Krixter/Repo / n0005cn /158.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 158, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/158/", "title": "158 テイムとペット", "content": "「狩り、ですか?」\n\n「そう。私と狩りに行ってほしいの」\n\n アイリーに狩りに誘われました。\n それよりも、ホームの開発はいいのでしょうか。\n\n「夕凪には話したって言ったでしょ。しばらく出かけても大丈夫だって言ってたわよ」\n\n「ああ、そうなんですね。だったら私は構いませんよ。ところで狩りとは何をするのでしょうか?」\n\n「ペットが、欲しいのよ」\n\n「……ああ、そういえばアイリーはまだ卵を孵化させていませんでしたからね」\n\n アイリー以外はすぐにペットを手に入れています。\n カーシャも気付けば私の服の中に潜り込んで、常にペットと一緒です。\n 夕凪さんのペットは自由に空を飛んでいますし、リコのペットも常に一緒にいるようです。\n\n「掲示板でね。目当てのペットが出たって聞いたの」\n\n「それではそこで狩りをするということですね」\n\n アイリーの欲しいペットというのはなんでしょうね。\n とにかく、そのモンスターは南のほうで出てくるのだそうです。\n まだ私は行ったことのない場所のようです。\n 行くとしたらどこかの街から徒歩、ということになるのでしょうか。\n\n「わかりました。それでは早速向かいましょう」\n\n「ちょっと待って。その前にお願いがあるの」\n\n「お願いですか?」\n\n「羽根が、欲しいのよ」\n\n\n ペットに捧げるアイテムのひとつが羽根なのだそうでした。\n アイリーのお願いというのは簡単です。\n 私たちの中に、翼を持っている人物がいます。\n 天使のアマエと悪魔のルダ。\n もしかしたら彼女たちの羽根でもペットに捧げられるかもしれないということで、その羽根を譲ってもらうことにしました。\n\n「羽根? まったく、しょうがないわね」\n\n「痛く、しないでね……?」\n\n アマエもルダも快く羽根を一枚譲ってくれました。\n あとは目当てのモンスターを倒すだけです。\n もちろん、この羽根を捧げることができるのなら、ですけれどね。\n\n それにしても、です。\n\n「アマエとルダの羽根もアイテムとして認識されるのですね」\n\n「何かしら使い道があるのかもしれないわね」\n\n そもそも私たちの場合、髪の毛一本すら抜けませんからね。\n 体の一部がアイテムになるだなんて不思議です。\n 使い道はさっぱりわからないのですけれど。\n\n\n------\n\n\n アイリーと2人、始まりの街アーバウンドへとやってきました。\n 戻ってきたとも言えるでしょう。\n なにせここが初めてログインした時に降りる場所なのですからね。\n\n「そういえば、アイリーのお店はどうなっているんでしょうね」\n\n「売りに出してるけれど、未だに売れてないわ」\n\n「あら、残念ですね」\n\n そういえばアイリーがこの街で営んでいたナイフショップですけれど、大通りからは外れた場所にありました。\n 普通のお店には適さない場所だったので、売れるのには時間がかかるのかもしれません。\n\n ここから南までは徒歩で向かいます。\n 別に急いでいるわけではありませんから、馬車に乗るようなことはありません。\n せっかくアイリーとふたりきりなのですから、この時間を堪能したいと思います。\n\n「最初の頃が懐かしいですね」\n\n 街のすぐ外にはコッコバードが点在しています。\n 最初は手探りながらコッコバードと戦っていましたっけ。\n そういえばリコはコッコバードにも苦戦していましたね。\n\n 今はどうでしょう。\n コッコバードはその辺の地面を啄んでいるのですが、私達に向かってくることはありません。\n 私たちのレベルが高すぎて、ここはもう適正ではないという何よりの証拠です。\n\n「普通の動物も相手を選ぶって言うし、モンスターならこんなもんよね」\n\n「それでも、昔に相手をしたモンスターが今では何もしてこないというのは、少し寂しさを感じますね」\n\n まあ、ロクに経験値もならないので襲われても困るのですけれど。\n\n\n 街の周辺を抜け、コッコバードの群れを通り過ぎるとそこは広い草原が広がっていました。\n 私たちはアーバウンドから南へ、まっすぐ街道を通ってきています。\n この辺りは背の低い草が生い茂っており、横になるだけでも気持ちよさそうです。\n それが目に見える範囲全体に広がっていました。\n\n「そういえば、どんなモンスターを狙うんでしたっけ?」\n\n「……よ」\n\n「アイリー?」\n\n「馬よ。ユウカさんと二人っきりで乗りたいから……」\n\n まあまあ。\n アイリーは真っ赤になっています。\n まあ、二人で馬に乗りたいだなんていかにも少女趣味ですからね。\n でも私はアイリーが女の子だって分かっていますからね。\n\n「それじゃあ私が王子様ですね」\n\n 私の言葉に、アイリーは小さく頷いていくれました。\n 現実の彼女は身体が大きいですから、だからこそお姫様に憧れたのかもしれません。\n\n「馬ですし、この辺りにいそうですよね……あら」\n\n 早速近付いてくる影がありました。