| {"novel_id": "n0006kr", "chapter": 2, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0006kr/2/", "title": "002", "content": "「眠いから、先に挿れて……」\n\nそう言う風香さんが、僕と一番にセックスをした。\n仕事で疲れて眠いというのに、僕とのセックスは絶対にしようとする風香さん。\n雫と雛姫の唾液でべちょべちょになった肉棒を、僕は風香さんの穴に突き立てた。\n\n「はぁッ、あッ……んぐッ……」\n\n下半身だけを露出して、股をひらいた女社長。\nソファの上で全身を使って雄を受け入れる。\nじゅぷじゅぷ。結合部から音が発せられ、蜜液が溢れ出す。\n\n腰をふる度に新鮮な快感が僕の全身を駆け巡る。\nここ1年で射精までの時間が長くなったとはいえ、この刺激はヤバい。\n何度も挿入してきた膣なのに、いつだって気持ちよかった。\n\n「ああッ、あ。んあッ、いいッ、あ、うぅッ――」\n「風香さん」\n「あッ、ああッ……」\n\n僕と風香さんがソファで激しく交わっている横で、雫と雛姫がキスをしていた。\n床にしゃがんだ美少女大学生2人は、舌と舌を絡める濃厚な接吻をする。\n\n「ちゅ、んちゅぅ……雫ちゃん、んっ」\n「雛ちゃん……ちゅ、マンコ、舐め舐めして」\n「するぅ……」\n\nディープキスをしていた2人があっという間に服を脱ぐ。\n雫が仰向けになり、その上へ体を重ねる雛姫。\n慣れた動作でシックスナインの体勢になると、互いの股に互いの顔を埋める。\n\n「じゅじゅぅ……んちゅ、ちゅぷ」\n「あッ、ちゅうぅぅ……ん、じゅぷぅ」\n\n激しく陰核や陰唇を舐め合う雫と雛姫。\n相手の気持ちいいところを知り尽くしている無駄のない絡みだ。\n\n「はぐッ、ああッ……せいくんッ……あ、奥、んあッ、ィクッ――」\n\n僕の肉棒で最奥部を突かれていた風香さんが、体を硬くする。\nいきなりやってきた絶頂に、びくびくと細かく痙攣すると、嬌声をあげた。\n\n「あああッ、ああッ……気持ちッッ――」\n\n腰に足を絡めて、僕の肉棒をさらに奥へと誘う。\nもっとも深く僕を受け入れた状態で、風香さんが快感の余韻に浸る。\n\n「うぅ……うぅ……せいくぅん……あぁ……気持ちいい……お休みぃ……」\n\n絶頂を迎え、充分に快感の余韻に浸った風香さん。\n電池が切れたかのように眠りにつく。\n僕はずぶっと肉棒を引き抜くと、雫と雛姫のほうを見た。\n\n「勝った……」\n\nと、体を起こし、雛姫が口元を拭った。\nその下では、床に体を放り出し、びくびくしている雫がいる。\n秘部を舐め合い、雫のほうが先に絶頂に達したようだった。\n\nもっとも、雫はクンニに弱い。\nすこし舐められるだけで簡単にイッてしまう。\n雫と雛姫はよく舐め合いをするが、雫が勝つことはほとんどなかった。\n\n「さ、わたしが先ね!」\n\n言って、雛姫が全裸で僕のほうへ突進してくる。\n抱きとめるようにして雛姫を抱っこすると、僕はいままで風香さんの中にあった肉棒を挿し入れた。\n\n「はぁッ、あッ、石野くんッッ――」\n\n挿入と同時、ちいさな雛姫の体が大きく震えた。\n大学に入学してますます豊満になった胸に僕は顔を埋めながら腰をふった。\n軽い雛姫の体を完全に支配下に置いた状態で、腰をふる。\n\n「あああッ――、あッ、ああんッ。いいぃぃッッ――」\n\n叫ぶように喘ぎながら、ほとばしる観音寺の蜜液。\n敗北から復活した雫がゆらゆらと立ち上がり、僕と雛姫の性交を悔しそうに眺めた。\n\n「雛ちゃん……早くイッて!」\n「もうイッてるよ、イッてるけど、替わってあげないッ!」\n「あんでよ……あぁ……うち、もう我慢できないよぉぉ」\n\nこだまする雫の悲哀に満ちた声。\nセックスをしながらもふざけ合う雫と雛姫は本当に仲がいい。