| {"novel_id": "n0007ht", "chapter": 152, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/152/", "title": "羽の堤", "content": "「わぁぁー!!!」\n「いやあぁああああああ!!!!!」\n\n 思わずアスリは、歓声を上げてしまった。丸出しのティサも、アスリに続いて鳴き声を上げ、倒した頭をアスリの左胸へと擦りつける。それでも握りしめる手を覆い戻すことはないのだから、ティサは理性の殺害に成功したのだろう。\n 意図を尊重するアスリは、さらにティサの右膝裏を手前に引いて、ティサの全てをつまびらかにしようと試みる。開け放たれるティサからは、何とも例えがたい、獣が寝転んだ後の干し草のような香りが、ほんのりと立ち上っていく。\n\n めまいがしそうだ。ユニスだけでなく、ティサも狂気の淫臭を漂わせられるのだ。全部、ユニスを飲んでしまったせいだ。\n しかし、これがティサだ。愛する相手が同じでも、やはりティサとアスリは別人だ。無論、罰の姿勢が同じであれども、香りの質の面でラダンとも別人だ。\n アスリの心臓が、痛むほどに高鳴っている。また甲高い耳鳴りが、アスリの右耳から左耳に抜けていった。唾液すら飲み込む間もないアスリが、初めて会う知らなかったティサの顔を、全力で記憶する。\n\n まず高い密度で奥に向かって狭くなる、直毛とも縮れ毛ともつかない茶髪の流れは、途中で2手に分かれて、後ろに向かって茂っている。アスリとは比べ物にならない毛量だ。こうしてしっかりと目にすると、特に台形部分の毛は長く、ティサが発毛して久しいことがわかる。\n ただ、体毛だけで比較するなら、これより当時のラダンの方がさらに多かった。あの時、母が全てを没収する前、羞恥の体勢を取らされたラダンを見て、アスリが抱いた印象は、まだなお毛でしかなかった。しかし、今のティサの左右に分かれた茶髪は、両側の上方までが主体で、それより後方の少なくなった間からは、堤に加えて中州まで覗くことができる。\n\n その堤は、手で割れ目を広げなければ見えなかったラダンとは反対に、ティサの方がよく発達していて、例の褐色を外に向けて濃くしながら飛び出している。もっとも、ここはアスリとは正反対の意味で比べ物にならず、ティサが羽ならアスリは翼である。\n 縮こまって左右を合わせる羽の中、内側では出水が起きており、羽の後方の隙から垣間見える桃色でしなかない、正確な位置が不明瞭な源泉近くの粘膜からは、肛門の方へ向け何やら白っぽい粘液が流れ出ている。まるで早くもユニスがよだれまみれにしたところに、乳までかけてしまったかのようだ。これが、洞窟の地面に2枚の布を描いてしまった、2人の女子の、1つの原因として間違いない。\n\n 繰り返しになるが、漏水によって水浸しになってぬめる羽の堤は、当然アスリとは比べ物にならず、むしろかわいらしいとも言える。一方、ティサの口元の唇に比べると同程度か、それより少しの厚みがあって、しわがありつつも、ふっくらとしていて柔らかそうである。この左右の出元は、台形の体毛直下の中州の起点であり、そこには手の小指の爪が皮膚になったかのような塊が、小さく突出している。この部分も大小の個人差はあれど、アスリやラダン、男子のユニスやダカクと同一だ。\n この皮膚を指で少し上に押しやってやれば、直下にはあの素晴らしい1粒が控えているはずだ。たまに、と述べたティサの自慰も、この1点との対話なのだろうか。息のあがりそうなアスリは、ティサの敏感に触れたいし、一緒に自分の持ち物も刺激したい。\n\n「わぁ!ティサよくできたねー?んふふふ、ティサもびらびらしてるー。」\n「やめて!!恥ずかし、マジ死にそう…………。」\n\n これほど性にまみれた空間で、明るく声をかけたラリーヤは、ティサの左膝裏に回している左手を伸ばして、太もものきわどい部分を優しく撫でている。死にそうだと口にする、すでに亡き者となってしまったティサは、ここまでの羞恥に直面しても暴れないのだから、本当に理性は死んでしまったに違いない。