\n 四足でゆっくりとこちらに向かってきます。\n ガッシリとした身体、短めの尻尾、それに低い身長……。\n\n ……あら?\n なんだか小さくないでしょうか。\n 私の背よりも低い気がします。\n\n「……馬だけど、これは違うわよね」\n\n「そうですね……乗れないことはないでしょうけれど、二人乗りには難しそうですよね」\n\n その馬は私たちのすぐ近くで草に顔を近づけています。\n 小型の馬はポニーと言うんでしたっけ?\n もしくはただ成長しきっていない馬なのかもしれませんけれど、他のモンスターの子供状態というのは見たことがありませんからね。\n こういう小型の種類だと思ったほうがよさそうです。\n\n「どうします? とりあえず倒しますか?」\n\n「さすがにちょっと……」\n\n 目の前の小型の馬は生えている草を美味しそうに食べています。\n 先ほどこちらを見ていたので、もちろん私たちにも気付いているのでしょう。\n それでも攻撃してこないのは、そもそもそういうモンスターなのか、私たちのレベルが高いからなのか。\n\n とにかく、見た目のせいで私たちは攻撃を躊躇してしまったのです。\n\n「まあ、目当てはもっと大きな馬だし」\n\n「そうですね。他の馬を探しましょう」\n\n\n------\n\n\n 広い草原を歩きまわりました。\n 一面が草原で、馬はまばらにいるだけです。\n 遠くからでも影は見えるのですが、その大きさは近づかなければ分かりません。\n\n「またハズレね……」\n\n 最初にポニーと出会った時から考慮すべきだったのでしょうか。\n やけに好戦的な羊に会いました。\n やけに人懐っこい牛にも会いました。\n 飛び跳ね続けるヤギにも会いました。\n この広い草原には、草食動物系のモンスターが多くいることはわかりました。\n おそらくですけれど、リコもこのあたりでモンスターをテイムしたのではないでしょうか。\n\n けれども、未だに目当てとする大きな馬には出会えていませんでした。\n\n それに、目に見える大きな問題もありました。\n\n「……ユウカさん」\n\n「一体どうしましょうね」\n\n 出来心と申しましょうか。\n 先ほどの小さな馬のモンスター。\n ええ、とても可愛らしかったのです。\n それも私たちを見ても逃げないものですから、ついつい手を伸ばしてしまったのです。\n\n 手触りはとても気持ちのいいものでした。\n 触れても逃げたりはせずに、まるで動物園の馬のようです。\n 私の様子を見てから、アイリーも一緒になってその小さな馬に触れました。\n アイリーもやはりその手触りが気に入ったのか、私と一緒になって撫で回したのです。\n\n その場で草をちぎって口元に持って行くときちんと食べてくれます。\n アイリーはその背中に乗っかりもしました。\n それはもう、目的を忘れて可愛がってしまったのです。\n\n そして気付けば、その馬は私たちの後をついてきているのでした。\n 私もアイリーも、いつの間にか【調教】スキルを覚えていたのです。\n\n「こんなに簡単にテイムできるのでしょうか?」\n\n「さあ……レベル差じゃないの。リコは何度も攻撃を受け続けたって言ってたし、攻撃される程度だったんでしょ。私たちは強かったから、ただ撫でるだけで良かったのかもね」\n\n それにしては簡単すぎではないでしょうか。\n それについてはアイリーが見解を述べてくれました。\n\n ずばり、テイムするには予め放牧する場所を確保している必要があるのでは、ということです。\n 私たちで言うとそのままギルドのホームになりますね。\n 広い場所を確保するだけでも大変なのだから、その分テイミングは簡単なのではということでした。\n\n ちなみに、ホームを持たない場合はどうやってテイムするのでしょうね。\n 土地自体はお金でも購入できるので、そうして場所を確保するのでしょうか。\n ……それならホームを設置したほうが安上がりな気がします。\n\n この子の種族はリトルマレス、というみたいです。\n 種族名だけは確認できたのですが、個別の名前を設定できるということはありません。\n その辺りがペットとの違いなのでしょうか。\n 他にもいろいろと違いはありそうですが、今はまだ分かりません。\n\n「まあ、連れて帰るしかありませんよね」\n\n 私が乗るには少し厳しそうですが、背が低めのアイリーならば問題ありません。\n もしもリコだと……装備が重いから厳しいかもしれません。\n 装備が重いから。\n\n エジアやアマエやルダといった幼女組ならば問題なく乗れるでしょう。\n 娯楽だと思えば、むしろ捕まえてよかったとも言えるかもしれません。\n\n 気を取り直して狩りを続けます。\n\n「これだけ会えないのなら、なにか条件があるのかもしれないわね」\n\n「条件ですか?」\n\n「ええ。単純だけど、その系統のモンスターを倒さないといけないとか」\n\n そういえばと思い出します。\n 今までこの草原で出会ったモンスターですが、ほとんどが小さなモンスターでした。\n 馬にかぎらず、牛や羊も小さめだったと思います。\n なるほど確かに一理あります。\n コッコバードの大きなものと戦ったことがありますが、それはコッコバードを何羽も倒した後だったと記憶していますから。\n\n「でも……こんなに可愛いのに倒すのですか?」\n\n「別にいいじゃない。それともユウカさんは出会ったリトルマレス全部を連れて帰るの?」