| {"novel_id": "n0007ht", "chapter": 139, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/139/", "title": "手をつなごう", "content": "「サイアク。」\n「ティサ、何回も言うけど、最悪ならさ。」\n「わかってるから、もういいから。しつこい。」\n「んふふふ、ま、いいや。ほら、ユーニース?ちんちんせっかくおっきくなったんだから、ティサのとこに持ってこうねー?」\n「えっ!?」\n\n 性が中心のアスリも無言が基調だが、ユニスも最低限しか呼応しない。右手で伸びる槍だけを押さえ、袋は出たままの情けないユニスの左手を、乳房も無毛の線も隠さず堂々たるラリーヤが引いて、ティサとアスリの前へと進んでくる。アスリもティサも、予測できないラリーヤに体の側面を向けたままにすることもできず、もじもじと小さく、正面をラリーヤとユニスへと向けていく。\n\n「じゃあ、ユニスはティサの前でー。」\n「なんだよラリーヤ!」\n\n ラリーヤがまたユニスの真後ろに回り、ユニスの両腕を掴みながら、ユニスをティサの真正面に位置させた。今、アスリから見て左隣がティサ、右隣がユニスだ。\n\n「で、アスリはユニスのこっちのお手て持っててあげてね?」\n「あっ!!ちょっとちょっと!!」\n\n 突然、右側から伸びてきたラリーヤの左腕が、アスリが股間を隠す右腕を強く掴んで引っ張った。急遽、究極の優先順位を定めなければならなくなったアスリが、右手に代わって左手を咄嗟に股間へと滑り込ませる。同時に左の乳首も、二の腕で守る。\n\n 右胸は、守れなかった。片手で全てが包めそうなほどの小さな膨らみと、薄い茶色の小さな輪と1つの胸粒が、柔らかなたいまつの逆光の中に立った。\n\n「いやっ!!!!!」\n\n 人間は反射に限らず、刷り込みによって意図しない行動を取るものだ。それは、羞恥を糧として自慰に励んできたアスリですら同様であって、ただ片胸が暴かれただけであるにも関わらず、アスリはどうにも隠せなくなった上半身を、前に斜めに倒しつつ頭を下げ、地面を見つめる以外になかった。ところが、アスリの焦りをなだめるかのように、ラリーヤに制御を奪われてしまった右手のひらの中に広がっていくのは、安堵であった。\n\n「ほら、ユニス。アスリのお手て、こうやって、こうやって、そうそう、この前みたく。」\n\n ラリーヤの手が触れる感覚が、アスリの腕から消えた。代わりに優しさが、指と指の間に強くなる。\n\n ラリーヤよりもティサよりもずっと小さい、隠しきれなくなった胸を諦め、アスリが静かに体を起こしながら、新たな温もりの根源に目を向ければ、アスリの右手とユニスの左手は、指を互い違いに絡めあうようにつながれていた。\n 3日前、この場所で、アスリが大役を任された一方で、ユニスをつなぎとめるラリーヤとティサが行っていた、あの手のつなぎ方だ。日々の狩猟で鍛え上げられたのであろう、固く、ところどころがさついている手のひらから、強く送り込まれるユニスの凛々しさは、アスリの困惑をユニスに向けた思いへと、ゆるやかに置き換えていく。\n アスリは、たったこれだけで幸せだ。やはり、目の前の3人がアスリの性の対象になりうるとしても、愛の対象はユニスだ。右からはユニスと、左からはティサの視線が、アスリの右胸に突き刺さる。だが、この幸せがあれば、アスリはなぜか、ラリーヤほではないにせよ、少しは堂々としていられる。未だにアスリの左腕は守りに入ったままではあるとは言えども、ユニスの生命を感じるアスリの背筋は、自然と元の伸びを取り戻していった。\n\n「アスリ、ティサみたくやーやーしないでえらーい!お胸も、めっちゃかわいいね!」\n「マジ恥ずかしい……。私のちっちゃいんだから、見ないでよ。」\n\n ラリーヤはアスリを褒めているのか、それとも馬鹿にしているのか、頭が煮えているアスリには不明だ。幸せはあっても、口にしたアスリの思いは概ね本心であり、一部は本心ではない。この羞恥が、またアスリを焼き上げている。口元をやや歪ませ、目元には力をこめてアスリの右胸を見つめているティサは、ただただ無言だ。\n\n「はい、次ユニスねー。はい、そっちのお手てはこっち。」\n「は!?」\n「こら、子どもちんちんなんだから、恥ずかしがんない。」\n\n ラリーヤがユニスの真後ろから、ユニスの右隣、アスリの真正面に移動しながら、ユニスが槍だけを握るように隠す右手を、制する言葉を交えながら強引に奪い取った。再びアスリの真横に飛び出した皮槍は、アスリが手をつなぎ気を大きくしているせいか、立ち上げ直後よりも、また昨日や3日前よりも、やや成長したかのようにアスリの目には映る。確かなことは、真っ赤であろう部分の全てを覆って、なお余裕を持って余っている先端の先端に、こぼしそうな涙の輝きが見て取れることである。\n 左手で押さえる股間の中央が、熱くて仕方のないアスリが、またこっそりと一点に力を加えれば、じんわりとした快感とともに、泉の奥から何かが外に向かう感触が届いた。