー\n\n「完璧に修復魔法が発動したでしょう?\n これが私達ハリヤーの技術の粋、捕らえた魔法少女の魔力を自由に使わせることができる首輪の力です」\n\n 自慢気にジェネラルが語る。つまりはこうだ。\n『お前の魔力はこちらが完全に掌握しているぞ』『逆転の機会はない』『痛みに慣れることもない』『常に新鮮な痛みを何度でも味わわせてやる』\n\n「く…… そがぁ……!」\n\n それでも、いや、だからこそ睨みつける。\n それは少なからず、回復させられた事と無関係ではないだろう。体力が回復すれば気力も回復する。\n それはアタシも理解している。だが、それでも睨みつける、反抗しようという気概を保つ。\n\n --だって、そうしなければきっと終わる。自分は壊れてしまう。\n\n この短い時間でも十分に理解した。\n こいつらはアタシを壊そうとしている。\n 肉体もだが、それ以上にこいつらは心を壊そうとしている。\n\n 何度も何度も、脱出の希望はないことを言い聞かせてくる。身体をただ破壊するだけでなく、拘束しつつ、感じたことの無い痛みを与える。\n\n 単なる嗜好か、何かの目的があるのかは不明だが、向こうの思惑に乗ってやるつもりはない。\n 耐えてやる。どんな痛みにも。\n\n「さて、ミス・リュウコも元気になったところでーーいよいよ、皆さんの相手をしていただきましょうか」\n\n ーーどんな汚辱にも。\n\n\n====================\n\n\n アタシは処女だ。\n\n 理由はいくらもあった。\n そういったことに興味が無かった。自分と母を捨てた父親のせいで男性に忌避感があった。不良で通っていたせいでまともな男が寄り付かなかった。\n\n でも、最大の理由はたぶん、アタシは強すぎたのだ。\n 男も女も、年上も年下もなく、いつだってアタシから見た他者は弱かった。\n 魔法少女になってからは尚更だ、他者は敵か、味方か、庇護するべきか弱者かーー\n\n だから、自分の身体を誰かに明け渡すなんて、ましてや無理矢理に力づくでこじあけられるだなんて、考えもしなかったのだ。\n\n\n「へへ、よく見ろよ魔法少女・リュウコ\n 今からこれがお前を女にしてやるんだからよぉ?」\n\n ミニスカートはとうに破り捨てられた、スパッツを引き裂き、薄いショーツ一枚だけを隔てて、リュウコの処女地にクマ怪人の長大な肉棒が押し付けられる。\n\n ゆうに30センチはある長大な肉の棒は、最強の魔法少女の処女を奪えるという期待に既にはち切れんばかりに膨れている。\n\n「クッセェんだよ……! 汚らしいモノ近づけてんじゃね、アグァッ!!!」\n\n ピン、と左腕に刺さる針を弾かれれば、それだけで激痛がアタシを支配する。\n\n 最強の魔法少女の無様な敗北磔、あの火龍のリュウコが指先一つで痛みに苦しみ悶えて反抗もできない。\n それに興奮した怪人が乱暴に白いショーツを破り捨てる。\n アタシの、誰にも見せたことのないところ。\n\n 薄く生えた陰毛も、その奥のピッタリと閉じたーーいっそ幼いと形容しても過言ではないようなーーピンク色の女性器が剥き出しにされる。\n\n「おーおー、あんだけ暴れまくった女もここは可愛いもんだなぁ?\n おいジェネラル、録画はちゃんと動いてるか?」\n「勿論ですとも、拘束された時からずっと回しております。\n ほら、モニターに映せばこの通り」\n\n ジェネラルが手に持つ端末に映像が映る。\n この部屋の俯瞰、アタシの表情、磔にされた四肢、そして露わにされた性器。\n アタシの屈辱を永遠に残すために、その全てを余すところなく記録している。\n\n「悪趣味なんだよ、このクソどもが……!」