Krixter/Repo / n0005cn /164.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 164, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/164/", "title": "164 テイムの条件", "content": " 私は周りを飛んでいるセイレーンに対して武器を構えます。\n 裸のままの私、繋がったままのセイレーン。\n それでも負ける気は全くしませんでした。\n\n「~~!!」\n\n 一匹のセイレーンが私目掛けて飛んできます。\n ここは小さな岩場で、他に逃げる場所はありません。\n けれど私は焦りません。\n 昨日までの私なら受け止めるしかなかった攻撃も、今の私には余裕を持って対処ができるのです。\n\n 岩を思いっきり蹴りつけて飛び上がりました。\n もちろんただ跳ねたわけではありません。\n そのまま崖へと向かって飛んで、その崖を蹴ってまた飛んで。\n そうしてセイレーン以上の高さを得たのでした。\n\n 崖から飛び降りて気付いたこと。\n それをさっそく活かしました。\n\n そして、崖をも使う私にとってセイレーンは敵ではありませんでした。\n 崖を蹴ることで私は素早く方向転換をします。\n セイレーンは翼で飛ぶだけ。\n 速さの違いは、そのまま強さの違いとして現れたのでした。\n\n「ふふっ」\n\n ついつい微笑んでしまいます。\n だって私はとっても速いから。\n 今までのただ地面を走るだけだった速さから、こうして跳びはねることを覚えたから。\n 避けるには上に飛ぶしか無くて、落ちるときは自由落下に任せていたこれまでとは違います。\n\n 私に向かってきたセイレーンのすぐ真上を位置取りました。\n あとは短剣を突き刺すだけです。\n さて、あと何匹?\n\n「うふふ、うふふふふ」\n\n どうして今まで気付かなかったのでしょう。\n こうして跳びはねているだけなのに、セイレーンはまるで私を捉えられません。\n 突っ込んでくるセイレーンを避け、その上を位置取るだけなのに。\n 突撃することで視野の狭くなったセイレーン相手には、驚くほど有効なのでした。\n\n 岩を跳ね、崖を蹴り、時にはセイレーンも足場にして私は空を飛びました。\n 誰も私を捉えられません。\n そうして周囲に飛んでいるセイレーンはいなくなったのでした。\n\n\n とても充実した戦闘でした。\n なによりも、自らのステータスを活かせたことが満足の証なのでしょう。\n でも、困ったこともありました。\n\n「ピュイッ! ピュウウウ~~~!!」\n\n 途中で目覚めた、繋がったままのセイレーン。\n 当たり前かもしれませんが、未だ暴れ続けています。\n\n 夜にセイレーンが現れたということで、おそらく彼女が仲間を呼んだのでしょう。\n でもお仲間は撃退しましたし、そろそろテイム出来たのかなと思ったのです。\n それは全くの思い違いでした。\n\n「あなたはテイムできないのでしょうか」\n\n 目の前のセイレーンに問うても答えはもちろんありません。\n 叫んでもこれ以上セイレーンは現れず、どうやらひとまずは安全のようですが長く続くとも限りません。\n セイレーンが暴れることで繋がったままのおちんちんがキュッと締め付けられるのですが、ずっとこうしているわけにもいきません。\n\n「どうすればいいのでしょうね」\n\n ええと、リコはなんと言っていたでしょうか。\n 確か、応えてくれるまでずっと殴られ続けたのでしたっけ。\n でも目の前のセイレーンを見てもテイムできるようには思えません。\n だって先ほどまで私はずっと愛を囁いていたのです。\n これでテイム出来なければおかしいではありませんか。\n\n 私の悩みを解決してくれたのはカーシャでした。\n じっと私の身体に絡まっていたカーシャですが、ツンツンと私の身体をつついてきます。\n\n「あらカーシャ、ご飯ですか?」\n\n そうそう、えっちの後はカーシャのご飯です。\n でも今は紐で縛ったままで、おちんちんはセイレーンの膣内に入ったままなのです。\n 今開放したらきっと逃げられてしまうでしょう。\n カーシャにはしばらく我慢してもらう必要がありそうでした。\n\n しかし食事だと思ったのは私の勘違いでした。\n カーシャは私の身体をつつき続け、ご飯と問うても身体で違うとアピールするのです。\n\n 食事でなければ一体何なのでしょう。\n 私は頭を悩ませました。\n\n 答えが出たのは空が明るくなってきた頃です。\n そろそろセイレーンが現れる時間で、このままお別れするしかないかなと諦めようとしていた時。\n 裸のセイレーンを十分に堪能できたので、もう満足しようとしていた時でした。\n\n カーシャが縛っている紐になんども噛み付いているのを見てやっと気付きました。\n カーシャはアイテムを差しているのだって。\n\n そして私は『声塊』を取り出します。\n もちろん、今私が持っているアイテムの中で、これだけがセイレーンに対して有効そうだったからです。\n\n 果たしてそれは正解でした。\n\n 暴れたり悶たりを繰り返していたセイレーンですが、私が『声塊』を取り出すとじっと見続けてきたのです。