| {"novel_id": "n0005cn", "chapter": 116, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/116/", "title": "116 狩人の矜持", "content": " スッキリとした朝を迎えます。\n 隣には眠ったままのエジア。\n なでなで、この太い尻尾が癖になりますね。\n\n「んん……おねえちゃんおはようなの」\n\n あら、どうやら目覚めさせてしまったみたいです。\n 尻尾は感度が良かったんですもんね。\n 撫でられるのが気持ちいいのでしょう、一度開いた瞳を再び閉じて撫でられるがままになっています。\n\n 何度も何度も撫でていると、エジアがようやく身体を起こします。\n\n「今度はおねえちゃんを気持ちよくしてあげるの」\n\n エジアの口から長い舌が伸びてきます。\n とっても気持ちよかった口づけを思い出してしまいます。\n その舌がゆっくりと、私のおちんちんへと絡まっていきました。\n\n\n------\n\n\n お互いに陰部を舐め合って、しかも一度では飽き足らずに何度もイッてしまいました。\n すっかり日も昇ってしまい、急いで朝食を片付けました。\n\n そうして、空き家を出てすぐです。\n\n「──なんであんなやつらに頼むんだ!」\n\n 村長の家の前から大きな声が聞こえてきます。\n 弓を持った女性、恐らく昨日すれ違った狩人の1人と村長が言い合っているようでした。\n いえ、言い合いというよりも一方的に怒鳴っているみたいです。\n\n「あたしたちはこの村の狩人だ! なのになんで関係ない奴らに頼むんだ!」\n\n「これこれ、それはもう説明したじゃろう」\n\n なんだか良くない雰囲気ですが、空き家を貸してくれたお礼を言わなければなりません。\n 面倒ですが村長の方へと歩いていきます。\n\n「お前たち……!」\n\n 狩人の女性から睨まれてしまいました。\n ……何も悪いことはしていませんよ?\n\n「村長さん。立派な空き家をお貸しいただいてありがとうございました」\n\n「おお、おお。お客人よ、なにがご不便はなかったかね」\n\n「ええ、とっても立派な家で、楽に凄くことができました」\n\n「そうか、そうか、それは何よりですじゃ。……ところでお客人よ、よろしければ我らの願いを聞いてはいただけないだろうか」\n\n ……来ました、お願いごとです。\n\n 今朝皆さんから言われました。\n これだけの扱いをされたんだから、明日は絶対に何かあるよって。\n そして、その何かを私たちは受けようって。\n\n もしかしたらとっても面倒な話かもしれません。\n 危ないことかもしれません。\n でもそういうのを避けてしまうと、それではゲームの醍醐味が無くなってしまいますから。\n せっかくリスクを無視できる環境なのです、色んな事を積極的に受けていこうという話になりました。\n\n「ええ、私たちは構いませんよ。どういったお話なのでしょうか」\n\n「それなのですがな……」\n\n「──まてよ、まだあたしは認めてない」\n\n「これ、黙らんか」\n\n「いやだ、いやだいやだ嫌だ! どうしてあたしたちに任せてくれないんだ! これじゃあ村の狩人だなんて言えないじゃないか!」\n\n 叫ぶ女性を改めて見ます。\n 弓を持っているのは当然として、それなりに大きなおっぱいと身長です。\n 筋肉質なのは、狩人として活動しているからなのでしょうね。\n 間違いなく美人なのですが、今は瞳がつり上がっています。\n\n「ええっと、何を話しているのか分かりませんが、できたらお願いについてを伺いたいのですけれど……」\n\n 何を言い合っているのかは分かりません。\n けれど、それはもしかしたら私たちにお願いしたいことと関係しているかもしれません。\n\n「おお、そうですじゃ。ほれ、ニィルは向こうに行っておるんじゃ」\n\n「いやだ、あたしもここにいる」\n\n「むぅ……。すまんのう、それでお客人にお願いしたいということなのじゃがの……」\n\n 村長さんが説明してくれました。\n 幾日か前に村の広場に穴が開いたこと。\n そして、中にはモンスターが住み着いていること。\n 外に出てくることは無いようだが何もしないのも不安だ。\n だから、私たちに穴の中の様子を見てきてほしいこと。\n ちなみに、狩人たちは全員が弓を使うため、穴の中では非常に不利なので頼むことができないという話でした。\n\n 穴の様子は狩人の1人が決死の覚悟で潜入してわかったことだそうです。\n 穴の先は空洞で、道も狭く弓では難しいだろうと。\n すぐに戻ってきたのでどれほど奥があるのか分からないと。\n\n「我らじゃどうにもできんでのう……。もしかしたら安全なのかもしれんが、よければ一度奥まで見てもらえはせんかのう」\n\n────────────────────\n『洞窟の探索』\n依頼主:\n 村長\n依頼内容:\n 洞窟の一番奥まで辿り着く\n報酬:\n なし\n────────────────────\n\n 村長さんのお話が終わると同時にクエストが表示されました。