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{"novel_id": "n0006lk", "chapter": 7, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0006lk/7/", "title": "(6)", "content": "夜の闇に包まれた一室。月明かりだけが薄暗い室内を照らしている。\n\n薄暗い空間の中央に二つの影が横たわっている。白濁液にまみれた少女たち―かつては清廉な巫女であった姉妹がそこにいた。\n星凪と月華は並んで四つん這いになっていた。その背後には漆黒の筋肉を纏った男が佇んでいる。だがその姿は以前とは違っていた。肩甲骨の辺りから十数本の触手が蠢きながら伸びている。\n\n「そろそろ種付けの時間だ」\n\n低く響く声に二人の身体が震える。絶望と期待が入り混じった反応だった。\n\n男の背中から伸びた触手が二人に迫る。それらはそれぞれの役割を持っているかのように二人の身体を同時に責め始めた。\n\n星凪の右乳房を触手が覆い、先端の吸盤が乳首に吸い付く。左乳房は別の触手に包まれ揉みしだかれる。同時に三本の触手が秘所を襲った。一本は花弁を開き、一本はクリトリスを刺激し、もう一本は膣内へ滑り込む。内部では細かい棘が性感帯を擽っている。\n\n月華の方も同様だった。双丘は触手の愛撫で紅潮し乳首は痛いほど勃起している。秘唇は粘液まみれとなり二本の触手が交互に出入りしている。さらに第三の触手が肛門を狙いを定めていた。\n\n「いやあっ……! そこは……っ!」\n\n星凪の悲鳴が響く。だが抵抗する素振りはない。すでに二人ともこの快感には慣れ切っていた。むしろもっと強い刺激を求めているかのように身体をくねらせる。\n\n「あんっ……! はぁん……!」\n\n月華の喘ぎ声が上がる。触手に尻を叩かれているにもかかわらず嬉しそうな反応。かつての神聖な巫女像は見る影もない。\n\n「孕ませてやる」\n\n男の宣言が空気を震わせる。その一言だけで二人の胎内が熱く疼き始めた。\n\n「いやぁ……そんな……言わないでぇ……!」\n\n星凪が弱々しく訴えるが身体は正直だった。膣内が痙攣し愛液を噴出させている。月華も同様だった。尻穴を広げる触手に向けて自ら腰を押し付けている。\n\n「ああっ!お、お願いです……早く……くださ……いっ!」\n\n二人の身体は、『魔』に堕ちた事を、示すようにどす黒く染まり、乳首は肥大し陰唇は毒々しい赤色に変色していた。かつて清廉潔白だった巫女達は、今や快楽を求めるだけの雌となっていた。\n\n「あんっ!はぁん!」「だめぇ!イっちゃう!」\n\n嬌声が部屋中に響き渡る。触手は容赦なく二人の肉体を貪り続ける。花芯を執拗に擦られ乳首を吸い上げられ尻穴を抉られる。\n\n「んんっ!んああっ!」\n「いいっ!気持ちいいですっ!」\n\n二人の言葉が被る。プライドも尊厳も剥ぎ取られただの雌。神の声を聞く存在から獣のような喘ぎ声を上げる存在へと転落したのだ。\n\n「ほら、どうされたいんだ?」\n\n男の声が問いかける。二人は恥じらいもなく即答した。\n\n「孕ませて……ください……!」\n「私たちを……孕ませてください……!」\n\n涙ながらの懇願。これほどまでに恥知らずな言葉を口にするなど思いもしなかった。しかし身体は既にその言葉を待っていたかのように子宮を収縮させていた。\n\n「いいだろう。くれてやる」\n\n男は月華を引き寄せると、己の肉棒を彼女の秘所にあてがった。\n\n「ああっ……!ありがとうございます……!」\n\n感謝の言葉を述べながら彼女は自ら腰を沈める。