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{"novel_id": "n0005lj", "chapter": 9, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0005lj/9/", "title": "四回の裏 告白★", "content": " 私は夏期講習を申し込むため、学校から数駅離れた繁華街にある大手予備校を訪れていた。受講するのは国語、数学、英語の三教科。\n\n まずは体験のつもりだが、国立大学を目指すならどの教科も疎かにはできない。まだ一年生とはいえ、行動は早いに越したことはないはずだ。\n\n 文理選択は、奏介に合わせて理系を選ぶつもりでいる。とはいえ、理数系で特別にやりたい分野があるわけではない。\n\n 進学先にしても、彼はきっと実家から通える室町大学を選ぶだろう。けれど、私は東京の皇大学に入りたい。日本の最高学府に挑んでみたいという向上心や、東京で一人暮らしをしてみたいという憧れもある。\n\n……けれど、そんな立派な目標はすべて建前だ。\n\n 本当は、予備校の自習室に夜までこもっていれば、奏介と政子さんのあの情事を見なくて済むから。\n\n 自分の『代役』が役目を果たしている姿を見せつけられずに済むという、ただそれだけの理由だった。\n\n\n\n\n あのホテルでの撮影の日を境に、私たちの特異な輪の中に政子さんが加わった。\n\n 奏介は可憐な葵静香ではなく、匂い立つような色香を持つ本多政子を選んだのだ。政子さんは洗練された大人の女性だ。私にはない豊満な曲線と、男の視線を惹きつけてやまない生々しい魅力を持っている。\n\n 撮影の日、奏介は持てる手練手管のすべてを尽くし、政子さんを完全に征服してみせた。幾度かの休憩を挟みながら、夜明けまで続いた狂乱。疲労困憊の私や登子さん、そして周囲の撮影スタッフのことなど置き去りにするように、奏介と政子さんは深く、激しく貪り合っていた。\n\n 未知の悦びに乱れ狂い、時に意識を手放すほどの恍惚に溺れる政子さん。シーツを力任せに握りしめ、『ん゛お゛お゛ぉっ!』獣のように喉を鳴らして身を震わせるその様は、同性である私の目から見ても壮観だった。\n\n 完璧で美しい大人の女性が、生々しい快楽の底へと堕ちていく。その圧倒的な姿を前にして、カメラの向こうにいる男たちの熱気も、間違いなく最高潮に達しているのが肌で感じられた。\n\n 撮影スタッフたちは結局、序盤に登子さんが少しばかりの慰めを与えて以降、何のお恵みも貰えなかった。奏介が最初に軽く餌を与えたせいで、最後まで期待を捨てきれずにあさましく熱を持て余す男たちの姿は、滑稽で憐れみすら感じさせた。\n\n そして、政子さんの徐々に馴染んでいく体は、奏介のすべてを最も深い場所まで受け入れていた。最後には自ら奏介を求め、我を忘れてすがりついていた彼女は、もう彼のためならどんな命令でも承諾するだろう。\n\n 実際、政子さんはその日のうちに、『待て』、『飲め』を実践し、私たちに倣い平伏して『ご馳走様でした』とお礼まで言えるようになっていた。\n\n それから私たちの日常は変化していった。奏介と私はセックスするより、勉強する時間の方が増えた。勉強中は登子さんが私たちに近づくこともなくなり、次第に私の睡眠不足も解消されていった。\n\n 週に一度の水曜日。政子さんが休日の前夜から清和の家を訪れ、翌日の深夜になるまで奏介に抱かれるようになった。登子さんからはこっそりと『水曜日は政子さんと私が相手をするから、無理に来なくても大丈夫よ』と告げられていた。\n\n 奏介が本気になってさえくれれば、本当に誰でもよかったのだ。葵静香でも、本多政子でも。完璧な代役が見つかったのだから、私はこのまま静かにフェードアウトしていけばいい。そう頭では割り切っていたはずなのに、心はひどく正直だった。\n\n 胸の奥に棘が刺さったような、チクチクとした微かな痛みに、私はまだ慣れずにいた。\n\n\n\n\n「……告白されたの。三年の、大久保って人に」\n\n「そう。嬉しかった?」\n\n「まあ、そりゃね。……どうしたらいい?」\n\n 大久保先輩への返事は、ひとまず保留にしていた。『返事はすぐでなくてもいい』と言われたからだ。背は高くないが、顔は悪くない。同じ進学校の生徒なのだから、頭もそれなりにいいはずだ。