\n僕たちは、インスタントに、しかししっかり味わうようにセックスにふけった。\n\n §\n\n金曜日。\nバイト終わりに、僕は夏生さんと一緒に電車に乗っていた。\nいつもよりさらにテンションが高い夏生さんは、年上に思えない。\n\n「実家に彼女も住んでるって、すごいね……結婚が前提?」\n「まあ、そんな感じです。親と仲がいいので」\n\n風香さんとの関係は細かくは言わなかった。\n\n「へぇ、そりゃいいね」\n\n僕に相談があるというバイト先の先輩である小田部夏生さん。\n個別指導を売りにしている塾の講師で、難関私立大学の三年生。\n黒いパンツと白いワイシャツという格好だった。\n\n風香さんの家の最寄り駅で、電車を降りる。\n今日、風香さんは出張で家を留守にしていた。\nしかし夏生さんが夜にやってくることは快諾してくれている。\n\n「もうその先輩も大人でしょ? ぜんぜんOKだよ~」\n\nとのことだ。\n駅から徒歩五分ほどの閑静な住宅街。\nそんな中でも、風香さんの家はひと際大きかった。\n\n「わっ……素敵な家……」\n\n羨望のまなざしと言えばいいのか、家の前につくと夏生さんの目が輝いた。\n今日は晴れていて、満月が夜空に浮かんでいる。\n街灯すら不要なほどに月明りがあって、夏生さんの整った顔を際立たせた。\n\n玄関の扉をあけると、スリッパの音がちかづいてきた。\n夏生さんが玄関の広さに目を丸くしていると、雫がリビングにつながるドアをあけて顔を出した。\n\n「こんばんは!」\n「え? は……え?」\n\nやってきた雫を認め、夏生さんが言葉を失う。\nいつもならシャツ一枚だが、今日の雫はゆったりとした水色のワンピースを着ていた。\n外に着ていくにはラフ過ぎるが、部屋着にしてはちゃんとしている。\n\n「うっそ……南川雫だ……」\n\n芸能人を目の前にしたときのような反応をする夏生さん。\n名前を言われて、雫が、目を瞬く。\n\n「あれ? どっかで会ったことありました?」\n「いや、ないけど……」\n\n夏生さんは靴を履いたまま玄関に立っている。\n\n「有名だから……マジ? 石野くんの彼女って南川雫?」\n「夏生さん、とりあえず、入ってください」\n\n僕の言葉で夏生さんは、自分が玄関から一歩もうごいていないことを思い出したようだ。\n\n「ああ! そ、そうだね……お邪魔、します……」\n\n家の大きさに驚き、雫に驚き、夏生さんはいつものテンションを失っていた。\nしかし手を洗い、ソファにすわらせて、すこしするといきなり声をあげた。\n\n「やーばいっ!」\n\nと、夏生さんが自分でもってきた缶ビールをあける。\nぷしゅ。缶ビールに口をつけると、ごくごくと喉を鳴らすバイト先の先輩。\n僕、雫、夏生さんは、巨大なL字型のソファにすまっていた。\n\n夏生さんは缶ビールで、僕はペットボトルのお茶。\n雫は夏生さんがこれおすすめのジュースだけと言った缶ジュースを手にして「じゃ、これにします」と飲み始める。\n\n「ぷはっ……いやぁ、いろいろ驚いたけど、仲良くしてよ、南川さん」\n「あ、はい!」\n\n雫は夏生さんの飲みっぷりに目を見張りながらも笑顔で答えた。\nローテーブルの上に缶を置くと、夏生さんが僕を見る。\n\n「最高だな! 石野くん!」\n「あ、え? なにがです?」\n「だって実家が太くて、彼女も超絶美少女!」\n\nたしかにそう言われれば、最高かもしれない。\n\n「そして、バイト先の気さくで美人な先輩」\n「自分で言うんですか?」\n\n僕が冷たくきくと、夏生さんがビールを一口飲んでから言った。\n\n「自他ともに認める事実だからね、そう思うでしょ、南川さん」\n「はい!」\n\nなぜか、雫は夏生さんに対して従順な犬のような態度を見せている。\nそういえば、塾に通っている高校生たちも、夏生さんに対して同じような感じだ。\n夏生さんは無条件に、とくに同性から憧れられる特性があるらしい。