Krixter/Repo / n0007ht /141.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 141, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/141/", "title": "大きな隠し事", "content": " ティサにもラリーヤにも及ばない胸と胸の間、うなだれるようにアスリが見下ろす先に待ち構えていたのは、ユニスよりほんのわずかに多いだけの薄毛と、この姿勢からでも目に入る、大きな肉粒を包む、なじみ深い皮膚だ。おそらく正面と左右の3人からは、そのさらに下で何らかが太ももに挟まれているところまで、見えてしまっているかもしれない。\n\n どっと、泉から水が湧いた。湧いた水が沸き、熱水に変わる。両足で挟み込む中央の肉が、熱水に触れて上気し、蒸気となる。蒸気が、皮膚の奥の大きな粒を、切なく辱める。\n 恥ずかしい。本当に死を選びかねないほどに、恥ずかしい。これが、自決を選んだアスリの死だ。最高だ。今からアスリは3人に、異端を審問されるのだ。\n\n「え……、それって……。」\n\n 案の定、ティサからかかった声には、すでに自身の胸に向けたコンプレックスもなければ、羞恥もない。今、ティサにあるのは、ただただアスリの秘部に対しての興味と好奇心だけだろう。\n\n「見ないで!!!!!」\n\n 見られたくない一心であるにも関わらず、見られて悦ぶアスリの一喝が、洞窟中に響き渡る。これ以上何も言えないアスリは、グロテスクな自身の持ち物に赤面し、腰を後ろに引くしかない。\n かつて閃光に卒倒したアスリは、ここで気を失うわけにはいかない。必死にアスリは、この一瞬一瞬の羞恥を骨の髄にまで記憶する。\n\n「すっご……、すっごい……!!こんなおっきいの、初めて見た!!」\n\n ラリーヤが驚きに続き、また初めてだと口にした。女子との経験もあるラリーヤが、初めてだと述べたのだ。カインタの全男子を食べつくしたラリーヤが、果たして女子をどれほど捕食したのかは定かではないが、少なくともアスリよりも多くの女子の裸体を目にしてきたはずであって、その中にはラリーヤのように線にならないものもあったことであろう。事実、幼い頃にアスリが目にした同年代の少女たちにも、その形状を持つ者はいたにはいた。\n だが、アスリほどの大きさに育ってしまった者は1人もいなかったし、経験豊富なラリーヤをもってしても、同様であるに違いない。アスリは、おかしいのだ。\n\n「どうせ、私の、その……、おまん…………のとこ、いっぱいはみ出てて、おちんちんみたいって言いたいんしょ?……最悪すぎる。」\n\n アスリが耳にした、やっと絞り出した自らの声は、胸を暴かれたティサと同じく、涙声であった。恥ずかしいし、惨めであるし、悔しいし、このまま死んでしまいたいし、嬉しいし、言葉に反してもっと見てもらいたいし、実際に目元の正規のルートから、涙が流れ落ちてしまいそうである。\n 今のアスリは、性器に触れずに大波に流されてしまったユニスの思いが、痛いほどに、もっと言えば早くも快楽を伴ってしまうほどに、理解できる。アスリにも大波が近い。\n 本来、アスリに配慮できるはずのラリーヤも、アスリのはみ出しを目にして、変態が優先だ。嬉々とした声と、高いテンションでラリーヤは取り繕うようなこともなく、無邪気に続けていく。\n\n「いや、こんなん、多分誰もいないよ?しかも、すっごいえっちだし。」\n「バカ!!本気で言ってんだし。私めっちゃ悩んでんのに……。しかもえっちって。」\n「悩むことないじゃん。足閉じててこんなにおっきいんなら、絶対そんだけ気持ちいいっしょ?アスリ、もうちょっと足広げてみてよ?」\n「やだし!!マジバカ!!もう見んな!!」\n「いいなー。半分でいいから、私にも分けてほしい。羨ましい。」\n\n 羨ましいとまで言う以上は、ラリーヤもアスリに気を遣って言葉を選んでいるのではなく、アスリがラリーヤやティサの胸に対してもそうであるように、本当に分けてほしいと考えているのだろうか。そうまで言う以上は、アスリもラリーヤに願い出て、はみ出た部分と大きな胸を交換してもらいたい。ただし、ラリーヤも見越している快楽の根源の1粒だけは、どんなに見栄えが悪くとも、アスリは譲れない。\n 一方で、この高評価はどうしようもない変態によるものであるのだから、特に同性のティサにとっては羨ましいどころか、願い下げの好奇の対象でしかないだろう。現に驚いた後のティサはただ黙って、アスリを鑑賞するだけである。\n また、ユニスにしても、至近距離で見たアスリに圧倒されているのか、それとも波にさらわれてしまったまま、沖から戻ってくることができないのか、こちらも無言だ。何にしても、ユニスに見られていることは変わりなく、やはりアスリは恥ずかしいし、生まれ持って育ってしまった一部を悔やむしかない。\n\n ここで、肺にたまりきった空気すら漏らせないアスリに代わって、小さくため息をこぼしたのはラリーヤである。それとともに、アスリの股間に集まる視線のうち、アスリから見て真正面からのものは右へと外れ、そのままラリーヤの声が続いた。\n\n「…………まぁ、私の裸だけじゃなくて、ティサのえっちなおっぱいと、アスリのおっきなおまんこ、こんなん近くで見たら、ユニスがぴゅっぴゅしちゃってもしょうがないか。ホント子どもちんちんは、どうしようもないわー。」\n「うっさい。違うし。」