Krixter/Repo / n0007ht /149.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 149, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/149/", "title": "ティサの番", "content": "「うわぁ、飲んじゃった……。大丈夫そ?気持ち悪くない?」\n\n まさかラリーヤが、ティサに一歩引いた態度を見せている。ティサの得た嚥下という帰結は、ティサが口に含んでいる時点で、自身ならどう行動すべきか思慮に当たったアスリも、同一であった。\n しかし、カインタの男子を食べつくしたラリーヤでさえも、アスリが念じティサが成した行動は型破りであったのだろう。いずれにしても、ティサはすでに胃中に意中の相手の精一杯を取り込んでしまっていて、ラリーヤに返す口ぶりも怪訝になる。\n\n「何?うわぁって、どゆこと?」\n「いや、あんな汚いちんちんから出たんは、さすがに……。」\n「だから、ユニスんなら汚くないし。」\n「やば……。」\n\n 平然と放たれたティサの信頼に、ラリーヤはそれよりつなげる言葉が見当たらなかったのか、それともまだ他にもティサに何か物申したいのか、目元には何らかの思考が染み出している。一方、ラリーヤが予想外の常識を見せたことで、ティサも今更ながら口にしたものの内容を意識したようで、改めて唇に指を触れる仕草に紅潮した頬を重ね、ラリーヤから視線を外す素振りを見せた。あわせて、しおれかけのユニスの皮もぴくりと一度上下し、残る涙が一筋、糸を引きながら洞窟の地面へと向かっていった。\n\n 正直に言って、アスリは今、ティサに全面的に賛同しているし、ユニスの性に限れば不潔には当たらない。加えて、ティサに残されているはずの狂気の風味がいかなるものか、ぜひ問いたいところである。\n そうは思えども、先ほど以来、高ぶってばかりのアスリは何も口を挟めなかった上に、もはや何が正義か見通せない中、ラリーヤが失調し、ティサも羞恥をぶりかえし、変態は皮槍を子どものように泣かせているだけである以上、次はアスリが切り出す以外に術はない。おそらく本来のラリーヤも、この局面なら深呼吸を挟んで、真の目的に向かうはずだ。\n アスリも軽く息を吸って吐き出すと、真正面で常識ぶる女の変態を見定める。もう全員が裸なのだから、ラリーヤには最後まで圧倒的な変態でいてもらわなければならないし、今日の行きつく先はラリーヤしか図れない。\n\n「…………んで、ラリーヤ。どうするん?」\n「…………………………んふふふふふ。」\n\n 出た。思った通りの変態だ。\n 悪いラリーヤが、ティサのように己の理性を圧倒した。その悪意は、ティサが見せたものの比ではない。性のしもべと化したラリーヤが、2つの目に胸上の大きな2つの輪をも加えた4つの瞳で、食い殺すような視線をアスリに送る。\n\n「……何?」\n\n 同じく、変態だ。あまりにいやらしい。ひとつ返しただけで、両膝を地面につけて、折りたたんでいるアスリの足首のあたりに、水気が上乗せされてしまった。変わらずラリーヤの大きな胸は、アスリを視界から外さないが、真実の目はティサに向けられていく。\n\n「ティサ、上手にできたね?」\n「え?」\n「今度はティサの番にしよっか?」\n「…………は?」\n\n ユニスには響く低音が、響かない。アスリに響かないのだから、当然ラリーヤにも響かないだろう。怠惰なユニスの槍だけは、より角度を落とす。\n\n 答えないラリーヤが、困惑が主体となったティサの左手を取った。アスリの右手から、ユニスの左手、右手、ラリーヤの左手、右手、ティサの左手までが一帯となる。欠けた個所をつなぐべきか、アスリが判断するよりも早く、アスリの目の前には、ラリーヤの一筋が立ち上がっていた。\n 上方に手を引かれたティサも、ラリーヤに釣られる。3人が立ったのなら、アスリも立つ。\n\n「……んふふ。ティサも……、ってかアスリも、すっごい興奮してんじゃん。」