ただ、受験を控えた三年生の彼に、彼女など作っている余裕があるのだろうかとは思う。\n\n 中学生の時に二度、高校に入学してから一度。過去に男子から告白された時は、すべて奏介が『断って、俺のそばにいろ』と命じてくれたから、その通りに断ってきた。\n\n 相手とそれほど親しかったわけでもなく、友達から関係を始めたところで、奏介のために使う時間が減るだけで私には何の利点もなかったからだ。\n\n なのに、どうして私は今回、すぐに断らず奏介に聞いてしまったのだろう。\n\n 自分のことなのに、彼に答えを委ねようとしている。自分が彼の『恋人』だと明確に自覚しているなら、他の男からの告白など即座に断るはずなのに。\n\n 理由はわかっている。きっと私は、すっかり彼に飼い馴らされてしまっているのだ。 自分で決めるのではなく、彼からの『命令』が欲しいと脳が渇望している。\n\n 己の意思などどうでもいい。彼に命じられ、それに絶対服従すること。私が従うことで彼が喜んでくれるのなら、もうそれだけでよかった。\n\n\n\n\n「んっ……ちゅぅ、……んっん、はっ、れろっ」\n\n 奏介の膝の上に向かい合わせで跨り、彼から深いキスを求められる。侵入してきた彼の舌が、私の口内をねっとりと這い回る。歯茎や歯の裏まで執拗に舐め回されるうち、粘膜を直接撫でられるような生々しい快感が、じわじわと全身に広がっていった。\n\n そういえば以前、私が親知らずを抜いた時のことだ。奏介はぽっかりと空いた歯茎の穴を、いつまでも熱心に舐め続けていたことがあった。\n\n 私は言われるがままに口を開け続け、とめどなく涎を溢れさせていたけれど、彼はそんな無様な私を見て、心底嬉しそうに笑っていたのだ。あんな歪なことで無邪気に喜ぶ彼の笑顔が、私はどうしても忘れられなかった。\n\n「お゛ぇっ、…ごぉぇ、んごっ、ぐぇっ……」\n\n 口内を隅々まで貪った奏介は、次は容赦なく私の喉の奥深くまでをペニスで侵躙し始めた。ペニスをスライドして、上あごから喉奥を擦っていく。息ができず苦しい。\n\n 完全に酸欠で視界が揺らいでいるというのに、私はどうしてもその暴力的な扱いに悦びを感じてしまうのだ。涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら恍惚に溺れていく、どうしようもなく淫らな女。\n\n 大久保先輩に見せてあげたい。こんなにも汚く乱れた女のこと、本当に好きですかって聞いてみたかった。\n\n“……息、……吸いたいのに……私、もう……頭が、おかしくなる……っ、……イクっ、イクっ、あっ………イグぅぅ”\n\n「………ん゛ん゛んっ!………………お゛ぉぇ、ぐぉぇ…、お゛っ……げっっふ」\n\n“…私も十分、変態なんだろうな”\n\n ふと、あの撮影のあとに登子さんが漏らしていた感想を思い出す。 『奏ちゃんに比べたら、周りの男たちを満足させるなんて造作もないことだったわ。巴ちゃんも他の男を知れば、奏ちゃんの底知れなさがもっと実感できると思うのだけれど』\n\n 射精を迎えぬまま、勃起したままのペニスが抜かれた。私一人のフェラでは、まだ彼を射精に導いたことがない。いつも登子さんとの共同作業の末に、ようやく彼は快楽の果てへとたどり着いてくれるのだ。\n\n 政子さんが現れ、もうすぐ終わりを迎える彼との関係。だからこそ、せめて彼の中に、私でしか与えられない忘れられない記憶を刻みつけておきたかった。\n\n“………男に告白されたことで、少しでも奏介が嫉妬してくれれば、嬉しいんだけどな…”\n\n 無意識のうちに彼からの束縛を求め、心を乱してほしいと願ってしまう。代役としての割り切りとは裏腹な、自分の惨めなほどの未練に、私はそっと目を伏せた。\n\n\n\n\n「おぉっ、マンコ…イっ…ク、………イカせてっ、んっ!………くださぃ」\n\n「いいぞ」\n\n「あぅ、んんっ………ぅ、ゔうぅぁっ!!………まっ、て」\n\n 息がつけない。ペニスがいると時々、膣が緩んでしまう。ずっと、同じ体勢で突かれて、絶頂が止まらない。絶頂を許可されても、されても、すぐにお願いしなければならない。\n\n 一度目のせいか、腰の動きは速い。…パッン、パァッンと腰が肉を打つ音が室内に響く。登子さんはいない。奏介はまだ果てない。イク喜びと、耐える苦しみを、先程から味わって体はもう疲労困憊。今日は勉強する余裕はなさそうだ。