Krixter/Repo / n0005cn /162.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 162, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/162/", "title": "162 私の気を惹くその音色は", "content": " ルダを抱えて洞窟を登っていきます。\n もちろん朝ですので、昨夜のような変なことはしていません。\n ただ私が抱きたいから、こうしてお姫様のようにルダを扱っているだけです。\n\n 太陽はすっかり登っています。\n 少しばかりゆっくりしすぎたようでした。\n\n「おねえさんまた……」\n\n「ええ。お仕事がんばってくださいね」\n\n ルダはエジアの元へと駆け出していきました。\n 今日もレンガ作りに勤しむのでしょう。\n 鍛冶師のエジアを手伝う大工のルダ、夕凪さんと一緒に家を建てている石工のアマエ。\n ……立場が逆な気がしますが、私が口をだすことではないのでしょう。\n\n さて、私もそろそろお手伝いをしたいのですけれど。\n\n\n「やあユウカちゃん。今朝はゆっくりだったね」\n\n 睡眠不足はお肌の天敵ですからね。\n 寝るのが遅かった分、起きるのも遅くなってしまいました。\n\n「広場の泉はもう見たかな?」\n\n「ええ。いきなり完成品を見せられたので驚いてしまいました」\n\n 泉を作っているなんで知りませんでしたからね。\n なかなか雰囲気のあるいいものだと思います。\n\n「どうやって水を運んだのかはもう聞いたかな?」\n\n「ダンジョンで見つけた『水魂』を使っているのですよね? 使い道が見つかってよかったです」\n\n「うんうん、そうだよねえ。ところでさ、ああいう水を湧き出すアイテムって、他にも使い道があるとは思わない?」\n\n「他にも……ですか?」\n\n 一体何でしょうか。\n 昨日はたくさんの魚を見ましたから、すぐに思いつくのは水族館です。\n でも海水じゃなきゃダメですよね。\n\n「もう……お風呂に決まってるじゃない」\n\n「お風呂……」\n\n 少し考えてみましょうか。\n まずは『水塊』と『水魂』の違いですけれど、どうやら生み出せる水の量が違ってくるようです。\n 『水塊』を求めるということは、それはもう大きなお風呂を作ることができるでしょう。\n それこそ全員が入れるぐらいのお風呂です。\n そのお風呂で、みんなが湯船に浸かって身体を弛緩させるのです。\n\n「それはとっても素敵ですね」\n\n「ということで、ユウカちゃんには『水魂』をもう一つ持ってきてもらいます。……そうだね、もしかしたら水を温めるのに使えるかもしれないから、もしもあるのなら火魂とか、そんな感じのやつも見つけてもらえると嬉しいかな」\n\n ……ということで、単身私はダンジョンへと挑むことになりました。\n\n\n------\n\n\n とりあえずはダンジョンの入口までやってきました。\n 誰かに手伝ってもらおうとも思ったのですが、皆さん家造りに熱中しています。\n 私も手伝いたいのですが、考えるとこうしてダンジョンに挑むのも家造りの一環です。\n 頑張ろうと思います。\n\n しかし問題もあります。\n ここに出てくるモンスターなのですけれど、最後に出てくるのだけはとても硬く、魔法でないとろくにダメージを与えられません。\n そして私は、攻撃力が皆無な【影魔法】しか覚えていませんでした。\n\n「魔法を覚えないといけませんね」\n\n スキルを覚えるためには大きく二通りあります。\n ひたすら訓練をするか、それとも余っているスキルポイントを使って覚えるか。\n 時間もないので今回はスキルポイントを使わせていただきます。\n パーティーを組んでいる場合のみ、パーティーメンバーのスキルを覚えられるというのは便利でいいですね。\n\n 現在習得可能なスキルを眺めます。\n 目当ての【火魔法】がありました。\n その隣に、【水魔法】というものもありました。\n\n「【水魔法】……?」\n\n 私たちの中で魔法を覚えているのは、私たち盗賊の【影魔法】、それにアイリーが覚えている【火魔法】だけだったと記憶しています。\n そうそう、私たちということなら【水魔法】はティエルが使っていましたね。\n\n ……どうやら、いつのまにやらギルドメンバーのスキルも覚えられるようになっていたみたいです。\n もしかしたら、私が気付かなかっただけで最初から覚えられたのかもしれませんけれどね。\n\n 早速【火魔法】を習得します。\n ついでに【水魔法】も覚えました。\n ポイントの消費はそれぞれ50となかなか大きいですが、現状では持て余しているので特に気にしません。\n もちろん覚えたてなのでレベルは1です。\n 呪文の修行もしていないので、ここはアイリーとティエルが唱えていた呪文を真似させていただきましょう。\n ……ちゃんと使えるといいのですけれど。\n\n\n 早速ダンジョンへと挑みます。\n 小さな泉へと飛び込んで、その中の洞窟へとやってきました。\n 以前に訪れた時となんらかわりはありません。