Krixter/Repo / n0005cn /101.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 101, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/101/", "title": "101 検討会", "content": "「ユウカちゃん!」\n\n「ユウカ!」\n\n「ユウカざあ゛ぁ゛ぁぁ~~~~~ん!!」\n\n 家主を殺してしまった次の朝、皆さんと集合します。\n どうやらそれぞれにお話があるようで、私の名前を呼んでいました。\n\n「やられちゃったよ。朝になったら死んでるんだもん」\n\n「私も同じだ。気付いたら死んでいた」\n\n 早速報告してくれた夕凪さんとマトヴィさん。\n 詳しく聞くと、夕凪さんは襲われたところを返り討ちにして縛って放置。\n マトヴィさんは襲われる前に縛って放置。\n それでも朝になったら死んでいたということでした。\n\n 私にとっては朗報でしょうか。\n どうせ死んでいたのなら、殺してしまっても問題なかったということになりますからね。\n\n「わわわわ、私のところもちゃんと捕まえたんですけど朝になったら死んでましたぁ!」\n\n「嘘はよくないの。リコはぐっすり眠ってたの」\n\n リコ……。\n どうやらリコはすぐに眠ってしまって、近づいてきた家主はエジアが撃退したみたいです。\n まあ、無事だったらいいですよ。\n\n 残るは私の報告ですね。\n\n「ごめんなさい、実は私も倒してしまったんです」\n\n「……あらら、自殺されたんじゃなくて倒しちゃったの」\n\n「私とおんなじですね!」\n\n あなたとは違って、私は居眠りしていませんよ。\n\n「ええ……家主の方がおんなじ人だったので、つい」\n\n 私たちのところも皆さんと同じように家主が代わっていたらよかったのにって、でも結果的には新たな発見もありましたし良かったのでしょう。\n\n そんなことよりも、本題のクエストについて確認してもらいます。\n 話題に出なかった以上、皆さんは気付いていないと思いますから。\n\n「あらら……」\n\n「増えてますね!」\n\n「ふぅん……」\n\n 皆さんにもクエスト一覧から確認してもらいます。\n やっぱり同じように\"1/9\"となっているようでした。\n\n\n「えーっと……つまり、襲われる前に縛ったか、襲われた後に縛ったか、襲われた後に殺したか、この3つが昨夜の行動でいいのかな?」\n\n「そうですね、それで間違いないと思います」\n\n 私とリコは同じ、襲われたから殺したという分類ですね。\n\n「イマイチ絞れないですねえ。でもこの中に正解があるんですよね!」\n\n クエストが進行したことは間違いありません。\n でもこれだけじゃまだなんとも言えません。\n\n「私たちがクエストを確認したのはユウカさんが家主を殺してすぐよ。だから日付が変わってすぐの行動が関係あるんじゃない」\n\n「……じゃあ私らの行動は除外していいな」\n\n マトヴィさんは日付が変わる前に縛って、自殺されたのは恐らくだいぶ後でしょうからね。\n とりあえずは無視できるでしょう。\n\n「そうなると、日付が変わると同時に縛るか殺すかすることが条件ですか?」\n\n「……それだけどさ。多分縛るっての自体を無視していいと思うんだよね」\n\n「え~……なんでですかぁ?」\n\n「そもそも縛った……というか捕らえたあとで結局自殺してるじゃない? それなのに捕らえたらクエストが進むっていうのは考えにくい気がするんだよ」\n\n 確かに、日付が変わって家主がおかしくなったから捕らえる、そういうクエストの場合だと自殺されては意味がありません。\n 自殺してところでクエストが進むのならば、まだ考えようはありますけれど。\n でも、そうなると殺すことがやっぱり条件なのでしょうか?\n\n「……家主は昨日も殺してるじゃん。昨日はクエストが進まずに今日進んだっていうのはよく分かんないんだけど?」\n\n「昨日はユウカさんたちがやられちゃったじゃないですか。今日は皆が生き残ったから進んだんじゃないですかあ?」\n\n「ああ……ただ生き残ることが条件ってのはあるかもしれないね。でもそれじゃ捧げよって意味が分かんないよね。……いや、捧げるんだから、別に自殺されてもいいのかな。殺すか自殺か、どっちでもよくて朝を迎えたらクエストが進んだとか……? でもクエストが進行したのは深夜……」\n\n 夕凪さんがどっぷりと思考に浸かってしまいました。\n 昨日ん検証もそうですが、先に今後の予定を立てておきましょうか。\n\n「とりあえず、今日も村に泊まることになると思いますけれど、今夜はどうしますか?」\n\n「家主は殺すしかないわね。捕まえても無意味っぽいもの」\n\n そうですね。\n 捕らえることを提案したのは私でしたが、結果を見るに無駄だった気がします。\n\n「ついでに提案していいかな?」\n\n「ええ、どうぞ」\n\n「みんなで時間を確かめたいんだ。まず襲われた時に時間を確かめて、できたら殺す時間も変えたい。最初にユウカちゃんが家主を殺して、クエの進行を確かめて。次に私が殺して、クエの進行を確かめてって、なにが原因なのかを少しでも探りたいんだ」\n\n 夕凪さんの提案は理に適っていると思います。\n あり得ないとは思うのですが、私が家主を殺したことがクエスト進行の条件なのかもしれませんし、夕凪さんの提案でいろんな事が分かる気がしました。