| {"novel_id": "n0005cn", "chapter": 165, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/165/", "title": "165 ホームを快適に 5", "content": " ホームエリア中央の広場から北の海側へと向かってすぐの位置。\n そこに、私たちの家がありました。\n\n 昨日は一階部分までしかありませんでした。\n それなのに今では二階部分も、それにきちんと屋根までできているのです。\n 私たちの家が完成していたのでした。\n\n「ほら、見てないで中に入ろうよ」\n\n 私が扉を開きます。\n 内側に開くタイプの両開き戸を押して中へと入っていきます。\n\n\n 入ってすぐに目立つのは円形のカウンターでした。\n もちろんカウンターの中にはミーオさんの姿があります。\n なんといっても、そこはミーオさんの仕事場なのですからね。\n\n「これでようやく一息つくこともできるでしょう。……私のことも、たまには相手してくださいね?」\n\n もちろんミーオさんのことを忘れて何ておりません。\n ああ、この身がもっとあればいいのに。\n\n クエストが進行しているようですが確認は後回しにします。\n まずは家の確認を優先しましょう。\n\n\n 入ってすぐ、カウンターも含めて大きなホールになっているようでした。\n 大きめの丸いテーブルがいくつかみえ、クランの全員を集めてもまだまだ余裕がありそうです。\n 外からも複数のクランを招いてもまだ余裕が有るかもしれません。\n すでに知り合いとしてエストさん達や海漢さん達もいますからね。\n 彼らが訪れることを考慮した結果なのかもしれません。\n\n リンとティエルはここにいました。\n\n「ユウカ。ここがあたしとユウカの愛の巣だよ」\n\n「ユウカさま。これからはずっとここに暮らせますね」\n\n 席について私を待っていたリンとティエル。\n ……彼女たちが何を言っているのかは気にしないとして。\n 身重の彼女たちですけれど、体調は万全みたいです。\n\n そういえば。\n 家が完成したということは、きっと個室もあるのでしょう。\n そうなると、やっとティエルとリンも動けることになります。\n というよりも、産まれてくる子どもたち。\n 楽しみですけれど、不安です……。\n\n\n ホールは半分が吹き抜けになっており、二階を覗くこともできました。\n でもまずは一階からです。\n ここホームからは二階に続く階段の他に、3つの扉が見えました。\n 右側に2つ、左側に1つです。\n\n まずは右側から調べてみましょう。\n\n\n ホールの右側、玄関から見て奥の扉は大きなキッチンでした。\n 一体いつの間に用意したのか、多くの調理器具が用意されています。\n 電子機器はありませんが、大きなカマドもあります。\n ……使い方はイマイチわかりませんけれど。\n とにかくこれでやっと本格的な料理もできます。\n でも私は常にホームにいるとも限りません。\n もう一人、料理人を探すべきなのかもしれませんね。\n\n\n「二階に行く前に、こっちを見たせたほうがいいわね」\n\n 一度家の外へと出ます。\n あらためて見ますが大きいですね。\n 何十人も収納できるのですから当たり前かもしれませんけれど。\n\n 正面以外にも扉があります。\n さっそく入ってみましたが、ここは一体なんの部屋でしょうか。\n 外から通じる扉から入ったのですが、他にも扉がふたつあります。\n 特に広い部屋でもありませんし、部屋の真ん中に人一人分ぐらいの大きさの箱が鎮座しているだけです。\n\n「ユウカさん。箱に触れてメニューを開いてみて」\n\n 言われたとおりに行動すると、新たに項目が増えていました。\n これは……倉庫?\n\n「ニィルたちがよく狩りに行ってるでしょ。普段は私たちが獲物を受け取っていたんだけど、今後は勝手にここに溜まっていくそうよ」\n\n「勝手にというか、彼らがここに直接運んでくるということですよね?」\n\n「そうとも言うわ」\n\n そういえば、リコのペットのコロちゃんも獲ってきた魚をそこら辺に積んでいましたね。\n 今後はここに集められるのでしょう。\n\n「ユウカさん! そっちの扉も開けてください!」\n\n この部屋はつまりは倉庫でした。\n 冷蔵庫とも言えるかもしれませんが、どうやら食材以外も全てがここに集められるみたいですからね。\n リコに言われて扉の向こうを覗きますが、もう予想はついています。\n つまりここは冷蔵庫、向こう側はキッチンです。\n もう一つの扉はホールから直接繋がっていました。\n\n NPCにインベントリはありませんからね。\n 獲物を直接外から運び込め、キッチンからもすぐにやってこれ、そしてホールからも中身の確認に来れる位置です。\n これなら誰でも自由にここに来ることができますね。\n\n\n あらためてホールへと戻りました。\n ホールには玄関の扉、キッチンへの扉、倉庫へ続く扉に加えてもう一つの扉がありました。\n 正面玄関から見て左側の扉、そこだけ少し厳重です。\n そこにも足を踏み入れてみましょう。\n\n「ここからは私が案内するの」\n\n「ふん。あたしたちでしょ」\n\n「おねえさん、一緒に行きましょう」\n\n エジアとルダに手を取られ、アマエの先行で向こう側へと進んでいきます。\n 扉が厳重な理由は人目でわかりました。