| {"novel_id": "n0007ht", "chapter": 158, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/158/", "title": "自認", "content": "「マジか!!」\n「ティサ、こんなに頑張ったんに、かわいそうっしょ?ティサも足、もっかい広げて!」\n「やぁだ!!痛い!!無理!!マジで痛い!!」\n「いいから!ユニスはまた、下おいで!私とアスリはさっきみたく横!」\n\n ラリーヤから移動を求められたアスリが、ティサの羽に触れたままだった手を引き抜けば、指先は真っ赤に染まっている。血液そのものだけを目にすれば、ティサを殺してしまったかのように恐ろしいが、この出所はあの泉の真下であって、おそらく湯も混ざりあっているだろう。\n そこにラリーヤから、はらりと乾いた布が投げかけられると、アスリも布で手をぬぐって、閉じた足の中身が見えないよう注意しながら腰をずらし、再びティサの右隣の位置を取っていく。切った勢いで突破を試みるラリーヤも、薬液が入った器の隣の地面に、刃の刺さった果物の残りを置きやると、代わりに器の方を手にして、当初のティサの左隣へとしゃがみこんだ。ひとまず、これ以上の切開はないようだ。\n 一度振り返って、ラリーヤの手元を確認し、少し落ち着いたのであろうユニスもティサの腹上から降りて、両膝を立てて中央を強く押さえているティサを、膝立ちで真正面から見下ろした。切られたティサに誠実な思考を見せたせいか、槍の角度は落ち、先端の皮はティサの押さえるところを見つめている。\n\n「ティサ、ごめんね?お願い、ちょっと足開いて?」\n「やぁだ!!もう無理!!」\n\n 涙の途絶えないティサの左膝に、ラリーヤが左手をかけたが、ティサは閉じたままの足を開こうとしない。加害者のラリーヤは、もう一段、声を落ち着かせて続ける。\n\n「もう切んないから、血拭くだけ。外から見たら全然だから、ティサもちょっと見てみてよ?」\n\n この言葉には、痛みに続いて患部の容態を気にかけているはずのティサも反応し、右手を股間から顔へと送って、まずは涙や汗をひと拭いした。アスリとしても、ティサの泉がどのようになってしまったのかは、気になるところだ。ラリーヤが触れていない方のティサの膝に、アスリが自然と手を伸ばしていけば、ティサも上体を起こして、涙を拭いた手で草の山をつき、覗き込むように頭を屈めていった。\n\n「ほら、見て?」\n\n ここでラリーヤもタイミングよく、ティサの足を優しく開き、アスリも同じくラリーヤに合わせていく。今日、ティサの左右でこの動きをするのは、何度目だろうか。\n 広げられた両脚の付け根の茶髪を、ティサが残った左手で上側に引くようにすると、左右の堤は血濡れで、尻の肉までが赤だ。まるで戦化粧を性器に施したかのようだが、血液の出どころ自体は、こうしてアスリが見る限り把握できない。\n\n「…………うわ、アレん時みたいじゃん。」\n「アスリ、拭いてあげて?」\n「うん、ティサ、ちょっと触るよ?」\n「……うっ!!」\n「ごめん!痛い?」\n「…………私拭くから、いい?」\n\n ラリーヤから渡され、アスリが指先を拭った布は、血の源泉の前でティサへと渡った。しかめた顔で股間を見つめるティサの左の指先が、布越しに押さえるのは、泉の入り口の尻寄りの周囲である。痛む個所にあてがわれた白地の布は、ティサの血の染物に姿を変えていく。\n\n「ちょっとティサ、そこ見せてもらえん?」\n「……まだ血出てんよ?」\n「ティサも気になるっしょ?」\n\n 真隣で布に注目するラリーヤの診察提案は、痛みに耐えるティサにとっても有益だ。ラリーヤの依頼通り、ティサはその布をおそるおそる上方へとずらしていった。\n\n 布が離れてすぐ、アスリが目にしたものは、ティサの桃色の庭内、泉の入り口の肛門付近から、じんわりとにじみだす、真っ赤な血だった。ラリーヤが切ったのは、まさに先ほどラリーヤが刃を当てたところである。\n 傷は、ユニスが太ももで矢を受けてしまった時のものとは比べ物にならないほど小さく、ティサが中央に有する核の幅程度で、ごくわずかに縦に裂け目ができただけだ。