| {"novel_id": "n0005cn", "chapter": 151, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/151/", "title": "151 一番巨大なモンスター", "content": " 日付が変わった瞬間に総力を持ってダンジョン攻略に当たる。\n それはもう決まったことです。\n 一旦ダンジョンから出た私は、すぐに知り合いへと連絡を取るのでした。\n\n エストさん、マッドさん、そしてマトヴィさんからも色好い返事が聞けました。\n あとは日付が変わるのを待つだけです。\n それまで出来ることをしておきましょう。\n\n\n「今日は徹夜だって?」\n\n「ええ。すみません、皆さんのことを見てもらっているのに」\n\n「いいよいいよ。子供の面倒を見るのも嫌いじゃないしね」\n\n 夕凪さんには続けて残ってもらうようお願いしました。\n いくらホームが安全だとはいっても、一歩外に出るとモンスターが襲ってきますからね。\n エジアやアマエなんかは活発ですし、目を離したら外まで行ってしまいそうですし。\n\n「ああそうだ。そういえばクエストが完了したよ」\n\n 夕凪さんが可視化したウィンドウを見せてくれます。\n ええと……どうやら『広場を作ろう』が完了したようでした。\n\n 広場を見ると、確かに石造りの綺麗な段差ができています。\n ……広場は小奇麗でも、その周囲に何もないと違和感しかありません。\n\n「中央の拠点水晶に触れてみなよ。面白いことが起こるよ」\n\n いったいなんでしょうか。\n 夕凪さんに言われたとおりに拠点水晶に触れると、目の前にウィンドウが現れました。\n\n────────────────────\nリン\n 人間\nティエル\n 人間\nエジア\n 竜人\nヨウ\n 人間\nアマエ\n 天使\nルダ\n 悪魔\nミーオ\n 人間\nミド\n 人間\nニィル\n 人間\nニィルグ\n 人間\n────────────────────\n\n これは……NPCの情報でしょうか。\n ティエルやエジアなどのパーティーメンバーに加えて、ミーオさん達の情報までもがありました。\n これはあれですね。\n ここの拠点に住んでいる、いわゆる『村人』の情報なのでしょう。\n そういえばクエストの報酬も、住人の一部情報表示機能の追加となっていました。\n\n「まだ種族しか表示されてないんだけどね。クエストを進めていくともっと表示されるようになるんじゃないかな。もしかしたらスキルなんかも覚えさせることができるようになるかもね」\n\n「便利ですねえ」\n\n とにかく広場は完成しました。\n これならいいでしょう。\n\n「夕凪さん! 家を建てましょう!」\n\n「ふふっ、当然だよね。そろそろティエルさんもなんとかしてあげたいしね」\n\n「ええ。それにいつまでもテント生活というのも寂しいですからね」\n\n ホームを持ったのに家が無いだなんて、笑い話ではありませんか。\n 皆さんの家をさっそく建てたいと思います。\n\n「そういうと思って、もうアマエとルダには始めさせてるよ」\n\n 広場の端っこではアマエが石を削り、ルダは木を削っています。\n そうですか。\n あれは家の材料を作っていたのですね。\n\n「あとは家のデザインだけど……」\n\n「1階はロビーですからね」\n\n 私達の会話にいきなり割り込んできたミーオさん。\n ええっと……ロビーですか?\n\n「1階には受付を置くものと決まっています」\n\n ……そういうことらしいです。\n 盗賊ギルド本部みたいなものでしょうか。\n ドアを開けた1階には大きな団欒の場を置いたりという。\n まあ、皆さんで集まる場所も必要でしょうからね。\n 1回を大きなロビー兼ホールにして、2階を居住区とするのがいいかもしれませんね。\n\n「わかりました。私は特にこだわりはないので、夕凪さんとミーオさんに任せたいと思います」\n\n「うん。任せてちょうだい。ちゃんとしたものを作っちゃうよ」\n\n「お任せください。きっとユウカさんにとって素敵なホームを作ってみせます」\n\n 家の建築は彼女たちに任せておけば問題無いでしょう。\n ……私もほんとはもっと関わりたいのですけれどね。\n 早くダンジョンを終わらせなければいけません。\n\n\n あと残っていることは……。\n そう思った時のことです。\n\n「待たせたね!」\n\n「待たせたな!」\n\n なんと、大きなお肉が現れたのでした。\n ……いえ、お肉ではなく、お肉を持っているニィルさんとニィルグさんの娘父が現れたのでした。