| {"novel_id": "n0006lk", "chapter": 3, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0006lk/3/", "title": "(2)", "content": "意識を取り戻したとき、まず感じたのは肌を撫でる冷たい空気だった。\n\n「……っ!」\n\n喉が焼けるように痛む。目蓋が重く、頭の芯が鈍く疼いた。ゆっくりと瞼を開ければ──\n\n豪華すぎる室内が視界に広がった。白大理石の床と壁。高い天井からはクリスタルのシャンデリアが垂れ下がり、柔らかな光を放っている。窓の外には都会の夜景が宝石箱のように煌めき、遠くで観覧車のイルミネーションが回転していた。\n\n私は裸だった。手術台のような冷たい金属製の台座の上で仰向けになっている。四肢は完全に広げられた状態で固定されていた。両手首と両足首に嵌められた黒鉄の枷は私の皮膚に食い込み、動かそうとするたびに鈍い痛みが走る。枷には鎖なども付いていない。力を込めるとわずかに動く。つまり、枷の大きさでは考えられないほどの重さで私の動きを阻害しているのだ。\n\n「……っ」\n\n息を殺し、視線だけを巡らせる。壁際には大きな鏡が設置されていた。鏡面には自分の無防備な姿が映っている。白い肌に点々と浮かぶ痣と裂傷。巫女として鍛えた体躯も今は丸裸で晒されている。\n\n「星凪は……」\n\n頭を回して反対側を見る。そこで私の思考が凍りついた。\n\n「……星凪……?」\n\n妹は天井から吊るされていた。\n\n裸の上半身を縄が幾重にも絡みつき、乳房が強調されるように締め上げられている。下半身は露出したまま。開かれた股からは、秘所に埋め込まれた何かが見えた。黒光りする金属製の器具が子宮口を押し広げ、体内に深々と挿入されている。\n\n「あ……」\n\n唇が震えた。星凪は気を失っているようで、目を閉じて静かに荒い息を吐いている。その首には赤黒く変色した痕が。先刻の男に絞められた際のものだろう。皮膚が裂け、血が固まった様子が見て取れる。\n\n「ようやく目を覚ましたか」\n\n背後から響いた声に心臓が跳ねた。部屋の入口にあの巨漢の男が立っていた。\n\n「ここはどこなの? 星凪をどうするつもり?」\n\n震えそうになる声を押し殺して問いかける。男は冷たい笑みを浮かべた。あの《魔》は私達を「孕み袋」だと呼んだ。巫女の血を穢し、子孫を残すこと自体が目的なのか。それとも単なる嗜虐行為か。いずれにせよ許されることではない。\n\n「お前たち姉妹の力は最高だ。特に月華――お前の浄化の力は俺を高みへ連れて行ってくれそうだ」\n\n男が私の傍に膝をつく。鼻息が頬を撫でる。\n\n「安心しろ。じっくり可愛がってやる」\n\n冷たい手が私の腿を撫でる。抗おうとしても枷は動かない。情けなさが胸を締めつける。\n\n「や……やめ……ろ」\n\n搾り出した声は掠れていた。男は満足げに嗤い、私の首筋に舌を這わせた。生理的な嫌悪感に肌が粟立つ。それでも瞳だけは逸らさず敵を睨みつけ続ける。それが私ができる唯一の抵抗だった。\n\n「可愛いな。反抗的な雌ほど孕ませ甲斐がある」\n\n男の言葉が部屋に響く。\n\n「ふっ……!」\n\n指先が乳首に触れた瞬間、電流のような刺激が走った。男の武骨な指が私の胸を揉みしだく。乳房全体が焼けるような熱を帯びる。\n\n「月華。感じてるのか?」\n「……馬鹿げたことを」\n\n顔を背けるが、息遣いは荒くなっていく。