切開の成否は、今のアスリには判断がつかないが、少なくともラリーヤが刃越しに触れたところ以外に切り傷はなく、ティサをロマドウの巫女たちの元に緊急搬送する必要はないだろう。ただ、切った場所は、身の毛がよだち、アスリがおかしくなってしまいそうな粘膜に他ならない。\n\n「ちょっと見るよ?」\n「あっ、ちょっ……!!痛い!!」\n\n 左手に薬液の器を手にしたまま、ラリーヤはティサの膝の上にあった右手を、ティサの会陰に伸ばして押し込むと、泉は縦へとほんの少し開いた。小さく痛がったティサの泉からは、次の赤がラリーヤの触れる個所へと向けて、流れ出していく。\n\n「おー!!よーしよし!!」\n「うわ、何!?ラリーヤこんなとこ切ったん!?信じられん!!」\n「何言ってんの!?大成功!!」\n「はぁ!?めっちゃ痛いんけど!?」\n「別に、この前まで血出でたとこだし、いいじゃん?アレんときより痛くないっしょ?」\n「いや、切ったんだから痛いに決まってんしょ!?あっ、痛ぁ…………。」\n\n またティサの患部に、ティサの手にする布の一端をラリーヤが押し当て、アスリに見えるのは広がりゆく血液だけとなった。ティサは相変わらず痛がっているままだが、ラリーヤ曰くこれで大成功だそうである。玉のような汗を浮かべ、渋い顔のティサにとってはそう思えないであろうものの、現状は涙が引きつつあるから、ティサの号泣は小さな傷そのものによるものよりも、性器を切開されてしまったということによる、混乱とパニックによるところが大きかったのかもしれない。\n\n「よーし。じゃあ次ユニスだよ?」\n「おっ!?」\n\n またアスリに、よぎった。ティサが切ったのなら、次はユニスだ。アスリが、思い浮かべたことを口にする。\n\n「えっ!?ユニスのおちんちんの皮も切んの!?」\n「はっ!?おい!?!?ヤメロ!!!」\n「何嫌がってんの!?私、切ったんだよ!?」\n「マジで絶対無理!!!ホントにヤメロ!!!」\n「意気地なし!!!」\n「んふふふ…………。」\n\n 突如、刃が次に向けられるとアスリに予言されると、ユニスは大分縮んでしまった槍と袋を、両手で一気に覆い隠した。厳しい体験を得たばかりのティサも追い打ちをかけ、ラリーヤもユニスを脅迫するように怪しく微笑んでいる。\n\n「なぁに?ユニスもちんちんの皮切って、大人になりたいん?ほら、お手てどかして?」\n「バカ!!ラリーヤ!!やだよ!!」\n「そんなに子どもちんちんがいいのー?はずかしーねー?」\n「うっさい!!別に子どもじゃねーし!!」\n「子どもだよー?でもさー、今日はユニス、まだ頑張らんと?」\n「はぁ?」\n\n 怪しさから悪さへ、ラリーヤが速度を切り替えた。薬液の器を手にしたままのラリーヤも、膝立ちとなって、ユニスの右耳に顎を近づける。\n ついアスリは、ラリーヤ全体を見てしまったが、あの割れ目はいやらしいまま健在だ。乳の変態が、皮槍を隠す変態の耳元で、軽く息を吸い込む。\n\n「……うわぁ、すっごいティサの香りする。」\n「ちょっ!!ラリーヤ!!」\n\n 出血地の真上から、恥ずかしい声が上がった。ラリーヤは構わず、ユニスに声をかける。\n\n「……これから、なかよしじゃん?ちんちん、おっきおっきしとこ?お手てはうしろ?」\n\n 弱い。伏し目だ。ユニスはラリーヤの前に完敗だ。アスリが瞬き1回を挟むうちに、だらりとユニスの両手は脱力し、随分と小さくなって皮ばかりが主張する1本と、草の上に落ちてしまいそうな袋が明らかになった。それでもなお、槍自体は皮の鞘の中でふっくらとしているようであるのだから、まだまだユニスは充血気味なのかもしれない。\n\n「んふふふ……。かわいいこどもの皮ちんちん。赤ちゃんだから、よしよししよーね?ぴゅっぴゅは、我慢だよ?」\n\n 耳にしているだけで、アスリまでが恥ずかしい。ユニスに至っては、両目を閉じてしまった。しかし、それでも手で隠せないほどに、ラリーヤにユニスは何かを期待してしまっている。この先、まもなくラリーヤからもたらされるのが刃でなく、何らかの甘露であることは明白だ。