\n\n「ニィルさん! ニィルグさん!」\n\n 彼女たちは以前に立ち寄った、ダンジョンがあった村の住人です。\n その時にいろいろあって、私達の村に移住することになったのです。\n\n「夕凪お姉さま!」\n\n ニィルさんが夕凪さんに抱きつきました。\n ああ、そうでした。\n ニィルさんは夕凪さんにおちんちんが生えていた時に抱かれて以来、夕凪さんにぞっこんなのでした。\n\n「すまない。娘が我慢できずにこちらまで来てしまった」\n\n「いえいえ、構いませんよ。ちょうど今日から家を建てるところでしたから、どのような家が良いのかリクエストできますよ」\n\n「そうか、ちょうどよかったか。だが俺達は狩人だ。住む家にこだわりはない」\n\n うーん、お父さんはクールですね。\n\n お肉は途中で狩りで捕らえたおみやげなのだそうです。\n どうせなので今日の料理に使いましょう。\n\n\n 夕飯を大量に用意したところで、皆さんがホームへと移動してきました。\n エストさん達、マッドさんとダイラさん、それにマトヴィさんと……。\n\n「あら?」\n\n マトヴィさんと、紫桜さん。\n それに加えて、少年みたいな方が一人増えていました。\n 初めて見る方ですね。\n\n「ユウカさん、それに夕凪さん。お久しぶりです」\n\n それなのに、彼は私達へと挨拶をするのです。\n よく顔を見ますが、やっぱり覚えはありません。\n 特徴的な金髪は目立つと思うのですけれど。\n でも挨拶をされた声は、どこかで聞いたことがある気もしました。\n\n 夕凪さんも同じように首を傾げています。\n\n「うわあ……やっぱり僕のことは覚えてないですか」\n\n そう言うと彼は頭にターバンを巻きました。\n あら……どこかで見たことがあるような……。\n\n「うう~ん……どっかで会ったことある気はするんだけど……」\n\n「そうですね……」\n\n やっぱり思い出せはしませんでした。\n 心なし、彼の表情が落ち込んだようにも見えます。\n\n「すみません。以前に一緒に戦った嵐丸です」\n\n その言葉でやっと思い出しました。\n 初めて出会った時は山の中だったでしょうか。\n 私達と同じ盗賊で、一緒に盗賊ギルドを潰したのでしたね。\n\n ……マトヴィさん、また盗賊を仲間にしたんですね。\n\n\n「ダンジョンから手に入れたアイテムってのはこれか」\n\n ダンジョンで手に入れたアイテムを皆さんの前に並べます。\n 泥塊、蔓塊、氷塊、木塊、炎塊に、一回り大きな水魂です。\n\n 使い道がわからないものなので、皆さんに見せたら何か分かるのではと期待しています。\n\n「塊に魂ねぇ」\n\n「見た目は全部同じなのよね。ただ水魂だけは一回り大きいけど」\n\n「木塊って、もはやただの木だな」\n\n「雰囲気は魔石に似てるんだけどな。サイズは違うけど」\n\n「氷塊、炎塊、水魂ってのは使いみちありそうなんだけどなぁ」\n\n「泥塊って、泥団子ってこと?」\n\n 皆さん思い思いに話していますが、使いみちを知っている方は残念ながらいないみたいでした。\n ただしひとつだけヒントもありました。\n\n 魔石に似ている。\n そう言われると、たしかに似ていました。\n モンスターを倒した時に低確率でドロップする魔石。\n 使い道は錬金術が主でしょうか。\n もしも魔石と同系統なのならば、使えるのはアイリーということになります。\n\n「種族レベルは100になったけど、職業はもう少しかかりそうね」\n\n 残念です。\n ああ、そういえば私も種族が100レベルになっていたのです。\n でも進化先は現れません。\n 何かが足りないのか、それもとも進化はしないのか。\n いったいどちらでしょうね。\n\n\n------\n\n\n もうすぐ日付の変わる時刻。\n 私たちはダンジョンの入口へと集まります。\n\n 皆さんには【水泳】と【潜水】をしっかりと覚えてもらいました。\n あとは時間を待って、ダンジョンへと突入するだけです。\n\n そして、日付が変わろうという瞬間でした。\n 集まった私達以外の人影がいきなり現れたのでした。\n\n「……海漢さん?」\n\n 現れたのは、ダンジョンに潜っていたはずの海漢さんたちです。\n それもどうやら全員が全員、いきなりダンジョンの外へと転移してきたのでした。\n\n「……つまり、日付が変わってダンジョンも入れ替わったんだろうな」\n\n そういうことのようでした。\n\n\n「それじゃあ確認だ。まずは男たちで先行、その後にユウカたち。入り口に地図を置いて、予め目指す場所に印をつけていく。ボスを見つけ次第すぐ連絡だ。