\n\n「もしかして、これが欲しいのですか?」\n\n 取り出した『声塊』は、いうなればただの丸い石です。\n でもセイレーンは食い入るように見つめています。\n これが気になっているのは間違いないでしょう。\n\n 手に持っている『声塊』を動かすと、セイレーンの頭も一緒に動きます。\n なんだか面白いですね。\n ……いえいえ、遊んでいる場合ではありません。\n\n んんっ……。\n\n「……これからも私に抱かれてくれるのならば、これを差し上げてもいいですよ」\n\n ああっ、なんとういことでしょう。\n 建前を話すつもりが本音で説得してしまいました。\n けれどそれは正解だったのかもしれません。\n なにせ相手はモンスター、本心を話したほうが伝わりやすいのかもしれません。\n\n 私の言葉を理解できたのか、セイレーンはじっと私を見つめてきます。\n 初めて視線が合ったような気もします。\n 少なくとも敵意は感じられません。\n\n「あの……どうでしょうか?」\n\n 再びセイレーンへと問いかけます。\n 彼女は『声塊』と私の間で視線を彷徨わせ続けます。\n そしてついには、小さく頷いてくれたのでした。\n\n\n 一晩中繋がったままだったセイレーンを開放します。\n もう逃げられる心配はないと確信できましたからね。\n\n 私から離れたセイレーンなのですけれど。\n ええ、穴がぽっかりと開いていたのです。\n どう考えても私の責任でしょう。\n 彼女のおまんこは小さかったのに、私がずっとおちんちんを挿れていたから……。\n\n 自由になったセイレーンは私に近づいてきます。\n 何を求めているのかは明白でした。\n 彼女の目の前に『声塊』を掲げました。\n それを両翼で受け取る彼女。\n そして口まで持っていき、そのまま飲み込んだのでした。\n\n わーお……。\n\n\n------\n\n\n「~~♪」\n\n 私の頭上で心地よさそうなセイレーンの歌声が聞こえてきます。\n セイレーンは無事にテイムすることができました。\n 今ではすっかり私に懐き、気付けば私の肩にはセイレーンの脚が乗っかっていました。\n 肩車の格好ですね。\n 後頭部に当たるものが気になりますが、ここはしっかりと歩きましょう。\n\n セイレーンの手は私の頭に触れています。\n 私はセイレーンの脚を撫でたりたまに手を触ったり。\n ふかふかの羽毛が気持ちいいですね。\n\n ホームまではまだ暫く掛かるでしょう。\n いえ、ゆっくりと歩いて時間をかけると言いましょうか。\n この時間にセイレーンのことを考えてみましょう。\n\n どうして彼女はテイムされたのでしょうか。\n\n もちろん『声塊』が関係しているのは間違いありません。\n ではどのように関係しているのでしょうか。\n\n すぐに思いつくことは、セイレーンをテイムするには『声塊』が必要だった、ということでしょう。\n 実は『声塊』という名前から、最初はモンスターが喋られるようになるのではと期待してしまいました。\n だって丸呑みしたのです。\n もしかしてと思ってもおかしくはないでしょう。\n\n でもそれは勘違いで、ただセイレーンが友好的になっただけでした。\n もちろんそれで十分なのですけれど。\n\n 冷静に考えると、本当に喋られるようになるのならカーシャが先に丸呑みしているでしょうしね。\n\n 『声塊』はセイレーンをテイムするために必要なアイテムでした。\n それでは、他のモンスターに対してはどうなのでしょう。\n 私が他にテイムしたモンスターにリトルマレスがいますが、テイムする時には何のアイテムも必要とされませんでした。\n でも中には、セイレーンと同じようにテイムするのに条件のあるモンスターもいることでしょう。\n そういう場合に、果たして『声塊』は使えるのでしょうか。\n\n ……きっと無理でしょう。\n だって声とつくのですもの。\n セイレーンの歌声に関連付けられた名前と捉えるのが自然です。\n もしかしたら私の声を届けるという意味のアイテム名なのかもしれませんけれど、やはり期待はしないべきでしょう。\n\n「~~♥」\n\n 頭上のセイレーンは私の頬をペタペタと触ります。\n ……そうですね、これ以上考えても仕方がないでしょう。\n 今は彼女との逢瀬を楽しむことといたしましょう。\n\n ……しかし、セイレーンのようなモンスターもいいものですね。\n 何よりも見た目の半分以上は人というのがいいですね。\n いい具合に私の倫理観を麻痺させてくれています。\n\n 似たようなモンスターは他にもいるのでしょうか。\n 人魚は名前だけなら聞いたことがありますけれど、あれはモンスターではなくNPCでしたっけ?\n 他にどのような人型のモンスターがいるのか、想像もつきません。\n でもちょっとだけ楽しみですね。\n\n 結局、どうしてカーシャがセイレーンまで私を導いたのかは分かりませんでしたけれど。\n\n\n------\n\n\n ゆっくりと歩いてホームまで戻ってきました。\n 既にセイレーンは私の頭から離れています。\n くっつきすぎていると、見られた時に色々と思われてしまいますからね。\n\n 太陽もすっかりと登っています。\n そろそろ家が完成したことではないでしょうか。