Krixter/Repo / n0007ht /136.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 136, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/136/", "title": "介入", "content": " 最後の数に到達し、ユニスの背はラリーヤによって、洞窟の中へと強く押し込まれた。ティサが叫び、終わった。\n\n 平穏が戻る。明るい外から、アスリの目にする洞窟の入り口は、中にたき火の明かりがあるとは言えど薄暗い。加えて、アスリが今いる位置の角度からは、2人がどう向き合っているのかもわからないし、そもそもティサが狭い布を身に着けるまで間に合ったのかも不明だ。\n\n アスリが待つ。ラリーヤも、何も騒ぎ立てずに待つ。大きな黒い蝶が1羽、ユニスの脱ぎ残した履物の上へと舞い降りて、待つ。\n\n「………………ティサ。」\n\n ユニスの声が、アスリに小さく届いた。2人に動きはあったのだろうか。ティサもユニスも、裸足になってしまったせいか、アスリの耳に入ってくるのは足音ではなく、滝の音だけだ。\n\n また、平穏だ。ティサがあれほど遅らせようとしていた時間は、今になってやっと遅くなり、アスリはただじっと、ラリーヤと洞窟の入り口を見つめて、立ち尽くしている。\n ユニスが洞窟に入り、どれほど経っただろう。60かもしれないし、120かもしれないし、それよりもっとかもしれないが、ラリーヤが数え終えて以降、アスリは数えていなかったのだから、その時間は無限に値する。\n\n 思わずアスリが、ラリーヤの顔色をうかがうと、ラリーヤから返ってきたのは、明らかな意図のある笑みであった。先ほどのユニスの無言と同じく、今のラリーヤもまた、アスリに向けて言葉抜きに語っている。意を介したアスリは、静かにラリーヤに向けてうなずくと、ラリーヤに中身が見えてしまわないよう、短い布の裾を一度下方へと引きやってから、そっと洞窟の入り口に近づいてしゃがみこみ、少しずつ薄暗がりをのぞきこんでいった。\n\n 一昨日集めた草の山の、毛皮を載せたところの淵に、ティサとユニスが距離を取って腰かけていた。洞窟の入り口側から見て手前側のティサは、体の前面に布を広げるように抱きかかえ、ぴったりと両足を閉じて縮こまり、両手で顔全体を押さえていて、姿そのものが羞恥だ。結局、アスリのように布を胴全体に巻き付けるのは、間に合わなかったのだ。一方、その奥のユニスもまた、体を前に倒し両手を合わせ、読めもしない文字が控える壁側下方を、じっと見つめている。\n 2人の体央が向く先は、それぞれ斜めに洞窟の外と内で、ティサとユニスが共通して認識しているであろう気まずさは、外からのぞいているだけのアスリにまで、じっとりと広がってきている。先ほどアスリが体を流していた時には、たしかに手元に性が溢れていたはずだが、今、ここに性は乏しい。残念ながら昼食前にティサがユニスと形成した合意は、2人が噛みしめているであろう、あまりに強い羞恥によって履行が困難なようだ。\n 気になって見てみたのは良いものの、早々にいたたまれなくなったアスリの背後、上方には、ラリーヤの気配も加わる。わざわざ手をかけて、渋るティサと意気地なしのユニスをここまで取りなしたラリーヤは、この現況を目にし、何を思っているのだろうか。\n\n また、滝の音が優勢になった。牛のあくびが、階段の下からアスリに届く。\n\n その時ティサが、両手から顔を離して、洞窟の外へと視線を向けた。ティサの両目が、大きく見開かれる。\n\n「ちょっと!!!2人!!!」\n「……バレたか。」\n\n 弱る中にありながらも厳しいティサの一声に、ラリーヤは即座に観念し、洞窟の中へと投降した。ここはアスリも、ラリーヤに続くしかない。\n\n「バカ!!!何見てるん!?!?ラリーヤはヘンタイでも、アスリまで!!」\n「ごめん。なんていうか、ちょっと気になっちゃって。」\n「ごめんて。いやでも、バカって言いたいんは私。なんでティサもユニスも、何もしないん?」\n「はっ!?」\n「俺……!」\n「いや、そんなん……、見られてたらできんし!!」\n\n アスリは理屈の通らない言い訳しか述べられなかったが、謝罪からの反転攻勢は、さすがラリーヤだ。それに対してティサもまた、条件を追加して回避を試みる。しかし、ラリーヤも手抜かりなく、主犯格のティサを責め立てにかかる。\n\n「無理っしょ?見てなくても?だって今、2人ともじーっとしてて、なーんもできんかったじゃん?これじゃせっかく私昨日見せたんに、ティサ約束守れんね?」\n「守れるし!!」\n\n 当てのないことしか口にしないティサを尻目に、ラリーヤはユニスの方へとまっすぐ向かっていく。