Krixter/Repo / n0007ht /120.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 120, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/120/", "title": "明日", "content": " まもなく、去りゆく中にも、わずかに彼方で尾を引いていたイケメンの気配が、サバンナから完全に消失した。先ほどから両手を腰にやったまま、一切姿勢を崩さなかったラリーヤも、突然の逃亡劇から心身を切り替えようとしているのか、敷き布の上に置いたままだった食べかけの果物と手持ち刃を拾うと、アスリたちの方へと振り返って、手にした果物に刃を突き立てた。\n\n「何なん!アイツ!自分だけ気持ちよくなったら、さっさと帰って!マジむかつくわ!」\n\n アスリたちのいるところまで、はっきりと届くほどに大きく声を荒げたラリーヤは、吐いた言葉ほどのいら立ちとは裏腹に、疲労とも徒労ともつかない表情を浮かべている。ここまでするために整えた諸々の準備が、中途半端にしか活きず、ラリーヤは大層無念なのだろう。\n しかし、そのままアスリたちの方へと近づいてくる女体は、やりきれない思いをまとっていてもなお、性の塊だ。少し押せば乳でもあふれそうなほどに張った豊かな2つの乳房に載る、色素の薄い大きな乳輪と、腰飾りが引き立てる腹回り、何もかもが大人でありながら、唯一女児のままである中央の1本の線は、アスリにとって夜明けの日差しのようにまぶしい。この何もはみ出ていない縦筋は、イケメンの黒々とした太い1本の先から根本までを、確かに全て、受け止めていた。傍から見て、ラリーヤが不完全燃焼であることは明らかではあるが、アスリとしても水場での一連の出来事を、ほとんど消化しきれていないし、自分でわかるほどに頭がおかしくなっている。\n\n「……いいよー?みんな、もう出てきて。」\n\n 狂ったアスリは、ラリーヤにかけるべき言葉が見当たらない。それは当然、不憫なラリーヤへの同情によるのではなく、頭の中で言葉を紡ぎだすところまでもが、性と本能で埋まってしまっているからに他ならない。今のアスリは、言葉も喋れない動物だ。また、それはアスリだけでなく、アスリの両脇の2人も声を出さずに動かないのだから、ティサもユニスも動物になってしまっているのだろう。\n 一方、滅入った顔をしていたラリーヤは、呼びかけにもピクリとも動かない3人組を目にして、気を紛らわせるための、良い代替手段を見つけてしまったようである。途端に、ラリーヤは口角をまた悪く持ち上げると、先ほどイケメンに口移しをする前のように、手中の果物を一口分切り出して、刃に突き刺した一口分を、自らの目の前に掲げていった。そして、ラリーヤは顎を軽く突き出し、舌を伸ばしてから、果物をぺろりと口に含んで、強烈な笑顔を炸裂させたのであった。\n ただ果物を噛んでいるだけであるというのに、後光が差しているかとアスリが感じるほどに、ラリーヤはいらやしい。また、それを飲み込む姿もいやらしい。\n\n「どしたん?みんな、興奮しちゃった?」\n\n 這いつくばったままの3人が潜む木陰まで進んできた全裸のラリーヤが、答えのわかりきった問いを3人に向けて投げる。地面にうつ伏せのアスリが、2歩ほど先にいるラリーヤを下から見上げても、例の線からはみ出ているものは何もなく、美しい。\n もう一口分、ラリーヤが果物を切り出した。続いて、刃に刺した一口分を、ラリーヤは自らの喉元に当ててから、下に向けて流していった。\n はちきれそうな乳房と乳房の間を抜けて、かわいらしいへその上も腰飾りの革ひもの上も通り、美しい線の割れ目まで、一口分が運ばれていく。女児の隙間まで通過した果物に乗って、ラリーヤも足を閉じたまま、アスリたちの前にしゃがんで、両膝を地面につけた。一口分は、アスリから見て左から、ティサの前を通り、アスリの前を通り、ユニスの前で止まった。\n\n「はい、あーん?」\n\n 動けなかったティサも、アスリも、首だけは動くようになった。注目が、ユニスに集まる。滝のすぐ横で水しぶきを浴び続けた後のように、顔中に玉のような汗を浮かべているユニスは、目尻が割けてしまいそうなほどに大きく目を開けているのに対して、果物を送られた側の口は半開きで、唇はわずかに震えている。\n\n 食べた。ラリーヤの胸も性器も撫でた果物が、ユニスの口内に入った。真面目な表情だ。硬い肉でも嚙むかのように、ユニスは必死にたった一口の果物を噛んでいる。\n 餌付けに成功したラリーヤは、盛り上がる中でイケメンに去られたことなど、もうどうでもよくなったのか、随分と満足そうだ。しかし、この姿勢だとアスリから線は見えないだけで、ラリーヤは素っ裸だ。\n\n「おいち?おいちーねー?ふふふ、もぐもぐ。」\n\n 赤子と触れ合うように楽し気なラリーヤが、次の一口分を切り出して、手持ち刃に刺した。3回目はどこにも這わせずに、顔の横まで持って行って、満面の笑みとともにフラッシュさせた。お昼に洞窟から出た直後のように、アスリの目の前は真っ白になりそうだ。