Krixter/Repo / n0005cn /160.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 160, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/160/", "title": "160 ホームを快適に4", "content": " 昨日は結局移動だけで丸一日を使ってしまいました。\n 歩いているならば分かるのですが、馬に乗っているのにです。\n なぜか非常にゆっくりと移動したトワのせいです。\n ……まあ、馬上でというのもなかなか良かったですけれど。\n\n「これだけ狩れば十分かしらね」\n\n「そうですね。私たちだけですけれど前以上に集められましたからね」\n\n 朝からトレントを狩り続け、資材を集め続けました。\n 短刀を一度振るだけでで複数のトレントを倒せるのに、次から次へと湧いてきます。\n 武器を振っている時間よりも、次の敵へと移動する時間のほうが長かったような気がします。\n\n それに、トワも頑張ってくれました。\n 初めはそれほどでもなかったのですけれど、どんどん強くなってトレントを踏み潰しています。\n ペットにもレベルはありますから、おそらくは成長したのでしょう。\n 私のペットのカーシャにも戦ってほしかったのですけれど、カーシャは相変わらず私の身体に巻き付いたままです。\n 一応食事で少しずつレベルは上がっているのですけれど、この先果たして戦ってくれることはあるのでしょうか。\n\n「トワにはちゃんとご飯を用意してあげないといけませんね」\n\n「そうね。思った以上に戦ってくれたみたいだし」\n\n「馬ですし、やっぱり人参でしょうか」\n\n「そういえば意外と甘いモノが好きって聞いたことがあるわ」\n\n ホームまでの帰りも転移ではなくトワに乗って移動することになりました。\n 道中では野菜型のモンスターが数多く出るので、トワのご飯とついでに今後の料理のために野菜を多く集めたいと思います。\n\n\n 少し進むとすぐにわらわらとモンスターが現れ出しました。\n 野菜型のモンスターは変わらず弱いままなので、私たちはトワに乗ったまま、トワがモンスターを踏み潰していきます。\n 何もせずともインベントリにアイテムがどんどんと増えていきます。\n\n「トワがいると面倒がなくていいわね」\n\n「でも申し訳ないというか、何もせずにアイテムが手に入るのは不思議ですね」\n\n「ちゃんとトワに乗って操作してるじゃない」\n\n いえいえ、手綱すらしていませんからね。\n トワが勝手にモンスターのところへ向かい、勝手に倒してくれているのです。\n 乗り手のことも考えてくれているのか、戦闘しているというのに振動は歩いている時とほとんど同じです。\n アイリーのペットはとても頭がいいみたいですね。\n\n「そういえば、畑を作るのよね」\n\n「ええ。リコに頼んでいるので、私たちが戻った時には少しは形になっているのではないでしょうか」\n\n「そう」\n\n アイリーはあまり畑作業には興味がなさそうでしたけれど、なにかあるのでしょうか。\n\n「そこで区切ったら気になるじゃないですか」\n\n トワにまたがった状態で、後ろからアイリーにちょっかいを出します。\n とは言っても身体を弄るくらいですけれど。\n\n「上手くいくか分かんないし、ちゃんとできたら教えるから」\n\n ……一体何をするつもりなのでしょうね?\n\n\n------\n\n\n 狩りを続けながらゆっくりとホームまで戻ってきました。\n 街道も何もなく草木をかき分けて進んできました。\n なんとなく街道から続く道が欲しいなと思いますが、それで無関係な人が訪れてきても困ります。\n 残念ながら、ホームの周辺は鬱蒼としたままのほうがいいのでしょう。\n\n「……結構形になってるみたいね」\n\n まだ中心までは距離があるのですが、ここからでも家が完成に近づいているのが見えました。\n まだまだ全部はできていないようですけれど、少なくとも壁はできているみたいです。\n\n「今日は手伝わせてもらえるのでしょうかね」\n\n「それは……無理なんじゃないの」\n\n こうやって家の形が見えているのですから、そろそろ私も手伝ってもいいと思うのですけれど。\n 家の中が特殊なんでしょうか?\n\n「おねえちゃん、おかえりなの」\n\n「おねえさん、お帰りなさい」\n\n 家から少し離れた場所でレンガを作っていたエジアとルダが私たちに気付いてくれました。\n これだけレンガを作っているということは、おそらく家にも使われているのでしょう。\n ……壁は木で出来ているようなので、暖炉でしょうか?\n\n とりあえずはトワから降りて、彼女たちとスキンシップを取ります。\n\n「何も変わったことはありませんでしたか?」\n\n エジアとルダの頭を撫でてあげます。\n このまま抱きしめちゃいたいくらいです。\n\n「「……」」\n\n「どうかしたの?」\n\n 私の質問に、エジアとルダが顔を見合わせます。