Krixter/Repo / n0005cn /170.json
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{"novel_id": "n0005cn", "chapter": 170, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005cn/170/", "title": "170 増えた機能と次にすること", "content": "「ユウカ……あんた、体力ありすぎだよ……」\n\n リンの寝言です。\n 昨日は出産を終えたリンと一日中イチャイチャして過ごしました。\n まったく、始めたばかりのヨミさんを放っておいて私は一体何をしているのでしょうね。\n ……でも、我慢は身体に毒ですから。\n\n\n 皆さんで広間で食事をとった後は今日の方針の確認です。\n 家造りは完了しました。\n 昨日のうちにマトヴィさんの家もニィルさんの家も完成したようです。\n そうなると次にすべきことは……。\n\n「家が完成したからクランの機能が増えていたよ。ユウカちゃんもあとで水晶に触れてみるといいよ」\n\n「ああ、そういえばそうでしたね」\n\n ええっと、確かクランのクエストを進めていくとNPCの情報が見られるようになるんでしたっけ。\n この前に見た時は種族だけが分かるようになっていました。\n 次はどんな情報が増えているのでしょうね。\n\n「ダンジョンでドロップする塊と魂の使い方、残りの分も調べたいわね」\n\n「あ、そのことですけれど……」\n\n「ああ、麻良さんから聞いてるよ。『糸塊』を麻良さんのお店に卸すんでしょ。別にいいんじゃないかな」\n\n あら、どうやら夕凪さんは麻良さんと連絡を取っていたのかすでにご存知のようでした。\n いったいいつの間に……。\n\n 残った塊と魂の使い方。\n それも大事なことでしょう。\n なにせ今のところは私たちのクランで独占しているダンジョンからしか出ないアイテムです。\n 私たちだけの秘密にするのか、それとも『糸塊』みたいに外に卸すのか。\n その判断を下すためにもまずは使い方を調べる必要がありました。\n\n 最後に残るのはヨミさんについてです。\n 昨日は結局何もしていませんから、まだレベルは1のままです。\n 最初はレベル上げを手伝ってあげる必要があるでしょう。\n なにせ彼女は初心者ですし、回復職なのですからね。\n ……私も慣れたものですね。\n\n「ヨミさんにはまず装備品をお作りしますね」\n\n「あ……それですけれど、私にも手伝わせてもらってもいいでしょうか」\n\n「あら、興味がお有りですか?」\n\n そういえば、ヨミさんは理想的なお嫁さんを目指して修業をしているようでしたね。\n 出産の準備なんかも着々と進んでいるようですし。\n 裁縫、もしかしたらお料理にも興味がお有りかもしれません。\n\n「構いませんよ。それでは私と一緒に作ってみましょうか」\n\n ただし、作るのはヨミさんのローブです。\n 現実で作ることはまずありませんけれど、裁縫自体の経験はきっと生きることでしょう。\n\n\n 朝食を終えると各々散り散りに行動していきます。\n といっても家は既に完成しましたので、マトヴィさんたちはちょっと遠出するのだとか。\n 夕凪さんは探しものがあるらしくアテルダムへ。\n アイリーはエジア、アマエ、ルダと一緒に作業場へ。いつの間にか仲良くなっていたみたい。\n リコはペットと一緒に畑造りの続きです。コロちゃんとはもう仲直りしています。\n リンとティエルは一緒に子供部屋です。後で私も様子を見に行きましょう。\n\n 私、ヨミさん、それにヨウでまずはホームの広場へやって来ました。\n 水晶の機能を確認するためです。\n\n「これも一から作ったのですか? 家も泉も? なにもないところから?」\n\n「あー……シミュレーションとは方向性が違いますからね。むしろ現実では出来ないことこそ簡単になっているのかもしれませんね。この泉にしても、私が出掛けていた一日二日の間に完成していましたから」\n\n「色々とできるんですねぇ」\n\n 家や泉は私たちが一から作ったと説明したら、ヨミさんは大層驚いてくれました。\n ヨミさんはほんとにゲーム初心者というご様子です。\n むしろ私の一言でよくゲームを買ったものだと思います。\n これは、手取り足取りしっかりと導いてあげなくてはならないでしょう。\n\n そんなことを確認しながら水晶へと触れました。\n\n────────────────────\n名前:リン\n種族:人間Lv***\n職業:盗賊Lv***, 娼婦Lv***\n-\n名前:ティエル\n種族:人間Lv***\n職業:魔法使いLv***, 娼婦Lv***\n-\n名前:エジア\n種族:竜人Lv***\n職業:拳士Lv***, 鍛冶師Lv***\n-\n名前:ヨウ\n種族:人間Lv***\n職業:盗賊Lv***\n-\n名前:アマエ\n種族:天使Lv***\n職業:僧侶Lv***, 石工Lv***\n-\n名前:ルダ\n種族:悪魔Lv***\n職業:呪師Lv***, 大工Lv***\n-\n名前:ミーオ\n種族:人間Lv***\n職業:売り子Lv***, 受付嬢Lv***\n-\n名前:ニィル\n種族:人間Lv***\n職業:狩人Lv***\n-\n名前:ニィルグ\n種族:人間Lv***\n職業:狩人Lv***\n-\n名前:ティカ\n種族:人間Lv***\n職業:---\n-\n名前:ユリ\n種族:人間Lv***\n職業:---\n────────────────────\n\n 聞いていたとおりに表示される項目が増えていました。