| {"novel_id": "n0002jy", "chapter": 62, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002jy/62/", "title": "最終話 俺は。", "content": "あれから、7年の月日が経った。\n\n大学を無事卒業した俺とキョウコの就職先は\nなんと、龍ケ崎グループの本社だった。\n\nそれというのも、龍ケ崎グループの社長である\n龍ケ崎健三。つまり、カナエの父親から\nスカウトがあったのだ。\n\nバレてんだろうなぁと思い、親父さんと対面した時に\n頭下げて認めてもらおうと思ったんだが\nやんわりと制された。\nカナエ曰く、言葉にしないからこそ、黙認出来ることもある。だそうだ。\n\nそして、カナエが卒業するとすぐに\n阿笠さんとの結婚式があった。\nその式には、俺も、キョウコも、ユウカもルイも\n招待されていた。\nそして、席はカナエの両親たちと一緒の親族席。\nもう完全にバレている。\n既に龍ケ崎に就職している俺たちが\nその席に座ってることを、部内の先輩たちは\n怪訝に思っていたらしいが\n下手に虎の尻尾を踏むまいと\n何も言われなかった。\n\nちなみに、誓いのキスはなかった。\nカナエが在学中に留学していた国の\n習わしに倣って、誓いのハグにしたと\n言っていたが、カナエにそんな過去はない。\n社長の顔をちらりと見たら\nお茶目なウインクをされた。\n敵わねぇなぁ…。\n\nユウカは美術館でキュレーターの仕事をしている。\n元々、裕福ではない家庭の生まれだったが\nキュレーターになる夢を叶えるために\n自分でお金を稼いで、美大にも通っていたユウカ。\n自分の夢の為に行動し続けていた\nそのバイタリティは、尊敬に値する。\nエロ配信はすっぱり止めたそうだ。\n引退配信は、その配信サイトの\n歴代最高視聴人数を記録し\n伝説を残してきたと、苦笑いを\n浮かべていた姿を今でも覚えている。\n\nルイも、俺たちとは違う大学だったが\n無事卒業している。\nルイは在学中にファッション雑誌の\nモデルのバイトをしていたが\nその縁で、その雑誌の専属モデルになった。\n更には、SNSでインフルエンサーとしても\nめちゃくちゃ名が売れてるらしい。\n\nそういや、ルイの兄貴のコウタには\nあれから一度も会ったことねぇな?\nルイの親父さんに聞いたら\nなんとも言えない顔をしていたから\n聞くに聞けなかった。\nまぁ訃報は聞いてねぇから\nどこかで元気にやってんだろうな。\n\n俺とキョウコは、就職を機に\nマンションを借りて同棲を始めた。\nとはいえ、元々住んでたトコと\nそんなに離れてねぇから\nちょいちょいスミレさんや山田家の人たちにも\n会いに行っている。\n\n就職を機にと言えば、俺は完全に\n親父と縁を切った。\n親父は親父で、本妻との家庭があるから\nそっちはそっちで宜しくやってればいいさ。\n最後に顔を合わせた時に、\n今までありがとなと伝えたら\n面食らった顔をしていた。\nあれが父親との最後の記憶だと\n思うと、まぁいい思い出に\nなったんじゃねぇかねぇ。\n\nそして、俺たちは今、海外に来ている。\n\n「すごーい、オーシャンビューの教会だー」\n「キョウ姉、その格好ではしゃぐのはやめようねー」\n「神父さん役の人いないけど、誓いの言葉どうしようね?」\n「ユウカさん、役って言うのはちょっと…\n一応、ここも龍ケ崎グループの教会ですし…」\n\n俺の目の前には、ウェディングドレスを着た4人がいる。\nそう、俺たちは今日、結婚式をあげている。\nとはいえ、籍を入れたのはキョウコだけだし\n招待客も、神父もいねぇ。\n俺たちが、俺たちに誓う。\nその為だけの結婚式だ。\n\nステンドグラスから光が\n差し込んでいる。\nその後光を浴びている4人は\n本当に綺麗だった。\n\n「シュウ兄♡」\n\nなぁ、原作漫画の柊シュウヤさんよ。\nお前、ホントは愛されたかったんだろ?\n俺も柊シュウヤだから、わかるぜ。\n\n「シュウヤ♡」\n\n生まれた時から、与えられず\n求めても、拒否されて。\nそこで絶望しちまったんだよな。\n\n「シュウヤさん♡」\n\nだから壊した。\n自分より不幸な人を作って\n悦に浸っていた。\n\n「シューヤっ♡」\n\nけどな、そんなことしても\nなんにもならなかったろ。\n…まぁいいか、説教なんざガラじゃねぇ。\n\n「「「「愛してるっ♡」」」」\n\n俺の目の前には、愛しの奥さんたちがいる。\nそれが全部だ。\n\n「ルイ、ユウカ、カナエ、キョウコ。\n俺も、お前たちを愛してるぜ。\nぜってぇ、幸せにする。\nだから、これからも俺と一緒にいてくれ」\n\nエロ漫画の寝取り竿役に、転生しようが\n関係ねぇ。\n\n「「「「はいっっ♡♡♡♡」」」」\n\n\n\n俺は、俺だ。\n\n\n\n\n『エロ漫画の寝取り竿役だと気付いたのは、ヒロインを寝取った後だった。』\n\n〜完〜\n\n「とりあえず、初夜楽しみだねっ♡♡♡」\n\n………頑張るぜ!!!!", "preface": "ラスト、62話目です!\n長い間お付き合いいただき、ありがとうございました!!", "afterword": "新作投稿しました!\n https://novel18.syosetu.com/n9473kf/1/ #narou #narouN9473KF\n\nそして、\nあとがきとして、活動報告も書いています。\nお礼や、作品を通してのあとがきは\nそちらに書いていますので\nよろしければ、お読みください!\n\nhttps://syosetu.com/userxblogmanage/view/blogkey/408903/"} |
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