\n\n「んあっ、………またっ、イキ…ます、……イカ、せて………」\n\n「駄目だ、我慢しろ!さっき、イっただろ!」\n\n「…ごめん、っなさい、……やめて、…イキ、たく……ないのに、…イっちゃう、………やだっ、………やだぁ、ゔゔぅ………」\n\n 奏介は、挿入したまま動きを止めた。いつもなら、私を絶頂させ罰を与えるのに、考え込むような様子で私を見下ろしていた。\n\n「撮影の時、いつもより感じてただろ。ギャラリーがいる方がいいのか?」\n\n「…なん、か…んあっ、見られてる…感じが………あぁっ、いつもより………よかった」\n\n あの日、大勢の撮影スタッフの視線に晒されながら肌を重ねた快感は、思いのほか鮮烈で心地よかった。他人に直接触れられたり、無関係な男に奉仕させられたりするのは御免だけれど、ただ『見つめるだけ』という役割で第三者を参加させるのは、決して悪くない考えだった。\n\n けれど、現実問題としてそれほど信用できる人間などいるはずもない。情報が漏洩したり、隠し撮りされた動画がネット上に拡散されたりすれば致命傷になる。\n\n 奏介があの日の特別な撮影を除いて、絶対に私たちの行為を動画や画像に残そうとしなかったのは、他でもない私たち自身を守るための正しい判断だったのだろう。\n\n 安っぽい承認欲求や目先のお金よりも、自分たちの未来の方がずっと大事だ。どこからどんな噂が燃え広がるかわからない。ゆえに、私たちは徹底して秘密の記録を残さなかった。\n\n 奏介の相手は、決して誰でもいいわけではない。彼は男女を問わず、他者に対して分厚い心の壁を作っている。自分から近寄ってくる人間を、根本的に信用していないのだ。おそらく、私をめぐって起きたあの凄惨ないじめの記憶が、今もトラウマとして深く根付いているのだろう。\n\n それゆえに、政子さんが選ばれた。彼女自身もまた心に癒えない傷を負っているからこそ、信用に足ると判断したのだ。政子さんが深い闇を抱えている本当の理由を知ったのは撮影の後だったから、奏介が彼女を誘い入れた時は、互いの抱える欠落を嗅ぎ分ける直感のようなものが働いたのに違いない。\n\n 奏介の本当の心の内は、私にもわからない。ただ、葵静香だけは唯一の例外だった。今でも彼は、心の底で彼女を想い続けているのかもしれない。けれど、格式高い葵の家が二人を許すはずもなかった。\n\n 奏介にとっては、今の私たちを守ることが何よりも優先される。葵静香は、一般人には手が届かない、あまりにも遠い世界の住人だ。きっと彼には、彼女と結ばれて平穏に生きていく未来図など、最初から描けていなかったのだ。\n\n\n\n\n 一度目の射精を終えた奏介だったが、落ち着く暇はなかった。膣に出された精液がまだ残っているのに、ローションを纏った指がアナルに入っている。……ネチョ、ネチョとした音が聞こえる。\n\n 優しく、優しく膣側を重点的に指が掻き回す。決して、早く動かさない。ほぐれるまでじっくりと、奥にいかないように。もう片方の手は、クリも擦ってくれる。少しでも私が気持ち良くなるように。\n\n 以前、アナルの開発から快感を知った私は、奏介にもっとして欲しいとお願いしたことがあった。アナルに入れられると、膣が別の角度から擦られている感覚を覚えてしまった。気持ち良すぎて、膣には戻れないと思ったほどだった。\n\n『オムツ生活になるよ。嫌でしょ?』\n\nその時の奏介の答えは、ひどく冷徹で現実的だった。\n\n そして、その行為は『週に一回だけ』という絶対の決まりになった。専用の道具と十分な準備がない時は決してしない。もちろん、私自身でアナルを慰めることも禁止だ。彼が定めたその規則は、今でも徹底して守られていた。\n\n「んあっ!………出るっ、……でっる、あんっ、ああっ」\n\n アナルとクリを弄られて……ピシャ、ビシャ、シュゥ……と潮を撒き散らした。もう、挿れて欲しい。ペニスでしか味わえない快感が待ち遠しい。高揚した気持ちが、奏介のペニスを咥え込むほど逸っていた。\n\n「ぢゅるる、………ぢゅぼぉ……挿れて、ねぇ?ここ、挿れて……ぢゅぶ」\n\n 私のおねだりが効いたのか、奏介はコンドームの指示を出した。枕元に用意された、コンドームを剥き、お口に準備して待つ。ペニスがコンドームに触れ、そのまま口の中に侵入した。\n\n コンドームフェラを超えたコンドームイマラチオと勝手に呼んでいる。破かないように、ゆっくりと。