Krixter/Repo / n0005cn /134.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 134, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/134/", "title": "134 Real Part7", "content": " 金縛り!?\n 思わず驚いてしまいましたが、少しだけ動く頭を動かせば答えは簡単。\n 凛心ががっしり抱きついているのでした。\n\n 凛心の腕を振りほどいてベッドから起き上がります。\n 乱暴にしたのに凛心はまだぐっすりと眠ったまま。\n そういえば朝はいつも眠そうにしていましたね。\n\n 起こすのはやめて1人でシャワーを浴びます。\n そういえば昨日も一昨日も、シャワーは一緒に浴びたんですよね。\n ……凛心が起きたらまた一緒に入ってあげましょうか。\n\n 早起きしたお陰か、シャワーを浴びた後でも時間はたっぷりとあります。\n とりあえずは朝食の用意でしょうか。\n お化粧は最後までしないほうが良さそうです。\n\n ご飯もできてしまいました。\n 基本はパンの、簡単なものですけれど。\n 凛心はまだぐっすりです。\n\n いたずらしてあげましょうか。\n ベッドのすぐ隣にやってきます。\n ジェルの中に沈んでいる凛心の顔はとても幸せそう。\n\n「起きないといたずらしてしまいますよ」\n\n 小さな声で囁きます。\n いたずらしたいがための小さな声です。\n\n「これはいたずらしてほしいということですね」\n\n 腕をジェルの中へと沈めます。\n 粘液の海をかき分けると、裸のままの凛心の身体に触れました。\n それはジェルのせいなのか、普段よりも弾力を感じるものでした。\n\n ぷにぷにしている凛心の肌に触れていきます。\n 彼女は痩せ過ぎではないので、触っているだけで心地が良いのです。\n ……ちょっとだけ、ちょっとだけ運動不足かもしれませんね。\n\n ジェルの中では、ささやかなおっぱいもまた違う感触です。\n 凛心のおっぱいは亜衣里と競う大きさなのですが、全体的に柔らかい分まだ膨らみを感じます。\n ……いえいえ、亜衣里も膨らんで入るんですよ?\n むしろ周りが硬い分、それが胸の膨らみを主張しているんです。\n ただ、同じ小さなおっぱいでも感触が違うんだなというただの感想です。\n\n それから身体中のいろんな場所を触れました。\n どこを触っても凛心は起きず、とっても幸せそうな寝顔です。\n 私は飽きずに凛心を眺めていたのでした。\n\n\n「ど、どうして起こしてくれなかったんですかあ!」\n\n 急いで身支度をして、これまた急いで朝食を取りました。\n 凛心に悪戯をしすぎたせいか、いつの間にか普段の出社する時間を過ぎていたのです。\n\n「もう、凛心がねぼすけなのがいけないんですよ」\n\n「そうですけどお。でも起こしてくれたっていいじゃないですかあ」\n\n ごめんなさいね。\n 凛心の寝顔が可愛くて起こしたくなかったんですよ。\n\n「ほらほら、急いで行きましょう」\n\n 急げば十分に間に合う時間です。\n 私と凛心は連れ立って会社へと向かうのでした。\n\n\n------\n\n\n 普段通りに仕事を終えた帰り道。\n そういえば冷蔵庫の中身がほとんど空っぽだったことを思い出してスーパーへと向かいます。\n\n 最近は料理を振る舞うことが多くなりました。\n 皆さん美味しいと言ってくれてとても嬉しいですね。\n そして褒められると、もうちょっと頑張ろうと思ってしまうのです。\n\n しかしこれ以上の料理の練習ってどうしたらいいのでしょう。\n ただ切った焼いたの料理はもう十分ですし、となると漬け込んだりとか?\n それもなんだか……。\n それに使う調味料のバランスを変えるだけで味は変えられますからね。\n\n だったら珍しい調味料に手を出すべきでしょうか。\n でも専用の料理に専用の調味料というのも勿体無いですね。\n\n ここはお菓子でしょうか。\n お菓子作りは料理よりも分量がシビアなので、慣れたらそれだけ料理のスキルも上がってくれることでしょうし。\n さすがにクッキーは簡単すぎますし、ケーキでも作ってみましょうか。\n ……今日は時間がありませんから、次の休日にでも。\n\n そうと決まれば後は簡単です。\n 普段の食事は質素でいいのです、ただただ安い材料だけを買って行きました。\n\n\n そして帰り道。