\n\n「それで、夏生さん……相談って?」\n「そうだ! そのために、わざわざ時間をもらったんだ」\n\nローテーブルの上には雫が用意してくれていた簡単な料理が並んでいた。\nアボカドサラダにマカロニグラタン、生春巻きなど、さまざまだ。\nいただきます、と丁寧に言ってから料理に手をつける夏生さん。\n\n「そんな大した話ではないんだけど、わたし、恋愛というものをしたことがなくてさ……」\n「はい?」\n\n思わぬ角度からの話だったため、僕は思わず声を出してしまった。\n照れたように笑うと、夏生さんが僕と見て、そして隣にいる雫を見た。\n黙ってきけというように雫が僕の脇腹を肘でつつく。\n\n「すみません。つづけてください」\n\n僕が言うと、夏生さんがうなずいてつづきをしゃべる。\n夏生さんは中学高校と剣道一筋でやってきたのだという。\n周りで恋愛をしている人はいっぱいいたが、自分とは違う世界の人たちだと思っていた。\n\n高校時代の剣道部の顧問が文武両道でなければならないという人だった。\n成績が悪いと大会に出してもらえないので、夏生さんは剣道のために勉学に励んだ。\n地頭が良かったらしく、勉強すればするほど成績は伸びたという。\n\n「剣道もだけど、勉強にものめりこんでさ……ますます恋愛はいいやって感じになって」\n\n大学に行けば勝手に恋愛ができると思っていたらしい。\nしかし大学に受かって入学してもいっこうに恋愛イベントが起きない。\n友達はたくさんできたし、サークルにも入ってみたりした。\n\n「……でも、ぜんぜんダメ。で、石野先生に会って、彼女がいるってきいたもんだからさ」\n\n最後のほうの言葉はちいさく消え入りそうだった。\n新しいビールをあけると、夏生さんが箸を手にしてサラダを食べる。\n僕はきいた。\n\n「それで、相談ってなんですか?」\n「え? だから……恋愛のことをききたくて」\n\n箸を口に咥えながら夏生さんが言った。\n\n「それは、わかったんですけど……夏生さんは恋愛がしたいんですか?」\n「したい」\n「では、人を好きになれなくて悩んでるんですか? それとも好きにはなるけど、チャンスがないことに悩んでるんですか?」\n「ああ……」\n\n箸をおくと、夏生さんがソファの上で体をうごかし、僕のことを正面から見る。\n\n「人を好きになるって感覚がわからなくて、悩んでる。チャンスは正直、ありまくる。告白もしょちゅうされるけど、なんかピンとこなくて」\n「それで、僕に相談ですか……」\n「うん、それと彼女さんもとなれば、いろいろきけるかなって……べつに生活に支障があるわけじゃないいから悩みってほどじゃないけど」\n\nそこで言葉を切ると、夏生さんが僕の顔を指さす。\n\n「ほら、石野くんって彼女の話するとき、めちゃくちゃ楽しそうだし」\n\nそうなの? と、黙っていた雫が反応する。\n笑いながらこくこくうなずく夏生さん。\n\n「そりゃもう。普段は、ぜんぜん人生に潤いとかないですって顔してるのに、彼女の話になると、目をキラキラさせちゃって」\n\nまったく自覚がないことだったので僕は驚いてしまった。\nうりうり、と雫が僕に体を押し付けてくる。\n\n「ま、それもあって……いいなぁって……恋愛とかしてみたいなぁって」\n「まあ、楽しいは楽しいですね」\n\n僕がハッキリ言うと、夏生さんが愛おしそうに僕と南川を交互に見る。\n\n「いいね、いいね。二人はどうやって今の関係になったの? たしか高校からだよね」\n「付き合ったのは大学入ってからですけど……」\n\nと、雫が僕との出会いを話しはじめる。\nもちろん放課後にセックスをしていた仲であったことは伏せる。\n捨て猫を内緒で世話したのをきっかけに仲良くなり、園芸部を立ち上げて云々。