\n\n ここで、なぜかラリーヤからアスリに向けて発信されたのは、1つの不敵な笑みだった。この変態が何をアスリに伝えようとしているのか、アスリの理解はすぐに及んだ。カインタの男子全員では飽き足らず、女子まで食して、おそらく様々な模様を目にしてきたであろうラリーヤに、ティサはひだの大きさを指摘されているのだから、この羽の堤は大がかりなのだろう。\n では、アスリはどうなるか。言葉すら介さず、笑み1つで人のことを辱められるのだから、変態も極めれば便利なものだ。こっそりと羞恥を蓄えるアスリも、ティサの右膝裏に回しただけで、手持無沙汰となっている右手を伸ばし、ティサの体毛の真横を撫でやって、気を紛らわすしかない。\n とにかく泉の奥が余計に苦しくなるアスリを、ラリーヤはそれ以上責めなかった。代わってラリーヤの目が向けられる先は、真向いだ。\n\n「んふふふ、どお?ユニス?」\n「…………!!」\n\n 返事が続かない。アスリも見る。\n\n 獲物を見つめる時の、真剣な眼差しだ。ユニスが、ティサを狩るのか。沈黙のユニスに、ティサもわずかに頭を起こし、斜めの薄目をユニスに送る。\n\n「………………何?恥ずかしいんから、そんな見ないでよ。」\n「…………すげぇ。」\n「やめて、恥ずかしい。」\n「…………全然違う。」\n「……………………は?」\n\n 今のティサの問いに、威圧はない。あったのは、疑問だ。この時点では、ユニスの真意をくみ取ろうとするアスリの推論も完了しない。しっかりと両目を開いたティサが、体をさらに起こして、ユニスを見つめる。\n\n「違う?」\n「アスリんと違う。」\n「はっ…………?」\n\n さっきまで完璧だったユニスが、いつものユニスに戻ってしまった。裏返ったティサの声の直後、ティサの両手がまた中央の全てを覆い隠していく。慌てた両足も閉じるように力がこもり、アスリもティサが閉じないよう、一気にティサの膝裏に回す腕を強める。\n\n「待って待って待って待って!!何?変ってこと!?ビラビラ!?どうしよう!?見ないで!!」\n「大丈夫大丈夫!普通だから!」\n「いや!!!もう見ないで!!!」\n「だから大丈夫だってば!!」\n\n ラリーヤもアスリの反対から膝裏を押さえながら、急に不安に支配されてしまったティサに、落ち着かせるように声をかける。ここはアスリも、ラリーヤと立場は同じはずだ。\n しかし、今ユニスは、アスリがラリーヤから受けていた責めを、勝手に再開した。ラリーヤとユニスの間に、不敵な笑みはなかった。つまりこの責めは、単純にユニスの感想でしかないということである。神妙そうな表情には悪気が一切なく、質が悪い。ティサの足を引きつつ、アスリの羞恥も混乱する。\n\n 思い出すほどのこともない。ユニスはまだ森の奥で暮らしている頃から、サバンナの真ん中の川辺に牛たちを連れてやってきたアスリを発見し、裸体に限らずアスリの秘密まで盗み見ていた。そして、つい3日前、この洞窟でラリーヤが変態に豹変した後の帰り道、結果的に4人全員が自慰の経験を自供してから、たしかアスリの性器に袋のようなものがあった旨も触れていた。\n どう考えても、ティサの大きさを指摘する権利は、アスリにはない。おかしいのはアスリの方だ。恥ずかしい。もっと馬鹿にしてほしい。アスリの腕までもが、羞恥に焼かれて力を抜こうとした時であった。\n\n 収拾のつかなくなったティサの内太ももに、ラリーヤが平手を放った。乾いて響くその一発に、ティサの抵抗の方がさらに弱くなる。\n\n「痛っ!!!」\n「こら!!もういいから!!やーやー終わり!!」\n\n 腰飾りの宝石の輝きのほかに、ここにもう1人母がいた。決して怒気が含まれていたわけでもないのに、この声を前にすれば、ユニスに限らずティサもアスリも子どもだ。ラリーヤは一息吐き出すと、厳しさの中にも優しさと思いやりをこめ、ゆっくりと諭すように、3人に少しずつ目をやりながら、短く語り掛けていく。\n\n「…………ティサもアスリも、女の子だよ?」