| {"novel_id": "n0006mm", "chapter": 35, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0006mm/35/", "title": "第七話(1)", "content": "昨日の肉体労働の疲れてぐっすり寝たからか、目覚めはすこぶる快調だった。\nいや、あちこちに筋肉痛があって自分の身体のなまりっぷりは感じている。\nこれからは毎日少しずつ運動はしたほうがよさそうだ。\n\n階下に行くと、リビングで夏帆ちゃんと春香ちゃんが朝食の支度をしている。\n\n「おはよう…秋花ちゃんはまだかな?」\n「そうね…あの子、一番朝が強いんだけど…」\n「じゃあ、ちょっと見てくるよ」\n\n再び二階に戻って秋花ちゃんの部屋のドアをあける。\nそこではまだ秋花ちゃんがブランケットにくるまっていた。\n\n「秋花ちゃーん?朝だよ、おはよう」\n「ううぅ……」\n\n秋花ちゃんが唸る。\n普通に起こしても起きないなんて、こんなことは今までなかったはずだ。\n\n「秋花ちゃん、どうしたの?体調でも悪いの?」\n\n僕が近づくと秋花ちゃんが僕を見た。目がすこし虚ろだ。\n\n「あたまいたい……」\n「わかった、ちょっと待ってて」\n\nすぐに階下の救急箱から体温計を持ってくる。\n\n「熱を測るから…ちょっと、ごめんね?」\n\nすこし汗ばんだ腋に体温計を入れて、秋花ちゃんのブランケットを掛けなおして待つ。\n体温計のアラームが鳴って取り出すと、そこには『38.1℃』と表示されていた\n\n「んー、完全に熱だね」\n「あたまいたいよぉ……」\n「大丈夫、大丈夫だから」\n\n苦しいのか、ぐずりだす秋花ちゃんを抱きしめる。小さい体が熱に浮かされて震えていた。\nブランケットごと秋花ちゃんを抱き上げてリビングに駆けおりる。\n\n「秋花ちゃん…熱があるんだけどどうしよう」\n\n春香ちゃんと夏帆ちゃんが顔を見合わせる。\n\n「大丈夫よ、お兄ちゃん…秋花はたまにこうやって熱がどーんと出るときがあるの」\n「多分風邪だから、そんなに慌てなくても大丈夫だよ」\n\nさすがに長年暮らしている姉たちは落ち着いたものだ…というか、僕はそんなに慌てていたのだろうか。\n\n「熱と頭痛とだるさ……それ以外なにかおかしな症状ある?」\n「えぇっと、特にないんじゃないかな?汗はかいているけど」\n\n春香ちゃんと夏帆ちゃんの顔が緩む。\n\n「一応、病院には連れて行ったほうがいいかも…お兄ちゃん、お願いできるかな?」\n「もちろん。いきつけの病院聞いてもいい?」\n\n病院の住所を聞いてスマホで確認する。車ならすぐ行ける場所だ。\n\n「やっぱり、こういう時ゆー兄がいると頼りになるね」\n「私たちだと最悪タクシー呼ばないと病院にいけないし」\n「そんな…僕は慌てるだけだったしね。二人こそ頼りになるよ…」\n\nこういう時こそお互い頼るのが家族なんだろうなぁ。\n\n「それで秋花ちゃん、歩ける?無理そうだったら僕が背負うから」\n\n秋花ちゃんの目が僕を見る。\n\n「ゆーちゃん、だっこ……」\n\n弱々しく抱っこをせがむ秋花ちゃんを抱きあげる。\n小学校入学前の幼児とは言え、力が抜けている体は重心が定まらないのか重く感じる。\n\n「お兄ちゃん、秋花をよろしくね?」\n「うん、二人は安心して学校にいっておいで」\n\n二人を玄関で見送ってから、僕も秋花ちゃんを車に乗せる。\n\n幸い、病院の待合室には他の患者はまばらで、すぐに診察してもらえた。\n診察の結果、秋花ちゃんは昨日のプールの後の水遊びで風邪をひいたのだろう、というありがちな結論だ。\n医者は慣れた様子で秋花ちゃんを診察し、処方箋を書いてくれた。\n\n「水分と食事をちゃんととって安静にしてればすぐに治るよ、よかったね」\n\nと言う医者に「はぁい」と秋花ちゃんはまだ力なく答える。