\n\n「まさしく青春って感じだね……それで、いまは同じ屋根の下か……エッチも捗るね」\n\nいきなりの話題転換に、僕は飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。\nビールに口をつけながら夏生さんが言う。\n\n「べつにいいでしょ、そいう話題も……」\n「あ、いや……ダメではないですけど……」\n\n僕がしどろもどろになっているというのに、雫は夏生さんを見つめて笑う。\n\n「新鮮です! なんか大学生っぽい!」\n「ま、大学生なんて、恋愛かエロのことしか話さないからね……で? エッチは捗ってる?」\n「捗ってます!」\n\n素直に答えてしまう南川。\nけらけら笑ってから夏生さんがすこし頬を赤らめてきく。\n\n「石野くんのは気持ちいい?」\n「はい、とても」\n「雫!」\n\n僕が声をあげると、雫が首をかしげる。\n\n「え? エッチしてるの内緒なの?」\n「そうじゃないけど……」\n「ならいいじゃん!」\n\n言って、雫が持っていた缶を夏生さんの持つ缶とぶつけた。\n乾杯をしてさらに意気投合していく二人に、僕はどぎまぎした。\nそして、あることに気づき、僕は雫の持つ缶を指さした。\n\n「雫それ……」\n「ん? これ? めっちゃ美味しいいよ、清明も飲む?」\n\n雫から受け取った缶には、しっかり『お酒』の文字があった。\n見た目はただのジュースのようで、匂いも甘いジュースそのもの。\n\n「これ……お酒だけど」\n「ジュースみたいなもんだよ」\n\nと頬を赤くした夏生さんがにへらと笑う。\n悪気なく本気でおすすめのジュースとしてすすめたらしい。\nそして、雫は『お酒』だとわかって飲んでいたらしい。\n\n「美味しいし、ここ家だし、べつにいいでしょ」\n\nそうやって見てみると、雫の頬は赤くなっているし、呂律も怪しい。\n僕から缶を取り返すと、制止する前にそれを飲んでしまう雫。\n\n「美味しい~」\n「お、南川さん、いける感じだね~」\n\n思ったよりも夏生さんは悪い大人なのかもしれない。\n仕事中はテンションは高いが真面目な先輩といった感じだ。\nしかし、こうしてプライベートで会ってみると、すこし退廃的な匂いがしなくもない。\n\n「石野くんのオチンチンも美味しい?」\n「ええ、美味しいですよぉ」\n「毎日、ぺろぺろしてるの?」\n「してますしてます。うちら、性欲ヤバいですから」\n\n酔っぱらった雫の口は滑らかに僕との性生活について暴露する。\n\n「夏生さん、ちょっと……あんまり……」\n「ごめんごめん」\n\nと、夏生さんが新しい缶ビールをあける。\n気づくと、ローテーブルの上には空き缶が増えていた。\n\n「……わたし、最近、ご無沙汰だから。ちょっと、ききたくなってしまって」\n「え? ご無沙汰? 恋愛したことないって言ってませんでした?」\n「ないよ」\n\n僕より先に雫が反応する。\n\n「エッチはしたことあるんですね!」\n「あるっていうか、まあ、セフレがいっぱいいる」\n「いっぱい!? え? 何人ですか?」\n\n今度は、雫が夏生さんに質問する時間が始まった。\n恥じた様子もなく、夏生さんが自分の指を一本ずつ折っていく。\n\n「定期的にするのが……1、2、3……ああ……4人かな? 準セフレを含めると……7人くらい」\n「ビッチですね」\n「間違いないね」\n\n夏生さんが笑う。\n\n「わたし、エッチはめっちゃ好きなんだよね……自分でも引くくらい……」\n「エッチしてたら、『この人、好きかも』ってならないですか?」\n\n雫と僕の関係も始めはセックスからだった。\nセフレ以上恋人未満という曖昧な関係を続け、いずれ恋愛になった。\nいや、恋愛だったことに気づいたといったほうがいいだろう。\n\n「快感に夢中になることはあっても、その人そのものに夢中になることはないかな」\n「ほぉ……」\n\nと、雫が驚愕と納得のちょうど中間の声を出した。\n夏生さんの意外な一面を知ったところで、なんとなく沈黙が訪れる。