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{"novel_id": "n0007ga", "chapter": 2, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ga/2/", "title": "一年生学級委員長 牧野 エミ", "content": "校長室に可愛らしい女生徒の声が響く。\n\n「いい加減こんなことはやめるべきです!\n間違っています、校長先生!」\n\n一年生で入学したばかりの牧野エミは、真面目が服を着て歩いているような性格だった。\n北にいじめられている生徒がいれば行ってかばってやり、南に独りぼっちの生徒がいれば行って一緒に弁当を食べてやり、西に不良がいれば行って「将来後悔することになるからやめろ」と言い、東に登校拒否の生徒がいれば行って登校するよう説得する、そんな正義感の塊だった。\n\nそんな彼女が体罰など認めるはずなかった。\n校長室まで来て校長に直談判しにきたのである。\n\n「体罰をやめろ、と。\n校長である私に、そう言うのだね」\n\nふかふかの高級椅子にふんぞりかえった校長が返事を返す。\n\n「そのとおりです。\n体罰など時代遅れです。\n人を肉体的精神的に傷つけるだけのそんなものに、効果はありません」\n\n校長机に両手をおいて身を乗り出した一年生学級委員長の牧野エミは、校長を睨み付ける。\nおさげの三つ編みが揺れた。\n\n牧野エミは校則を隅々まで厳守していた。\nおでこを地味な髪留めで丸出しにしていて眉の処理はされず、化粧っ気もない。\nスカート丈は膝下10センチだ。\nそんな牧野エミでも体罰だけは容認できなかった。\n\n「ふむ、そうか。\n私だってもちろん、やりたくてやっているわけではない。\nしかし人間は、痛みや羞恥を与えなくては学ばないのだ。\n・・・よし、それならば君が身を以て証明したまえ」\n\n「・・・どういうことですか」\n\n「君が体罰を受け、それに意味がないことを私に知らしめてくれ」\n\n牧野エミの頬がさっと羞恥の色に染まる。\nしかしそれでも気丈に言い放った。\n腰に手をあて、ビシッと人差し指を校長にむけ、悪を断罪するように。\n\n「いいでしょう!\n私の肉体にどんな刺激を与えようと、それが無意味であると証明してみせます!\nそのかわり耐えきったらこの学校における体罰を全面的に禁止させていただきます!」\n\n牧野エミの顔には勝気な笑みが浮かんでいた。"}

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