抵抗できない自分の弱さに歯噛みする。しかし男は構わず唇で私の首筋を舐め上げてきた。\n\n「んっ……!」\n\n思わず漏れた声に自分でも驚く。慌てて唇を噛むが効果はない。\n\n「声を出せよ。本当は気持ちいいんだろう?」\n\n嘲笑うような囁き。屈辱に震える私を見て楽しんでいるのだ。男の手が下腹部へと伸びてくる。拒絶の意思とは裏腹に身体が反応してしまう。\n\n(いけない……!)\n\n理性で必死に抑え込もうとするが、すでに蜜口は潤み始めていた。男の指先が割れ目をなぞると、粘着質な音が室内に響いた。\n\n「くっ……ぅ……」\n\n「なかなか頑張るな」\n\n男が立ち上がり、私の足枷に手をかける。鉄輪そのものが歪む音。力任せに左右へ引っ張られ、股関節が軋む。\n\n「い……やっ……!」\n\n私の力ではピクリとも動かなかった枷。それを強引に動かすと強制的にM字開脚の姿勢を取らされる。恥ずかしい部分が丸見えだ。顔が火照る。羞恥心に身悶えても手足はまったく動かない。\n\n「さて……そろそろ楽しませてやるか」\n\n男が右手を掲げる。掌から黒い靄が立ち昇り始めた。靄は蛇のようにうねりながら私の下腹部へと滑り込む。\n\n「な……にを……!?」\n\n異物感に身をよじる。靄は私の肌に浸透し血管を伝って全身へと広がっていく。身体内で何かが炸裂したような感覚が走った。\n\n「あ……!?ああああああああああああああああああああっ!!」\n\n突如として快感の波が押し寄せる。神経が剥き出しになったかのように過敏になった。風が肌を撫でるだけで身体が跳ねる。\n\n「どうだ? 俺の精気を少し分け与えてやったぜ」\n\n男の声が遠くに聞こえる。意識が霞みかけていた。鼓動が早鐘のように鳴り響く。無意識に腰が浮き上がってしまう。\n\n「ゃ……め…ろぉ……」\n\n息も絶え絶えに抗議するが、意味のない嗚咽に変わる。男の手が再び秘部に伸びる。濡れそぼった花弁を押し広げるように指が入ってくる。\n\n「ひぃ……んっ……!」\n\nこれまで感じたことのない強烈な快感。指先ひとつで膣内が収縮する。男はゆっくりと指を抜き差ししながら私の反応を楽しんでいる。\n\n「いい声だ。もっと聞かせろ」\n\n指の動きが激しくなる。膣壁を擦られるたびに火花が散るような錯覚に襲われる。理性が崩れ落ちていく。\n\n「だ……めぇ……だ…めぇぇっ……!」\n\n声にならない叫びが喉から絞り出される。全身が弓なりに反り返る。視界が白く染まり始めた。\n\n「イケ。思いっきり」\n\n男の命令と同時にGスポットを強く圧迫された。\n\n「ああああああああああああああーーーッ!!」\n\n絶叫と共に私は絶頂を迎えた。意識が飛ぶ。膣内が激しく痙攣し大量の愛液が噴き出した。潮が弧を描いて飛沫をあげる。私の意志とは無関係に身体が跳ね続けた。\n\n「はぁ……はぁ……」\n\n放心状態で余韻に浸るしかない。男が満足げに微笑んだ。\n\n「いい顔してるじゃないか。さて本番だ」\n\n冷たい宣告が耳に入る。私は自分の意志で何もできない。ただ道具のように弄ばれるだけだ。\n\n「や……めろ……」\n\nかすれた声が虚しく響く。私の股間に熱い塊が押し当てられた。男の雄々しい肉棒が秘唇に触れている。その存在感だけで子宮が疼いた。\n\n「何を今更。散々濡らしておいて」\n\n嘲笑混じりの言葉が私を苛む。否定したい。だが身体は嘘をつけない。\n\n「くっ……!」\n「いくぞ」\n\n男が腰を沈める。巨大な質量が一気に私を貫いた。灼熱の楔が膣内を押し広げていく。