\n もう皆さんとは話しているので躊躇わずに返事をします。\n\n「私たちでよければ、調べさせてもらおうと思います」\n\n「おお、おお、それはなによりじゃ。村にいる間はずっとあの空き家を使ってくれたらいいで、他にも足りないものがあったらいつでも頼ってくれてええ」\n\n「ええ、その時は相談させていただきます」\n\n 私たちの返事に満足したのか、村長さんは笑顔で去っていきました。\n 残ったのは私たち。\n\n「これってダンジョンかな?」\n\n「そうじゃないの。最近出来たって話だし、あのクエストが完了したのと同じぐらいでしょ」\n\n「ダンジョンですかぁ……なんだか不安ですぅ」\n\n 初めてのダンジョンですからねえ。\n でもこんな村の中にあるんですし、そんなに難しいものではないのではないでしょうか。\n\n「それでは早速向かいますか?」\n\n「特に準備も無いし入っちゃおうか」\n\n「──おい!」\n\n そうして広場へ向かおうとしたのですが、まだこの場に残っていた女性の狩人に止められてしまいます。\n\n「えっと、ニィルさんだっけ? 私たちは村長に頼まれたんだから、これ以上邪魔されても困っちゃうんだけど?」\n\n「そんなことは分かっている!」\n\n 珍しく相手を邪険に扱う夕凪さん。\n そして意外と食い下がらないニィルさん。\n 意外です。\n\n「お前たちに入るななんて言わない。ただあたしも連れて行ってほしいんだ」\n\n「……えっと」\n\n「村長はあたしたちが弓を使うってだけで、洞窟の中では使えないだなんて判断をしたんだ。あたしにはそれが許せない。だからどんな場所でも狩人の弓は一番だって証明したいんだ」\n\n 思ったよりも普通な……というか、意外に冷静なところがあってびっくりです。\n でもそれで先ほどまでの態度も分かりました。\n ただの自己中心的な方ではなかったんですね。\n\n「どうしましょうか?」\n\n「いいんじゃない? 私たちって遠距離タイプが少なかったしちょうどいいと思うよ」\n\n そう言われると確かにそうなんですよねえ。\n 純粋な遠距離は魔法を使うティエルだけ。\n 次いで弓と槍を使う夕凪さんと、魔法も使うアイリーでしょうか。\n 残りはみんな接近戦しかできません。\n\n「そうですね……。それではニィルさん、これから穴の中に入りますが、一緒に来ていただけますか?」\n\n「もちろんだ、任せてほしい」\n\n\n------\n\n\n さて、柵を超えて穴の目の前までやってきました。\n 確かに穴です。\n 覗いても底が見えません。\n\n「ここに入るんですか?」\n\n いえ、ここに入るのは決まっているんですけれど。\n\n「そこに掛かっているロープで一番下まで行けるはずだ。そのあとはあたしにも分からないけどね」\n\n 指差された場所には、確かに杭にロープが縛り付けられ、その一端は穴の中へと垂れ下がっていました。\n しかし、結構深そうですよ?\n\n「それじゃあ……誰から行きますか?」\n\n 正直率先して行きたいとは思えませんでした。\n 誰もが嫌がるなら私が行きますけれど。\n\n ……。\n\n 皆さん顔を見合わせます。\n そうですよね、やっぱり一番目って怖いですもんね。\n\n「いえ、私から行きますね。底まで辿り着いたら一端連絡を入れますからその後に付いて来てくださいね」\n\n「あはは、ごめんね?」\n\n「ユウカさん、気をつけて」\n\n ……まあ、普段の性格とはまた別ですからね、暗闇の中を進むというのは。\n\n\n 杭にかかったロープを引っ張ってみます。\n 間違いなく私の体重はしっかりと支えられるでしょうし、途中で杭が抜けるということもなさそうです。\n 両手でしっかりとロープを握り、下半身から穴の中へと入っていきます。\n\n こういうロープを握りながら壁をけって下るのは、消防士みたいですよね。\n 火事になってたら困ってしまいますけれど。\n\n ほんの少し進んだだけで、周囲は真っ暗になりました。\n 目の前のロープすら見えません。\n これでは降りるのに非常に時間がかかってしまいそうです。\n\n その後もゆっくりと、暴れるロープから手を離さないように少しずつ降りて行きました。\n そうして降りて行くと、やっと地面からうっすらと明かりが見えてきます。\n ……何も考えてませんでしたが、光っていて助かりました。\n\n ふう。\n 長い距離を潜った気がしますが、多分フロア3階分とかそんなものでしょう。\n 握りこぶしひとつ分ずつゆっくりと降りてきましたからね。\n とりあえずは一番底までなんとか辿り着きました。\n\n 周囲を見渡してみます。\n 穴の底からは洞窟になっているみたいです。\n この場所だけでなく、洞窟のところどころがうっすらと光っているのか、ある程度奥まで見渡すことができました。\n 見渡すといっても、この場所は終着点です。\n 道は一方向だけに伸びているので、まっすぐだな、というぐらいしか分かりません。\n\n この場所は安全そうなので、皆さんに連絡です。\n 途中真っ暗だから気をつけてと間違いなく伝え、皆さんが降りてくるのを待つことにいたしましょう。