Krixter/Repo / n0007ht /125.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 125, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/125/", "title": "髪紐", "content": "「何してんのラリーヤ!!なんで!?!?」\n「いや、なんで聞きたいんは、私。なんでティサ、ちんちんごしごししてんの?これじゃまたユニス、ぴゅっぴゅしちゃうでしょ?」\n「だって……。いいじゃん!そんなん!ぴゅっぴゅさせちゃおうよ。ムカツクし。」\n「あ……、ちょっ!」\n「ヤバい!!!離して離して!!!」\n\n ラリーヤはさすがだ。ユニスの波を正しく検知したラリーヤが、ティサにトーンを変えて強く指示すれば、ティサも焦ったのか、ラリーヤの顔から槍へと注視の先を切り替えたのに合わせて、つまんでいた皮から指を離し、自らの胸の横でその手のひらを大きく開いていった。\n\n かわいそうなユニスが、波と闘う。子どもに戻ったユニスは、びくりびくりと涙をこらえる。まだユニスの奥歯は、嚙み殺されていない。\n この遊びも、なんと素晴らしいのだろう。ユニスに我慢をさせるという行いが、性に関わる1つの要素として、アスリの中に構築されていく。もう、アスリがユニスに試してみたいことは、いくつまで増えたのだろうか。そろそろ初めの方に思い浮かべたものは、ラリーヤによって破壊されてしまった頭脳では、忘れてしまいそうな頃合いだ。次に洞窟に行った時には、あの言葉の壁の隅に、やらねばならないことをアスリは記録しておくべきだ。\n\n ユニスが、深く大きく息を吐きだす。苦悶の表情だ。\n ここでも、ユニスはどうにか耐えきった。辛そうなユニスが、ティサとアスリに押さえられる肩から力を抜いたのをラリーヤは見届けると、全裸でありながらも指導者らしく、右手の人差し指を槍に向けて、主に持ち主でないティサに対して諫めていった。\n\n「あっぶな!明日、ティサなかよしすんだよ?もうユニス、今日は地面の中に赤ちゃん作ろうとしたんだから、こっから出したらダメでしょ?」\n「どゆこと?」\n\n ティサの声が尖る。未だに平静を保っているように見せてはいるが、明らかにティサは、アスリと同じ疼きを抱えているようである。\n\n「あんね、男の子はお乳いっぱい出しちゃうと、しなしなになって、こんな風にカチカチになんなくなっちゃうかもだから。だから、今日はもうおしまいね?」\n\n ほんの一瞬、顔を持ち上げたユニスの目元に切なさが浮かんだのを、アスリは見逃さなかった。我慢遊びは、今後必ず行わなければならない。\n 一方、無情なラリーヤは宣言を変えることもなく、ユニスの槍の真正面で腰を下ろしながら、自分の髪を結び留めていた細い革ひもをほどくと、一度その革ひもに軽く口づけをしていった。続いて、ラリーヤを受けた革ひもは、高く空を目指して揺れるユニスの槍の付け根へと、丁寧にかけられていく。\n\n「はっ……?」\n「はい、これ、おしまいの印。」\n\n 厳しいようで楽しそうなラリーヤは、ユニスの声による弱い制止を振り切って、袋の後ろ側まで革ひもを通し、槍と袋の根本の位置をきつめに一周させると、今にも乳の飛び出しかねない槍そのものには触れないようにしながら、薄い毛の真上で結び目を作った。頭の後ろで長い髪を束ねているユニスは、前方も束ねられてしまった。\n\n「ユニス、明日これほどくまで、ぴゅっぴゅ禁止ね?ちんちんカチカチだけど、今日はもう、1人でもぴゅっぴゅしちゃダメだよ?」\n\n 難しい顔でありながら、どこか悲しげなユニスは、うんともすんとも喋らない。