\n\n そう言われると……。\n 確かにこれはモンスターなのです。\n 初めから襲ってこなかったからこそ、私は可愛いと思いました。\n よくよく見ると初めて戦ったコッコバードも可愛い姿をしているのですが、最初は向こうから襲ってきましたからね。\n 戦うものという認識が始めに来るのです。\n\n こんなことなら、始めのうちにもっと南まで出ていたらと思います。\n そしたら仔馬たちにも襲われて、ここまで悩む必要はなかったのに。\n\n「はあ……分かりました。可哀想ですけれど、それは他のモンスターも同じですからね」\n\n「見た目は可愛いからしょうがないわ」\n\n しまっていた武器を取り出しました。\n もちろんすでにテイムしているこのリトルマレスとは戦いません。\n まだテイムしていない、無造作に草を食べているリトルマレスを狙うのです。\n\n 葛藤は戦い始めたらすぐに消えました。\n だって、武器を向けるとすごい形相で襲いかかってくるのです。\n 可愛かった動物は一瞬にして凶暴なモンスターへと変わったのでした。\n\n そのリトルマレスを、アイリーは太刀で一刀両断します。\n さすがレベル帯が違うだけあって、このあたりのモンスターは弱いみたいですね。\n 私たちの適性の狩場というのは今どのあたりなのでしょう。\n\n「はあっ!」\n\n アイリーの勇姿を後ろで見守ります。\n 最初は私も武器を構えていたのですけれど、どうやらアイリー1人だけでも十分みたいです。\n もしかしたら個人で連続して倒さなきゃいけないかもとアイリーも言っていました。\n テイムしたリトルマレスを撫でながら、私はアイリーの勇姿を見守り続けました。\n\n 10頭ほど倒したでしょうか。\n さあ次にポップする場所はどこでしょうと周囲を見回した時です。\n 大きな馬が現れたのです。\n\n「どうやら正しかったようね」\n\n 素晴らしいほどの巨体です。\n リトルマレスはやはりリトルだったと思えるぐらいには巨体です。\n 背中の位置が私の頭ぐらいに高いのです。\n\n さすがに私も手伝おうかと思いますが、やはりアイリーに目で押しとどめられます。\n 大丈夫なのでしょうか。\n\n 好戦的な巨馬はアイリーの姿を確認したら正面から突撃してきます。\n そこをアイリーは横に回避し、そのまま前足を斬りつけました。\n 太刀は前足をすり抜けるように振りぬかれます。\n 直後に巨馬はその場へと崩れ落ちました。\n\n 切断された前足はポリゴンとなって消えていきます。\n もちろん流血はありません。\n\n 立ち上がれない状態の巨馬。\n 体力自体はまだあるようですけれど、すでに決着したも同然でした。\n\n\n------\n\n\n「この肉が欲しかったのよ」\n\n ドロップしたお肉を取り出しました。\n 切り分けられていないので見分けはつかないのですけれど、それは間違いなく馬肉でした。\n\n アイリーは取り出したペットの卵にその馬肉を近付けます。\n するとそのお肉は溶けるように卵へと吸収されました。\n 次に取り出したのはアマエとルダから戴いた白い羽根と黒い羽根です。\n これらも同じようにして卵へと吸収されていきました。\n\n「……両方とも吸収されたわね」\n\n「ダメなのですか?」\n\n「いえ、そうじゃないけど……」\n\n 不思議そうに首を傾げるアイリーですけれど、私には何がおかしいのかが分かりません。\n 私の時も、色々たくさん吸収していましたからね。\n\n「それじゃあホームへと戻りましょうか」\n\n「待って……最初のペットはユウカさんだけに見せたいから……」\n\n あらあら、なんとも可愛らしいことです。\n もちろん拒否するなんてことはありません。\n 私とアイリーは草原の中、一泊することになったのでした。", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv50, 投擲術Lv12\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv85, 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv10, 潜水Lv10, 調教Lv1 (New)\n【アクティブスキル】\n影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv85, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:248\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+11, 信頼+5, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n   鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n   隠密補正のマフラー\n   認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n   速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n   転移のイヤリング"}

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