\n「そうそう、今からそのクソに処女をブチ破られるところをちゃーんと録画してやるからなぁ?」\n\n ぐい、と性器同士が密着する。\n 火傷しそうな程に熱いモノが押し付けられて、獣欲を伝えてくる。\n 肉棒から溢れるカウパーがぐちゃりという音を立てて、怖気を催すような感覚が広がる。\n どうせ身体を動かせはしないというのに、腰を押さえた巨大な手は凄まじい力でアタシの身体を捕えて、身じろぎ一つできない。\n\n\n ギリ、と歯を食いしばる。\n\n みち、みち、と音を立てて、亀頭が肉を押し広げ始める。\n\n まだほんの入り口だというのに、身体を割り開かれる痛みと、それ以上の嫌悪感が体中を駆け巡る。\n 手足の痛みさえ忘れるような汚辱。身体に汚物をねじ込まれ、無理矢理に『はじめて』を奪われる辱め。\n\n\n 嫌だーーそんな思いが、ふと心に浮かぶ。\n 17年生きていて、一度もそういう経験はなかったし興味もなかった。\n\n 別に憧れがあったわけでもないし、こだわりも無かったはずだった。\n なのに、今になって、こんな時になってようやく、自分がそういう物を、大事にしたいと思っていたんだ、と。\n 気づいてしまった。\n\n「まーー」\n\n ーーぶちっ\n\n「う、ぐううううぅぅぅぅぅうっッッ!!!」\n\n 痛かった。\n 殴られるよりも、骨を抉られるよりも、酷く痛かった。そして惨めだった。\n\n 処女を、奪われて、敵に、犯されている。\n\n「ちく、しょう……」\n\n 涙を溢さないように、痛みと屈辱を押し殺して下を向く。\n だが、踏みにじられる敗者にはその程度の抵抗も許されない。長い髪を乱暴に掴まれて顔を無理やりに引き上げられてしまえば、目に浮かんだ涙さえ剥き出しにされてしまう。\n\n「は、はは、ハハハハハハハ!! 泣いてるのか! 処女を奪われて泣いているのか!!\n あーはっはっは!! あのリュウコが犯されて泣いているのか!! あーははははは!!!」\n\n 笑われる、嘲笑われる。\n 本当に愉快だと、本当に無様だと。\n お前を辱めるのは楽しいと、お前は敗北して無様を晒しているのだと何度も何度も突き付けてくる。\n\n「く、そが……」\n\n ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな\n 負け惜しみだとしても悪罵の一つはぶつけてやる。\n\n「つ、突っ込んで、満足、したかよ、粗チンやろ、う、ぎゃああああああああ!!」\n「ひゃっはははは! おいおいなんだよ! ちょっと突き上げただけだぜ?」\n\n 罵倒を言い切ることさえできなかった。\n 結局のところアタシは敗者で、嬲られるだけの虜囚なのだと、負け惜しみさえ力ずくで黙らされた。\n\n 突き刺さった肉棒をぐいと押し上げられた、確かに怪人が行った行為はそれだけだった。\n 処女だったアタシにとって、棍棒のような太すぎる逸物で膣を抉られ、子宮口を押しつぶされるのは確かに筆舌に尽くしがたい痛みではあったが、それだけならきっと歯を食いしばることができた。\n\n 耐えられなかったのは、貫かれた太腿。\n 挿入の時と違い、腰を押さえない肉棒による突き上げは、磔台に縫い留められた骨を直接持ち上げーー微動だにしないその針が神経を直接抉りぬく。\n\n「ぎゃはははは! こいつはすげえ! 痛いくらいに締め付けてきやがるぜ!」\n「あ、ぎゃ!! やめ、あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!」\n\n どぐん、どぐんと音が聞こえる。\n 引き裂かれたアタシの女性器が、破城槌のような肉棒で殴りつけられている音だ。\n\n 耳からは自分の悲鳴しか聞こえないはずなのに、体内の音はやけにはっきりと聞こえる。