\n\n僕は医者に礼を言って、会計を済ませてからドラッグストアに立ち寄る。\n処方箋を提出し、その待ち時間に看病に必要そうなものを買い込む。\n車の中に残した秋花ちゃんのことを考えると落ち着かないし、買い物もやたら大量になってしまった。\n我ながら頼りにならない兄だ。\n\n家につくと、すぐに秋花ちゃんを抱っこして僕の部屋に運んだ。\nここなら、秋花ちゃんを見守りながら作業もできる。\n\n「秋花ちゃん、お水飲める?」\n「うん…」\n\n買い込んできた食べ物や飲み物の中からスポーツドリンクを選ぶ。\n背中を起こして秋花ちゃんの身体を支えてあげながら、ペットボトルを口につけてあげると、こくこくと喉を鳴らして飲んでいく。\n\nなんか、赤ちゃんがミルクを飲んでるみたいだな…いや、数年前まではミルクを飲んでた年齢だもんなぁ。\n風邪で弱々しい秋花ちゃんはいつもよりさらに幼さを感じてしまう。\nカロリー補給としてプリンを食べさせてお薬も飲ませる。\n\n「それにしても、汗、すごいね…ちょっと着替えようか?」\n「うん、べとべとする…おきがえさせて」\n\n秋花ちゃんの汗はパジャマの触感がしっとりとするほどだ。\n…そして、その汗の匂いがさっきから僕の嗅覚を刺激してしまっている。\nむわっとした幼児の体臭。これがいい、と感じてしまうあたりがやっぱりロリコンなんだろう。\nその汗と匂いが秋花ちゃんの体から発せられていると思うと、どうしても意識してしまう。\n\n「じゃあ、上、脱ごうね?」\n「うん……」\n\n秋花ちゃんのパジャマを脱がせて、まずは体をタオルでぬぐっていく。\n\n「ゆーちゃん、きもちいぃ……」\n「そうだね」\n\n風邪で体温があがっている分、秋花ちゃんの肌が熱く感じる。\nふと、タオルを持った手が止まる。\n\n「どうしたの、ゆーちゃん?」\n「いや、なんでもないよ」\n\n幼い、本当に幼い秋花ちゃんの膨らむ予兆すらない胸。\n淡いピンク色の小さな突起にどうしても目が吸い寄せられてしまう。\n…幼い妹の看病中に考えることじゃない。\n実際にその胸は、息苦しさを示すように大きく上下している。\n\nそうはわかっていても、パジャマのズボンに手をかける瞬間に緊張してしまう。\nそんな僕の緊張を知らずに、秋花ちゃんはすっと腰を浮かせて僕が脱がせやすいようにしてくれる。\n…僕への信頼がそうさせているんだろう。それを裏切るわけにはいかない。\nでも、しっとりと汗で湿ったパンツ姿の秋花ちゃんの姿は僕の劣情を煽ってしまう。\n\n「ゆーちゃん、さむいよ…」\n「ごめんごめん、汗を拭いて着替えようね」\n\nお腹や足もタオルで拭いてあげてから新しいパジャマに着替えさせる。\n危ないところだった…自分の理性の限界量をちゃんと把握しないとな。\n反省する。\n\n秋花ちゃんを寝かしつけて、布団をかけてあげる。\n\n「ゆーちゃん、ありがとぅ……」\n「いいよ、お礼なんて」\n\n秋花ちゃんが眠そうな顔で僕に笑いかける。\n\n「あき、ねむいから……おやすみなさい」\n「うん、おやすみ」\n\n秋花ちゃんの頭を撫でてあげると、安心したように目を閉じた。\nしばらくすると、小さな寝息が聞こえてくる。\n\n「さてと……」\n\n秋花ちゃんの寝息をBGMにパソコンに向かう。\nいくつか来ている転職オファーの中から気になるものに返信してみる。\n今のところ反応は悪くない。\n\n「まぁ、すぐに決まるわけじゃないし、しばらくはのんびりいこう」", "afterword": "今回と次回はちょっとだけ秋花メインです。\n園児にどこまで需要があるのか…?それは正直わかりませんが、作者が書きたいから書いてます。"} |
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