\n\n 3日前、この場で男女の仕組みを語り指導者となったラリーヤが、また3人に性を授けようとしている。今、母のような振る舞いも見せるラリーヤの声に、悪さは一切なく、むしろ絶対的に不足している知識を3人に与えようとする良心の方が色濃く見える。だが、高鳴る心臓とともに興奮ばかりが先行するアスリにとって、頼もしいはずのラリーヤはひたすらにいやらしく、ラリーヤの授業の内容次第では、アスリは人前で禁忌の自慰をせざるをえないかもしれない。\n\n「いーい?ティサ、まずお手てどかして?」\n「…………えっ?」\n「いいから。」\n\n 母のままのトーンでラリーヤに言われては、ティサも手を引かざるを得ない。一瞬のためらいの後、ティサの両手が挙動不審に腰飾りまで後退し、へその真上で重ね合わされば、再び皮膚の粒に続く左右の堤が、今度は両方の唇をしっかりと合わせた形となって姿を見せた。\n その動きに合わせてラリーヤは、ティサの上体もさらに起こすように自身の右手で促していく。4人を乗せる草は、その重さで徐々に沈むように山体の形状を変えつつあり、中央で背を丸めるようにして、ティサは堤を主役にする。\n アスリが直面する恥ずかしいティサは、ラリーヤが始めた指導の進め方が不安なのか、口を半開きにしてラリーヤの顔を見つめるのみだ。ティサの右側を取るアスリも、まだラリーヤがどうするのかを見通せず、ひとまずラリーヤにならって、ティサの上体の位置を調整する。\n\n「ティサ、ちゃんとおまんこ見える?」\n「やぁああ!!!何!?そゆこと?」\n「こらっ!!だから手!!」\n\n 次の通過点を徐々に明らかにしていくラリーヤが喝を飛ばして、羞恥に敗北しかけたティサの手を追い払った。行き場を失った両手は、ティサの顔面へと避難する。\n\n「ほらティサ、ちゃんと自分のなんだから、見てよ?」\n\n これは恥ずかしい。ティサの役目がアスリであれば、アスリは3人に直視されながら、自分でも直視して、自慰をしてみたい。そこまでせずとも、十分恥ずかしい。素晴らしい。\n 案の定、ラリーヤに促され、手のひらの範囲から外れたティサの、鼻に近い辺りと目尻の辺りの両方の白目は、真っ赤に充血している。そして下へと向き、自分の持ち物を映す瞳の奥には、おそらくぐずぐずになってしまった苦しい恥ずかしさが、ティサの泉と直結しているはずである。こんな辱めを受けていれば、ティサの性は歪んで、まもなく壊れてしまうかもしれない。\n\n「そしたらアスリも反対。」\n「ん?」\n「広げるよ?」\n\n 視線はティサの性器に置いたまま、ラリーヤがティサの左膝裏を経由する左手をさらに伸ばして、2手に分かれた茶髪の外側の土手に中指と人差し指をやりながら、アスリにも反対と開示を声掛けした。その意味は、ひとつしかない。\n\n 破壊だ。ラリーヤが求めるティサの性への破壊行為を、アスリは把握した。\n\n 羽の堤を、広げるのだ。アスリの血が、煮える。\n\n どうすべきか、考えるまでもなく決まっている。アスリも、ティサの右側の体毛を、右手の人差し指と中指で触れる。\n 柔らかい。あまりはみ出る肉の外側まで、アスリは気にしたことがなかったが、アスリも同じように柔らかいのだろうか。\n\n「良い?ちゃんとユニスも見てね?」\n\n 無言のティサの片隅で、ユニスがこくりと頷いた。これで頷く方も変態だが、ラリーヤの声からも母性が消えている。代わりに、悪さといやらしさだ。ティサに恥辱を与えようとしているラリーヤは、また変態が優勢だ。\n 左のラリーヤが動けば、右のアスリも同じように実行しなければならない。これほど高い意識をもって臨める仕事は、アスリにとって滅多にない。ティサは絶対に、恥ずかしい。\n\n「……はい、せーの!」\n\n ラリーヤの号令だ。左側を取る2本の指が、斜め上に引っ張る動きを始める。アスリの指も即座に従う。\n\n「くぱあぁぁー!!」"} |
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