痛みと快感が入り混じり脳を痺れさせる。\n\n「はぁ……はぁ……っ」\n\n男の律動が始まると同時に快感の波が押し寄せる。一度イかされた身体は敏感すぎるほど反応してしまう。\n\n「感じるか? やはり女はこうでなくては」\n「ん……っ!んぁっ……!」\n\n唇を噛んでも喘ぎ声が漏れてしまう。男の動きが速くなるにつれ快楽も増幅されていく。打ち付けられるたびに媚肉が収縮し、男根を締め付ける。私の身体が自分でも制御できないほど貪欲になっていく。\n\n「あっ……ああっ……」\n\n拒絶したい。こんな状況で感じるなんて……ありえない。\n\n「もっと欲しいだろう? 正直になれ」\n\n男の言葉に反発する心。しかし下腹部の奥から湧き上がる熱が私の意志を蕩かしていく。\n\n「ち……違う……これは……あぁんっ!」\n\n言い訳は喘ぎ声に変わる。突かれるたびに理性が薄れていく。\n\n「あぁんっ! んんんっ……!」\n\n遂に私は自ら迎え入れるように腰を突き出してしまった。男の律動に合わせて動く自分の身体。信じたくない現実に涙が溢れる。\n\n「やっと素直になったか」\n\n勝ち誇った男の声。快感に溺れる私。屈辱と背徳感が入り混じり思考が崩壊していく。\n\n「あっ! あっ! あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!ああっ!」\n\nリズムよく打ち付けられる剛直に翻弄される。子宮口がノックされるたびに絶頂寸前まで追い詰められる。理性では拒否しても、本能が求めてしまう。心地よすぎて恐ろしい。ああ、気持ちいい……気持ちいいのだ。身体の快楽が心まで犯してくるこの感覚が堪らなく恐ろしかった。私の身体は本当に堕ちてしまっている。なのに、快楽を求める気持ちと相反して心は激しく泣き叫んでいた。\n\n「いやぁああああ! いやっ!!」\n\n拒絶の言葉とは裏腹に膣壁は男を貪欲に締め付ける。男が眉間に皺を寄せた。限界が近いのだろう。私も二度目の絶頂が間近に迫っているのを感じていた。\n\n「射精すぞ。全部受け止めろ」\n\n男の宣言に恐怖が蘇る。しかし同時に期待が胸を満たした。\n\n「だ……だめ……」\n\n言葉とは裏腹に膣内がキュッと締まる。肉棒の先端が子宮口を押し上げる。\n\n「くっ……!」\n\n熱い奔流が解き放たれた。子宮内に直接注ぎ込まれる感覚。脳髄まで焼き尽くされるような絶頂感。\n\n「あっああああああああっああああああああああああああああああーーーっ!!」\n\n私は声を枯らして啼いた。白濁が溢れ出す結合部から生温かい液体が滴り落ちる。意識が混濁する中で絶頂の余韻に浸り続ける私を、男は見下ろしていた。\n\n「まだ序の口だぜ?」\n\nその言葉通り、次の責めが始まる。休む暇など与えるつもりなどないのだろう。今度は、下腹部を突き出し、胸を逸らされ、腕を下げられる。まるでブリッチをするような姿勢のまま、股を大きく広げられる。恥ずかしい所を、誰にも見せたくないところを、露わにさせられた。\n\n「お前の霊力を完璧に封じてやる」\n\n言葉の意味を理解する前に男の指が私の股間に触れた。過敏になっている陰核が軽く摘まれただけで電流が走る。\n\n「ひっぐ……!?」\n\n抗う間もなくクリトリスが剥き出しにされる。激痛が走るのに奇妙な愉悦も混在する。脳が混乱する。\n\n「霊力の源泉はここにある。女の神秘の核だ」\n\n男の手にはピアスが握られていた。黒く鈍く光るそれを見て背筋が凍る。