\n\n\n ロープがギシギシときしんで、ゆっくりと脚が降りてきました。\n 皆さんやっぱりゆっくりです。\n ロープを軽く握ってツーっと滑ることはできないですよね。\n\n「これがダンジョンねえ」\n\n 皆さん洞窟を見渡しますが、ここから見えるのはゴツゴツした岩肌と、ここから続く一本道だけでした。\n この洞窟は決して広くはなく、4人も並ぶと身動きがとれなくなりそうでした。\n せいぜいが3人といったところになりそうです。\n\n「これから向こうに進んでみようと思いますが、何か意見はありますか?」\n\n「それはいいけど、並び方はどうするんだい? ここじゃみんあ一緒になんてできないよ?」\n\n「はい、とりあえずは私が先頭で行こうと思います。回避には自信がありますからね」\n\n ある程度なら不意打ちでも大丈夫だという自信が最近出来てきました。\n 自惚れ……かもしれませんけれど。\n\n「……ユウカの職業ってなんだっけ?」\n\n「えっと、【盗賊】ですよ? マトヴィさんならご存知ですよね?」\n\n 意外な質問です。\n マトヴィさんとは一緒に盗賊クエストを受けたので、てっきりお互い盗賊だと思っていはずだと思っていたのですけれど。\n\n「そっか……実は私も紫桜も、【盗賊】から【探索者】に進化してるんだよね」\n\n わーお。\n\n「それってもしかして上級職ですか? 夕凪さんの【狩人】みたいなものなのでしょうか?」\n\n「ああ、残念ながら私も紫桜も【探索者】以外の選択肢は出なかったんだけどね。……っと、話が逸れたね。この【探索者】ってのはどうやらダンジョンで効果を発揮するらしいんだ。だから私と紫桜を先頭にしたらどうかと思ってね」\n\n「……ちなみにどのような効果なのでしょうか?」\n\n「罠を見つけやすい、隠し扉を見つけやすい、モンスターを見つけやすい、ぐらいかな」\n\n さて、どうしましょうか。\n 私が先頭になったときと比べてどうでしょう。\n\n まずは罠の見つけやすさ。\n 【看知の瞳】を持っているので、私でも罠は見つけられるでしょう。\n ただしレベルは高いとは言えません。\n\n 隠し扉の見つけやすさとはなんでしょうか。\n 【看知の瞳】で見つけられるものなのかが分かりません。\n\n モンスターを見つけやすいのは、私の【気配察知】【超聴覚】が有効そうです。\n 薄暗い洞窟なので【夜目】も有効でしょう。\n\n でも冷静に考えて、同じ職業を選んでいる以上マトヴィさんたちのほうがスキルレベルは高いんですよね。\n もちろんスキルを持っていない可能性もありますが、基本は2人だけで活動していたそうですし、有用なスキルはひと通り覚えている気がします。\n 時間がかかるのでこの場では確認しませんけれど。\n\n「すみません、それではマトヴィさんと紫桜さんにお願いしていいでしょうか」\n\n「はいはい、任されたよ」\n\n「ユウカさんも早く進化できるといいね」\n\n そういえば私のレベルは……盗賊がLv99でした。\n これってもうすぐ進化するのでしょうか。\n ちょっとだけ楽しみですね。\n\n そうして、薄暗い洞窟の中を私たちはゆっくりと進んでいきました。", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv66\n職業:盗賊Lv99, 復讐者Lv35\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:3400/3400\nMP:3400/3400\n-\nSTR:270\nVIT:120\nAGI:795\nDEX:615\nINT:350\nポイント:380\n-\n【パッシブスキル】\n短剣Lv100, 投擲Lv28\n看知の瞳Lv32, 工人の瞳Lv11\n夜目Lv31, 超聴覚Lv51, 気配察知Lv58\n農業Lv18\n【アクティブスキル】\n影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv32, 裁縫Lv81, 釣りLv8, 製糸Lv26\nポイント:180\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+5, 性豪+8, 信頼+4, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,700,750e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n 雨蜥蜴のアーミーベスト\n 鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n 隠密補正のマフラー\n 認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n 速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+6\n 転移のイヤリング"} |
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