| {"novel_id": "n0005cn", "chapter": 1, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/1/", "title": "001 チュートリアル1", "content": " 社会人も2年目になって、やっと落ち着いてきました。\n 一人暮らしにも慣れました。生活にも余裕が出てきました。\n これといった趣味もないので、お金も貯まる一方です。\n\n 私には、秘密があります。\n 私はもちろん女なのですが、私の体にはおちんちんがついているのです。\n お父さんもお母さんも、こんな私に愛情を惜しみなく注いで育ててくれました。\n その甲斐あって立派に育ったと自分でも思うのですが、そろそろ限界です。\n\n つい人を避けてしまうので深く聞いたことはないのですが、多分私は他の女の子よりも性欲が強いのです。\n どう考えても、おちんちんがついてるせいだと思います。\n でも自分で発散する以外の方法は選べませんでした。\n もしこの身体の秘密が知られたら、嫌われたらと思うと、とても他人に打ち明けることは出来なかったのです。\n\n そんな私ですが、つい最近ある発散方法を見つけました。\n それが成人向けのVRゲームです。\n 成人向けなので、もちろんそういう行為も可能です。\n そして、MMORPGというジャンルなので、純粋な人間以外の方もいらっしゃるそうです。\n\n この情報を得た瞬間、これだ、と思いました。\n 人以外の種族がいるのなら、人間なのにこんな身体の女でも、意外とすんなり受け入れられちゃうのではないか、と思ったのです。\n\n そこからは早かったです。\n まず、ゲーム環境を整えるためにベッドを買いました。\n ジェルベッドといって、寝ながらにゲームがプレイできるそうです。\n また、ジェルに包まれるため、行為をして催しても自動で綺麗にしてくれるすぐれものです。\n\n 最近のゲームはすごいもので、時間も現実とは違うようです。\n 具体的には、現実の一時間を何倍にも引き伸ばしてくれるとか。\n 私がやろうとしているゲームもそのタイプです。\n プレイ時間は深夜の0時~朝の6時まで。それ以外の時間では遊ぶことすら出来ないようです。\n 私はこれでも社会人なので、この時間帯は問題ありません。ただの事務員ですしね。\n\n そして、その6時間はゲームで言う6日間になるそうです。\n 1時間を1日に引き伸ばしてくれるなんてすごいです。\n これは、ゲームで仲良くなった人といつでも一緒に遊べるような工夫のひとつみたいです。\n 確かにゲームで仲良くなっても、それぞれにプライベートというものがありますのでいつでも一緒というわけには行きません。\n それをこのゲームでは、寝ながらに遊ぶというスタイルにすることで解決したみたいです。\n\n すでに今まであったベッドは撤去して、新しいジェルベッドを設置しています。\n 時間ももう0時を過ぎました。\n ベッドに体を預けます。\n ゆっくりと体がジェルに包まれていきます。\n ジェルベッドという性質上、寝るときはもちろん裸になる必要があります。\n 私のおちんちんも、既に期待でいっぱいに膨らんでいます。\n\n ゲームは睡眠に入ると自動的に開始するそうです。\n 私は瞳を閉じて、ジェルベッドに体をあずけるのでした。\n\n\n------\n\n\n『ようこそ、Everett Cultureへ』\n\n 気が付くと私はある部屋にいました。\n 目の前にはきれいなお姉さんがいます。\n\n『これから当ゲームのチュートリアルを始めます』\n\n どうやら既にゲームは開始されているようです。\n つい私は頭を下げて、お願いしますと言ってしまいました。\n\n『ご丁寧にありがとうございます。まずはあなたのキャラクター名を教えて下さい』\n\n どうやら名前を決める必要があるようです。\n 自分の名前だともしも現実でバレた時に何が起こるか分かりません。\n ここは架空の名前を選ぶべきでしょう。\n\n 名前は、ハルカ、としました。\n 好きだった漫画から名前を頂きました。\n\n『残念ながらその名前は既に使用されています。別の名前を教えて下さい』\n\n なんと、既に同じ名前の方がいたようです。\n こうなると、発売日と同時にこのゲームを始めなかったことが悔やまれます。\n\n 新たな名前は、ユウカ、としました。\n 絶対に誰にも教えませんが、漢字で書くと雄の香り、です。\n 自分でもひどい名前だと思います。\n でも漢字を教えなければ普通ですね。\n\n『それではユウカさん、これからあなたの顔と体を決めます。チューニングに自分の身体スキャンデータを使用しますか?』\n\n ここが重要です。\n デフォルトで男、女と選ぶと、体の作りもその通りになってしまうでしょう。\n それでは私がこのゲームをする意味がありません。\n もちろん私のデータを使っていただきます。\n\n『スキャンデータを使用しました。こちらのスライドバーにて各調整が可能となっております。決まりましたらお教え下さい』\n\n 今、私は裸の状態で鏡を前にしています。\n どうやらスキャンは無事に働いてくれたようです。\n 性別も無事に女になっています。\n 私は一部を除き、体型には自信があったので細かい調整は必要ありません。\n ただ、顔だけは変える必要がありました。\n 今よりも大人っぽく、お姉さんみたいな雰囲気がいいですね。\n 髪の毛は短めにしておきましょう。セミショートぐらいがいいでしょう。仮にもRPGなので、髪の毛がじゃまになったら困ります。