\n 今のアタシが認識できるものは、その音と、自分の悲鳴と、全身を駆け巡る痛みだけだった。\n\n「がぎゃっ!! あ! アあああアあア!!?」\n\n 痛い、両足があったはずの場所が削り抉られている。\n 比喩でもなんでもなく骨の奥の奥が削られて痛みがスパークする。\n\n 痛い、股間が引き裂かれて奥の奥にある内臓が殴られて傷口を叩き潰されている。\n 大き過ぎる肉棒が引き抜かれる。大きく張ったエラでズタズタに裂かれた膣肉がめくられて削れて、肉が丸ごと内側から引きずり出される。\n\n 次の瞬間には腹の奥が固い拳で殴りつけられる。\n 子宮口まで届く程に長い肉棒はガチガチに硬く、怪人の力で腰ごと叩きつけられてしまえば槍を突きこまれるのと変わりはない。\n\n 痛い、壊れている。痛い、壊されている。ごりごりと、ぐちゃぐちゃと。\n 神経も肉も血管も内臓も骨も、全部一緒に削られて潰されて咀嚼されている。\n\n「ぎっ、ごほっ! ごあっ ぐううぅぅぅうウう!!!?」\n\n 壊されている、壊れている。\n 比喩でもなんでもない単なる事実だ。だらしない顔で快楽を貪りながら腰を振る男の欲望に、文字通り身体を壊されている。\n\n 死んでしまう、犯し殺される。\n 無論錯覚だ。針が刺さった四肢も、引きちぎられた股間も出血し続けて肉も骨も破壊されていても、その端から治されている。\n 死ぬことなどは許さないと、殺してくれと懇願するまで嬲り続けると言われている。\n\n ごりゅ、と音がする。子宮が潰れる音。\n\n ぶちり、と音がする。肉が千切れる音。\n\n「あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"!!! や、めーー!! ぎぃあ!! がが、あ、が!」\n「ああクソ! 出るぞ! 出るぞクソが!!\n 良いか! 忘れるな! お前を犯して!\n 処女を奪って! 胎の中に精液ぶち撒けた男を! 俺を見る度に! 犯されたことを思い出せ!!」\n\n 磔にされたアタシを串刺しにするように、膣を肉棒で滅多刺しにされる。\n 激し過ぎるピストンで骨盤を砕けている、肉の槍がアタシを犯し殺そうと、何度も何度も子宮を抉る。\n\n「あ…… か、が……」\n\n 声が、出ない。股間から肺まで衝撃が貫いて下から上に叩き潰されている。\n 手足の骨は既に砕けたようで、もはや痛みを感じない。\n\n それら全てが、こいつらの汚らしい欲望によるものだと思うと、ひどく惨めだった。\n 処女を奪った、痛めつけている、支配して、汚している。\n こんなだらしない顔でその欲望を貪る男に玩具にされて、犯されて、嬲られて、今決定的に汚されようとしている自分が惨めだった。\n\n\n「…… よ」\n「おお? どうした? 許しでも乞うか?\n 『中出しだけは許してください』と自分で言うなら考えてやらなくもーー」\n\n「テメェの、粗末なモノなんざ、覚え、てられっか、よ……!」\n\n\n だから、叫んだ。\n\n そんなはずがない、こんな汚辱を忘れられるはずがない。\n 手足をズタズタにされて、笑いながら処女を奪われて、今まさに子宮に汚濁をぶち撒けられようとしている。\n\n でも、まだ折れてない。折れたりはしない。\n この記憶が忘れられないならば、せめてまだ抵抗を続けようと思った。\n\n「く、くく…… 本当に愉しいな! お前を犯すのは!\n ああ、もう出すぞ! く、はは! ああ、なら、忘れられない体験にしてやろう!」\n\n 腰が叩きつけられる。\n ばきりと音がして、また何処かの骨がひび割れて意識が飛びそうになる。\n 子宮が潰されて壊れている。壊れた端から治されて、汚されるためだけに準備を整えている。