\n\n「やみそうにありません」\n\n さっきまで晴れていたはずなのに、空は黒い雲に覆われています。\n ザーザーと音が響いていて、今雨宿りしているところから動きたくありませんでした。\n\n しかし、いきなり降ってきた雨は勢いがよく、どうやら少々の時間ではやみそうにありません。\n 幸い自宅は見えています。\n 走ったら一分も掛かりません。\n 意を決して、雨の中へと飛び出します。\n\n 身体中に、特に顔に勢い良く雨があたってきます。\n バチバチと音がなるようで、それになによりもチクチクと痛いのです。\n 目なんて開け続けることが難しいぐらいです。\n 目と鼻の先が自宅のマンションなのに、それがとても遠く感じてしまいました。\n\n もうすぐ自宅という時です。\n 目の前の信号が変わってしまいます。\n ああ、なんで私はタイミングを計らなかったのでしょう。\n 止まらずにすむタイミングで駆け出せばよかったのに。\n\n 私の前にも信号待ちの女性がいました。\n もちろん傘は差しています。\n 濡れていない彼女と濡れている私。\n なんだか恥ずかしくて、信号待ちでも傘の彼女の隣には並べずに後ろでひっそりと信号が変わるのを待ちました。\n\n 信号が青になった瞬間、早歩きで抜き去ります。\n うう、下着が透けてないでしょうか。\n ただでさえ雨のせいで服がぴっちりと、身体のラインに張り付いているのです。\n 恥ずかしてくてたまりません。\n\n「──あの、大丈夫ですか?」\n\n 雨の中、不思議と透き通った声。\n 思わず振り向くと、そこには傘の彼女がいたのです。\n\n「……あ、大丈夫ですよ。もうすぐそこが自宅ですからね」\n\n 驚きました。\n こんな雨の中、びしょ濡れの私に声をかけるだなんて。\n\n 雨の中、立ち止まりたくはなかったのでお礼を言ってすぐに早歩き。\n すぐそこが自宅なのです、濡れる必要はありませんでした。\n\n 玄関を抜けてすぐに頭を振ります。\n できたらここで服も脱いでしまいたいぐらいですが、さすがに公共の場でそんなことはできません。\n 自分の部屋が濡れてしまいますがもう諦めました。\n\n 私とほぼ同じタイミングで、マンションの住人が帰ってきます。\n もうほんとに恥ずかしい。\n こんなことなら雨が降り止むまで雨宿りしていたらよかった。\n\n「あら……」\n\n マンションの玄関に入ってきたのは、先ほど声をかけてくれた傘の女性。\n ……ああ、もうすぐ傘は不要になるから、傘を貸してくれようとしたのかもしれません。\n なんて素敵な女性なのでしょう。\n 化粧はしていないようですが、だからこそ素の美人さが伝わってくるというものです。\n\n でもここはお互いに苦笑い。\n 目的地が同じだったなんて、なんだか恥ずかしいではないですか。\n\n エレベーターに一緒に乗り込みます。\n たまたま同じフロアでした。\n 自分の部屋の鍵を取り出し、鍵を突き刺します。\n 身体中が濡れたせいか手が震えて、うまく鍵が刺さりません。\n 隣からもカチャカチャと音がします。\n なんと先ほどの傘の彼女、隣の部屋だったみたいです。\n\n「あの……タオル、持ってきますね」\n\n それだけ私に伝えて彼女は部屋の中へと入ってしまいます。\n ……え、タオルって私のために?\n\n 呆然としているとすぐに彼女が乾いたタオルを持って現れます。\n\n「どうぞ、使ってください」\n\n「わざわざありがとうございます」\n\n いえ、ほんとうに助かります。\n 身体が震えていましたし、このまま部屋に入ってびしょびしょにするのも嫌でした。\n それにしても、初めて会った私にここまでしてくれるなんて。\n なんて素敵な女性なのでしょう。\n\n「すみません。ほんとうに助かりました。お礼をしたいのですけれど、もう夕飯は食べてしまわれましたか? よろしければ私の料理を味わっていただきたいのですがいかがでしょうか」\n\n さてさて、初対面の女性に手料理をすすめるのはマナー違反だったでしょうか。\n でも彼女は少しだけ悩んだ表情をすると、すぐに頷いてくれました。\n\n「はい。私でよければ、よろこんで」\n\n「そうですか。それでは私は一旦身体を温めますので……そうですね、一時間後ぐらいにお迎えに上がりますね」\n\n うふふ、私も案外積極的です。\n ささっとシャワーを浴びて、美味しい夕飯を作りましょう。\n\n\n------\n\n\n「簡単なものしかご用意できなくて申し訳ないのですけれど……」\n\n「そんなっ、どれもとても美味しそうですよ」\n\n 料理を終えて、さっそく傘の彼女を呼びました。