深々と肉棒を飲み込むと背中を反らせ絶頂を迎えた。\n\n「んああぁぁーーーっ!!」\n\n全身を痙攣させながら男にしがみつく。膣内は子種を求めて激しく蠕動していた。背後に控えていた触手たちも月華の乳房や尻穴を犯し始めた。前後左右から同時に襲われる刺激に月華の理性が砕けていく。\n\n「ああっ!すごいっ!全部入ってるぅ!」\n\n狂乱状態で叫び続ける月華。その下腹部は肉棒の形に隆起している。子宮口が亀頭に押し潰され最奥を抉られる感覚に酔いしれていた。\n\n「ああんっ、お姉ちゃんずるい」\n\nそういう星凪には一番大きな触手が狙いを定めている。他の触手よりも遥かに大きく先端から夥しい数の突起物が生えている。まるで男性器を模したかのような形状だった。\n\n「いやっ……そんな大きいの……入らない……!」\n\n恐怖の声をあげる星凪だったが、その声はどこか媚びている。身体は正直に触手を迎え入れる体制をとっていた。四つん這いの姿勢で尻を突き出し、両脚を最大限開いて触手を待っている。\n\n「ああ……来るぅ……!」\n\n巨大な触手が秘所に触れる。ゆっくりと押し広げながら侵入を開始する。狭い膣内を無理矢理押し広げられる感覚。それでも痛みは感じない。代わりに訪れたのは圧倒的な快感だった。\n\n「んああぁぁっ!!お゛っ、お゛ほっ!奥ぅっ!!!」\n\n子宮口まで一気に貫かれる。星凪は獣のような声を上げながら絶頂を迎えた。絶頂の中、子宮に直接触手の先端が押し付けられているのを感じる。まるで子宮を直接愛撫されているような感覚。通常の人間であれば耐えられないはずの刺激にさえ快感を得ている自分がいた。\n\n「はぁぁぁっ!お゛ぅっ!あ゛っ!」\n\n星凪の喘ぎ声は完全に理性を失っていた。子宮口と膣壁を同時に刺激され、意識が何度も飛びそうになる。それでもなお求めてしまう。もっと、もっと深く犯してほしいと願ってしまうのだ。\n\n「ああっ……星凪……すごい……」\n\n妹の乱れた姿を見つめながら月華は羨望の眼差しを向ける。自身も男根に貫かれつつあるにも関わらず妹の姿に興奮しているようだった。\n\n「んああっ!私も……私も欲しいっ!」\n\n月華の要求に応えるように男は腰使いを早めた。パンパンと肉同士がぶつかる音が響く。子宮口が叩かれる度に月華は悲鳴を上げた。\n\n「ああんっ!激しいっ!」\n\n背後から伸ばされた触手が乳首を摘み上げる。尻穴には別の触手が侵入し腸内を蹂躙している。前後左右から責められる感覚に月華の脳はショート寸前だった。\n\n「だめぇ……おかしくなる……」\n\n焦点の合わない目で虚空を見つめながら呟く。そんな彼女に対して更なる刺激が与えられた。男の手が月華の下腹部に伸びる。そして優しく撫で回しながら暗示をかけるように囁いた。\n\n「今からお前の子宮に魔力を注ぐ。先程までの小物ではない。完全なる『魔』を産み出す存在。お前たちはもう人間ではなくなる。俺の孕み袋として永遠に生き続けるのだ」\n\nその言葉に月華の瞳孔が開く。恐怖と悦びが入り混じった表情だった。そして次の瞬間、男の肉棒から大量の魔力が放出された。\n\n「んあああああああああああああぁぁーーーっ!!」\n\n全身を貫くような衝撃。子宮を満たす異様な感覚。同時に男根から精液が放たれる。熱い奔流が子宮を満たしていくのを感じながら月華は絶頂を迎えた。\n\n「ああぁっ!熱いぃ……!入ってくるぅ!」\n\n男の精液と魔力が混ざり合い、体内を侵食していく。子宮が膨れ上がり下腹部に痛みを感じるほどの量だった。しかし彼女は決して嫌がらなかった。むしろ歓喜の声を上げ続けた。\n\n「ありがとう……ございますぅ……!」\n\n涙を流しながら感謝の言葉を述べる。