Krixter/Repo / n0002jy /11.json
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{"novel_id": "n0002jy", "chapter": 11, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002jy/11/", "title": "変わりゆく日常。", "content": "ほどなくして。\n\nパンッ!\n全部綺麗に食べてくれた柊くんが、手を合わせてる。\n\n「ごちそうさまでした。\nいや、マジで美味かったわ。\nいくらだ?」\n\n「ふふっ、お粗末さまでした。\nお金なんかいいわよ。\n残飯処理したと思ってちょうだい」\n\n\n「…………いや、悪ぃが、金くらい払わせてくれ。\nこの弁当、蓋裏に水滴ついてなかったってことは\nちゃんと冷ましてから蓋閉めてるんだろ?\n他にも、防菌シートを入れていたり、汁物が他のおかずに混ざらないようにしてたり\n食うやつの事を考えてる、すげぇ丁寧な弁当だった。\nこれで、金も払わないとかバチが当たるぜ」\n\n\n………嬉しい。\nこの人は、私の苦労を分かってくれる。\n理解してくれる。\n私のがんばりが、報われた気がした。\n\n\n「…やっぱりお金はいいよ。美味しく食べてくれただけで十分」\n\n\n「…なぁ、頼む!\nこんな美味いもん食わせてもらって\n金すら払わせてもらわねぇとなると、\n俺の良心が痛みまくるんだわ。\n今日1日、モヤモヤした気分のまま\n過ごすことになっちまう。\nせめて、俺を助けると思って\n材料費くらいは払わせてくれ!」\n\n\n「う、うーん…そこまで言うなら…」\n\n\n「そうか、ありがとよ!いくらくらいだ?」\n\n\n「ふふふ、なんで払う方がお礼言ってるのよ。\nそうねぇ、多分300円くらいかな?」\n\n「わかった。…………おっと、しまった。\n細かいのがなかったから、これで許してくれ」\n\n\n\n柊くんが、千円札を差し出してくる。\nいやいやいやいや!\n\n「こ、こんなには貰えないよ!\n小銭ないなら、お金無くてもいいし!」\n\n「まぁまぁまぁまぁ、そうは言わずに、な?」\n\n\n柊くんが、私の手を取ってお金を渡してくる。\n…ちょっと、ドキッてした。\n柊くん、手も大きくて、力もありそうなのに\n優しく触れてくれた。\nコウタなんか……………って、そうじゃなくて!\n\n「も、もう!」\n\n「小鳥遊、知らないのか?\n海外には【チップ】ってものがあって\n支払うお金にプラスして\nお金を渡すもんなんだぜ?」\n\n「ここ、日本よ…」\n\n\n「まぁ、いいじゃねぇか。\nこれで俺は今日1日を\nスッキリした気持ちで過ごせるんだからよ?\nあ、そうだ。\nだったらよ、また同じような事があったら\nまた弁当食わせてくれよ。\nその分のお金も入ってると思ってくれ」\n\n\nまた、があるかもわかんないのに。\n\n\n………あ、そっか。\n私、また、があって欲しいなって思ってるんだ。\n\n\nだったら…\n\n「ねぇ、柊くんがよかったらだけど、また…ここに食べに来ていい?」\n\n「小鳥遊が問題ねぇなら、俺は大歓迎だぜ」\n\n\n「…………あと、たまに、柊くんにお弁当作っても、いい…?」\n\n\n「………いいのか?俺としては、ありがたい話だがよ…」\n\n\n「うんっ!毎日は無理だけど、たまに、ね?」\n\n\n「わかった。その時を楽しみにさせてもらうぜ?\nあー……………連絡先、交換するか?\n事前に言ってくれれば、俺も小銭用意出来るしよ」\n\n\n「う、うんっ!交換、しよ!\n作るときは、連絡するねっ!\nあ、その時はチップいらないからね?」\n\n\n「はははっ、わかったよ」\n\nこうして私は、週に1回くらいのペースで\n柊くんと、ご飯を食べるようになった。\n\nそして、2回に1回くらい、お弁当を作ってきた。\n\n\n私は。\n\nこの時間が、楽しみになっていた。\n\n\n\n私はいつもの日々を過ごしながら\nたまに柊くんとのご飯を楽しんだ。\n\n\n徐々に、回数も増えてきたけど\n柊くんは笑顔で受け入れてくれた。\n\n\n色んな話をした。\n\n柊くんに、セ、セフレがいることも…聞いちゃった。\n飯時にする話じゃないって言ってたけど\n私が気になっちゃって…聞いちゃった。\n\n\nセックスフレンドとか\n不健全な爛れた関係だと思ってたけど\n不思議と柊くんに嫌悪感が沸かなかった。\n\n柊くんの話を聞いてると\nお互いを尊重して、お互いに納得して\nその関係なんだってスッと理解出来た。\n\n\nセフレ相手のユウカさんの連絡も\n貰っちゃった。\n恥ずかしかったけど、わ、私が結構エッチな性格をしてて、エ、エッチな事に興味があるって\n柊くんにカミングアウトしたら\n男相手の俺だと聞きにくいかもって\nユウカさんにアポイントメントを取ってくれた形だ。\n\n\nこんな話をしたら\n柊くんに襲われちゃうかもって\nちょっぴり期待しちゃってたのは内緒ね…?\n\nそれからは、ユウカさんにも話を聞いたり\n直接会ったりもした。\nユウカさんと柊くんのプ、プレイの内容は大変、刺激的でした…\n\nいつの間にか、一人エッチのおかずが\n芸能人とか、漫画のキャラから\n柊くんに変わっていった。\n私、ドスケベすぎる…。\n\nその頃から、彼の事をシュウヤくんと呼ぶようになった。\n\n私は。\n\n日々が、楽しかった。", "preface": "11話目ですわ!", "afterword": "【柊くん】→【シュウヤくん】にレベルアップしました。"}

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