\n\n 歯を食い縛る。拳を握りしめる。\n 衝撃に耐えようと拳に力を込めて。\n\n ふと、その拳に怪人の手が重ねられた。\n\n 拳を上から包み込むように、人間を遥かに超える巨大な掌で拳を包み込まれて。\n\n\n ーー拳を握り潰された\n\n\n「ぎゃあアあああアあアあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”アアア!!!?!!?!!!」\n\n 断末魔だった。\n\n 拳が、潰されている。\n 感覚器の詰まった拳が握り潰されている。\n アタシが何よりも頼みにしていた拳が潰されている。\n\n「いやあ、これは痛々しい。拳を上から握り潰されてしまいましたからねえ。\n 第二関節など縦に押しつぶされてぐちゃぐちゃに潰れてしまっています。\n 骨の破片や爪も肉に埋まっていますねえ、いや、これはひどい!!\n しかも切り落とされたわけでもなく神経は繋がっているときた!!」\n\n「あ“あぁぁぁぁぁあ”あ“アア”ア!!!!!! あ、ぐぎぃ!!? ひぎゃあぁぁぁぁあ\"あ\"あ\"あ\"!!!!」\n\n 痛みに声が抑えられない。\n 絶叫に震える空気が砕けた拳に響き、痛みが脳を突き刺す。\n 喉が限界を超えてせき込んでしまえば、その振動に拳がさらなる痛みでアタシを苛む。\n\n「いやはや、こうなってしまっては拳など無い方がマシかもしれませんな。\n ですが、その拳は貴女を今まで支え、あまたの敵を打ち払ってきた無二の相棒。\n たとえ耐え難い痛みを与え続けるだけのひき肉同然の汚らしいゴミと化したとしても、どうか邪険にせずに大事にしていただきたいですな」\n\n ジェネラルの嘲笑う声だけがハッキリと聞こえる。\n 嫌でも自覚させられる。\n 自分の拳が、頼みとしていた物が、誇りが、力がゴミと化したと。\n\n「あーーぎゃ、ぎが、があーーあ“、アアあ”あ“あああああああ”!!」\n\n 忘れるなとばかりに肉棒が突き刺される。\n 痛みに呼吸が止まり、肺が動きを止めて、意識が飛びかけてーー\n\n 精液を、胎にぶち撒けられた。\n\n「ぎーーあ、ひーーあーーーー」\n\n 胎が、焼けている。\n アタシの『女』の部分が、男を受け入れるなんて考えもしなかったそこが、溢れ出るほどの汚濁に埋め尽くされて腹を膨らませてその奥の奥まで擦り付けるように汚し尽くされている。\n\n 痛みと汚辱で、アタシの初めては踏みにじられて、痛みに叫びながら深く深く刻まれて。\n\n「ぐ、ふ、うううーーぐーー」\n\n 涙を堪える。\n 痛みで、屈辱で、悲しみであふれそうになる涙を歯を食いしばって押し留める。\n\n 拳が痛い。\n 拳だった肉の塊が、何もかも叩き潰されたアタシのように痛いと泣き叫んでいる。\n 敵を打ち倒す事などできはしない、力なんて込められない。\n\n 潰され、汚され、嘲笑われて貶められて。\n\n 女を貪られて、嬲られている。\n\n ずるりと、アタシの中から肉の凶器が引き抜かれる。\n 小便を済ましたような満足げなツラで、アタシに汚い物をぶち撒けた奴が離れていく。\n\n アタシの拳を潰したやつが離れていく。\n\n「ぎーーふ、ざ、けんな! まち、やがれ!!」\n\n 呼び止めた理由は自分でもわからなかった。\n\n 叫ぶだけで拳だった物が凄まじく痛む。\n 針が刺さった場所から肉と骨が引き千切れて声が震える。\n 引き裂かれた股間が、突き上げられた内臓が吐き気を訴える。\n 身震いするだけで胎の中に詰め込まれた汚濁が、ぶちゃぶちゃと音をたてて股間から溢れて情けなさで心が血を流す。\n\n それでも、悔しくて。\n まだ負けてないって言いたくて、呼び止めたのに。