完全に心身ともに屈服した姿だった。一方星凪の方も絶頂の最中だった。膣内に入り込んだ触手が脈動し子宮に直接子種を送り込んでいる。\n\n「んああぁっ!お゛っ、お゛ぅっ!」\n\n獣のような喘ぎ声を上げながら身体を仰け反らせる。子宮内が温かいもので満たされる感覚に酔いしれていた。触手から排出される魔力が全身を蝕んでいくのも構わず快楽に浸る。だが触手は許してくれない。さらに濃厚な液体を注入し続けている。\n\n「孕め……孕め……」\n\n男の念仏のような呟き。それに呼応するように二人の下腹部が脈打ち始める。魔の子種が着床しようとしているのだ。\n\n「イグゥッ!イッグウゥッ!!」\n\n絶頂の咆哮。子宮内に注がれた魔の精液が卵管を通じて卵巣へ到達する。そこにあったわずかな理性すら飲み込まれていった。\n\n「ダメェ……孕んじゃう……」\n\n弱々しい抵抗の言葉。だがそれも本心からではない。身体も心も完全に受け入れ態勢は整っている。卵巣が活性化し排卵の準備を始める。\n\n「ダメェ……でも……あああっ!」\n\n次の瞬間、星凪の身体が大きく跳ねた。排卵した卵子が魔の精子と結合する瞬間。生命誕生の奇跡が邪悪な形で現実となる。\n\n「ああっ!孕む!孕んでるぅ!」\n\n月華も同様だった。二人とも排卵と受精をほぼ同時に体験していた。異形の子種が胎内で育ち始める感覚。不気味なはずなのに安堵感を覚える。\n\nそして身体の変化はすぐ始まった。腹が膨らみ始める。\n\n\nーーー\n\n\n僅か数時間という信じられない速さで二人の腹部は臨月の妊婦のように膨れ上がっていた。通常の人間ならありえない速度の妊娠進行。神聖な巫女の身体が、本来ならば祝福されるべき生命を宿すはずの器が、今や忌まわしい『魔』の温床と化している。\n二人はそれを理解しながらも抗うことすめなかった。抗う力も、意志も、すでに砕かれていた。むしろ膨らむ『魔』が快楽中枢を刺激し、麻薬のように彼女たちを恍惚状態に陥らせていた。\n\n月華の膨らんだ腹が内部から揺れる。まだ孕んで間もないのに腹の中の何かは既に激しく動き回っている。その振動は母体である月華に伝わり、絶え間ない快感となって彼女を襲った。\n\n「あぁん……また……動い……て……!」\n\nうわ言のように喘ぐ月華。彼女の乳房は母乳を滴らせ始めていた。産む準備は整いつつある。しかし、まだその時ではない。\nその隣で、星凪も似たような状況に陥っていた。彼女の腹も同様に膨れ上がり、内側から圧迫されている。触手との交わりによって植え付けられた「魔」の子種が急速に成長していた。\n\n「もう……無理……でも……気持ち……いい……!」\n\n二人とも思考能力は低下しており、単純な欲求しか頭に残っていない。快感と出産への渇望だけが彼女たちを支配している。\n\n「うっ……ぐっ……くるっ……!ああっ!」\n\n月華が歯を食いしばって呻く。経験したことのない陣痛が波のように襲ってくる。それは激痛であるはずなのに、どこか甘美な陶酔を伴っていた。\n\n「んんっ……! ああぁっ……!」\n\n星凪もまた同じ苦悶と喜悦の狭間で揺れ動いていた。彼女達にとって最も汚らわしい恥ずべき行為であったはずの「魔を産み落とす」という行為が、今や肉体を支配する至福となろうとしていた。\n\n「いっ……いやぁ……!」\n\n月華が絞り出すように拒絶の言葉を漏らす。しかしその瞳は潤み頬は紅潮していた。苦痛と快楽の境界が曖昧になっていく。\n\n「出て……来る……っ!」\n\nその瞬間だった。胎内で何かが蠢き始めた感覚。まるで生き物のように出口を目指して這い出してくる。それは自然分娩ではない。強制的な排出。彼女たちの意思とは無関係に出産が始まっていた。