……多分最初のやつは死んでしまうだろうかな」\n\n 皆さんが続々と水たまりの中に身を沈めていきます。\n 海漢さんたちは鎧をつけたまま、エストさんたちは一旦鎧を脱いで。\n ……【水泳】や【潜水】のレベルが上がると濡れても大丈夫なのでしょうか?\n\n 彼らが沈んで少し待った後は私たちの番です。\n\n「それでは私たちも行きましょう」\n\n 私、アイリー、マトヴィさん、それにダイラさん。\n それぞれが下着姿になって水の中に沈んでいきます。\n 私が一番後ろでした。\n もちろん偶然で、別に後ろから彼女たちの姿を眺めたかったわけではありません。\n\n ちょっと進むとすぐに洞窟の中です。\n すぐに着替え直します。\n ここからは時間との勝負です。\n\n「それじゃあ私はこれで」\n\n 地図を眺めていたマトヴィさんが洞窟の中へと進んでいきました。\n 先行している紫桜さんたちと合流するそうです。\n\n ダイラさんは私たちと一緒です。\n マッドさん、力試しだとかいって一人で攻略するのだそうです。\n ……出てくるモンスター自体はそこまで強くもないですよ?\n\n「私たちは……まずはここを目指しましょう」\n\n 前回も行った一番上の部屋。\n まずはそこを目指します。\n\n 私とアイリーとダイラさんで洞窟の中を駆け続けます。\n 出てくるモンスターは斬って斬って斬りまくって、分岐の時だけはアイリーを引き上げて。\n\n そうして一番奥の部屋までたどり着いたのでした。\n\n「部屋に入らないと出てくるモンスターはわからないのね?」\n\n「ええ。最初に煙が出てきて、それが晴れると宝箱があったりちょっと強いモンスターが出たりですね」\n\n できたら宝箱がいいですね。\n そしたらすぐに次の部屋へ向かえますから。\n\n 部屋にはいるとすぐに煙が充満します。\n それが次第に収束していって……形を……。\n\n「おかしいわね」\n\n 煙が充満しました。\n それが少しずつ集まっていきます。\n モンスターの形を取ろうとしているのだと思います。\n けれど、戦ったゴーレムよりも。\n とても、とても大きな形だったのです。\n\n そうして煙が晴れた時、目の前にはそれはもう大きな龍がいたのでした。\n\n「GUAAAAAA!!」\n\n その今まで見たどのモンスターよりも大きな龍は、大きな声で叫びました。\n 同時に、どこかから重い音が響いてきました。\n 音だけではありません。\n 地面も揺れていました。\n\n いったいどこから?\n\n なんとなく部屋の入口を振り向いた瞬間です。\n その入口から、大量の水が流れ込んできたのです。\n\n 大量の水は私たちを飲み込んでいきます。\n 為す術なんてありません。\n 身体は流され、そして壁に打ち付けられます。\n\n その瞬間にはっきりと見ました。\n あの龍はしっかりと水の中を泳いでいました。\n 間違いなく、こいつがボスだったのでしょう。\n\n そして私とアイリーとダイラさんは、あえなく死んでしまうのでした。", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv50, 投擲術Lv12\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv85, 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv10, 潜水Lv10\n【アクティブスキル】\n影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv83, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:248\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+10, 信頼+5, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n 鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n 隠密補正のマフラー\n 認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n 速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n 転移のイヤリング"} |
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