\n もちろん何もなかったらこんな反応はしないでしょう。\n\n「おねえちゃん、こっちなの!」\n\n「おねえさん、こっちです」\n\n 立ち上がった二人にそれぞれ手を掴まれて、広場の方へと引っ張られてしまいます。\n どうやら見せたいものがあるみたい。\n 一体何なのでしょうね。\n\n その広場ですけれど、また形が変わっていました。\n 中央の結晶から四方に向けて石の橋がかかっています。\n というよりも、結晶の周りが池になっており、結晶まで近づけるように橋がかかっているのです。\n\n「これを、あなたたちが?」\n\n「これはアマエが一人で頑張ったの。私たちは何もしてないの」\n\n「アマエちゃん、暇してたから……あと、コレを自由にしていいって言われたから……」\n\n ルダが池の中を指差しています。\n 何があるのかなとじっくり見ると、確かに何かが見えました。\n ちょっと大きめの形がいびつな石が、池の壁に埋め込まれているようでした。\n\n「……あれって何でしたっけ?」\n\n「おねえちゃん、しっかりするの」\n\n「おねえさんがダンジョンから持ってきたアイテムです。……ウォーターゴーレムの水魂です」\n\n 私が首を傾げると、エジアは呆れてルダは教えてくれました。\n ああ、そういえばそんなアイテムもありました。\n 私たちの誰も使い道がわからなかったので、そのへんに放っておいたのでしたっけ。\n\n「あれは水を生み出してくれるのですか?」\n\n「うん、そう……新しい水を吐き出して、綺麗にしてくれるものです……」\n\n へえ……溜池なんかは定期的に掃除しなければ汚くなっていくそうですが、このアイテムを使うと手入れもいらないみたいです。\n 広場の雰囲気も更に良くなりましたし、アマエは非常に良い仕事をしてくれましたね。\n 姿は見えませんけれど。\n\n「あの……」\n\n「うふふ、分かっていますよ」\n\n ルダは下を向いてもじもじしています。\n まあまあ、こんな時間からだなんて。\n 私は喋らずとも彼女が何を望んでいるのか理解できました。\n\n 背の低いルダと同じ位置まで顔をおろし、ルダの顔を覗き込みます。\n 真っ赤な顔をしたルダですが、それでも私のことを見つめ返してきます。\n\n ルダの頭をしっかりと押さえ、唇と唇を重ねました。\n 恥じ入るルダの唇を私の舌でこじ開けて、ルダの口の中をなぶります。\n\n ルダは驚きに目を見開いていますが、私を拒否するようなことはありません。\n まだまだ慣れていないのでルダの舌が応えてくれることは無いのですけれど、それは今後に期待しましょう。\n そうですね、今夜はルダと一緒もいいかもしれません。\n\n「おねえちゃん、何してるの」\n\n ルダとの口付けは、エジアによって遮られてしまいます。\n 普段は邪魔なんてしないのにどうしたのかと思ったのですけれど、ルダからも身体をポンポンと叩かれたので一旦ルダを開放しました。\n\n「何って、ルダが望んだことをやったまでですよ」\n\n「それは後でやるの。おねえちゃんには見てほしいものがあるの」\n\n ……あら?\n 見てほしいものって、この池ではなかったのですか?\n\n「あの……池じゃなくて、あっち……」\n\n ルダが指差す方向は、池のその向こう側でした。\n 私の早とちりだったみたいです。\n ……いえいえ、池自体はすごいものですし、もちろん夜にあらためて感謝は伝えるつもりです。\n\n\n さて、あらためてその場を眺めると、確かにこれは変わったことだと言えそうでした。\n そこにはたくさんの魚が重なるように置かれていたのです。\n\n「……これは?」\n\n「変わったことなの」\n\n「……これは誰が?」\n\n「あの……あっち」\n\n 沢山の魚ですが、もちろん勝手に増えていくなんてことはありません。\n 間違いなく誰かがここまで運んでいるはずです。\n 【釣り】自体は私もスキルは覚えているのですが、実態には一度竿を振っただけです。\n それに誰も釣りはしていないと思っていたのですけれど、実は誰かが趣味だったのでしょうか。\n\n エジアの指差す方向、砂浜へと続く洞窟からはちょうど出てくる影がありました。\n ……小さいですね。\n まだ距離があるからなのか、とても小さく見えました。\n\n その小さな影は私たちの方へと向かってきます。\n 釣り竿は持っていませんが、魚は手に持っています。\n 私たちの目の前まで来て、私たちを一瞥したのですけれど、特に何を喋ることもなく手に持った魚をその場においてまた砂浜へと戻っていきました。\n\n ……リコのペットは何をしているのでしょう。\n\n そう、魚を持ってきたのはリコのペットであるコロボックルでした。\n リコの姿は見えません。\n リコが釣りをして、ペットのコロちゃんが魚を運んでいるのでしょうか?\n いえいえ、私たちはインベントリにアイテムを入れたらいいのでわざわざ運ばせる必要はありません。\n\n「朝からずっと魚を運んでるの」\n\n「リコはどうしたのですか?」\n\n「リコは畑を作るって言ってたの」\n\n「……そうですか」\n\n まあいいでしょう。