\n 名前、種族に加えて職業が表示されるようになっています。\n レベルが伏せられて表示されているのは、次のクエストが完了次第表示されるという意味なのでしょうか。\n\n 幾つか気になったところもありました。\n まずティエルはいいのですがリン、あなたも『娼婦』の職業を持っていたのですね。\n おそらく私しかお客を取っていないはずなのに。\n もしかしたら、非常に手に入れやすい職業なのかもしれません。\n\n 見たことのない職業も多くありました。\n エジアの『拳士』、アマエの『僧侶』、ルダの『呪師』、どれも初めて見るものです。\n 特にアマエの『僧侶』は、ヨミさんの職業である『聖職者』と何が違うのか気になるところです。\n\n あとは……ミーオさんの『受付嬢』でしょうか。\n これは彼女専用の職業だと思います。\n 彼女というよりも、クランに所属しているNPC限定とでもいいましょうか。\n レベルがあがってどうなるのかが気になりますね。\n\n\n 水晶の確認を終えた後はホームを巡ります。\n 案内ついでに私自身でも見ておきたかったのです。\n\n「海があるんですね……」\n\n「ええ。皆さんから希望を募った時に、プライベートな砂浜を希望される方が多かったですから」\n\n「いいですね。秘密の入り江って感じです」\n\n ここは崖が入り組んでいて外からも見えない砂浜です。\n 海で遊ぶよりもえっちなことをした回数のほうが多いのは秘密です。\n\n「ここでは魚も取れるんですよ。魚の種類はよく分かりませんけれどね」\n\n「釣りですかぁ……。やったことはありませんし、一度くらいは経験してみたほうがいいのでしょうか」\n\n「どうでしょうね。やったこと無い人のほうが多そうですし、別にいいのではないでしょうか」\n\n そういえば、釣りは一度やったっきりですね。\n またやってもいいのですが、魚はコロちゃんがたくさん獲ってきてくれますし。\n それに主食がパンなので、どうにも魚は料理がしにくかったりします。\n\n\n「はい」\n\n「ええと、はい」\n\n 差し出した手を握られます。\n 砂浜へ続く洞窟ですが、いつの間にか下まで階段ができていました。\n ただ残念なことに、暗闇なことは変わりません。\n ヨミさんとしっかりと手を繋いでゆっくり登っていきます。\n\n「ユウカさん、私も……」\n\n なぜか、ヨウとも手をつなぎました。\n 嬉しいんですけれどね。\n\n\n 次は畑を見に行きます。\n リコが主導している畑作りは順調なようです。\n 囲いはまだ中途半端にできているだけですが、しっかりと土が耕されていました。\n\n「ここには何を植えているのでしょう?」\n\n「う……ユウカさぁん!」\n\n こらこら、何も植えてないからって私に逃げないでください。\n 畑を作っているのはいいのですが、実はまだ何も植えていません。\n 手持ちの種がカブしかないからです。\n 西に行けば種が手に入るとは誰の言葉だったでしょうか。\n 野菜は手に入りましたが、結局種は手に入らずです。\n 何か見落としがあったのでしょうか……。\n\n「ほらほら、とりあえず今ある種を植えてみましょう。まだカブしかありませんが、きっとこれから増えますよ」\n\n そんなわけで、皆さんで種を植えることになりました。\n フカフカの土の上に立つとほんの少しだけ地面が沈みます。\n リコが頑張ってくれたみたい。\n\n「ごめんなさいね。本当なら私ももっと手伝うべきなのですけれど」\n\n「気にしなくていいですよう。土いじりは昔から好きでしたし、コロちゃんとコロくんも手伝ってくれてますから!」\n\n リコのペットのコロちゃんとコロくん。\n 私たちに先行して地面に穴を開けてくれています。\n おかげで私たちは種をその穴に落とすだけ。\n その作業ももとの種の数が少ないために一瞬で終わってしまいました。\n\n「私、畑作業も初めてでしたけれど、カブってどれぐらいで生えてくるんでしょうね」\n\n「あまり長くはなさそうですけれど、どれぐらいなんでしょうね」\n\n さすがに現実と同等ということはさすがにありませんよね……?\n そもそも野菜の育て方って結構いろんな方法があったと思います。\n 種だって穴の大きさとかが違ったりするのではないでしょうか。\n なんだか、ちゃんと育ってくるのかどうかも不安になってきます。\n\n でも何事もまずは挑戦ですからね。\n 育たなかった時にまた悩みましょう。\n\n\n「それではこれから裁縫を始めましょう」\n\n パチパチパチ、目の前のヨミさんとヨウが手を叩きます。