ついでに色も変えちゃいます。オレンジ色がいいでしょう。\n\n やっと顔を作り終えた時には、既に一時間が経っていました。\n けれども現実ではその1/24です。まだまだ時間に余裕はあります。\n\n『お疲れ様です。次にあなたの職業、ステータス、スキルを決めます。自分から選ぶことも可能ですし、私がおすすめを選ぶことも可能です。どちらをお選びになりますか?』\n\n どうやらこのゲームは自分で好きな職を決めるわけではなく、AIが推奨する遊び方を選んでくれるようです。\n もちろんこの推奨を無視して、自分で好きなように選んでも構いません。\n むしろ、調べた限りでは好きなように選ぶ方が圧倒的に多いようでした。\n 私はこの手のゲームはやったことがないので、ここはAIに任せようと思います。\n\n『それではあなた自身を決めるため、質問に答えていただきます。長くなりますがお付き合いください』\n\n はい、お願いします。\n\n『あなたはどのような目的でこのゲームを始めましたか?』\n\n 一番目から厳しい質問が来ました。\n でも、私の目的はただひとつです。\n\n「お、女の子と、えっちしたいからです……」\n\n ああ、顔から火が出そうです。\n まさかAIに自分の欲望を聞かれるとは思いませんでした。\n\n『あなたは女性ですが、男性との性行為も望みますか?』\n\n「望みません!」\n\n ここは力強く答えます。\n 万が一そんな職業になったら困ってしまいます。\n それにしても、前の答えで質問も変わってくるようです。\n なかなかゲームのAIというのも侮れません。\n\n それからも質問は続きました。\n 好きな食べ物、好きな色……。\n 性行為の経験の有無まで聞かれました。そこも正直に答えていきます。\n\n\n------\n\n\n『お待たせしました。以上で質問は終了となります』\n\n な、長かった~。\n 応答だけで1時間以上経った気がします。\n でもこれでやっとキャラメイクも終わりです。\n 気になる職業はどうなったのでしょうか。\n\n『あなたにおすすめの職業は【盗賊】となります。ステータス、スキルは以下の通りとなりますのでご確認ください』\n\n いきなり私の目の前に半透明なウィンドウが現れました。\n どうやらステータス画面、というみたいです。\n ここで自分のいろんな情報が見られるみたいです。\n\n────────────────────\n名前:ユウカ\n種族:人間Lv1\n職業:盗賊Lv1\n-\nHP:100/100\nMP:100/100\n-\nSTR:80\nVIT:120\nAGI:120\nDEX:120\nINT:40\nポイント:0\n-\n【パッシブスキル】\n看知の瞳Lv1\n【アクティブスキル】\n隠密Lv1\nポイント:0\n────────────────────\n\n これが私のステータスです。\n 残念ながら、この手のゲームを全くやったことのない私には何が何やら分かりません。\n ウィンドウを見ながら困っていると、見かねたチュートリアルのお姉さんが説明してくれました。\n\n まずは名前。そのままです。\n\n 種族。人間以外も選べたようですけれど、このままで問題ありません。レベルは、あらゆる行動が経験となり、その経験が積み重なることで上昇するようです。\n 後述しますが、レベルが上がるとステータス用のポイントが貰えるようです。\n\n 職業。これもそのままですね。その職業に適した行動を取ると、それが経験となってレベルが上がっていくそうです。\n レベルが上がるとスキル用のポイントが貰えるようです。また、その職業に沿ったステータスも上昇するとか。\n また、今は盗賊だけですが、特定の条件で増えたり変化したりもするそうです。\n\n HPとMP。さすがにこれぐらいは分かりました。\n\n 次は各ステータスです。\n これは分かります。私の場合だと、速くてて持久力があって器用で、力があまりなくてバカなんですね。\n ちょっと残念ですけれど、本能のままに質疑応答を行ったのでそんなものかもしれません。\n ポイントは、レベルが上がると貰えるようです。そのポイントを各ステータスに振り分けて、そしてステータスを上げるようです。\n レベルが上っても自動では上がってくれないんですね。\n\n 次はスキル。\n スキルにはパッシブとアクティブがあります。\n パッシブは自動で発動してくれるスキル。または、発動してもMPを消費しないスキルです。\n アクティブスキルは、自分で発動を意識する必要があって、かつMPを消費するらしいです。\n 全てのスキルにはレベルがあって、使うほどにレベルが上がっていくようです。\n 上げたところでほとんど恩恵のないスキルもあるようですけれどね。\n スキルを覚えるためには、その覚えたいスキルに則した行動を行い続けると覚えることが出来るみたいです。\n または、スキルポイントの仕様です。\n スキルポイントは、既に覚えているスキルのレベルを上げる時にも使えるみたいです。新しいスキルを覚えるか、それとも既存のスキルを育てるか、悩みどころです。\n\n 各スキルの詳細も知ることが出来ました。\n 【看知の瞳】故意に隠されている物を見つける。\n 【隠密】相手に気付かれないように気配を隠す。\n なるほどなるほど。どちらも盗賊には必須のスキルみたいです。\n\n いまは表示はこれだけですが、今後の行動によっては項目が増えることもあるみたいです。その時を楽しみにしておきましょう。"} |
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