大きくいやらしいラリーヤの尻は、どうしようもないティサを戒めるように引き締まっている。\n\n「まぁティサ、いいからさ。とりあえず、ユニスは立って?」\n「えっ?俺?」\n「ちょっと!!ラリーヤ!!」\n「いいから!ユニス立って。」\n\n ティサも制されてしまうほどに、やや重みのあるラリーヤの声には、ユニスも応じざるを得ない。ユニスはゆっくり立ち上がって、ティサとアスリに体を向けると、ラリーヤはその真後ろで腰を落とし、閉じた両膝を地面へとつけていった。\n\n 直後に、ユニスが唯一身に着けていた布が、ラリーヤによって真下に引き下げられた。ユニスもすぐに反応して布を掴もうとするが、一流の猟師をもってしても、超一流の変態の手筋には間に合わない。\n\n「うわっ!!!!!」\n「ちょっとラリーヤ!!!!!」\n\n 驚いたユニスの声に、ティサも続く。それでもユニスは、アスリが皮を見届ける間もなく、両手で局部を覆い隠す。\n だが、ラリーヤも手厳しい。さらにラリーヤは、ユニスの尻に向けて何らかの攻撃を実行したのだろう。\n\n「バカ!!!ヤメロ!!!ケツ!!!!!」\n\n 慌てたユニスが両手を真後ろに回し、隠していたところを前に突き出すと、待ち構えていたラリーヤは、ユニスの後ろ手を素手で捕縛してしまった。これでもユニスはまだ諦めず、太ももを交互に持ち上げたり、腰を後ろに引いたりして、どうにか局部を隠そうとしているが、前に飛び出している以上、当然洞窟に現れるのは、アスリがどれだけ見ても飽き足らない、愛する人の男子だ。\n\n「バカ!!!ラリーヤ!!!」\n「おちんちん!!」\n\n アスリが声を弾ませる。ところが、ユニスの動きに合わせて上下に揺れるユニスの1点は、昨日や3日前と作りは同じでありながら、明らかに異なっていた。\n\n「……え?今日ちっちゃくない?」\n\n 衝動的にアスリは、目の前の事実を口に出してしまった。今日のユニスの槍は、小さい上に芯がなく、上向きの時には皮越しに見えるはずの段差も緩やかで、皮と中身が全て一体となって、色濃く固まり縮み上がっており、ユニスが動きを止めれば、自信なさげに下を向いてしまっている。また、背後に控える袋も、しわを作ってせり上がり、守りに入っているかのようである。\n 一方、昨日と変わらないのは、付け根の薄毛であり、その上にラリーヤがぐるりと一周させて作った髪紐の結び目も健在で、今日の小さな、まさに少年のようなユニスに実に似合っている。ユニスは体のこの位置に、皮で覆った1本と2玉をくるむ袋を持って生まれてきたのだから、ユニスは少年であって、いずれ男になるはずだ。しかし、長い髪にかわいらしい顔つきは、女子さながらであって、当初はアスリもその声を耳にするまでユニスを女子だと考えていたし、数少ない男子の証拠すら、本来は長い女性の髪を留めるための紐で装われているのだから、今のユニスは2つの性を伴っているのに等しい。\n なんとアンバランスで、かわいらしいのだろう。アスリはユニスをもっと女性らしくもしてみたいし、反対に昨日ラリーヤがそうしたように、あの先端に余る皮を思いきり引き伸ばして、刃を手に大人の男にすると脅してもみたい。\n\n「ホントだ!緊張してるん?やっぱり子どもちんちんだね。」\n「うっさい!!!おい!!見んな!!ヤメロ!!」\n「こら!あんまり動くと、お尻ペンペンだよ?それとも今日はちんちんの先っちょ切って、大人のおちんぽにする?」\n「ヤメロ!!!」\n\n ユニスの腰側からのぞきこんだラリーヤも、見かけに関してはアスリと同じ判定を槍に対して下し、続けてアスリのポイントを勝手に押さえるかのようにユニスを諫めた。ここまで言われてはユニスもこれ以上動くことはできず、ユニスは頭も槍もうつむきにさせて、やっと沈静化した。その反面、ただ考えていただけのことを、目の前で口に出されたアスリの脳は、ユニスに代わって暴れて震え、本能によって辺り一面が侵食されていった。\n この時点ですでに、アスリは自分を見失いかけている。下向きの柔らかそうな槍に触れてみたくて仕方ないアスリが、ついユニスの方へと足を進めかけた、その時だった。\n\n「ほら!いいから、次ティサ!」\n「…………え?」\n\n ラリーヤから、黙って置き去りになったままのティサへと、矢が放たれた。ティサも呼応し、アスリの理性も、この洞窟の主題へと立ち返る。ずっとユニスの性器を見ていたいと訴える本能をなだめ、アスリがどうにかティサへと視線を移せば、ティサは下向きのユニスのように、体全体を前に倒して固く縮み上がらせたままである。\n まさに矢継ぎ早に、ラリーヤが次の矢を放つ。\n\n「ティサもぬぎぬぎするよ?」"}

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