\n\n「これは俺の呪いをたっぷり込めた特製品だ。俺以外に外せる奴はいない。これを付けられたら最後、お前は二度と巫女としての能力を行使できなくなる」\n\nその言葉が意味するものを理解して愕然とする。それはつまり、私の存在意義の否定。神職者として培ってきた技術も力も、何もかも失われるということだった。血の気が引いていく。心臓が嫌な音を立てて早鐘を打ち始める。\n\n「や……やめ……いやぁっ!!」\n\nしかし抵抗は虚しかった。男が私の足を開き、両腿の根本を押さえつける。逃れようと身を捩っても鉄枷が拘束を強めるだけだ。\n\n「暴れるな。大事なところなんだ。ちゃんとした位置に刺さないと呪いが定着しない」\n\n男の口調は冷酷だった。抵抗すればするほど恥ずかしい格好になるだけだと気づいても止まらない。羞恥と恐怖が入り混じった感情が全身を駆け巡る。\n\n「くっ……くそっ……やめろ……! 私に触るな!」\n\nそれでも男は意に介さず、私の秘裂を覗き込んだ。陰部は完全に露わになっている。そこから流れ落ちる蜜液に目を細めると、指先で割れ目を左右に開いた。\n\n「ひゃっ!?」\n「さあ、その淫乱な陰核に装着してやる。そうすればお前はただの淫売だ。さあ、存分に乱れろ。そして孕んで女になれ」\n\nその声には狂気と悦びが混じっていた。私は震えながら首を横に振った。\n\n「や……やめろ……!」\n\n悲鳴が室内に響く。けれど動けない。逃れられない。男は丁寧にピアスを挟み込んだ。\n\n「いくぞ」\n\n鋭い針が皮膚を貫く。一瞬にして激痛が全身を貫いた。目の前が真っ赤に染まる。\n\n「ギャアアアアッ!」\n\n獣のような絶叫。神経の束を直接引きちぎられるような拷問。なのに奇妙なことに、痛みの波が引いたあとには燃えるような熱さだけが残った。男がピアスを捻れば鋭利な快感が走る。\n\n「ぁ……あああ……!」\n\n震える唇から唾液が零れ落ちる。クリトリスの感覚が研ぎ澄まされていく。\n\n「お前の霊力が逆流するのを感じるか?」\n\n男の問いかけに答えられない。脳内を駆け巡る異常な興奮。自らの霊力が肉体を汚染していく過程すら快感に変換されていく。\n\n「やめ……て…」\n\n懇願の声も無視される。\n\n「これは陰核を常に勃起状態に保つものだ。お前は生涯、勃起したまま生きてもらおう」\n\n激痛と快楽の洪水。私の霊力が肉体を通じて溢れ出す。制御できないエネルギーが体内で渦巻いていた。\n\n「あああ……!」\n\n理性が弾け飛ぶ。制御不能の力が身体を支配していく。私の中に眠っていた本来の力が解放されつつあるのが分かる。肉体は快感を受容し、精神はその奔流に吞み込まれていく。\n\n「良い顔になったな」\n\n男の声が遠くに聞こえる。私の意識は快楽に飲み込まれた。クリトリスへの刺激は無限の快楽を与えてくれる。そのたびに絶頂感が襲い掛かる。涙が溢れ、涎が垂れ落ちる。自分でも制御できない感覚に溺れていく。\n\n「これでお前は終わりだ」\n\n男の言葉に背筋が凍る。終わる? 何が?\n\n「お前の霊力は俺の呪いによって完全に掌握された。今のお前はただの人間。いや、俺の為にだけ存在する肉奴隷だ」\n\nその言葉を聞いて愕然とする。自分が今まで大切にしてきた価値観も尊厳も全て踏みにじられたという事実。心の奥底で何かが砕け散る音がした。\n\n「そ……んな……」\n「堕ちろ。お前も所詮は牝だ」"} |
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