| {"novel_id": "n0002jy", "chapter": 42, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002jy/42/", "title": "わたしの罪、わたしの罰。", "content": "わたしは、マンションを出て\n全力でその場から離れた。\n\nどこ?どこに行く?\n\n警察?ダメ、コウ兄が捕まっちゃう。\n\n\nブラウスは破られたままで\n下着が見えてしまっているから\n人前には出たくない。\n\n\n\nわたしは、人目を避けるようにして\n少し離れた所にある\n開発途中のビルの敷地に入り込んだ。\n\nここは、もう10年以上も開発が止まって\nずっと放置されてる場所だった。\n\n\nコウ兄はここの存在を知らない。\nコウ兄と喧嘩したりすると、いつも\nここに逃げ込んでいた。\n\n\nそして、唯一この場所を教えている\nキョウ姉が迎えにきてくれた。\n\n\nでも、もうキョウ姉は頼れない。\n頼っちゃいけない。\nこれ以上、キョウ姉に迷惑は\nかけちゃダメなんだ。\n\n\n「さむ…………」\n\n家を出る時、靴は履いて来られたけど\n上着を着ている余裕がなかった。\n\n\n「お腹…空いたな…」\n\nスマホも財布も全部置いてきてしまった。\nご飯も、どこかに泊まることも出来ない。\n\n正直、詰んでいる。\n\n\n……家に、戻るべきなのだろうか。\n\nずっとずっと、キョウ姉に\n酷いことをしてきた。\nこのまま家に帰って\nコウ兄に犯される事が\nわたしが受けるべき罰なのでは\nないだろうか。\n\nそんなことが頭に思い浮かぶ。\n\n\nでも…\n\n\n「いやだ…いやだよぅ………」\n\nコウ兄の顔。触ってきた腕。\nおちんちんの臭い。感触。\n\n全部気持ち悪かった。\nあれに抱かれるとか\n考えたくもない。\n\n\nキョウ姉は、あれにずっと耐えてきたのか。\n\nわたしたち家族は、ずっとあれを強要してたのか。\n\n今更ながら、自分がキョウ姉にしてきたことが理解出来た。\nでも、もう遅い。\n\n罪悪感と後悔で、涙が溢れてくる。\n\n\n「ごめ…ぐすっ…ごめんなさい…ごめん…なさい…」\n\n\n寒くて、苦しくて、ひとりぼっちで。\n\n罰を受けて当然なのに。\n\nそれでも、願ってしまう。\n\n\n\n「誰か…ぐすっ…たすけて…………」\n\n\n\n「いたーーーーーっ!!!!\nシューヤ、そっちにいるよ!!」\n\n「おっしゃ!まかせろ!」\n\n声が、聞こえた。\n\n「……えっ?」\n\n\n「やっぱり、ここにいたんだね。\n心配、したんだよ?」\n\n顔が、キョウ姉の優しい顔が見えた。\n\nキョウ姉が、何故かお兄さんにおんぶされて\n来てくれた。\n\n\n「なんで…ここに…?」\n\nキョウ姉に連絡なんて取りようがない。\n…コウ兄が?\nううん、そんなことありえない。\n\n「ルイちゃんのお隣さんがね、ルイちゃんの家で凄い音が聞こえて\nその後あなたが走り去って行くのを見たようなの。\nで、ルイちゃんの家に行ったら、なんの反応もなかったから\nウチのお母さんに連絡してくれて\nお母さんから、私に連絡がきたの」\n\n\nあ…あぁ…また、キョウ姉に迷惑をかけちゃった…\n\n「ごめんなさい…また、キョウ姉に…ごめんなさい…!ごめんなさい…!!」\n\n「キョウコ、こいつを」\n\n「うん、ありがと」\n\nお兄さんが、上着を脱いで\nそれを受け取ったキョウ姉が\nわたしに掛けてくれた。\n\n「わ、わたしは大丈夫だよ…\nお兄さん、風邪引いちゃう…」\n\n\n「俺はここまで走ってきたから\nむしろ暑いくらいなんだ。\nそのまま、預かっててもらえると\n助かるぜ」\n\n噓だ、お兄さん、今タンクトップ1枚だもん…\n\n\n「シューヤはここまで私をおぶって走ってくれたもんねー。\nありがと、シューヤ♪」\n\n「おう、最近身体が鈍ってきそうだったから\nいい筋トレになったぜ」\n\n\nお兄さんが、力こぶを作って笑いかけてくれる。\nわたしは、こんなに優しい人に石を\nぶつけてしまったんだ……\n\n「ごめんなさい…!お兄さんも、ごめんなさい…!!!\nわたしが間違ってた……!\nお兄さんにも酷いこと……っ!!\nごめんなさい………ごめんなさい…っ!」\n\n\n「ルイちゃん、俺は大丈夫だ。\nそれに、夕方もう謝ってくれたろ?\n俺は、もう許してるぜ?\nだから、気に病むな」\n\n\n温かい言葉が心に染み渡る。\n\n涙が、また止まらなくなった。\n\n「ぐすっ…うぁ…うわぁぁぁーーん!!\nごめ!ごめんなさい!ごめんなさ、!」\n\nキョウ姉が抱きしめて\n頭を撫でてくれる。\n\n\nわたしは、そのまま泣き続けてしまった。", "preface": "42話目ですぅ!\nすいません、ちょっと短めですー。", "afterword": "お気づきでしょうか?\nコウタ、妹からもナチュラルに\n【おちんちん】扱いということを。"} |
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