\n「え?」\n「何?」\n\n 出てきた名前に、次は背を伸ばしたアスリも、ティサのように低く応じる。だが、ティサとアスリに対したのは、悪くにやつくラリーヤが地面へと送った、乳房からのものでなく、目からの視線だ。\n\n 洞窟の地面に、2枚の布が広げられていた。それは、文字通りの布ではない。かつてラダンとともに並ぶ中、母に広げられて以後を禁じられてしまった、あの2枚の布だ。\n\n 濡れていた。アスリとティサの足元に、水染みができあがっている。これは、どう見てもユニスが蹴り上げてまき散らした薬液とは異なっているし、何の言い訳をすることもできない。\n あの時、アスリはラダンの真横で嘔吐した。今日も、アスリは嘔吐する。しかし、吐き出す口は、ティサがユニスを飲んだ口ではない。\n\n 泉は、両太ももへ伝える。とっさに強く合わせた太ももの付け根に、思わずアスリが目を向ければ、腰を引いたにも関わらず薄毛の下でも目立つ、挟まる肉が熟れていた。\n\n 垂れた。太ももを経ずに、かかとのあたりに伝わった。\n 恥ずかしい。間の肉がまた中央の肉を押して、許されないはずの快楽を催して、恥ずかしい。\n\n アスリはユニスを見る。集まる皮の奥には真っ赤な肉があることを、浮かび上がる段差が伝えている。\n ティサも見る。ティサも股を見ているが、内股で腰を引く姿勢はアスリと同様だ。ティサのつむじと、重力に従いつつ外へと向いた乳房のうち右側が、ラリーヤの胸のようにアスリを見つめている。あるであろう割れ目を覆い隠す、茶色い髪と同色の体毛も、アスリをかく乱する。\n もう一度、アスリは右に向く。弱くなってしまった、強さをひた隠すユニスだ。アスリもティサの胸のように、左右に視野を広げたい。\n\n「……恥ずかしいね?みんな、もじもじして。」\n\n アスリの正面から、ひどく恥ずかしい声がかかる。目をやる暇もない、正面で無毛を晒す変態の足元には、濡れた形跡はない。さすがだ。\n\n「変態っ!!!!!」\n\n 羞恥のティサが、一切何も垂らしていないラリーヤに向けて、でたらめな正論を叫んだ。今に限って言えば、洞窟の地面に濡らした布を広げているティサとアスリの組み合わせと、何の証拠もないラリーヤと比べて、どちらの方が本当に変態だと言えるのだろう。アスリの足元は、自分で濡らした池が海となって、波になりつつある。\n\n「いいから!!こっち来る!!」\n\n ティサの一喝を上書きしたラリーヤが、ティサとユニスの手を強く引いた。つま先ばかりに力の入っていたアスリも、容易にユニスに連なって、転ばぬように足を前へ出すしかない。また垂れた。\n 向かう先は目と鼻の先の、一昨日集めた大量の草に布をかけた一角だ。ここに、ラリーヤが手首をきかせてティサを送り込む。\n\n「うわ!!ちょっと!!」\n\n ティサは簡単に、草の上に飛ばされた。あわせて振られるラリーヤの大きな乳房は見事だが、その腹部から足腰にかけての瞬時の動きもまた、凛々しいユニスのようであった。感心する暇も今のアスリにはないものの、普段ラリーヤは女性らしく振る舞っている一方で、体力的な潜在能力はかなり高いのだろう。\n 突然ティサの体重の載った草の山からは、ラリーヤが事前に仕込んだ香草の香りが、ふわりと立ち上って、先ほどのユニスの芳醇を完全にかき消した。そこにラリーヤも飛び込んで、ユニスも引かれる。アスリの体幹も、大きくバランスを崩す。\n\n ユニスは続かない。左手はアスリの右手とつないだまま、ラリーヤを素早く放したユニスの右手は、アスリの左胸を押さえ静止しようとする。\n 転ばぬ先の、ユニスだ。ユニスがまた、アスリを守った。\n\n ところが、ユニスはまだ2人分の均衡を取り切れない。火照るユニスの汗ばんだ右手のひらが、アスリの小さな膨らみの上にかろうじて実りつつある、大人の女へと向かう突出の真上を滑る。\n\n「んああぁっ!!!」\n\n 反射的な快楽とともに、自らも信じられないほどに甘い声が、アスリから漏れた。なんという声を出してしまったのだろう。