\n 進みやすいので分岐は下へ下へと進んでいこうと思います。\n\n 道中に出てくるモンスターはそう強いものではありません。\n というよりも、私のレベルが高過ぎるのでしょう。\n 基本的にアイリーは一刀両断でしたし、今の私でも一撃か二撃で倒すことができています。\n まあ、道中は問題ないのです。\n\n そしてすぐに一番奥までたどり着きました。\n 最後の部屋ではアイテムか、またはちょっと強いモンスターとの戦闘になります。\n 今日の私はドロップ品目当てなので、もちろんモンスターが出てきてほしいです。\n\n 本日最初のボス戦、現れたのはツリーゴーレムというモンスターでした。\n ……ハズレです。\n 見た目が木ですし、ドロップするのはおそらく木の魂なのでしょう。\n\n とりあえず武器で斬りつけてみます。\n 初めて戦った時はウォーターゴーレムが相手でした。\n 身体が水でできていたので武器での攻撃は効果がなく、アイリーの魔法に頼り切りでしたね。\n ではツリーゴーレムはどうでしょう。\n 身体は木でできているので、効果がないということはなさそうです。\n\n 案の定、私の攻撃でツリーゴーレムの身体にダメージを与えることができました。\n\n どうやら魔法を使う必要はなさそうでした。\n 手早く倒して、次へと進もうと思います。\n\n\n そこから何度も何度もダンジョンへと挑みました。\n 一周あたり4度の戦闘があり、そのうち3度は瞬殺です。\n 最後のボスだけほんの少し手間取ります。\n\n ブレイズゴーレムが現れました。\n 身体全てが激しく燃えているゴーレムです。\n\n さっそく記憶の中の【水魔法】を使ってみました。\n\n『水の一滴で倒れることも\n 癒やすこともあるだろう\n ──アクアリメイク』\n\n ……ええ、回復魔法しか私は記憶していませんでした。\n 効果がなかったら逃げようかなと思いつつ使いました。\n けれどブレイズゴーレムにはしっかりとダメージが入ってくれます。\n 回復魔法にしろ攻撃魔法にしろ水は水なのですから、身体が炎で出来ているブレイズゴーレムには効果が抜群なのでしょう。\n\n 危なげなく倒し、手に入れたのは『ブレイズゴーレムの炎魂』です。\n 触れるとほんのり温かく、おそらくは水を温めてくれるのではと思われます。\n\n\n 最終的にダンジョンを12周、手に入れたアイテムは合計で48個にもなります。\n そのうちボスがいなかった周回が4度でした。\n かわりに宝箱はありましたけれどね。\n\n────────────────────\nフレイムクーカの炎塊 × 6\nアクアクーカの水塊 × 4\nアイスクーカの氷塊 × 3\nストーンクーカの石塊 × 4\nシャドウクーカの影塊 × 1\nマッドクーカの泥塊 × 5\nプラントクーカの蔓塊 × 6\nウッドクーカの木塊 × 2\nワイアークーカの糸塊 × 4\nクライクーカの声塊 × 1\n-\nブレイズゴーレムの炎魂 × 2\nウォーターゴーレムの水魂 × 1\nロックゴーレムの石魂 × 1\nトロピカルゴーレムの蔓魂 × 2\nツリーゴーレムの木魂 × 1\nストリングゴーレムの糸魂 x 1\n-\n龍のウロコ × 1\nミデリアの仮面 x 1\n壊れた弓 x 1\n壊れた槍 x 1\n────────────────────\n\n ……よくわからないものもありますが、目当てのものは手に入れました。\n さっそく夕凪さんに渡しに行こうと思います。\n\n\n「ユウカは近付かないで。明日には完成するんだから、それまで違うところに行ってて」\n\n その夕凪さんに近づく前に、アマエに止められてしまいます。\n うう……小さい子を振りきってまで近付くなんてこと、もちろん私にはできません。\n\n「そうですか……それでは、頼まれていたアイテムを夕凪さんに渡してもらえますか」\n\n「わかったわ。……ユウカは近づいちゃダメだからね!」\n\n アマエは言動こそツンツンしているのですが、ひとつひとつの動作がいちいち過剰なのでその辺が可愛く思えます。\n ちょっと強く言われたってまったく気になりません。\n\n しかし、近付くなですか。\n 夕凪さんの指示というよりも、アマエの判断な気がします。\n もしかしたらお披露目自体もアマエが考えたことなのかもしれませんね。\n もちろんこっそり見ることはしませんが、今日はこれからどうしましょうか。\n 皆さんは作業を続けていて、どうやらご飯もいらない様子。\n 妊婦のリンとティエルも近くで様子を見ているらしく、私が近付くことができません。\n\n 僅かに肩を落として、私は周囲を歩きまわることにしました。\n\n\n------\n\n\n これから明日までどう過ごしましょうか。\n やっと日が暮れてきたとはいえ、まだ半日以上は残っています。\n\n そう思っていると、本当に珍しい事にカーシャが私の身体から離れて動き出しました。\n どこかへ向かうのでしょうか。\n ちょうどいいのでカーシャの後をついていくことにします。\n\n カーシャは地面を這いながら進んでいきます。