今度はユニスの前から、アスリの前を通り、ティサの前に果物が運ばれる。\n\n「はい、ティサもあーん?」\n\n ユニスが食べた時と同じく、一口分が着いた先に注目が集まる。だが、こっそり酒でも飲んできたかのように、真っ赤な頬に汗を浮かべるティサは、ギリギリ理性を守り抜いたようである。獣やら赤子やらに近づいていた3人の中で、ティサは最初に言葉を取り戻した。\n\n「……ねぇ、ラリーヤ。それってさ。」\n「どしたん?あ、ユニスのみたいに、お胸とおまんこ、スッてした方が良い?」\n「バカ!!ってか!あ!!!ユニスにそんなん食わせんでよ!」\n\n むくりと起き上がったティサは、背にかかる布を勢いよく後方に向けて剥がすと、目の前のラリーヤのように両膝をつけて、しゃがみこんでいった。昼下がりのサバンナの空気だというのに、アスリの背中に当たるそよ風は、冷たく心地が良い。起き上がったティサの服にも、ところどころに汗が滲み切っている。\n これを機に体を起こし、ティサとラリーヤと同じ姿勢を取ったアスリも、両脇が熱源であった分、ティサ以上にずぶ濡れだ。腰布の中には、もっとひどい感触がある。急に忙しそうになったティサは、1人うつぶせのままのユニスをよそに、ラリーヤに向けて続けていく。\n\n「いや!あとそうじゃなくて、それもだけど、それってか、ラリーヤの手!」\n「ん?私の手?」\n「その果物、さっき拾った時に触った手!その前に、あの人がラリーヤの背中に出しちゃったお乳、触ってたじゃん!」\n\n 突然、ユニスが大切に噛みしめていた果物を、一気に噴き出した。ラリーヤの股間は良くても、イケメンの乳は、ユニスにとって耐え難いようだ。\n 危ないところであった。果物の先がティサでなくアスリであれば、アスリもユニスにならって赤子になり、イケメンを口内に取り込んでいただろう。\n\n「ティサ!早く言ってよ!」\n「自分から食ってんじゃん!バカ!」\n「おいちおいちーだったんに…、じゃアスリ、食べる?」\n「いやいやいや!いらないから!イケメンさんの、くっついてんでしょ?」\n「私さっき、全部ぺろぺろしたよ?」\n「ホント、信じらんない……。」\n\n 両方の手のひらを開いて、パタパタと火照った顔を扇ぐティサの言葉の掛かる先は、イケメンの乳と同化している可能性のある果物を、ラリーヤとユニスが食したことだけではなく、ラリーヤが口でイケメンの槍を磨いたことだろう。ティサにもアスリにも拒絶され、行き場を失ってしまった果物を、ラリーヤは臆することなく自ら口にすると、噛みながらの口元を手で覆いながら、ティサの提起よりも深い位置の根本へと歩んでいった。\n\n「……で、みんなちゃんと見たよね?」\n\n 沈黙が広がった。いやらしい目つきのラリーヤはまた果物を切って、口に運ぶ。目つきもいやらしいが、相変わらず丸出しの乳房も、距離が近づいた分、爆発的にいやらしい。\n\n「何?だんまりしちゃって?すぐ終わっちゃったし、逃げちゃって最悪だったけど。もうアイツとは絶対ヤらん。でも、ちゃんと私のおまんこ、入ってたでしょ?」\n\n そうである。乳が飛び出してしまうまでの短い時間ではあったが、ラリーヤにはイケメンが突き刺さっていた。それはアスリも見たし、ティサもユニスも見ていないと抜かすのであれば、アスリも証人になる用意はある。\n 果物を飲み込んだラリーヤが、手持ち刃の背に人差し指を伸ばして天を指しつつ、白い歯を見せながら、ティサの方に向けて額を傾けた。何かを察したティサも、顔を扇ぐ手の仕草を取りやめる。\n\n「ねぇ?ティサ?入ってるとこ見たら、どうしなきゃなんだっけ?」\n「見たけど……。さっきの、ホントに入ってたんだよね?お尻とかじゃなくて。」\n「信じてくんないなら、ティサ、ユニスのちんちん、お尻に入れなきゃになるけど、大丈夫そ?」\n\n ティサが、両太ももの上に握りこぶしを2つ作った。あわせて下がったティサの視線の先は、乳房よりも腹よりも下の、今は線が隠れている、柔らかそうな無毛のラリーヤの三角地帯である。\n 完璧な論理だ。ラリーヤにここまで見せられたティサは、どうやっても一昨日洞窟の中で取り交わした約束に従うしかない。それにしても、完膚なきまでに敗北して、覚悟を求められているこのティサの姿もまた、アスリにとって趣深い。\n\n 一度、目を閉じたティサが、大きく息を吸って、吐き出した。ゆっくりとまぶたを開いたティサは、ラリーヤの乳輪のあたりと、じっくりと目を合わせる。\n\n「………………明日ね。」\n「んふふ、やっぱりね。そんなこと言うだろうな、って。思った通り。」\n\n 場を設けるということは、先を見越すということに他ならない。たった1日半とは言えど、この場に向けて準備を行ったラリーヤは、イケメンと遊び、デザートを頬張って、ティサの言動まで正確に予測できている。一方、ティサは勝ち目のない戦いに挑戦し、意気地のなさを砕かれた。\n\n とにかく、全てが決まった。明日、ティサとユニスが、1つにつながる。"}

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