\n ある程度時間がかかるのはしょうがないですけれどね。\n\n\n------\n\n\n やることを決めた後はのんびりと村をぶらぶらします。\n 狩りに行ってもいいんですけれど、昨日は頑張りましたからね。\n 今日は休憩でもいいでしょう。\n\n そうですね、まずは装備を作りましょう。\n まだマトヴィさんと紫桜さんの分を作っておりません。\n ヨウの分を作ってしまったので、彼女たちの分も早めに作ったほうがいいでしょう。\n\n ヨウとアイリーの格好を見た時に、夕凪さんが意味深な笑みを浮かべていましたが私は知りません。\n\n 村の広場で、歩いている人たちを眺めながら裁縫をしていきます。\n まずはアンダーウェアから。\n ……あら、そろそろ糸の在庫が危ないですね。\n この村ではなにも買い物ができないようなので、マトヴィさんたちの装備を作ったら布製品は何も作れなくなってしまいそうです。\n 糸の原料を探すのもいいかもしれません。\n\n アンダーウェアが完成します。\n 手首、足首まで隠してくれるピッチリとした黒いアンダーウェアです。\n 今私が装備している、アームカバーやタイツの代わりになるものですね。\n さすがに男性の紫桜さんにタイツなんて薦められませんから。\n\n 次に作るのはハーフパンツです。\n 真っ黒……もいいんですけれど、どうせなのでちょっとアレンジをいれました。\n 唯一たくさんある麻糸を混ぜ込んで、簡単な迷彩柄にしてみました。\n これで草木に紛れやすくなった……かもしれません。\n\n 最後はフードの付いたパーカーです。\n アーミーベストを上から着る前提の、半袖のパーカーにしました。\n こちらも黒がベースで、ところどころに白い生地が混ざっています。\n 別に黒い生地の材料が足りなくなったわけではありませんからね。\n\n さて、裁縫もすぐに終わってしまいました。\n ……また畑仕事を手伝いましょうか。\n もし今後畑を作れるようになるなら、スキルレベルは高いに越したことはありませんからね。\n\n\n 畑までの道を、昨日とは違って大回りで向かいます。\n どうしてもスキルを上げたいわけではありませんし、何か暇つぶしのものがあればいいなと思います。\n\n 村には相変わらず子供の姿がありません。\n 一体どうしてなんでしょうね。\n\n「……エジア?」\n\n 近くの草むらで小さな子を見かけたのですけれど、残念ながら村の子ではなくエジアです。\n いえいえ、彼女と出会えた事自体は残念ではないですよ。\n\n「おねえちゃんなの」\n\n どうやら彼女も暇してたみたいです。\n 一緒に散歩することにしました。\n\n 適当に歩いていると、小さな川へと当たります。\n この辺りも村なのでしょうか。\n 村の全域が柵で覆われているのなら、まだここは村のはずなのですけれど。\n\n 本当に小さな川で、釣りをしても何も釣れそうにありません。\n 少なくとも食べられる大きさの魚はいないでしょうね。\n そんな川に足を入れ、屈みこんで手で川底を探っている人がいました。\n\n「こんにちは。何をしているんですか?」\n\n 現実だと話しかけるかどうか迷う場面ですけれど、ここはゲームですからね。\n NPC相手だと積極的に話しかけられるというのも、なんだか不思議です。\n\n「お……おお、お客さんじゃあないか」\n\n なかなかがっしりとした体型の男性です。\n 水底からあがった彼の手には……土?\n\n「まだ何も決まってないが、とりあえずレンガを作ろうかと思ってなあ」\n\n ……なんだか不思議な方ですね。\n\n 家を作るのか、それとも別のものを作るのか。\n レンガというと、真っ先に倉庫街が浮かんできてしまいますね。\n 次は……レンガは熱に強いはずなので、カマドなんかにも使えるのでしょうか。\n\n\n ……不意に思ったのですが、もしもクランのホームを手に入れたとします。\n 実際には土地ですよね。\n そこで家を建てるとき、どうするのでしょうか。\n 勝手に建つのでしょうか\n\n そんなことは無いですよね。\n 多分家を建てるときにも何かが必要なはずです。\n 人手だったり、素材だったり、時間だったり。\n そう思うと、インベントリの多くを占めているトレントの木は使い道がありそうな気がします。\n ついでにレンガも。\n もしもエジアの為に鍛冶する場所を作ろうとしたら、レンガが必要なのではないでしょうか。\n そう考えたら、畑作業よりも大事に見えてくるから不思議です。\n\n\n「宜しければ、私にも手伝わせてもらえませんか?」\n\n「手伝うといっても……泥集めだぞ?」\n\n「ええ。汚れても構いませんから」\n\n「まあいいけどな。普通はこんなことやりたがらないんだがなあ……」\n\n そんなことを言いつつも、手伝うこと自体は了承してくれました。\n タイツをしまい、裾をたくって川に浸かります。\n エジアも手伝ってくれるようで、一緒になって川へと入りました。\n\n 川底は思った以上にぬるっとしています。\n ちょっと油断すると転んでしまいそうなぐらいです。\n でも泥集めはし易いですね。\n これで砂利ばかりだったら、泥をすくう場所を探すだけで一仕事です。\n\n 土をすくう道具は無いため、両手を合わせてすくいます。\n 土を溜めるツボはあるので、その中に少しずつ少しずつ溜めていきました。\n 川からすくってツボにうつす間にも手から零れていくので、思った以上に溜まりませんね。\n\n しばらく続けていると、パシャンというちょっと大きな音が聞こえました。