\n どうやら北側の、崖へと向かって進んでいるみたいです。\n\n しばらく進むと、ホームの端っこまでたどり着きました。\n コレ以上進むとモンスターが出てくるので、カーシャにとっては危険でしょう。\n それでもカーシャは躊躇わず、ホームの外まで出ていきます。\n\n ほんとうにどこへ向かっているのでしょう。\n カーシャのことを考えると止めるべきなのでしょうが、それ以上に気になりました。\n\n\n「~~♪」\n\n どこからか、不意に声が聞こえた気がしました。\n\n 北の崖沿いを西へと進んでいます。\n すっかり日も沈み、少なくともセイレーンは現れなくなっています。\n 暗くなってもまだカーシャの歩みは止まらなかったのですけれど、不意に聞こえてきた声にその動きを止めたのでした。\n\n「カーシャ? どうしたの?」\n\n カーシャもこの声が気になっているのでしょうか。\n カーシャはまたすぐに動き始めます。\n 聞こえてくる不思議な声も大きく聞こえてくるようになりました。\n 何を話しているのかまではわかりませんが、カーシャもこの声に向かって進んでいるようでした。\n\n カーシャはあと一歩進めば崖下まで落ちてしまう、というところで止まりました。\n 聞こえてくる声ははっきりとわかりました。\n おそらくコレは歌なのでしょう。\n 音楽のない、そして歌詞もないのですが声だけで歌っているのです。\n しかしその人物の姿は見えません。\n この場には背の低い草しかなく、崖の向こうはもちろん海でしたから。\n\n そして私は見つけました。\n 身を乗り出して崖下を覗いたその先に、セイレーンが歌っている姿を。\n\n(あなたはこの姿を見せたかったの?)\n\n 崖上から覗くセイレーンは、海面近くの岩に腰掛けています。\n それよりも、その歌声に驚きました。\n 声が綺麗というのは知っていましたが、こうして歌っている姿は見たことがありませんでした。\n モンスターが戦う以外の姿を見せるのはとっても新鮮です。\n\n とてもいいものを見ました。\n 幻想的な光景というのでしょう。\n\n(でも、これからどうしましょうか)\n\n こうして歌声を聞いているだけでもいいのですけれど、なにせここはホームの外。\n ここでじっとしているわけにもいきません。\n\n その時、カーシャは私の服へと潜り込んできました。\n それはいつものことなので私は特に気にしません。\n でも、そのまま私のおちんちんをくわえ込んだのです。\n 普段ならばえっちの後に掃除してくれるだけなのに、カーシャはそんな気分でもない私のおちんちんをそのお口に含んだのでした。\n\n その行為で、カーシャが何をしようとしていたのかが分かってしまいます。\n\n(カーシャ、あなた……)\n\n まず、カーシャの目的はあのセイレーンだったのでしょう。\n ヘビの耳がいいとは知りませんでしたが、人ではないですし遠くから聞こえたのかもしれません。\n ……耳があるのかは知りませんけれど。\n\n セイレーンをこっそりと見ている中、カーシャは私のおちんちんを刺激し始めます。\n これの意味することはただひとつだと思います。\n セイレーンを見ながら、私の性欲を高めて。\n もちろん発散する必要があるでしょう。\n\n つまりカーシャは、あのセイレーンを相手にしろといっているのでした。\n\n それを理解した瞬間、私の身体は崖から飛び出していたのでした。", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv57 (↑4), 投擲術Lv12\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv86, 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv11, 潜水Lv11, 調教Lv1\n【アクティブスキル】\n火魔法Lv7 (New), 水魔法Lv4 (New), 影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv85, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:148 (↓100)\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+11, 信頼+5, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n   鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n   隠密補正のマフラー\n   認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n   速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n   転移のイヤリング"}

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