\n\n「ああぁぁっ! いやぁぁっ!」\n\n絶叫と共に秘裂が押し広げられる。膣道を強引に進む感触。排泄に似た感覚だがそれ以上の異物感と快感が同時に襲ってくる。\n\n「ああっ助けて……!」\n「もう……許して……!」\n\n涙ながらの哀願も虚空に消える。むしろその声すら快感を増幅させる要因となっているようだった。肉襞が異物を締め付けながらもそれを歓迎するかのように収縮する。\n\n「うぅっ……んんっ……!」\n\n先に限界が訪れたのは星凪だった。強烈な押し出される感覚と共に『それ』が顔を出した。黒く光沢のある楕円形の物体。生物というよりは宝石のような艶めきを持つ『珠』だった。\n\n「ひっ……!」\n\n異様な出産物に背筋が凍る。だが同時に強烈な快感が押し寄せた。膣壁を擦りながら珠が外へと押し出されていく。\n\n「ああんっ! んんっ!」\n\n息も絶え絶えになりながら最後の一押し。「ぷしゃあっ」という湿った音と共に黒い珠が完全に排出された。同時に噴水のように潮が吹き出す。\n\n「ああああああっ!」\n\n絶頂にも似た産みの快感。全身が痙攣し思考が停止する。床に転がった黒い珠は脈打つように明滅していた。生命の胎動。『魔』の誕生の兆候だった。\n\n「わ、私も……私…っ!」\n\n隣で月華が悲鳴を上げる。彼女の方も臨界点に達していた。秘唇がぱっくりと開き黒い影が姿を見せる。\n\n「いやぁぁっ! きちゃう……! だめぇえ!!きちゃうぅっ!」\n\n抵抗の言葉とは裏腹に腰が浮き上がる。彼女もまた出産という名の強制的な快楽に翻弄されていた。肉筒を拡張されながら珠がゆっくりと通過していく。\n\n「あぁんっ! んんっ! もう……ダメぇ……!だめぇええええええええええええええ!!!」\n\n最後の瞬間、月華の身体が弓なりに反る。二人目分の黒い珠が床に転がり落ちた。同時に彼女も大量の潮を噴出し絶頂を迎えていた。\n\n「気持ちよかったか?また孕ませてやるからな」\n\n男の言葉が闇に響く。\n\n二人は荒い息をつきながら床に伏していた。眼前には黒い珠が二つ。脈動を続けながら徐々に形を変え始めている。表面から小さな触手が生えやがてそれらは結合し始める。二つの珠が融合して新たな形態へと変貌していく。\n\n「これが……私たちの……」\n\n星凪が震える声で呟く。もはや疑いようもなかった。彼女たちは確かに『魔』を産み落としたのだ。巫女としての使命ではなくただの孕み袋として。\n\n「あなた……たち……」\n\n月華の目に涙が浮かぶ。彼女たちが守るべき神聖なものではなくただの邪悪な存在を生み出してしまったという事実。それを理解した瞬間、全身が震え上がった。\n\n「あぁ……」\n\n絶望が津波のように押し寄せる。だが同時に奇妙な満足感もあった。あの快感。命を排出する時の魂を揺さぶる感覚。忘れられそうになかった。\n\n「もう……戻れない」\n\n星凪が諦めたように呟く。その表情には既に諦観が浮かんでいた。二人は巫女としての人生を終えただの孕み袋としての運命を受け入れ始めていた。\n\n「そう……なのね」\n\n月華も静かに頷く。絶望の中で二人の目に微かな光が灯っていた。それは希望ではなくただの生存本能の光。新たな役割を与えられた者の目だった。\n\n星凪も微笑み返す。二人の視線が交わる。そこにはもはや巫女としての誇りも矜持もなかった。ただ快楽と生産の悦びに染まった雌の顔があった。\n\n闇の中で黒い珠が完全に形を変えた。新しい『魔』が誕生した瞬間だった。それを祝福するかのように二人の膣口から透明な液体が流れ出る。次の受精を期待するような愛液の滴りだった。\n\n「もっと……ください」\n\n星凪が甘えた声で囁く。