手は使えないため、苦しくても極限まで巻かれたコンドームを押し込むように装着させた。\n\n「ゔぅ、……お゛っ…、ゔんっ……」\n\n ローションを追加しているのに、ズンッとした圧迫感と、グイッ、グイッと挿入される感覚。ペニスが引き出される時に感じる便が出る感覚。腸壁が引きずり出される感覚。肛門がペニスに吸い付く感覚。全てが一体となって気持ちがいい。\n\n 膣の裏側を擦られ、感度が上がってきていた。徐々に早くなるペニスの動きに、耐えられそうになかった。\n\n「………お゛っ、……ゔうぁ、………おおっ、イ゛グゥ!」\n\n一週間ぶりのお尻の快楽に、我を忘れて絶頂した。\n\n\n\n\n アナルの日は、終わった後にお風呂に入る。私は何もできない状態だったため、奏介が湯を準備した。二人で湯船につかる。\n\n「政子さんと付き合うの?」\n\n「彼女が決めることだから……。葵家との関係をどうするつもりなのか、俺は知らないしね」\n\n 葵静香の兄たちとも関係を持っていた政子さん。二番目の兄とは、今でもまだ続いているらしい。彼女がこのまま葵家に残る選択をすれば、関係は難しくなる。\n\n もし葵家を出るなら、今度は彼らに迷惑を掛けまいと、私たちの前から姿を消してしまうかもしれない。\n\n「静香さんのお兄さんに抱かれるのは許すの?」\n\n「許すも何も、彼女はそれが仕事だから。でも、どんな政子でも好きだよ」\n\n 器がでかいのか、寛容なのか、それとも単に他人の貞操観念など気にしていないだけか。そもそも、私と登子さんを同時に抱いている奏介に、政子さんを責める資格などあるはずもない。\n\n彼らの未来がどうなるか、すべては政子さん次第だった。\n\n“………私はどうだろう”\n\n これまではずっと、奏介の指示に従って生きてきた。自分で何かを決断することはほとんどなかった。このままでは、一生彼から離れられなくなってしまう。大久保先輩からの告白への返事も、これからの進路も、すべて自分の意志で決めなければならない。そう固く決意したはずだった。\n\n“……だから、もう少しだけそばにいさせて…”\n\n「これからは、自分の気持ちに正直に生きればいいよ」\n\n 湯船の微かな波音に紛れるように、奏介はまるで私の心を見透かしたかのようにポツリと呟いた。\n\n\n\n\n「大久保先輩、ごめんなさい。あなたとはお付き合いできません」\n\n「……うん。残念だけど仕方ないね」\n\n 私は人目のない校舎裏で、彼からの告白をきっぱりと断った。ただのお友達から始めてもよかったのかもしれない。けれど、彼は受験を控えた三年生だ。それに私自身も、これからの自分の生き方を決めるのに忙しく、彼に構ってあげるような余裕はない。\n\n“……でも、大久保先輩には感謝している。私が自分の意思で考え、選ぶための大切なきっかけをくれたから。だから……”\n\n「でも、私からお礼がしたいんです。受け取ってもらえますか?」\n\n「え、お礼?」\n\n きょとんと目を丸くする先輩を見据え、私はひどく冷めた声で告げた。\n\n「しゃがんでください。その場に」\n\n しゃがみ込んだ大久保先輩の目の前まで歩み寄り、私はゆっくりとスカートの裾を捲り上げた。彼の顔が驚愕に染まり、私の露わになった股間へと釘付けになる。\n\n 下着は穿いていない。そこには、私の膣へと深々と突き刺さったまま、低く下品なモーター音を鳴らす電動バイブがあった。ヴィィィ……と微かに震えるそれをごく最近挿入したばかりだというのに、私の体はすでに溢れ出した愛液でひどく濡れそぼっている。\n\n 私はスカートをたくし上げたまま、自らの手でそれを引き抜き、濡れた玩具を彼へと突き出した。\n\n「……差し上げます。私、もう何年も前から彼に調教されているんです。先輩が思い描くような清純な女じゃありません」\n\n 言葉を失い、呼吸すら忘れている先輩を見下ろし、私は淡々と続ける。\n\n「もちろん、お付き合いをお断りしたのも、今このバイブを入れていたのも、すべて私が自分で決めたことです。彼が命令したわけじゃありません。そこだけは勘違いしないでくださいね。……こんな私を好きになってくれて、ありがとうございました」\n\n\n\n\n 私はスカートから手を離し、呆然とへたり込む大久保先輩を残して、静かにその場を歩き出した。"}

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