\n 屈めていた腰を上げると、そこには天を見てひっくり返るエジアの姿。\n\n「……転んじゃったの」\n\n 急いで駆けよって起こしましたが、そもそも浅い川なので溺れるようなことはありませんでした。\n\n「汚れてしまいましたね」\n\n「ごめんなさいなの」\n\n でもどうせ少し時間が経つと勝手に綺麗になるでしょうからね。\n そこまで気にすることもないでしょう。\n\n\n 1時間近くは経ったでしょうか。\n やっとツボが泥でいっぱいになり、泥集めは終わりです。\n これだけ身を屈めていても腰が痛くならないというのはいいですね。\n\n「これからレンガを焼くが、見ていくか?」\n\n もちろんです。\n ついでにレンガを少し分けてくれてもいいんですよ?\n\n レンガはすぐ近くの小屋で焼くみたいです。\n 見た目は木で出来た家なのですが、中にはレンガのカマドがありました。\n 既に火が入っているようでなんだか熱いですね。\n\n「形を作るから、この型に泥を流し込んでくれ」\n\n 用意されている型に泥を流していきます。\n 型はいくつも用意されており、恐らく型も一緒にカマドで焼くのではと思われます。\n\n 型に泥を流し入れると、すぐにカマドへと入れられました。\n\n「どれぐらいかかるんでしょうか?」\n\n「なあに、ちょっと待ってたらすぐに出来るさ」\n\n その言葉の通り、1分もしないうちにできあがりました。\n まあ待つだけというのは無駄といえば無駄な時間ですからね。\n 材料集めに時間がかかるので、その後はすぐにできるようになっているのでしょう。\n\n カマドから取り出されたレンガは、全部きれいな形をしていました。\n でも型も一緒に焼いたので、型は壊れてしまっています。\n\n「この型はどうやって作ったのでしょうか?」\n\n「その辺にある土で固めりゃいい。どうせ壊れるんだ、金をかけるのは勿体無いからなあ」\n\n「それはお手軽ですね。川底の泥を焼くだけでレンガになるんですね」\n\n「ん……おいおい、泥といってもちゃんとレンガになる泥だぞ? その辺のものを集めてもレンガにはならんからな?」\n\n ……あら?\n\n「そうなのですか?」\n\n「そうだぞ。時間があるなら川の色んな所から泥をすくってみるといい。この小屋のすぐ目の前の泥しかレンガにはならんからな」\n\n これは、あれですね。\n スキルがないと確かめられない素材なのでしょう。\n でも集めることはできるので、時間さえ気にしなければレンガを作ることはできそうです。\n\n「そうですか。教えていただきありがとうございます。それで、このレンガはどうするのですか?」\n\n レンガは焼きましたが、結局使い道は何も決めていないですよね?\n\n「それなんだが、やっぱり使い道はないしなあ。よかったらあなたたちにあげようと思うんだが、いるか?」\n\n「……いいのですか?」\n\n「ここに置いていてもしょうがないからなあ」\n\n「ありがとうございます。遠慮無くいただこうと思います」\n\n そうしてレンガをうけとろうとしたとき。\n 目の前のレンガが消えていっていまいました。\n\n「……あら?」\n\n かわりに点滅するアイコン。\n 視界の端っこにあるそれに意識をやると、受注しているクエストが浮かび上がってきました。\n\n────────────────────\n『ざいりょうをささげよ』\n依頼主:\n ---\n依頼内容:\n 2/7\n報酬:\n スキル「幻惑耐性」\n────────────────────\n\n「……あらら?」", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv59\n職業:盗賊Lv85, 復讐者Lv30\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:3050/3050\nMP:3050/3050\n-\nSTR:245\nVIT:120\nAGI:700\nDEX:545\nINT:350\nポイント:250\n-\n【パッシブスキル】\n短剣Lv100, 投擲Lv28\n看知の瞳Lv32, 工人の瞳Lv7\n夜目Lv31, 超聴覚Lv49, 気配察知Lv52\n農業Lv12\n【アクティブスキル】\n影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv32, 裁縫Lv81, 釣りLv8, 製糸Lv26\nポイント:159\n-\n【実績】\n復讐達成+5, 性豪+7, 信頼+3, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,702,765e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n   雨蜥蜴のアーミーベスト\n   鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n   隠密補正のマフラー\n   認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n   速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+6\n   転移のイヤリング"}

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