それだけでなく、小さな波がアスリの手前までやってきて、かろうじて保っていた足の力まで、骨抜きにしてしまった。\n まだ、ユニスはアスリを守る。即座に1歩2歩とアスリを引きつつ進み、倒れる体が柔らかく包まれる感覚をアスリが得た直後、気づけばアスリは草の上で横向きになって転がっていて、ユニスも草に突っ伏していた。\n\n 幸いアスリはどこも傷めていないし、うまく足も閉じて折り曲げている。これなら足元のユニスが顔を上げても、中身は見えない。\n\n 見えないという断言は、撤回だ。足を閉じていても、アスリであれば外に置く道具が見えてしまう。\n 我に返ったアスリが勢いよく身を起こすと、すでに草の山の上では、真隣にティサが折り立てた両膝の後ろ側に両腕を回して、身を縮めるように座っていた。一方、その奥ではラリーヤが右足を伸ばし左膝を立てて、その上に左手を置きやっていて、酔った大人のようにくつろいでいる。いくらラリーヤが美しい1本の線を性器に有していても、あの姿勢では見えるものが見えてしまうだろう。\n\n「…………2人とも、何してるん?今はアスリじゃないっしょ?」\n\n そのラリーヤが、アスリとユニスに余計な一言を寄越した。今の一瞬で、本当にラリーヤは酒でも飲んだのだろうか。当然、ティサの首がアスリの方に振り向けられる。取り繕うための島を、アスリが探そうとした、その矢先だった。\n\n「だから、今はティサの番だってば。」\n\n ティサの真横で、悪魔がつぶやいた。言葉に合わせてぐっと全身をティサに寄り添わせたラリーヤが、左手の置く先を、自らの左膝からティサの左膝へと移し替える。びくりと体を震わせたティサの頭は、ラリーヤに向けて急旋回する。\n\n「…………え?何?怖いんだけど……?」\n「怖くないっしょ?さっきあんなちんちんペロペロして、ごっくんまでしちゃったんだし。」\n「はぁ?」\n\n これは理詰めであって、何らかの前段階だ。ラリーヤが、ティサを一手ずつ包囲している。低くなりきらない声で威嚇し身構えるティサも、全身をより小さくして、立てた膝で豊かな胸を押しつぶしていく。\n\n「ユニスんなら、汚くないんよね?」\n「……うっさい!なんでもいいじゃん!」\n「じゃあユニスも、ティサんなら、汚くないんよね?」\n「おっ……?」\n\n 論理が飛躍した。草に顔を当てたまま、伸びるようにしていたユニスも、突如降ってわいた対話の役目を前に、飛び起きて膝立ちになる。起きない下向きの槍は、だぶついた皮を揺らす。腫れたユニスばかりアスリは目にしているが、子どものユニスはどこまで小さくなれるのだろう。\n\n「……どゆこと?」\n\n 一気に余裕のなくなったティサが、不安げに疑問を挟んだ。そもそもティサがユニスであれば不潔でないとするのは、ティサがそのように捉えているからであり、実際に言質がある。対して、今ラリーヤが述べたように、その図式が直接的に反転できるかと言えば、必ずしもそうとは限らず、ティサの方が、ここでは理にかなっている。理屈で責めていたラリーヤが、突然ユニスに向かって、一貫しないリスクを負ったのはなぜか。\n\n 勢いだ。勢いが必要だからだ。では、勢いが必要な事柄とは、何か。\n\n アスリは理解した。同時に気を失いかねないほどの興奮が、アスリの全身の血液を真っ赤に染め上げる。\n 昨日、ティサとユニスとアスリが、サバンナの真ん中で赤い砂の地面と化して、ラリーヤがイケメンと取りなした一連は、性の全てではなく、おそらくほんの一部にしか過ぎないのだ。ラリーヤは今、その範囲外で埋もれてしまっている強烈さを、ティサとユニスに提示しようとしている。\n\n 相変わらず左手はティサの左膝の上に置いたまま、また体勢を少し移したラリーヤは、器用に右手を伸ばしてティサの髪を撫でつつ、額をティサの方へと寄せた。顎を軽く前に突き出したラリーヤが、とろけてしまいそうな視線をティサに送って微笑む。答え合わせだ。\n\n「…………今度はティサのおまんこ、ユニスにペロペロしてもらお?」"}

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