\n\n\n「おいおい、そんなにアイツのチンポが良かったのかよ。俺が満足させてやるからよ」\n\n アホ面を下げたモグラの怪人が近寄ってくる。\n 汚らしいモノをいきり立たせて。\n\n クソが、アタシは、なんだってんだ。\n ちがう、ちがう、ちがう。\n\n 意識が薄れそうな中で、何もかもを否定しながら前を睨みつける。\n 拳が痛む、骨が削れる音がする。\n 拳だった肉塊に食い込んだ爪が擦れて神経が叫ぶ。指先だった物が砕けて潰れてボタボタと血と命ともっと大事な何かが痛みと共に垂れ流されている。\n\n「ああジェネラル、コイツの傷治して出血止めてくれよ。\n 死体に腰を振るつもりはねえんでな」\n「ええ、お任せを」\n\n アタシの頭ごなしに会話が交わされる。\n モノを扱うように。\n 無力な獲物を切り分けるように。\n\n 血が止まっていく。意識が回復していく。\n 感覚が鮮明になる。\n 四肢の骨が痛みを叫ぶ、股間からボタボタと垂れ落ちる精液の感買が伝わる。\n 押しつけられたモグラ怪人の性器の熱が伝わる。\n\n「やめーーぎいいいいいい“い“い”!!!!」\n\n 黙れと言う代わりに、股間に肉棒が捻じ込まれた。\n\n 痛みも屈辱も慣れはしない。\n 苦しい、腹の中から押し上げられてぐちゃぐちゃと突き込まれている。\n 中に出された精液をかきだされているのか、塗りこまれているのか。\n\n「あーーくそ、やめ、ぬ、ぎゃああああああ!!?」\n\n また脚の針を思い切り揺らされる。\n 骨に食い込んだ針の返しが骨をゴリゴリと削り、目に火花が走る。\n\n「おーお、叫ぶと締まりが良くなるじゃねーかよ。\n はは、痛いぐらいだぜ」\n「ぎ、だま、れ、てめ、うぐ、ごあ!!」\n\n 口答えも無理やりに黙らされる。\n 肉棒を強く突き込まれるだけで、いとも容易くアタシの女は悲鳴を上げてなにもできなくなる。\n\n どぐん、と腹の奥に熱がぶつかる。\n アタシを支配しているぞと叫ぶように汚らしい男の棒が打ち付けられて、苦しみと痛みで中からねじ伏せられる。\n\n 四肢は動かない。\n\n 力は入らない。\n\n 何もできない。\n\n 犯されるだけ、壊されるだけ。\n\n「あー、やべ、そろそろ出るぞ。\n ははは、孕んじまうかもなあ」\n\n また、汚される。\n でも今更だ。\n\n どうせまだ犯される。\n 一人残らずアタシの胎の中に精液をぶち撒けるつもりなんだろう。\n\n クソが、クソが。\n\n 折れてやるか、折れてやるもんか。\n 右手を握りこむ。力を込めて耐えようとする。\n\n\n その拳に、手が添えられた。\n\n「な、てめーー」\n\n その手は、さっきまで自分を押さえつけていた手だ。\n つい先ほど、自分の拳を潰した手だ。\n\n ニヤニヤと笑いながら、アタシの処女を破り、拳を握りつぶした熊の怪人が横に立っていて、拳を掴んでいた。\n\n「や、やめ、離せ! 離せぇ!!!」\n\n わかる、わかってしまう。\n 手首から先を必死で動かして逃げようとして、なんの意味もなくて。\n 拳を解くことも出来ずにゆっくりゆっくりと力が込められていく。\n\n「やめろ!! やめろやめ、ごうっ、やめ、ろ、うあっ!!」\n\n ニヤニヤと笑う顔だけが答える。\n 子宮がごつんごつんと突き上げられる。\n 拳が圧迫されていく。\n 亀頭が強く押しつけられてぐちょりと音がする。\n\n 射精されるのと拳が握り潰されるのは、同時だった。\n\n「ぎゃああああああアアあアアあああぁぁぁぁあ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ\"あ”あ\"あ\"あ\"!!!!!!?!?」