\n黙って三人で飲み物を飲んだり、ご飯を食べたりする時間が流れた。\n\n「さ、そろそろ帰ろうかな……」\n\nそんなことを言って、夏生さんが立ちあがる。\n\n「え? 帰るんですか!?」\n\n尋ねる雫に、夏生さんが空き缶をかき集めながら言う。\n\n「泊まっていくのはさすがにね……わたし、ビッチだし、危ないよ?」\n「たしかに危ないですけど……」\n\nと、雫は真剣な顔で言ったあと、夏生さんを見る。\n\n「でも、この時間に一人で帰るのも危ないですよ?」\n「大丈夫大丈夫、慣れてるから」\n「終電、ありましたっけ?」\n\n僕がきくと、夏生さんが首をかしげる。\n\n「さあ?」\n「たぶんないですよ?」\n「ないなら、どっか飲み屋で朝まで時間つぶすよ」\n\n夏生さんは、複数人のセフレがいるし、朝まで一人で飲み屋にいることもよくあるようだ。\n\n「泊まっていってください」\n\n呆れながら僕が言うと、隣の雫も何度も首を縦にふる。\n\n「そ、それがいいですよ!」\n「雫ちゃんが寝たら、石野くんのこと、襲うかもしれないよ?」\n「うち、頑張って起きてるから、大丈夫です!」\n\nそう言った雫だったが、シャワーを浴びたあとすぐにソファで眠ってしまった。\nコンビニで缶ビールを買い足してきた夏生さんが、その姿を見て微笑む。\n\n「可愛い彼女だね」\n「とっても」\n\n僕の短い返事に夏生さんがふむとうなずく。\n夏生さんはソファにすわりなおすと、新しい缶ビールをあけた。\n\n「そんなに緊張しなくてもいいよ……なんもしないから……」\n「あ、当たり前です!」\n\nそう答えた僕の声はすこしうわずっていた。\n雫が眠ってしまい、僕は夏生さんに対して緊張してしまっていた。\n心なしか、夏生さんのすわる位置が、ちかくなった気もする。\n\nそれに、いつに間にか夏生さんはワイシャツのボタンをかなりはずしていた。\n白いキャミソールの上半分ほど見えてしまい、首元の隙間から胸元がチラチラしている。\nアルコールのせいなのか、目がとろんと潤んで、呼吸も浅く荒い。\n\n「エロいっしょ、わたし」\n「そういう人だとは思わず、びっくりしてます」\n「ダメ? 仕事はちゃんとしてるし、べつによくない?」\n「いいですけど……」\n\n僕に夏生さんのプライベートをとやかく言う資格はない。\nセフレはいけません、なんて僕は絶対言えないし、お酒だって雫自身がお酒だと知っていた飲んだのだ。\n\n「さ、寝るかな……」\n\n言いながら、夏生さんがソファの上に転がる。\nすわっている僕のほうに頭をむけ、仰向けになった猫のように体を伸ばした。\n\n「なぁ……石野先生……」\n「寝るじゃないんですか?」\n\nできるだけ夏生さんを見ないようにしながら僕は淡泊に尋ねた。\n僕の反応が面白かったのか、くすくす笑う夏生さんの声がきこえる。\n\n「エッチしようよ……」\n「ダメです」\n「浮気エッチしよう? とっても気持ちよくしてあげるから」\n「はうッ」\n\nちょんちょん、と夏生さんが僕の太ももをつつくので、思わず声が出てしまう。\n慌てて隣にいる雫を見ると、すやすや体を丸めて眠っていた。\n\n「彼女さんには内緒で……ね? ほら、見て」\n「ちょっと夏生さん!?」\n\nソファに仰向けになった夏生さんはシャツのボタンをすべてはずしていた。\n白いキャミソールがすべて露わになり、ちょっとだけお腹が見えている。\n\n「浮気……エッチ、しよう?」\n\n甘い声で、夏生さんが誘ってくる。\n脳の奥が痺れ、不安感や罪悪感といった黒々した感情に精神が飲まれる。\n\nいつもしているのは、からりとした楽しいセックスだ。\n夏生さんが誘っているのは、どこまでも堕ちていくような暗いセックスに思えた。"} |
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