\n 確かにとても気になりますが、急ぎということもありません。\n 集めてきた木材を夕凪さんに渡して、それから調べようと思います。\n\n「そうそう、この子はテイムしてきた子なので、乗りたかったら自由に乗っていいですからね」\n\n 私の後ろを付いてきていたリトルマレスはエジアとルダに任せました。\n 彼女たちにはちょうどいい大きさですし、きっと気に入ってくれるでしょう。\n\n\n------\n\n\n 夕凪さんはアマエと一緒に家を造っています。\n お手伝いというよりも、むしろ夕凪さんが率先しているようにも見えました。\n まあアマエは石工ですからね。\n ……もしかしたら、夕凪さんはルダと同じ【大工】スキルを覚えたのかもしれません。\n\n その夕凪さんとアマエですが、なにやら格好も変わっていました。\n 肌を晒した上半身にサラシだけの格好です。\n まあ確かに大工ないし石工に見えますけれど、何も形から入ることは無いと思います。\n ……似合ってますし、露出が多いのは嬉しいですけどね。\n\n「ユウカちゃん、おかえり。思ってたよりも早かったねえ」\n\n「木材が無くなりそうという話だったので、急いで持ってきました」\n\n 早かったと言われても、ほんとは無駄に一日を潰してしまったのですけれど。\n それでもたくさんの木材を持ってきたことは事実ですけれどね。\n\n「あー……ごめんねえ。実は木材はそこまで逼迫してたわけでもないんだよねえ」\n\n「……そうだったのですか?」\n\n「アイリーとユウカちゃんだけの時間を増やしてあげようと思ったんだよねえ」\n\n ……まあ、お気遣いはありがたいです。\n 確かに、最近はいつもみんなと一緒にいるかもしれません。\n でも人数が増えると、二人っきりの時間というのはなかなかとれませんよね。\n アイリーもそうでしたが、皆さんとも二人っきりになれていないのです。\n\n「それでは木材はどうしましょうか?」\n\n「ああ、それは置いてくれたらいいよ。なんだかんだで使うしね。この後にも幾つか家は作る予定だしね」\n\n「そうですか。無駄にならなくて良かったです」\n\n アイリーはまた家造りを手伝っているみたい。\n アイリーにとって私と二人っきりの時間はどうだったのでしょう。\n 満足してくれているといいのですけれど。\n\n「そういえば、リコは見ませんでしたか? あそこにある魚のことを聞きたいのですけれど」\n\n「ああ、アレねえ。ちょっと面白いからぜひリコから話を聞きなよ。それと、リコは呼び出したらいいんだよ」\n\n 面白いとはどのようなことでしょうね。\n とっても気になってきます。\n\n ついつい会って話すことをしてしまいますが、そういえば離れていても会話はできるのです。\n リコを広場まで呼び寄せることにしました。\n\n『リコ、今どこにいますか?』\n\n『ユウカさん! もう戻ってきたんですか!』\n\n『ええ。それで聞きたいことがあるので、一度広場まで戻ってきてもらえますか?』\n\n『わかりました! すぐに向かいます!』\n\n『そこまで急がなくてもいいですからね』\n\n そう伝えたのですけれど、リコは急いで戻ってきました。\n どすどす聞こえた音に顔を向けると、テイムした牛にまたがったリコがこちらへと向かってきていたのです。\n そして、リコの頭にはペットのコロちゃんの姿もありました。\n\n ……あら?", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv50, 投擲術Lv12\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv86 (↑1), 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv10, 潜水Lv10, 調教Lv1\n【アクティブスキル】\n影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv85, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:248\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+11, 信頼+5, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n   鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n   隠密補正のマフラー\n   認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n   速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n   転移のイヤリング"}

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