\n 傘の彼女、名を海陽さんと言うそうです。\n 海に映る太陽は朝陽でしょうか、夕陽でしょうか。\n\n 用意した料理は鶏肉がメインです。\n 安っぽいかもしれませんが、一番無難でもありました。\n 豚肉とかラーメンとか、脂っこいのが苦手という方は結構いますからね。\n ヘルシーなのがいいのです。\n\n「すいません、引っ越してきた時に挨拶をするべきだったんですけれど……」\n\n 美陽さんはついこの前の休みの日に越してきたのだそうです。\n さっぱり気付きませんでした。\n\n「私も土日は出掛けてましたからね。こうして知り合えたことに感謝ですね」\n\n「ああ、お出かけされてたんですね。あの、だったら分からないかもしれないのんですけれど、ちょっと聞いてもいいですか?」\n\n あら、何の話でしょう。\n マンションのことは、ゴミを出す日ぐらいしか知らないのですけれど。\n\n「ここのマンションの壁って、もしかして思ったより薄いんでしょうか。引っ越してきた初日から、隣の声がですね、すごく響いてきたんです」\n\n「どうなんでしょう? 私は気になったことはありませんけれど」\n\n「そうですか……。今はもう聞こえないので気のせいかもしれないんですけれど……」\n\n そういう美陽さんの顔は少しだけ高揚していました。\n あ、隣の声って、もしかして夜の声ですか?\n それは確かに恥ずかしいですねえ。\n しかも土日だけとは……。\n\n ──なんということでしょう!\n 土曜日は夕凪さんを、そして日曜日にはみんなを部屋に連れ込んでいるではないですか!\n 私ですか?\n もしかして私の部屋の声が響いていたのですか?\n\n ああ、なんということでしょう。\n 気付かぬうちに誤魔化した答えを伝えていました。\n\n しかし、海陽さんはどうみても田舎から出てきたばかりに見える女性です。\n そういえば、隣の人とは仲良くしなさいと親に言われたのだとか。\n うん。\n 下手なことは言えません。\n\n「また聞こえてきたら、大家さんに相談するのがいいかもしれませんね」\n\n これでもう私の家で下手に騒ぐことはできません。\n ……興味もありましたし、今度はホテルに行ってみましょう。\n\n そのあとは他愛無い会話で過ごします。\n 海陽さんは仕事の都合で田舎から出てきたそうでした。\n 歳は私よりも1つだけ上。\n う~ん、純朴そうな雰囲気のせいか、私よりも年下に感じます。\n でも化粧なんて覚えないほうが素敵ですよね。\n\n「あ、あのベッド。燈香さんも持っているんですね」\n\n「ということは、美陽さんも?」\n\n「ええ。母がそろそろ勉強に使えって」\n\n はて、勉強ですか?\n 私はゲームしかしたことがないのですけれど。\n\n「あれ、燈香さんは違うんですか? 子供ができても大丈夫なようにって、妊娠シミュレータを使っているんですけれど」\n\n まあ、まあまあまあまあ。\n そんなこともできるんですね。\n そして実際に実行しているであろう美陽さん。\n ……そうですか、もう美陽さんは子供を生む準備ができているのですか。\n\n ああ、いけません。\n 黒い髪を後ろに束ねてそこから覗くうなじが色っぽいだとか、考えてはいけません。\n\n「私はゲームですよ。女の子同士で仲良く楽しんでいるんです」\n\n えへへ、当初の目的は話せませんけれど、クランを組んで固定で楽しんでいる今なら話せます。\n えっちが目的だっただなんて、誰にも言えないことですからね。\n いえ、今もそれは変わっていないのですけれどね。\n\n「ゲームですか……。あんまりやったことはないんでけれど……」\n\n だけど、興味はあるのですね?\n\n ということで、早速タイトルを教えてあげました。\n 買うかどうかは彼女しだい。\n でももしも始めるのなら、その時はぜひ一緒に遊ぼうと約束しました。\n\n\n 御飯のあとは彼女を見送って、それでおしまいです。\n もちろん相手の部屋に乗り込んだりとか、ましてや押し倒したりなんてことはしません。\n お友達が増えるだけで十分ではないですか。\n\n それにしても、雨に打たれるというアクシデントはありましたが、素敵な女性とも知り合えました。\n 今日も気分よくベッドに浸かることができそうです。"}

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