Krixter/Repo / n0005cn /157.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 157, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/157/", "title": "157 ホームを快適に3", "content": " 静かな波の音が聞こえてきます。\n 昨日はあのまま砂浜で裸で眠ってしまいました。\n というよりも、ログアウトギリギリまでつながっていた気がします。\n\n 私の身体を這いずりまわる感触は間違いなくカーシャのものでしょう。\n 精液がご飯のヘビという不思議なペットです。\n 寝起きにカーシャのお掃除が最近普通になりつつありました。\n\n 閉じていた瞳を開くとやっぱりカーシャが絡まっています。\n 目の前の海はいつもの穏やかな様子です。\n そして私の両隣には、リコとリンが……。\n\n「ゴホッ!」\n\n むせ返りました。\n 驚いてカーシャも私の身体から離れてしまいます。\n\n 気を取り直して、もう一度リコの様子をうかがいます。\n どうやらぐっすりと眠っているようですね。\n もうおちんちんは生えていません。\n\n そしてリンです。\n 彼女もまた、手足を投げ出して眠っています。\n それはいいのです。\n 問題なのは、そのお腹です。\n 引き締まっていたお腹は、今朝になるとぷっくりと膨らんでいたのでした。\n\n\n------\n\n\n ガヤガヤとした朝がやってきます。\n 海賊退治に出掛けていた皆さんは朝一番で戻ってきました。\n どうやら自動的にダンジョンの一番奥まで戻されたそうです。\n 龍の姿はもうなかったのだとか。\n\n「ありがとう。ユウカたちが協力してくれたおかげで早く済んだ」\n\n「いえ、元はといえば私たちがダンジョンを独占していたことが影響かも知れませんし……」\n\n「そんなことはない。あんな場所にダンジョンがあって、しかも奥に龍がいるだなんて誰にも分からんさ。こうして攻略が早く済んだのは間違いなくお前たちの手柄だ」\n\n そう言っていただけると助かります。\n\n「一応ダンジョンのことは掲示板でもぼかしておいた。下手に人が集まるようなことはないだろう」\n\n 晴れてあのダンジョンも私たちの独占となったのはいいことなのでしょう。\n よく分からない貴重そうなアイテムも手に入りますからね。\n\n\n「皆さん、あらためて海賊退治お疲れ様でした。簡単なものしか用意できませんでしたが遠慮せず食べていってくださいね」\n\n 皆さんには朝食を振る舞います。\n お礼らしいお礼は今回は不要ということでしたけれど、それでも気にはなるものです。\n 精一杯作ったご飯でおもてなしです。\n\n 食事の最中のお話は、当たり前のように海賊退治のことがメインとなりました。\n\n「海賊のくせに思ったよりも弱くてさあ。なんだか拍子抜けだったよ」\n\n「移動中はよかったよ! 龍の背中に乗って水の中をぐあーって移動してね」\n\n「ただ1パーティーだけだと危なかったかもね。海賊も結構人数はいたからね」\n\n「俺らは海都まで戻ったら報酬貰えんのかね」\n\n 残念なお知らせをひとつ。\n どうやら、海賊退治を手伝っただけとなる私たちやエストさんたちやマッドさんですが、残念ながらクエストをクリアしたことにはならないのだそうです。\n クエストを受けるには、一度海都まで行っていなきゃいけないみたいです。\n\n でも海賊たちのドロップ品はあったそうです。\n マトヴィさんは海賊帽を手に入れています。\n\n「どうだい、似合うかい」\n\n 中々格好いいと思います。\n ついでなので彼女の装備品も全て海賊っぽくしたいですね。\n\n\n「そんなことよりもマッド! あの天使は何だったんだよ!」\n\n「あ? 俺にも知らねえよ。ただのペットだペット」\n\n「おい。ペットなんてどこにもいないじゃないか」\n\n「それこそ知らねえよ。呼んでも出てこねえんだ。無駄に煽ってくるしムカつくペットだ」\n\n エストさんとマッドさんの言い合いが強くなっています。\n 何かあったのでしょうか。\n\n「あ、ユウカ! 聞いてくれよ! こいついつの間にかすげえペット手に入れてるんだぜ」\n\n「ペットですか?」\n\n「おう。こいつバカだからな、一人で海賊の頭に突っ込んでいって返り討ちにあったんだ。こいつだけ死んだって笑ってやろうと思ったら、いきなり小さな天使が現れて死んだはずのこいつを蘇らせたんだ」\n\n ……まあ、マッドさんは強敵を求めていますからね。\n 頭に突っ込むというのはよく分かります。\n でも、小さな天使というのはよく分かりません。\n\n「マッドさん?」\n\n「俺にもよく分からん。ペットだって特に特別なことはしていない。生まれてからはたまにしか姿を見せん。いったい何なんだろうな」\n\n そう話をしていた瞬間、不意にマッドさんのすぐ頭上の空間が揺らぎました。\n 姿を見せる小さな天使。