しかし今や、ユニスも長い髪に使うものが、通常は結びつくことのない、ユニスの性器の付け根を結び留めている。いやらしい。\n\n「なんか、やらしい。」\n\n 思わず心中を口にしてしまったアスリは、とっさに空いている片手で口元を押さえた。正直なアスリにも、ラリーヤの怪しい視線が送り込まれる。\n\n「んふふ、やらしいね。でも、アスリもティサも、ユニスとおんなじで、今日はくちゅくちゅしちゃダメだよ?」\n「ウソ?」\n\n また、アスリが本音を漏らしてしまった。わずかに意地悪なラリーヤの目元に、アスリの背筋を震わせるような、一段と深い情感が込められていく。\n\n「なに?アスリ、くちゅくちゅしたかったん?」\n「違っ!!」\n「そんなん、私もさっき中途半端で我慢してんだし、ユニスも我慢すんだから、ダメに決まってんじゃん?」\n「私はやんないし!!」\n「でも、この前ユニスが見たって。」\n「うっさい!!」\n「そうだよ!もうアスリだって恥ずかしくて嫌だったんだから、ラリーヤやめてよ!」\n「ティサも、ユニスと見せっこしたいもんねー?」\n「バカ!!私、こんなおちんちんじゃないんだから!」\n\n 汗をかきながら、ティサが意味不明の防衛線を張った時であった。髪紐で縛られた1点を見つめながら、明日まで長い我慢を強いられるユニスが、ふいに頭を持ち上げて、どこか奥の方へと目をやった。不自然な目の動きには、ティサもラリーヤも、アスリも続く。\n\n 正真正銘の槍をくわえて、毛皮を被ったままの犬が、高く小さな物悲しい鼻声を鳴らしながら、ゆっくりとアスリたちの方へと接近してきていた。その足取りは、先ほどラリーヤとイケメンの入った三角柱を急襲した時と異なり、明らかに疲労にまみれている。直後、3人の包囲を、いとも簡単にすり抜けたユニスは、丸出しの尻を震わせながら、一気に犬に向かって走りこんでいった。\n 犬の元にたどり着いたユニスは、そのままその場で暑苦しそうな毛皮をほどいてから、今度は犬を抱きかかえて、水場まで運んでいく。犬を連れる間、アスリが目にする横向きになったユニスの、髪紐で根元を縛られた皮槍は、さすがに角度が落ちて、小走りに合わせて上下に揺れている。\n\n 皮槍はさておき、あれほど賢い犬が、主の指示に耐えきれずに戻ってきたのだ。暑い中、着ぐるみとなって長い時間待たされ、犬も限界だったのだろう。犬は狂ったように水場で喉を潤すと、岩陰で伏せって舌を大きく出して、浅い呼吸を連続させながら、やっとの休憩を始めたのであった。その間にユニスは、ラリーヤが身に着けてきた腰布を拾い上げ、自らの縮みつつある皮部に勝手に巻きつけていった。\n\n こうして、ラリーヤによる水場での一連の計画は、幕を下ろした。厳密に言えば、水場で倒れたままだった布の幕は下りたのではなく、手抜かりなく替えの腰布まで持参し着衣に戻ったラリーヤによって、まもなくたたまれて、犬は活力を取り戻した後もユニスに抱きかかえられ、ティサは赤面のままうつむき、アスリは見えない髪紐で、ラリーヤにまで禁止された腰布の中を縛られていた。\n\n 赤い砂の地面に、やや濁った水を湧かせるだけの、静寂を取り戻した水場が見送るのは、一定の間隔を取りながら、ロマドウの方角に進む3人と、その3人の間を時々行ったり来たりする、髪をほどいた性の化身だ。北東の空は、今日1日、黒い蝶のほかに誰も目にすることのなかった虹の様子を、滝の美しさを知る者たちに向けて、遠くから伝えるかのように、穏やかな灰色を曇り空へと広げていた。その雲の裂け目からのぞいて、少しでも強くあろうとする西陽は、約束された明日の到来を早くも待ち望み、4人の頬に徐々に茜色を加えようとしていた。"}

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