| {"novel_id": "n0002lz", "chapter": 35, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0002lz/35/", "title": "今日、僕は納得する答えを出した。(前編)", "content": "元彼女がどういった理由で裏アカ女子さんをしていたら僕は納得できるのだろう?\nずっと考えていたが、ようやく納得できる答えが出た。\n\n元彼女がメンヘラだったからだ。\n\n身も蓋もない結論だが、これで全て解決する。\n\n実際のところ、ここ一ヶ月見てきた裏アカ女子さんたちも、常に不安定さを感じる。\n一見は落ち着いてそうでも、一定の危うさがある。\nそもそもが自己の解放の場でもあるのだから、この不安定さ、危うさは表では隠している類のものだろう。\n\n元彼女に裏アカ女子をする理由を問い詰めると「ただの暇つぶしだった」「あなたに不満があったわけじゃない」と答えた。\nその言葉が出たとき「そんなわけあるかい」と思ったものだが、ここにきて「あの言葉は全部本当だったんだろうな」と思うようになってきた。\n実際、これまで見てきた裏アカ女子さんも同じことを言いそうだからだ。\n\n少なくとも、嘘ではなかったんだろう、と思う。\n僕が「暇つぶしだった」「不満はない」と聞いて、「そんなわけあるかい」と思ったとしても、大体の人は納得はしてくれると思う。\nだって、普通は自分の裸体を衆目に晒そうとは思わないからだ。\n\n例え魔が差したとしても、「自分の裸体を写真におさめる」「写真をトリミングする」「肌が綺麗に見えるように加工する」「モザイクをかける」「それをネットにアップする」など、実際にポストするまでの工程のどこかで我に返るだろう。\n\nその時の境遇とか気持ちとか、もちろんそれは関係してるだろうけど、それよりも元々からあるメンヘラ気質のほうが問題なんだ。\n\nそもそも、裏アカ女子さんをしていた元彼女に限らず、僕がメンヘラホイホイな所はあった。\n\n例えば、ある元彼女は午前3時頃になると決まって泣きながら電話をかけてきた。\n1時間ほど話をすると、最終的にはなぜかオナ電になり、イッてしまうと彼女は満足して眠りについた。\nそんな夜を何度も繰り返した。\n\nまた別の元彼女の話。\nその元彼女とLINEでやりとりしているとき、僕が寝落ちしてしまったことがある。\nすると、翌朝、LINEアプリのその元彼女からのメッセージの通知が「999+」になっていた。\n\n僕が寝たところまでメッセージを遡って見てみると、最初は「返事して」「起きて」と冷静だったのが、次第に「起きろ!」「寝てるだろ!」と怒りが混じりだし、ついには「死ね」「死ねよ」という罵倒の連続になっていた。\n最終的には冷静さを失った様子で「しえ」「さな」とフリック入力の打ち損じも気にせずに送り続けてきていた。\n\nその後、付き合いも長くなり、彼女の気持ちが安定しているように見えた頃、昔の思い出話的にその話を出したことがある。\n僕としては「そんなこともあったね、あの時はごめんね」的な言葉が出るかと思っていたのだが、彼女は真顔でこう言い放った。\n\n「そこはすぐに返事しろよ」\n\nその時、僕は知ったのだ。\nメンヘラは落ち着いて見えていても、メンヘラなんだな、と。\n(後編へ続く)"} |
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