\n 確かに天使としか言いようのない容姿です。\n\n 白い羽根がありました。\n 槍みたいな武器も持っています。\n そのまま戦いそうな雰囲気ですけれど、身体はとっても小さいのです。\n\n「……」\n\n その天使は私に向かって小さく手を振ってくれました。\n そして次の瞬間には、溶けるように消えていってしまったのです。\n\n「……可愛い」\n\n そうつぶやいたのは誰だったでしょうか。\n いつの間にか皆さんが天使に注目していました。\n\n「ええと、今のが?」\n\n「ああ。まあ今回のでペットの能力も分かったな。おそらくだが、一度だけ蘇らせてくれるんだろう。さすがに連続で死んだらそのままだろうけどな」\n\n なんだかすごくマッドさんに合っているペットのように思えます。\n 一度死んでも戦闘を続けられるのですからね。\n これでますます強くなることでしょう。\n\n\n「ごちそうになったな。また強い奴がいたらいつでも呼んでくれ」\n\n「……下着、ありがとう」\n\n マッドさんとダイラさんが一緒になって街まで戻って行きました。\n 彼女の依頼もこれで完了です。\n また依頼してくれないでしょうか。\n\n\n「素材は来週ぐらいに持ってくるつもりだ」\n\n「俺たちついこないだ南の砂漠のルートを見つけたんだぜ」\n\n「ユウカちゃんたちが西の森の抜け方を見つけたって聞いたからさ、俺らもつい頑張っちゃったんだよね」\n\n エストさんたちは南の砂漠へ向かうそうです。\n たしかルダの出身がそっちのほうなんでしたっけ。\n 悪魔がたくさん住んでいるんですよね。\n\n\n「海都まで来たくなったらいつでも呼んでくれ。最初は海中を進まなきゃいけないが、最短距離は案内できるからな」\n\n「ありがとうございます。それではまたお会いしましょう」\n\n 最後に海漢さんたちも海都へと戻って行きました。\n 彼らはこれからホームの場所を探すのだそうです。\n 無人島を探すのか、海底洞窟でも探すのか。\n 他にはないホームになりそうなので楽しみでした。\n\n\n これで私たちのホームもやっと落ち着きました。\n 急いでやらなきゃいけないことはもうありません。\n\n 今日からは、ゆっくりとホームの開発に勤しみたいと思います。\n\n けれどひとつだけ、話さなければいけないことがあったのです。\n\n\n------\n\n\n 彼らは誰も聞いてきませんでした。\n ええ、ちらちらと視線は向けていたのですけれど、ついに問われることはありませんでした。\n その膨らんだリンのお腹については。\n\n「……リンさん、妊娠してるよね」\n\n「してるわね」\n\n「していますう」\n\n 尋問しているわけではありません。\n ただの確認のはずです。\n けれど皆さん、少し表情がきつくなっていませんか?\n\n「これであたしもティエルと同じ、ユウカの子供を孕むことが出来たよ」\n\n あなた、そんなにティエルに負けるのが嫌なのですか。\n そこまで急いで妊娠する必要なんて全く無いのに。\n 家ができてからでいいではないのですか。\n\n「まったく、あなたのせいでユウカさんにご迷惑がかかるではありませんか」\n\n「なんだいティエル。あんただけが妊娠しようったってそうはいかないんだからね」\n\n「もう……」\n\n これで妊婦がふたりです。\n ティエルもリンも激しい行動は厳禁です。\n これは一刻も早く家を完成させなければいけないでしょう。\n\n\n「ということで、家の完成を急ぎましょう」\n\n「そうだねえ。このままじゃみんなで冒険なんて出来ないからね」\n\n 出産には小部屋が必要です。\n 彼女たち妊婦は、誰にも見られない場所で出産するそうですから。\n\n「でもユウカちゃんは手伝っちゃダメだよ。完成まで秘密にしておきたいんだからね」\n\n もう……そんなことはいいではありませんか。\n でも私一人が手伝ったところでたかが知れていますから。\n 実は妊婦姿のティエルやリンを気に入っているとか、そんなことはありません。\n\n しかしそうなると、私だけが暇になってしまいます。\n そうですね。\n 新しく増えた住人の皆さんとコミュニケーションでも取りましょうか。\n\n\n「ミーオさんは……」\n\n「あらユウカさん。今できる仕事がありますが確認しますか?」\n\n「え……ええ、そうですね。お願いします」\n\n「今は畑を作るべきでしょう。野菜を手に入れるためにはここから東に行くか、西の都まで行かなければ手に入りません。この村には畑が必要でしょう」\n\n ……ミーオさんはなんだか機械的になってしまいました。\n いえ、別に話そうと思えば普通に会話もできるのですけれど。\n\n ミーオさんは店番をしていた時のような格好です。\n どうせなので、もう少し受付嬢っぽいような格好のほうがいいでしょうか。\n\n「ミーオさん、新しい洋服を用意させてもらってもいいですか?」\n\n「あんっ……ユウカさんにご用意いただけるなら喜んで」\n\n 体型は変わってないみたいですね。