\n そう、裁縫はヨウも一緒に始めるのです。\n\n『……私にも教えて下さい』\n\n そう言われたら断れません。\n\n「まず最初に必要なのは、ずばり材料集めです。ということで、これから一緒に採取に出かけましょう」\n\n 初めての裁縫です。\n まずは私がそうだったように、麻糸から作るのが良いでしょう。\n\n 私たちのホーム、南側の一部を畑に、東側のほとんどを放牧エリアとして開発しています。\n そして西側。\n まだ手付かずの西側は、他の場所に比べて緑の生い茂っている場所でした。\n\n「採取ポイントはそう多くはありません。ホームの中は安全ですから、もしも裁縫を学ぶ気があるのならしっかりと場所を覚えてくださいね」\n\n 初めからあったであろう採取ポイント。\n 私たちがホームに設定したことでモンスターは出なくなりましたが、採取ポイントはしっかりと残っています。\n 私たちが目指す麻以外にも、薬の材料は染料の材料など、それなりに豊富に揃っています。\n 多分適切な【瞳】のスキルを手に入れたら、もっといろんな採取品が見つかるのでしょうね。\n\n ……あ。\n\n「ところで、【工人の瞳】というスキルを持ってたりは……しませんよねぇ」\n\n「えっと、スキルは……すみません。【杖】と【聖魔法】しか覚えていません」\n\n さて、困りました。\n 採取ポイントを見つけるには、それに対するスキルを覚えていなければなりません。\n もちろんヨミさんはキャラクターを作ったばかり、まだろくなスキルがありませんでした。\n パーティーを組んでいるので私のスキルを覚えることは可能ですが、まだレベルを上げていないのでスキルポイントが足りません。\n\n まあ移動してしまったものはしょうがありません。\n とりあえずは麻の採取ポイントまで向かいましょう。\n\n 歩いてもすぐに採取ポイントまでたどり着きました。\n せいぜいが数百メートルですからね。\n\n そこら中に麻が生えているのが分かります。\n ヨミさんとヨウに見えやすいよう、片手でナイフを持って麻を刈り取ります。\n それで私のインベントリには麻が増えているのですけれど……。\n\n「あの……今は何をしているのでしょうか?」\n\n「……」\n\n 残念なことに、ヨミさんとヨウにはそもそも麻が見えていないようでした。\n これでは他のスキルのように見て覚えるということも無理みたいです。\n しかたありません。\n 採取はまた今度ということにしましょう。\n\n\n 採取を終えたら広間で裁縫の開始です。\n\n「こちらが先ほど採取してきた麻になります。まずはこちらを撚って糸にしていくことから始めましょう」\n\n どうせなので糸作りから始めます。\n お店で糸玉を購入してきても良いのですが、糸から自分で作れたほうが出来る幅が広がりますからね。\n\n「こうして手にとってひたすら捩り捩りとしていきます。太さはある程度適当でも勝手に適切な太さになってくれるのでそれほど丁寧にやる必要はありません。……ああ、それでもスキルを覚えるまではゆっくりとやったほうがいいでしょうね」\n\n ヨミさんとヨウにはまずは【製糸】スキルを覚えていただきます。\n 一度見本を見せると2人ともすぐに作業に取り掛かります。\n どちらが先にスキルを覚えるのでしょうか。\n\n 【製糸】を覚えた後はメインの【裁縫】へと移る予定です。\n 2人とも集中しています。\n この時間を使って私は昼食の用意をしましょう。\n さてさて、2人のうちどちらが先にスキルを覚えるでしょうかね。", "afterword": "名前:ユウカ\n種族:人間Lv100\n職業:隠密Lv51, 復讐者Lv67\nクラン:Crystal Vespa\n-\nHP:5100/5100\nMP:5100/5100\n-\nSTR:450\nVIT:320\nAGI:1570\nDEX:910\nINT:350\nポイント:120\n-\n【パッシブスキル】\n短剣術Lv58, 投擲術Lv12\n跳躍Lv2\n看知の瞳Lv33, 工人の瞳Lv15\n夜目Lv42, 超聴覚Lv86, 気配察知Lv89\n農業Lv18, 水泳Lv11, 潜水Lv11, 調教Lv1\n【アクティブスキル】\n火魔法Lv7, 水魔法Lv4, 影魔法Lv100\n隠密Lv47, 解錠Lv20\n料理Lv38, 裁縫Lv85, 釣りLv8, 製糸Lv31\nポイント:148\n【レジストスキル】\n幻惑耐性\n-\n【実績】\n復讐達成+12, 性豪+13, 信頼+6, 呪文個性+8\n-\n【資産】\n1,620,150e\n-\n【装備】\n武器:短刀・黒光、短刀・白光\n防具:速度低下耐性の和服、隠密補正の帯\n   鰐皮の篭手、鰐皮の脛当て\n   隠密補正のマフラー\n   認識阻害のアームカバー、認識阻害のタイツ\n   速度低下耐性のサラシ、黒い下着\n装飾:婚約の腕輪+7\n   転移のイヤリング"}

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