\n それとも、その希望を欺いて、急な血しぶきなのだろうか。いずれにしてもアスリの心臓は高鳴るし、布を血で濡らすティサの視線も、ユニスの伸びた皮膚へと集中している。\n\n 軽やかに踊るようにしなやかに、ラリーヤが右手の人差し指でユニスの右肩から手首までをそっと撫でると、しっかりと両目をつぶって真下に顔を向けるユニスが、全身を大きく身震いさせた。たったこれだけで、槍も真上に一度びくりと跳ねる。\n ラリーヤが、口角を上げて、アスリに視線を送る。何をするのだろうか。見通しはつかないが、アスリもラリーヤとユニスと同じく、草の上に膝立ちになる。アスリからラリーヤの割れ目は見えてしまっているが、アスリの側にはちょうどティサの立てた右膝が盾になる。\n\n 左手の器に、ラリーヤがユニスを撫でた右手を浸した。器から離れる右手は、大きく透明な糸を引く。\n\n「……っ!!!!!」\n\n 薬液にまみれたラリーヤの右手が、ユニスの槍を取った。その手がゆっくり、槍を皮ごしに上下する。\n\n「んぁ!!おい!!それ、そこに塗っちゃ!!」\n「さっきも大丈夫だって言ったじゃん!ほら、よしよしするよー?」\n\n 瞬時、ユニスがラリーヤに向き直って目を大きく見開いたが、止まらないラリーヤの手の動きに、ユニスもそれ以上、抗えなかった。弱きユニスは、また目を閉じて拳を作り、両肩を震わせる。\n\n「ラリーヤ!!!」\n「だから大丈夫!ほら、アスリもユニスのちんちん、くちゅくちゅしよ?ユニスもお目め開けて、ティサのお顔見て?」\n\n ティサがラリーヤを呼べば、ラリーヤはアスリとユニスに指示を加える。固く唇を閉じたユニスが、目を半開きにする。アスリもラリーヤがユニスを握る手の方向に合わせて、そっとユニスに寄り添うように、左手を槍へと伸ばしていく。\n\n 熱い。硬い肉だ。\n ラリーヤを見上げたアスリに、ニヤリと笑みが飛ばされた。アスリの左手は、指と指を絡めあうあの形でラリーヤの右手とつながって、2人の手中でユニスが、ただ1人、男子であることを伝達する。\n\n「あぁんぐ……!!やばい……っ!!あぁ……!!ぎもぢいっ……!!!!!」\n\n ユニスが眉を歪ませた。また波が、ユニスに接近している。\n\n「ティサ、布どかして?」\n「え?」\n「大丈夫!じゃ、ユニス、はい腰落として。」\n\n 器を地面にふわりと放り出したラリーヤが、強引にティサから血の布を没収して、こちらも放り投げた。その血の泉にラリーヤが先導し、アスリも誘導し、ユニスが進んでいく。\n\n「待って待って待って!まだ血が!」\n\n ティサが待ったをかける。しかし、すでにティサの入り口には、ユニスがいる。\n\n「よし、大人ね?」\n\n ラリーヤがアスリに声をかけ、アスリも目で頷いた。槍のだぶついた皮は全て剥き上げられて、真っ赤な一球が、真っ赤に染まったティサの血と癒合する。\n\n「……ティサ?痛い?大丈夫?」\n\n 震えるように、ユニスがティサに声をかけた。今、ユニスの心中の何かが、ユニスの声を震わせてしまっても、ティサに向けたのは優しさだ。\n\n「痛いけど……。」\n\n ユニスの伏し目を、ティサが浮かべた。言い淀んだティサにも、痛みのほかに、心中に何かが控えている。\n\n「もっかい頑張ってみる……?」\n\n 優しさに、ティサも優しさで応えた。ティサが、ユニスを見定める。ユニスも、もう一度覚悟を決める。\n 頷いた。猟師の目が、2人の赤に向いた。\n ラリーヤもアスリも、介助をやめる。ここからは、ユニスとティサの、初めてだ。\n\n「ユニス……、大好き。」\n\n ティサが、両手を大きくユニスに広げた。その声に、アスリの脳は砕かれる。\n 思わずアスリが目にしたティサの表情に浮かぶのは、痛みではなく、愛だ。公然である事実を、ついにティサも自認した。\n\n 次の瞬間、赤い一球が、ティサの血の泉へと沈み込んだ。同時にユニスは、愛を告げたティサへと覆いかぶさって、熱い口づけを初めていった。"} |
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