\n\n\n「ニィルさん。ニィルグさん」\n\n「狩りに行ってくるぞ!」\n\n「あ……はい、行ってらっしゃい」\n\n ニィルさんとニィルグさんは、朝ごはんを食べた後は狩りに行くのが基本のようです。\n 新鮮なお肉を持ってきれくれるのが嬉しいですね。\n もしも彼女たちのレベルが分かるのならば、日々成長していることでしょう。\n\n「そうだ、俺らの家は材料さえ用意してもらえたら勝手に作るからな。適当に木を切り出しておいてくれないか」\n\n「ニィルグさん。それでいいのですか? 一緒に住んだりはしませんか?」\n\n「こんなおっさんと一緒に暮らしてもしょうがないだろう。それに村境が気になるからな。そっちにも小屋を立てておきたい」\n\n「そうですか。わかりました。ルダに相談してみますね」\n\n ニィルグさんも勢い良く飛び出していったニィルさんを追いかけていきます。\n\n そうそう、ニィルさんは相変わらず夕凪さんにぞっこんのようです。\n 夜なんかは夕凪さんにベッタリですね。\n 夕凪さんはそうでもないみたいなのが、何か物哀しさを漂わせます。\n\n\n さて。\n とりあえずやるべきことは見つけました。\n 畑作りと、小屋の建材集めです。\n まずは畑からでしょうか。\n\n「ユウカさん、畑と一緒に放牧場も作っていいですか?」\n\n「ええ、もちろんですよ。その牛を放す場所ですよね?」\n\n「そうなんですう。ご飯は勝手に食べてくれるんですけれど、ほっといたら勝手にどこかに行っちゃうんですよう」\n\n テイムしたといっても所詮は牛ですからね。\n 基本的にはただの動物なのでしょう。\n\n「場所はどうしましょうか」\n\n「えっとお、とりあえずこの広場からは少し離れたほうがいいですよね?」\n\n どうでしょう。\n 景観的にはそうかもしれません。\n 人が増えたらこの広場の周りに家を建てていくのでしょう。\n\n けれどです。\n そこまで村人を増やすつもりはありません。\n もしかしたら必要ないのかもしれませんが、私は出来る限り皆さんと仲良くしたいですからね。\n 私が抱えられる数は少ないのです。\n\n そしてそうなると、畑がこの広場から遠くなるというのはどうなのでしょう。\n 途中には民家もなく、無駄なスペースが開いています。\n ……うん、広場のすぐ近くに畑を作ってもいいではありませんか。\n\n「私も畑仕事はするつもりですし、そこまで離してもしかたないでしょう。すぐその辺りでいいと思いますよ。……そうですね、一応海からは離して、南側がいいのではないでしょうか」\n\n 広場の真南に畑、その東側から海にかけてを全て放牧場とすることにしました。\n ダンジョンに行くには畑の中を突っ切るようになるのですが、それもまたいいでしょう。\n 放牧場は念のため広めにします。\n 念のためです。\n\n\n とりあえず適当に範囲を決めてきます、とリコが言い出したのでお任せします。\n 下手に採取場所を潰したくありませんし、よければ私も一緒に見まわりたかったのですけれど。\n\n「ユウカさん」\n\n「あら、アイリー。お手伝いはよかったんですか?」\n\n「ええ。ちゃんと夕凪には話してきたわ」\n\n 手の開いている人は家の建築に携わっていたはずですけれど。\n アイリーはどうしたのでしょうか。\n\n「お願いがあるの。……私と一緒に、狩りに行ってほしいの」", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv50, 投擲術Lv12\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv85, 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv10, 潜水Lv10\n【アクティブスキル】\n影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv85, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:248\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+11 (↑1), 信頼+5, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n   鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n   隠密補正のマフラー\n   認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n   速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n   転移のイヤリング"}

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