\n そう期待しつつ、私はホーム中心の広場へと向かいます。\n\n 私がホームに入ったのと同じタイミングで、向こうから近寄ってくる影がありました。\n てっきり私を迎えに来てくれたのかと思ったのですけれど、何やら様子が違います。\n\n 近付いてくるのはアイリーでした。\n それもペットの馬にまたがって。\n アイリーの後ろには私がテイムしたリトルマレスにまたがるエジアの姿。\n エジアのすぐ傍をアマエとルダが飛んでいます。\n\n その後ろにも姿が見えます。\n まずはテイムした牛にまたがっているリコ。\n さらには馬車を牽いていた馬にまたがっている夕凪さんとヨウの姿も。\n\n 彼女たちは全員が、動物にまたがって私の方へと向かってきていたのです。\n それも全速力で。\n\n「私が一番ね!」\n\n まずはアイリーが私の目の前を通り過ぎて行きました。\n\n「うう、アイリー速いの」\n\n ついでエジアも通過していきます。\n 飛んでいたアマエとルダは私のすぐ傍で止まりました。\n 遅れてやってきたリコと夕凪さん、ヨウも通り過ぎることはありません。\n\n「牛じゃあ馬には勝てないですよう」\n\n「この子は走るのは苦手だからねえ」\n\n ええと……。\n 競争をしていた、ということでいいのでしょうか。\n\n「ペットとテイムしたモンスターとのスキンシップですよう」\n\n「最近遊んでなかったし、こういうのもたまにはいいよね。ちなみに勝ったらユウカちゃんとデートだよ」\n\n アイリー……。\n あなたとはついこの前まで2人だけで出掛けていたではないですか……。\n まあ、あれじゃまだまだ足りませんけれどね。\n\n\n「脚は速いけど、急に止まれないのが問題ね」\n\n「アイリーは馬がよすぎなの。これじゃ何度やっても勝てないの」\n\n アイリーとエジアも戻ってきましたが、何やら言い合いをしています。\n まあ、リトルというだけあってエジアの乗っていた馬はとても小さいですからね。\n それでも二番手なのだから頑張った方なのでしょう。\n\n「それでユウカさん。それはなに?」\n\n「テイムしました。可愛いでしょう」\n\n なんだか棘のあるように感じましたが、そんなことで怯んではいけません。\n しっかりとセイレーンのことを紹介します。\n\n「だから言ったのよ! ユウカさんを1人にしたら危ないって!」\n\n「いやいや、別に危なくはないでしょ……」\n\n「そうですよう。でもモンスターにまで手を出したんですね……」\n\n なんだか私が手を付けている前提で話をされていますが、それは失礼ではないでしょうか。\n ……手は出しているんですけれどね。\n\n「一緒にお空を飛ぶの!」\n\n エジア、それにアマエとルダは早速セイレーンとじゃれついています。\n 会話はできませんがそれぞれが空を自由に飛び回っています。\n セイレーンは一回り大きい身体をしていますが、こうして見ていると中身は変わらないみたいですね。\n\n「まあ、テイムしちゃったものはしょうがないよ。ユウカちゃん、せめて彼女にもあとで服は作ってあげてね」\n\n「分かっています。あれでは他の人に見られた時に困ってしまいますからね」\n\n テイムする前のセイレーンも裸なので問題ないといえば問題ないのですけれど、これから子供も産まれるので倫理的にはね。\n ……そう、子供です。\n 夕凪さんたちがここにいるということは。\n\n「おまたせ。やっと完成したよ」\n\n みんなと向かった広場の先に、私は大きな家を見ました。", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv58 (↑1), 投擲術Lv12\n跳躍Lv2 (New)\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv86, 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv11, 潜水Lv11, 調教Lv1\n【アクティブスキル】\n火魔法Lv7, 水魔法Lv4, 影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv85, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:148\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+12, 信頼+5, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n   鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n   隠密補正のマフラー\n   認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n   速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n   転移のイヤリング"}

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