Krixter/Repo / n0002jy /57.json
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{"novel_id": "n0002jy", "chapter": 57, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002jy/57/", "title": "ひとつ、上になったな。", "content": "時は春。\n\n俺達は一つ上の学年になった。\n\n今年は受験の年。\nまぁ、俺も、キョウコもカナエも、成績は\n問題がない。\n\n元々、有名進学校でもあり\n市内に名門の国公立があるから\n3人ともそこに進学するつもりだった。\n学科までは決めてねぇが\nまぁ、どこでも問題なくいけるだろ。\n\nあぁ、そういや今年はキョウコもカナエも\n同じクラスになれた。\nカナエがめっちゃウキウキしてたのが\n印象的だったわ。\n今年から同じクラスになった連中には\n若干ビビられてたが\n半数近くは去年と同じメンツになったから\n昔みたいに全員から\n遠巻きに観察される、みてぇなことは\nなくなったがな。\n\nそして、新入生としてルイが入学してきた。\nあのルックスだから、割と新入生の中で\n注目を集めていた。\n中には、粉かけようとしたヤツもいたっぽいが\n入学式が終わった途端に俺に抱きついてきて\nそれが話題になっていた。\nそして、平常授業になっても\n休み時間や昼休み、事あるごとに\n俺達のクラスにやってきて\nキョウコと一緒に俺の膝をシェアし始めたから\nめちゃくちゃ早い段階でセフレだとバレた。\n\nまぁ去年から一緒の奴らには\nすんなり受け入れられてたがな。\n\n………一部の男子からの呼び方が\n兄貴から先生にグレードアップ?していたが\nそれはどうでもいい。\n……どうでも、いいんだ。\n\n堂々と俺とイチャつけないカナエが\n寂しがってたから\n人目が無いところで慰めてやっている。\n甘え方が尋常じゃなくて\nめちゃくちゃ可愛いんだわ。\n押し倒したくなるが、そこは\n休日とかにな。\n\nあと、驚いたことが、ユウカが\n俺の隣の部屋に引っ越してきたことだ。\nもともとは結構気まぐれに会って\n気まぐれにセックスする関係だったが\n去年の夏の旅行から気持ちに変化が\nあったらしく\n自分だけ1人離れているのが\n寂しくなってしまったそうだ。\nいつも飄々としていたユウカの変化。\n本人は弱くなったと言っていたが\n俺には愛おしさが増しただけだ。\n\nそんな感じで、和気あいあいと\n過ごして大型連休が間近に迫ったある日。\n\n俺の家で、皆で晩飯を食っていたら\nカナエから提案があった。\n\n「みんなに、相談がある」\n\n今日はタコパならぬ、お好み焼きパーティーを\nしていたが\nカナエが割と真面目な顔で\n話し始めたもんだから\nみんな、姿勢を正した。\n\n「……なんか、あったか?」\n\nもしかして、龍ケ崎の家関係で何かあったのか。\n俺達の関係に問題が発生したのか。\n色んな想像が浮かんでくる。\n\n「うむ。もうすぐ、ゴールデンウィークがある」\n\n……ん?なんか、そこまで深刻ではない感じか?\n\n「うん、あるね。それで?」\nキョウコたちも、深刻ではないと\n気付いたのか再び箸を持って\n食事を再開しながら\n話を促している。\n\n「うむ。あのな?今年のゴールデンウィークは長い。\nだからな?」\n\n「あ、ユウカ姉さん、紅しょうが取って」\n「はいよー」\n\n「聞いて?!お願いだから聞いて!?」\n\n仲良くなるにつれて、カナエの扱いが\nぞんざいになっていくなぁ…。\n\n「まぁまぁ。それで、相談ってゴールデンウィークのこと?」\n\n「あ、あぁ。コホン。