\n この部屋だけは壁がレンガで出来ており、鍛冶場となっていたのです。\n\n 鍛冶場だけではありません。\n 私にはよく分からない器具もたくさんありました。\n\n「ここはみんなの作業場なの。おねえちゃんも裁縫はここでするといいの」\n\n ……鍛冶場と一緒だと暑そうな気もしますが、エジアが一人っきりになるのも寂しいですからね。\n 多少の暑いおもいも望むところでしょう。\n\n\n これでホールから続く一階の扉は全て調べ、そしてそれが一階の全部の部屋でした。\n ……作業場は倉庫と繋がっていないのは不思議でしたけれど、部屋の構成上仕方がなかったのかもしれませんね。\n\n それでは二階です。\n ホールの両端には大きな階段があり、そのまま二階へと登っていくことができます。\n 残っている部屋はもう多くはないですね。\n\n\n「ここはユウカちゃんの部屋だよ」\n\n 二階の半分近くを占めている部屋でした。\n 目立つ位置に大きなベッドが2つあります。\n というか、ベッドしかありません。\n\n「ここが……?」\n\n「うん。だってユウカちゃん、一人でなんて寝ないでしょ? 一応全員連れ込んでもいいようにって、出来る限り大きくしたんだよ」\n\n なるほど……確かに嬉しい配慮です。\n でも私、さすがに一晩で全員は抱けないと思うのです。\n\n\n 私の部屋は右側の階段から上がった正面にありました。\n さて、階段は一番端にあるわけではありません。\n ちょうど倉庫の真上あたりの部屋はなんでしょうか。\n 私の部屋の正面でもあります。\n\n これも予想出来ていました。\n 大きな大きなお風呂がありました。\n\n「お風呂からすぐにユウカさんの部屋に行けるようにすぐ近くにしたの。これだけ広ければ十分でしょ」\n\n 十分も十分でしょう。\n そもそも私の部屋が広すぎたのです。\n このお風呂だけでも全員入れる広さだと思います。\n\n お風呂にはすでにお湯が張ってありました。\n 渡した『水魂』と『炎魂』はしっかりと使われているみたいです。\n いつでも綺麗な状態を保ってくれるお風呂はなんと素晴らしいことでしょう。\n さっそく入りたいですけれど、まずは二階の案内はまだ終わっておりません。\n 今は我慢するしかなさそうです。\n\n\n さて、二階の私の部屋の隣を調べてみましょう。\n といってもそこは私に直接は関係ないお部屋でした。\n\n「ここと、この隣の部屋は私たちのお部屋ですう」\n\n 私に誘われなかった日はこちらの部屋で眠るそうです。\n ……まあ、相手されないのに私と同じ部屋というのも辛いでしょうからね。\n\n お部屋が2つあるのも、まあ全員が全員仲良くとはできませんからね。\n それでも出来る限り仲良くして欲しい私の願いを汲んでくれたのが、大部屋が2つということなのかもしれません。\n\n\n 最後に左側の階段の隣のお部屋です。\n\n なんの部屋なのかは見てすぐに分かりました。\n だって、小さなベッドが用意してあるんですから。\n ここは子供部屋です。\n そしてもしかしたら、出産を控えたティエルとリンがこもる部屋なのかもしれません。\n\n 子供部屋の奥にはさらに小部屋と、簡易なお風呂もついています。\n そうですね、わざわざ大きなお風呂に運ぶ必要もないですからね。\n ……お風呂に入れる必要があるかは置いておいて、もしも私の行為の最中に入ってこられるのも困ります。\n\n これで全ての案内は終わりです。\n\n そして今夜はパーティーです。\n なんといっても今まで目的としていた家がやっと完成したのですからね。\n マトヴィさんたちも、狩りに出ているニィルさんたちも全員一緒に騒ぎましょう。\n\n\n------\n\n\n「ユウカ。獲ってきた獲物はここに置いておくぞ」\n\n「ニィルグさん、ありがとうございます。あとはゆっくりホールで待っていてくださいね」\n\n「ああ。そうさせてもらうとしよう」\n\n ニィルさんのお父さん、ニィルグさんとはあまり喋ったことはありません。\n ニィルさんを心配してついてきた彼ですから、決して悪い人ではないのですけれど。\n 彼自身があまり私たちと接しようとしていないのかもしれませんね。\n\n「だってさ、ニィルグさん以外は女しかいないわけじゃない? そりゃあ察することができるってもんだよね」\n\n 私と一緒に料理をしている夕凪さん。\n 夕凪さんも【料理】スキルは覚えていますから、私と一緒に料理をしています。\n\n「……でも、身の安全を考えると女の子が集まるのは自然ではありませんか?」\n\n「まあそうなんだけどねえ。でも娘が娘だからね、他の子もって考えるのもまた自然なんじゃないかな」\n\n ニィルグさんの娘、ニィルさんは夕凪さんを追いかけてきた女性の狩人です。\n 実は初めてニィルさんを抱いた時にはおちんちんが生えていたのですが、今は生えていません。\n それで大層ショックを受けていたニィルさんですけれど、薬が出来てからはまた夕凪さんにぞっこんになったご様子です。\n\n「……あの」\n\n「ユウカちゃん、もちろん私はユウカちゃんが一番だよ。もしもユウカちゃんが少しでも嫌だったら、私はすぐにでもニィルを追い出すよ」\n\n ……そんな非道いことはしません。\n でも、ちょっとだけ不思議です。\n 他の子にはこんなことは思わないのです。\n\n リコが薬を完成させてから、私の知らぬ間にクラン内ではおちんちんを生やすことが流行っているみたいでした。