Krixter/Repo / n0006mm /10.json
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{"novel_id": "n0006mm", "chapter": 10, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0006mm/10/", "title": "第二話(1)", "content": "そして翌日の午前中、僕は佐伯さんと共に春香ちゃんたちが暮らす一軒家へと再びやってきた。\nもう佐伯さんが担当すべき手続きはほとんど終わってるはずなんだけど「風間さんが引っ越してご家族皆様が集まるのを見ないとすっきりしませんから」と言って、また車まで出してくれた。本当に律儀な人だ。\n\n初めて玄関のドアを開けた日に比べれば、いくぶん緊張は和らいだとは言え、それでもやっぱり緊張はする。\n「こんにちは…いや、ただいま…なのかな?」\n前回は妹たちと初対面という緊張だったなら、今日はこれからこの家の一員になるという緊張だ。\n\n「はい、お帰りなさい。お兄ちゃん」\n「ゆー兄、いらっしゃい!」\n「ゆーちゃん!」\n三人が勢揃いで出迎えてくれる。夏帆ちゃんと秋花ちゃんは僕の周りをぴょんぴょん跳ね回りながら歓迎してくれる。\n\n「おいおい、危ないよ……ほら、荷物持ってるからね」\n\nそう言って二人を落ち着かせつつも、一歩引いて微笑んでいる春香ちゃんの方を見る。\n「荷物は部屋に置いちゃっていいかな?」\n「うん。午前中にきた荷物もお部屋の中にいれてもらっておいたから…ずいぶん少なかったね?」\n「まぁ、家電も家具もほとんどここにあるからね。いろいろ断捨離してたらずいぶん身軽になったよ」\nそんなある意味事務的なやりとりをしながらも、春香ちゃんの綺麗な瞳に吸い込まれる。\n…そして、昨日の夜のことを思い出して、体が熱くなる。\n今だにこの家で自分がうまくやっていけるかはわからない。\n3人の妹といきなり共同生活だなんて、たとえ僕がロリコンじゃなくたって難しいだろう。\nそれでも、僕は今日からこの子たちの家族になるんだ。\n\n玄関先で荷物をいったん降ろす。\nそして、可愛い妹たちに向かって手を広げる。\n\n「ただいま。今日からよろしくね?」\nその手に一番に飛び込んできたのは春香ちゃんだった。\n「おかえり、お兄ちゃん!」\n僕の首に春香ちゃんの腕が巻き付き、胸の弾力が僕に押し付けられる。\nその健康的な身体をぎゅっと抱きしめると、彼女の体温を感じた。\n\n「あー、はる姉ずるい!私も!」\n\n夏帆ちゃんもぴったり抱きついてくる。春香ちゃんに比べると肉付きの薄い、少女らしいスレンダーな感触だ。\n\n「…いいなぁ」\n「秋花ちゃんも、おいで?」\n\n秋花ちゃんがとてとてと走ってきて僕に抱きつく。幼女らしいぷにっとしたさわり心地と甘い体臭…幼稚園児と小学生と中学生でいろいろ違うもんだな…って、俺は何を考えてるんだ。家族なんだ、家族。\n春香ちゃんはいろいろ例外として、他の二人に邪な気持ちを持つのは兄として失格だ。\n\n「ちょうどいいですね!記念写真撮っちゃいましょう!」\n\nその様子を見ていた佐伯さんがスマホを構える。\nよく見ると、うっすら涙を浮かべている…いい人だなぁ。\n\n「はい、チーズ!」\n\n僕たち四人はピースサインをして、一枚の写真に収まった。\n\n春香ちゃんだけ妙に密着して、僕の肩に頭を乗せている……それに気づいた夏帆ちゃんが僕の背中に回って抱きついて、秋花ちゃんは正面から僕の服に顔を埋めている。\n\n佐伯さんの目から見たらどういう構図に見えるのか気になるところだ。\n\n「感動的な光景を見せていただきました…私はここで失礼しますね。またなにかありましたら、いつでもご相談くださいね」\n\n佐伯さんにはもうお世話になりっぱなしだった。本当に感謝してもしきれない。\n\n「ありがとうございます!」\n\n僕たち家族四人は涙もろい敏腕弁護士様に向かって深々と頭を下げた。"}

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