この湧き水まで3人に見せることは、右胸どころではないほどの羞恥を伴うが、ユニスが涙を流すなら、アスリも泣くしかないのかもしれない。\n 気づけば4人の意識の先は、アスリの右胸でなく、ユニスの皮槍に集中している。さすがの存在感だ。頭がおかしくなるのを避けるために、アスリがラリーヤの方に目をそらしていくと、すでにラリーヤもアスリと同じ形でユニスと手をつないでいた。これより左に目をやると、今度は爆発的な乳房と1本線が目に入るから、アスリは斜め向かいでつながれた手を見ておくしかない。\n\n ラリーヤにも伝わっているのであろう、ユニスの温かさを右手から直に得る中、ここで不意にアスリの理性が、1つの疑問を提起した。そもそもなぜ今、アスリはユニスと手をつなぎ、ユニスはラリーヤとも手をつないでいるのか。それは、ラリーヤがそのように導いたことによる。\n それでは、ラリーヤはなぜ、3人の手をつながせたのか。そして、なぜティサを囲んでいるのか。\n 簡単な話だ。羞恥にまみれるティサが、このままでは乳房と局部を隠したまま、石になって動かないであろうことが、目に見えているからだ。ラリーヤの行動の意図は、ティサに両手をつながせて、自らのように胸にしろ1本線にしろ、まずは全てを開示させることに他ならない。\n ラリーヤがティサの手を体から離させた後、次にどうやってティサとユニスの性と性をつなげていくのかまでは、アスリには予想できない。しかし、その前に、ティサが股間を押さえる左手をつなぐ先はラリーヤの右手で、胸を押さえる右手は、今、同じように性器と左胸を隠している、アスリの左手になることは、ほぼ確実な情勢だ。\n\n ここまで考えが至ったところで、ごく近くに見込まれる次なる羞恥が、アスリに勢いよく降りかかっていった。すなわち、ティサが手をつなぎ丸出しになるのにあわせて、アスリも全てが丸出しとなるのだ。\n\n いよいよ、その時だ。ユニスはアスリの肉を、以前見ていた。だが、近いこの距離で、ユニスに見せるのだ。ティサとラリーヤに至っては、初めてだ。\n ティサと共感すると決めた時点で覚悟はしていたものの、アスリにとって、かなり厳しい情勢だ。ユニスをつなぐ右手のひらの中にも、はみ出る肉を押さえる左手の中でも、アスリの手からはじんわりと汗がにじんでいく。左手の奥、泉からも何かがとろとろとあふれているようである。先ほど水浴びをした意味は、性器を中心にして、ほぼなくなっていると考えて良いだろう。吐き気はないが、アスリの胃や腸が裏返しになって、口から飛び出してきてしまいそうであるし、首筋から背筋まで、アスリはまとめて真後ろにぼとりと落としてしまいそうだ。\n\n「…………何これ?」\n\n ラリーヤがユニスを引いて近づいてきてから、静かなままだったティサもいよいよ勘づいた。羞恥と緊張と歪んだ悦びを、全て1つの釜の中で混ぜながら煮込んでいるアスリが、いやらしいだけの変態を飛び越えて、左にいるティサの、怯えるような表情を見つめる。\n\n「わかった?ティサ。もうやーやーしちゃ、ダメだよ?アスリみたいにできなきゃ?」\n「え!?待って!!待って!!待って!!無理無理無理無理!!」\n「何?ダメに決まってんじゃん。ほら、ティサ、もっと近くおいで。もうみーんな、お手てつないでんだから、あとティサだけだよ?」\n\n ラリーヤが、アスリから見て左に一歩進み、ティサとの距離を詰めた。動きに合わせて、アスリも左に出れば、ユニスも槍と袋とともに前に出る。今の3人の一歩で、輪の大きさも小さくなり、アスリの右肩はユニスに、左肩はこちらも小さくなるティサに触れそうである。ティサの裸体もアスリは気にはなるが、至近距離にまもなく姿を見せるアスリの性器を、果たして3人はどう評価するのか。\n\n「ティサ?頑張ろ?」\n\n アスリは、ティサに声をかけながら、自分でどうしてこの言葉を選んだのか、わからなかった。今、本能が理性を利用した。\n やはりこれは、自殺だ。アスリは死にたくないが、期待も大きい。内股に向けるアスリの両膝は、高い崖の上から真下を覗き込んでいる時のように震えそうだ。ここに、これから4人で手をつなぎ、身を投げる。\n\n「じゃ、もっかい、せーのでいくね?」\n「ちょっと!!!マジ!!ホントに待って!待って!」\n\n 今度はラリーヤが、音頭を取る役目を買って出た。ティサが一言ずつに頭を揺らし、目を大きく見開く。ラリーヤが、来る。\n\n「いくよっ!?せーーーの!!!」"} |
Xet Storage Details
- Size:
- 11.6 kB
- Xet hash:
- b6a2a17fbed3da27ebb1aff4e08ebb9537871b356a0838ab8cab6157b9ed366b
·
Xet efficiently stores files, intelligently splitting them into unique chunks and accelerating uploads and downloads. More info.