\n\n 拳が潰されている。\n 爪が割れて骨が砕けて皮膚を突き破った指が骨に触れて脳みそが痛みで焼けている。\n\n 胎が犯されている。\n ぐちゃぐちゃした熱い汚濁が胎の中に飛び込んで這いずり回って中に入り込んで、内臓を汚される不快感に叫んでも叫んでも悲鳴が終わらない。\n\n「くっはは、こいつはいい!!\n 魔法少女リュウコの拳が潰れて! 中出しされて泣き叫んでやがる!\n おいジェネラル、また拳だけ治癒してくれよ。\n 俺も射精する時に潰してやるからよ」\n「おいおい、実際に潰すのは俺だぞ。\n まあ良いけどよ」\n\n カメレオンの怪人が近づいてくる。\n アタシを犯しに、アタシの拳を潰しに。\n\n お前は肉の穴で、嬲られるだけの虜囚で、拳は打ち倒す力なんかではなく叫ばせるための玩具で、お前はどこまでも落ちていくんだと教えようと近づいてくる。\n\n\n「やめろ、やめろ、やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろぉ!!!!」\n\n\n===========================\n\n\n\n「か、はーー」\n「はー、出した出した。もうからっけつだぜ」\n\n\n あれから何度犯されただろう、何度拳を潰されたのだろう。\n\n 股は開きっぱなしで、ボタボタと白濁を垂らし続けている。\n\n 腹は膨らんで、詰め込まれた汚濁が身体中を埋め尽くしている。\n\n 四肢は微動だにせず、回復が追いつかなくなった針の周辺は赤黒い血肉を覗かせている。\n\n 右手は何度も潰されては再生されて、自分で動かすことができない。\n\n 喉は枯れて、悲鳴も涙も何もかも出てこない。\n\n\n もうアタシは汚され尽くした。\n 踏みにじられて潰されて汚されて、床を睨むしかできないのにその床にさえ自分の血とヤツらの精液が広がっている。\n\n「皆さんもようやく満足されたようですな。\n いやはや、本当に長くかかりましたね」\n\n ジェネラルが嘯く。\n\n そういえばこいつは結局直接は犯してこなかったなとぼんやりと考える。\n もっとも、言葉で嬲り、機材を操作するという形で辱めてきたというだけだが。\n\n「ああ、まあ満足したぜ。\n 俺らはぼちぼち自分の持ち場に戻らなきゃならねえしな。お前もだろ?」\n「ええ、そろそら時間ですね、あまり遊んではいられません」\n\n どうでも良い。少し、休みたい。\n もう何も考えたくない。\n 汚された身体も、突き刺すような痛みも、踏みにじられた心も。\n\n ただこれが終わるならそれでいい。\n\n「では、ここでお開きといたしましょう。\n ではしばしのお別れです、ミス・リュウコ。\n また後ほど会いましょう。\n ーーそれまでは、彼らの相手をお願い致します」\n\n\n ドアが、開いた。\n\n たくさんの、戦闘員がいた。\n\n 20人か、50人か、もっとか。\n 一人残らずアタシにギラついた目を向けていて。\n\n ジェネラル達が去っていくのと入れ違いに、部屋に入ってきて。\n\n アタシの身体に手が伸びてきて。\n\n「やめろ」\n\n わかってたはずだ、終わりのはずがないと。\n でも、耐えられなくて、考えられなくて。\n\n「やめろ」\n\n 無遠慮な手が乳房を掴んで、頭を押さえつけて、股の間に男が入り込んできて。\n\n「やめろ」\n\n アタシは今から、いつまで犯されるのか\n\n「やめろーーー!!!!!!!」\n\n アタシが死を願うのは、きっと、遠くない。"}

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