\n 例えばエジアとルダが遊んでいたり、リコがお説教がてらにアマエを弄っても私はなんとも思いません。\n ではどうして、夕凪さんとニィルさんに対して嫉妬してしまうのでしょう。\n\n「それってつまり、ニィルがユウカちゃんに惚れてないから、抱かれてないからだと思うよ。まったく、ユウカちゃんは全ての女の子をモノにしないと気が済まないんだね」\n\n ……そうなのでしょうか。\n そうかもしれません。\n 少なくとも、このクランのメンバーで私が手を出していないのはニィルさんだけなのですから。\n もちろん女性だけを考えてですけどね。\n\n「今夜……はさすがに難しいだろうけれど、近いうちにセッティングしてあげるから期待して待っててね」\n\n 夕凪さんはニィルさんを私に差し出すつもりです。\n うーん、良いのでしょうか。\n いえ、でも夕凪さんに抱かれているのですし、ニィルさんは女性がダメというわけではないでしょうし、おちんちんも受け入れています。\n うん、深く考えるのは止めましょう。\n 用意してくれるというのならば食べないわけにはいきません。\n そう、目の前の料理とおんなじなのです。\n\n\n そうしてパーティーが始まりました。\n 私たちのクランにマトヴィさんのクランも含めて総勢17名にもなります。\n こうして見ると私たちも大きくなったものですね。\n\n「やっぱりあたしたちのほうが家の完成は後になっちゃったか。まあそれもすぐに出来そうだしね。とりあえずは完成おめでとう」\n\n「マトヴィさん、ありがとうございます。そちらの完成はいつの予定ですか?」\n\n「遅くても明日中には……今週中には完成するだろうね。アマエもこっそり手伝ってくれてるから助かったよ」\n\n あら……アマエは大工として頑張ってるみたいです。\n 言動はツンツンしているのに、こういうところが好きですね。\n\n\n「ホームの大きさだけ見るとユウカさんのクランが多分一番だよね。人数はまだまだだけど」\n\n「そうですか? でもあまり人を増やしてもしょうがありませんし、このホームも戴いたようなものですからね。すぐに抜かれてしまうと思いますよ」\n\n「そうなんだ? でもそれがいいよ。どっかのギルドみたいに人数ばっかり増えてもしょうがないからね」\n\n 新たにマトヴィさんのクランに加わった嵐丸くん。\n 元々は反盗賊ギルドとして活動していた過去もあります。\n マトヴィさんともおそらく知り合いだったので、すぐにマトヴィさんのクランに入ったのでしょう。\n\n ええ、見た目はもちろん少年です。\n 言動もそのものですし、マトヴィさんはブレませんね。\n\n\n「ユウカさん。……今度料理を教えて下さい」\n\n「ヨウ?」\n\n「……」\n\n ヨウは料理を習いたいと言い出しました。\n もちろんスキルを覚えたいということなのでしょう。\n\n ヨウは私を好いてくれているだけではなく、憧れているということはもう十分に理解しています。\n 料理を学びたいというのも、私が【料理】のレベルが高いからなのでしょう。\n\n もちろん構いません。\n それはヨウですし、料理人が増えることも歓迎なのですからね。\n なによりも大きなキッチンでヨウと2人です。\n きっといろんなことを教えてしまいますね。\n\n\n そうしてパーティーは続きます。\n 身重のティエルとリンは早々に退散しました。\n 幼女組は途中で眠ってしまいました。\n\n 私は空になったお皿をしまったり、簡単な料理を作ったり。\n 楽しく過ごすことができました。\n\n 日も登ろうという時間になって、私たちはやっと解散します。\n 最後の最後まで後片付けをしていた私も、やっと眠ろうという時間でした。\n\n 子供部屋から、小さな鳴き声を聞いたのです。", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv58, 投擲術Lv12\n跳躍Lv2\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv86, 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv11, 潜水Lv11, 調教Lv1\n【アクティブスキル】\n火魔法Lv7, 水魔法Lv4, 影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv85, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:148\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+12, 信頼+5, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n 鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n 隠密補正のマフラー\n 認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n 速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n 転移のイヤリング"} |
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