\n\n「たくさん……孕ませてください」\n\n月華が続いて懇願する。\n\n二人は淫乱な雌奴隷のように、男に擦り寄り始める。それが自分たちの使命であるかのように。\n\nこうして巫女だった二人は今度こそ完全に堕ちた。神聖な守護者から魔の生殖道具へと。その姿は醜くも妖艶だった。もはや救いの手は届かない。彼女たちの運命は既に決められていた。これからも何度でも『魔』を孕み産み落とす宿命を。快楽という鎖で繋がれた永久の輪廻の中で。\n\n\nーーー\n\n\n帝都某所。普段は静謐を保つ古刹の一角にある会議室は、重苦しい沈黙に包まれていた。集まったのは退魔師連盟の中でも特に地位のある古老たちと、選抜された数名の熟練退魔師。全員が緊急招集という異例の事態に顔を引き締めている。\n\n「八咫家より報せが入った」\n\n議長の席につく初老の男――連盟顧問である久我山が低い声で切り出した。その声には深い疲労と焦燥が滲んでいる。\n\n「星凪と月華の二名が失踪。行方は未だ不明。これは単なる行方知れずではない。八咫家の周辺にて確認された痕跡から推測するに……」\n\n久我山は一度言葉を区切り、周囲を見回した。\n\n「間違いなく『厄災級の魔』の仕業であろう」\n\nその一言で室内に緊張が走る。「厄災級」――百年に一度現れる規格外の怪物。その脅威を知らない者はこの場にいない。\n\n「では……!」\n\n前列に座る若い退魔師が勢いよく立ち上がった。名は不知火。かつて星凪と共に戦ったこともある若手の有望株である。\n\n「直ちに討伐隊を編成すべきです!まだ攫われてから時間が経っていません。今なら救出も可能なはず……!」\n「鎮まれ」\n\n久我山の声は平静そのものだったが、その眼光は不知火を射竦める。\n\n「……お前は何もわかっておらぬ」\n「しかし……!」\n\nなおも食い下がろうとする不知火を制し、久我山は深い溜息をついた。\n\n「かつて100年前、同じ『厄災級』が出現した折……」\n\n議場の空気が凍りつく。優秀な退魔師が九名犠牲になり、『魔』は多数の眷属を産み出した大惨事。当時を知る者たちはもうここにはいない。しかし直に対峙した先代からの言葉を直接聞いたものほどその恐怖は鮮明に刻み込まれている。\n\n「……当時の退魔師は今より遥かに質が高かった。だがそれでも敵わなかったのだ。今の我らが挑むのは自殺行為に等しい」\n\n久我山の言葉に議場がざわめく。皆が心の底では理解していた。昨今の退魔師たちは力を弱め続けており、過去の英雄たちの足元にも及ばないことを。\n\n久我山の言葉は冷徹だった。\n\n「星凪と月華のような才は稀有で貴重だった。そして彼女らでさえ捕らえられた……我々に勝機があると思うか?」\n\n若い不知火は口ごもり、やがて力なく椅子に腰を下ろした。室内に重たい沈黙が戻る。\n\n「……つまり」\n\n不知火が震える声で問う。\n\n「……見捨てるのですか」\n「違う」\n\n久我山はゆっくりと首を振った。\n\n「見捨てるのではない。むしろ彼女たちが『魔』の興味を引き付けてくれることを祈るのだ」\n「……!」\n\n不知火は言葉を失った。巫女である彼女たちが『魔』の繁殖の道具として使われることを良しとするのか。それは見捨てるのと同じことという言葉が喉元まで出かかる。しかし、彼女たちが勝てなかった『魔』に自分が何ができるというのか。\n\n「……あれは生物ではない。欲望そのものだ」\n\n久我山は独り言のように呟いた。\n\n「我々人間が抱えきれなくなった負の感情……それらが凝縮されて具現化したものだ。だからこそ満たされることはない。一つを喰らえば次を求め……」\n\n誰もが想像できた。星凪と月華の二人ではきっと満足しないだろう。