\n「何?私のおっぱいえっちって?」\n\n アスリも一言、ラリーヤに言い返してやりたいが、大きさに関しては事実であって、覆すことはできない。こういう時に必ずアスリをフォローするティサも、自分のことにしか触れなかったのだから、実際に肥大したアスリを守る言葉も思い浮かばなかったのだろう。なお、ユニスは今も、カインタのしきたりに従えば子どもで、この点もラリーヤは正しく、ユニスは不正だ。とにかく、今の短いやりとりで3人の視線が全て、アスリの股間から外れ、アスリもわずかに頭を上げて、女子2人と、男子1人の裸体のあたりまで、視界に収められるようにはなった。\n\n「いいじゃん?結局、ユニスもう出しちゃったんだから、もっかいちんちんおっきくすんのに、えっちじゃないと?」\n「は?」\n「なんだよ、ラリーヤ!」\n「ほら、じゃあまずお手て、私とじゃなくて、ティサもユニスも一緒につなごうね?アスリ、そっち側もお願い。」\n\n さすがは至高の変態だ。想定外であろうアスリの性器が飛び出してきても、ラリーヤは洞窟の目的を、一切見失っていない。ここで、左右で握りあっていたティサの左手とユニスの右手を、ラリーヤは自らの胸の前へと運んで連結先を変えるように促すと、同じ動きをアスリにも要請し、沈黙のアスリも素直に従うほかなかった。\n ラリーヤとアスリの操作によって、向かい合うユニスとティサが、両腕を折り曲げ胸の高さで、手のひらと手のひらを合わせ、両手の指と指を絡め合わせていく。なお、究極の開示に引きずられるアスリの視界は、今なお羞恥に焼かれ、目前の光景が殴打されるほどの鼓動に揺らいでいる。\n\n「2人とも、もっと寄って!」\n\n 恥ずかしい股間のアスリをよそに、向かい合うユニスとティサが完全に手をつなぎ終えたところで、おもむろにラリーヤが、2人の腰にそれぞれ手をまわし、そのまま一気に2人を前に押し込んだ。ユニスとティサの鼻と鼻が、ぶつかりかねないほどに接近する。\n\n「っ!」\n「ゃん!!おっぱい当たった!!」\n\n 言葉に合わせて、ティサが上体をのけぞらせようとした。思わずアスリも2人が作る合掌の片側から手を放し、1歩後ずさりする。仮にアスリが今、ティサと同じ姿勢をユニスと取ったとしても、アスリの胸ではユニスに届かないだろう。アスリにしてみれば、どう考えても圧倒的にこちらの方が羨ましい。\n\n「こら!だからティサ、やーやーしないでユニスの顔見る!ユニスもティサのお目め見て!アスリ、ティサとユニス、このまま動かんようにしといて!ちょっと待っててねー?」\n\n ここで最後に語尾を上げたラリーヤは、アスリに2人を任せると、洞窟の入口へと走って向かっていった。最新のラリーヤの表情は、真面目さが優勢であった。今、ラリーヤは何に向おうとしているのか不明だが、全裸であるのにラリーヤは頼もしく、何も考えられないアスリは、移動する牛のように無心でラリーヤに任せるがままだけだ。\n とは言え、アスリも見つめあう2人の真横に立ったままでいるのは、気まずいとしか言いようがない。何より目と目を合わせたまま固まってしまっている当事者たちからも、困惑と、特にティサからは、アスリが自らユニスに向けて発しているであろうものと同じく、羞恥と愛が傍らにいるアスリにじっとりと伝わってきており、アスリはふくよかな股間を隠すのに腕を動かすことすらはばかられる状況にある。\n\n 無論、ラリーヤもこの時間を長く続けない。すぐに元の位置に戻ってきたラリーヤが手にしていたのは、あの濃い黄色の果物に手持ち刃と、器が1つだ。先ほど数を数えながらティサを追い詰める間、手抜かりないラリーヤは今の洞窟の進め方を組み立て、必要になるものを拾い、洞窟の入り口に退避させておいたのだろう。その器を、ラリーヤはユニスとティサが至近距離で掛ける腕の橋の真下をくぐらせて、アスリへと手渡したのであった。\n\n「アスリ、これにそこのぬるぬる、すくってもらえん?」\n\n 昼食前、ラリーヤはティサとユニスが仲を深めるために、この場で薬液を用意したと、たしかに述べたことを、アスリははっきり記憶している。時が近い。アスリも黙ってラリーヤから器を受け取るが、ラリーヤに伸ばしたその腕は、一連の全てによって、ぎこちなくしか動かない。それでもアスリは、薬液の入る釜のもとに向かってひとすくいすると、器の淵についたぬめりを震える指でぬぐって、裸の集団へと戻っていった。\n\n「……これは?」\n「ありがと!2人の間んとこに置いといて!」\n\n 取りに行った果物を、早速半分に割ったラリーヤの指示通り、アスリがティサとユニスの前の地面に器を置けば、いつの間にか果物に向けられていたユニスとティサの視線が、薬液の入る器の方へと移った。直前、2人はお互いを見つめあうよう、ラリーヤに言われていたものの、そのまま続けることは難しかったのだろう。もし、何でも後回しにしようとする今のティサが、どうにかユニスの瞳を捉えたとしても、もう一方は必ず伏し目になってしまうはずだ。どうであれ、アスリは胸にも股間にも視線を集めずに済むのだから、この器は今やアスリにとっての衣服だ。\n\n 一方、自らがたいまつの光源となったかのように、全裸ではつらつとしているラリーヤは、手際よく果物を切り出している。まもなくラリーヤが、手持ち刃の先に刺した最初の一口分を、まずティサへと向けた。\n\n「じゃ、まずティサ、あーーん?」"}

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