\nあのな、ゴールデンウィークの内どこかで\nシュウヤさんを独り占め出来る日を作らないか?」\n\n「「「独り占め???」」」\n\nふむ?俺を、独り占め?\n\n「うむ!あのな、キョウコもルイも学校で\nシュウヤさんとイチャイチャしてるよな?\nユウカさんも、帰宅後割と頻繁にシュウヤさんと\n会ってるよな?」\n\nあーー……………言いたいことわかったわ。\n\n「ワタシだけ!ワタシだけ結構我慢してるんだ!\nいや、立場からして、仕方ないとわかっているんだけどな!\nんっ!ちゅっ♡ちゅぱっ…♡」\n\n俺は席を立って、カナエをきつく抱きしめ\nキスをする。\nなるべく寂しい想いはさせないように\n気遣っていたが、それでも足りなかったみたいだな。\n\n「ふわぁぁ…♡シュウヤさんのキシュ…♡すきぃ♡」\n\n「……でも、カナエ姉さんも、割と隠れてイチャイチャするの楽しんでるよね?」\n\n「うむ、シュウヤさんがバレるような真似しないと\nわかっているが\n毎回背徳感と高揚感を得ている」\n\nおい。楽しんでんのかい。\n\n「ならなんで独り占め??」\nキョウコがカナエに抱きつきながら\n聞いている。\n\n「あ、あぁ。まぁ我慢してるのもあるんだが\nワタシたち、割と複数人でいるのが普通になってるなと思ってな」\n\nまぁそうだな?基本的には\n3人だったり、4人だったり、5人だったり。\nキョウコと2人きりってのはあるが\nカナエたちとは、あまりそういう機会は\nなかった気がする。\n\n「もちろん、シュウヤさんの彼女はキョウコだ。\nキョウコがシュウヤさんの隣にいることに\n文句は一切ない。\nそれをわかった上で、2人と一緒にいるからな」\n\nキョウコの事も大好きだしな、と\nカナエが伝えるとキョウコも\n満面の笑みでカナエに抱きついている。\n\n「なんとなくわかったわ。\nシュウヤに、たまには自分だけを見て欲しいのね?」\n\n「あぁ…浅ましいとは思うが、彼の視線を独占したいと思うことがあるのだ…」\n\nその感情は、嫉妬。独占欲。\n\n俺は、その感情すら、嬉しいと感じた。\nキョウコに視線をあわせる。\nキョウコも、理解してるようだ。\n\n「キョウコ、すまない。\n文句はないといいつつ、こん…んむぅ!\nんっ♡ちゅぱっ…♡」\nキョウコがカナエにキスしだした。\n\n「ふわぁぁ…♡キョウコのキシュ…♡すきぃ♡」\n\n仲いいなぁ。\n\n「えへへぇ♡私、嬉しいな」\n「うれ…しい??」\n\n「たぶん、ユウカさんも、ルイも、同じ事を\n考えるようになったんじゃない?」\n\n「まぁ…」\n「じつは…えへへ」\n\n2人も気まずそうに、はにかんでいる。\nしまったなぁ、俺も気付いてやるべきだった。\n\n「それって、みんなもっとシューヤの事を好きになったって証拠だよ。\nそして、シューヤ?」\n\n「あぁ。俺の彼女はキョウコだが\nユウカも、カナエも、ルイも同じくらい愛してるぜ」\n\n俺の回答が予想通りだったのか\nキョウコが満足した表情を浮かべている。\n\n「あのね、私もみんなのこと大好きだよ。\nだから、そういう遠慮は無し。\n誰だって、愛してる男性に自分だけを見て欲しい時はあるよ」\n\n「じゃあ…?」\n\n「うん、シューヤを独占出来る日、作ろっか」\n\n「キョウコぉ…すまない…大好きぃ…\nちゅっ♡れろ…♡ちゅぱっ♡」\n\n感極まったカナエがキョウコにキスし始めた。\n\n「チュッ♡謝るのはなしだよー♡」\n\n俺達は、百合百合してるキョウコとカナエを\n見ながら\nゴールデンウィークの計画を立て始めた。", "preface": "57話目ー!", "afterword": "キョウコちゃん、懐が深すぎる。\n\nそして、カナエちゃんは話が進む度にオモシロキャラになっていく(笑)"}

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