『魔』は飢え続け、より多くの獲物を求めるに違いない。\n\n「かつては九人を喰らい、数百の眷属を産み出した」\n\n久我山の声には諦念が滲む。\n\n「……せめて」\n\n誰かが呟いた。それは祈りに近い小さな声だった。\n\n「……二人で済めばいいが……」\n\nしかしその声は虚しく宙に溶けた。誰もが無理だとわかっていた。あの怪物は必ず多くの『魔』を産み出すだろう。\n\n出席者たちの顔に深い無力感と絶望が広がる。彼らは理解していた。これが現実なのだ。たとえ星凪と月華がすでに『魔』の苗床となっていても、助けに行く術はない。むしろ『魔』を刺激すれば更なる犠牲を生むだけだ。\n\n「そして……もしも彼女たちが無事に戻ったとしても」\n\n久我山は窓の外を見やりながら呟いた。\n\n「きっと以前の彼女たちではなくなっているだろう……『魔』の一部として生まれ変わった存在として」\n\nその言葉に誰もが凍りついた。想像するだけで恐ろしい未来。しかし全員がそれを否定できなかった。\n\n「だからこそ……待つしかない。再び眠りについてくれるその時を」\n\n会議はその後、最低限の捜索隊派遣という実効性のない結論をもって閉幕した。残された退魔師たちは虚無感と後悔に包まれる。\n\n囚われた二人の巫女――その運命は既に決まっている。彼女たちは最早『魔』の苗床としてその生涯を終えるほかにないのだから。本当に恐ろしいのは今宵ではなく未来なのだと。そして『魔』が再び地上に満ち溢れるとき、彼らの眼前には変わり果てた星凪と月華の姿があるかもしれないということを……。\n\n【to be continued】", "afterword": "ちょっとホラー風にしようと思い、普段使ってる♡喘ぎは使わずに書いてみました。\n【to be continued】としましたが、今のところ予定はありません。なにか思いついたら書きたいと思います。\n\n一般作の方で新作アップしてます。こんな凌辱系アダルト小説を書いてるとは思えないほどハートフルな小説になっております。一度ご覧いただければ幸いです。\n\n【一般】下町の魔法屋『霧の魔女堂』\nhttps://ncode.syosetu.com/n6499lj/\n\n面白いと思っていただいた方はぜひブックマーク、高評価、いいね、感想などお願いします。\n感想ありがとうございます。励みになります。\n誤字報告ありがとうございます。助かっております。\n\n別作品も投稿しております。\n\n【18禁】女神たちの挽歌(全13話完結済み)\nhttps://novel18.syosetu.com/n4822lg/\n\n【18禁】媚薬製造工場殲滅計画~快楽に堕ちていく捜査官たち~ (全16話完結済み)\nhttps://novel18.syosetu.com/n1817kh/\n\n【18禁】美少女フィギュアを魔改造したら肉人形ができました (全4話完結済み)\nhttps://novel18.syosetu.com/n4609kd/\n\n【18禁】希望ヶ丘亀頭玄武学園の闇(全14話完結済み)\nhttps://novel18.syosetu.com/n0560kc/\n\n【18禁】敗北退魔師の密事\nhttps://novel18.syosetu.com/n5564iq/\n\n【18禁】魔王と48人の勇者\nhttps://novel18.syosetu.com/n8378jp/\n\n【一般】フェアリールーレット\nhttps://ncode.syosetu.com/n6529jl/"}

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