Krixter/Repo / n0002lz /17.json
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{"novel_id": "n0002lz", "chapter": 17, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002lz/17/", "title": "今日、僕は裏アカ界隈での立ち回りの難しさを考えた。", "content": "前回、僕のような無課金ユーザーの役割は『リプ欄の賑やかしであり、裏アカ女子さんが気持ちよく写真を配布できるように場を盛り上げることだ』と結論づけた。\nしかし、いざ実践しようとすると、思いの外、考えないといけないことが多い。\n\nまず、リプライ(返信)における「自我」の調整である。\n\n自我の出しすぎは良くない。僕が目立っても仕方がないのだ。\nあくまでも主役は裏アカ女子さんだからだ。\n\nかといって、逆に自我を消しすぎるのも良くない。\n褒めボットになり『かわいい』『きれい』『あいたい』『やりたい』ばかりリプしていても、裏アカ女子さんに「お前はやる気あるのか?」と思われてしまうだろうからだ。\n\n自我を出すにしろ、消すにしろ、気をつけないと場を盛り上げるつもりが、場を盛り下げることになってしまうのだ。\n僕のような無課金ユーザーは『お前は目立つな!』と『お前は誰だ?』の狭間にうまくおさまるように、リプの調整をしなければならない。\n\nさらに難しいのが、「リポスト(拡散)」の扱いだ。\n彼女たちは承認欲求を満たすために写真を上げている。\nしかし、身バレのリスクは高めたくはないため、あまり広範囲に届きすぎても困るのだ。\n\n基本的に裏アカ女子さんは、承認欲求(みんなに認められたい!)と自己保身(でも、身バレは困る!)という二律背反を抱えている。\n\nつまり『いろんな人に見てほしいけど、知り合いには絶対に見つかりたくない』のだ。\n\nここに、リプやリポストの難しさがある。\n\n表と接点のあるアカウントでリプやリポストをしていると、SNSのアルゴリズムによって、そのリプやリポストが表のタイムラインに漏れ出ていくかもしれない。\n意図せず、表の世界と裏の世界が繋がってしまうかもしれない。\n\n裏アカ女子さんに、そんな恐怖を与えてはならない。\n『場を盛り上げる』よりも、『場を壊さない』ことの方が大事なのだ。\n\nそう考えていくと、自分のタイムラインで「何を投稿するか」も非常に大事になってくることがわかる。\n\n例えば、僕が「#スプラトゥーン3」のタグをつけて、健全にスプラトゥーン3のことを投稿したとする。\nすると、そのタグから飛んできた一般のスプラファンが、僕の返信履歴やタイムラインのリポストから、意図せず裏アカ女子さんの過激な写真を見てしまうことになるかもしれないのだ。\n\n清純派アイドルは常に身の回りを綺麗に保たなければならない。\nそれと同じように、僕ら裏アカ界隈の住人は、決して「綺麗な世界」と接触しないよう、自らを徹底的に隔離しておかなければならない。\n\n表と裏の接続点はいたるところにある。\nそのことを強く肝に銘じなくてはならない。"}

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