Krixter/Repo / n0007ht /159.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 159, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/159/", "title": "赤と白", "content": " とうとうユニスとティサが、仲良しになった。泉に沈み込むまっすぐな槍は、先端の赤をティサへと伝えて、後ろに赤を流出させる。\n 泉が、ユニスの中ほどまでを、まさに食している。ユニスもティサも、止まっている。血液と粘液だけが、泉からあふれ出す。\n\n 音が、上から小さく続く。耳に任せたアスリが目を向けた先では、幼馴染としての優位を活かすティサが、ユニスに重ねる唇の奥で、舌同士の握手をしているようである。こちらはよくわからないし、アスリも見えない。ただ、ティサが抱きかかえるユニスの背の中で、2人は世界を創っている。\n\n「……………………んうぅーっ!!!」\n\n アスリが直接目視できない角度の、上体をとるユニスの唇から、我慢の呻きがこぼれた。均整のとれたユニスの尻と無毛の会陰が、上空に逃げようとする。外に脱出を試みる槍の中部は、ティサの血愛で染め上げられている。\n それを逃がすまいと、ティサが両足を持ち上げて、組んだ両足でもユニスを抱え込めば、再び赤く染まった槍が、尻とともに沈み込んでいった。羞恥と痛みを乗り越えたティサが、2人だけで触れ合うユニスを通じて、自己の本能に対面している。\n\n「あぁああ…………!!!ティサッ!!!」\n「ユニスッ!!大好きっ!!」\n\n 唇は離れたようだが、ティサの名前と、ユニスの名前が続いて、またティサの心情が連なった。ユニスが後ろで結ぶ髪が揺れ、背では肩甲骨が浮き上がる。尻の上で組まれたティサの両足は、痛むはずの泉に、さらにユニスを迎え入れるように結ばれる。\n\n「大好き!!大好き!!大好き!!大好き!!大好き!!」\n「ティサッ!!ティサッ!!!」\n「ユニス大好き!!」\n「あっ!!!ティサッ!!!やばい!!!」\n「ユニス大好き!!」\n\n 引き締まったユニスの尻が、一段と引き締まった。唇と、唇が音を醸し出す。ほとんど動いていないユニスの袋も、肛門に向かってせり上がる。\n\n アスリが直感する。来る。ユニスに、波が来る。\n\n「あっ!!!!!ユニス!!!!!ダメ!!!!!中はダメ!!!!!中はダメ!!!!!こらっ!!!ティサッ!!!足!!!!!!」\n\n ラリーヤも直感した。つい3日前、ラリーヤがアスリたちに授けた知識に基づけば、今日ユニスが手をつないでアスリとティサとラリーヤの裸体の前で漏出し、その後ティサの口内にも送り込んだあの凶器の白乳は、ティサに子どもを孕ませるための聖液だ。\n 槍の中ほどまでしかユニスはティサに侵入していないとは言え、このままユニスがティサに食されたまま波を迎えれば、ティサは母となり、ユニスは父だ。傍から見れば明らかであったにも関わらず、ここまでどんな時もユニスに対して抱いている感情を直接表現しなかったティサが、今その思いを連呼している以上、アスリがその新しい関係性に介入する余地はない。しかし、性の達人のラリーヤは、ユニスの尻を離すまいとしがみつくティサの両足に手をかけ、排除を試みる。\n\n「あぁああああああ!!!!!」\n「ユニス!!!!!大好き!!!!!」\n「ああああああああティサァアアアッ!!!!!」\n\n 波だ。ユニスが、ティサの海に流された。流れていったユニスの、湯気が昇りそうなほどに一気に汗ばんでいく背は、岸となったティサの両腕によって、強く抱きかかえられ、ティサの海でユニスは洗われている。ビクリ、ビクリと、小刻みに震えるユニスの全身とは独立して、唇と唇は幸せの音を鳴らして、ティサの足もユニスを真正面から受け入れる。\n ユニスがきっと今、奥歯を嚙み殺しているであろうことは、アスリもわかる。翻って、性器と性器、全身と全身で、1つにつながっているティサが、性感に頼らない、純なユニスを実感していることもわかる。\n 2人が呼吸し、鼓動すらアスリの耳に届きかけている。2人の女性の、別の腹から生まれてきた2人が、肉体として1つとなる。\n\n あのラリーヤですら、成すすべはなかった。ティサの足から諦めるように手を下ろし脱力したラリーヤの表情には、ティサがユニスの子を宿そうとしたことはさておき、こうして初めて仲を深めた2人に対しての祝福なのか、安堵があった。一方、森での愛を肉体で実現した2人を見下ろすその瞳には、アスリが図り知ることのできない、変態らしからぬ寂しさで満ちていた。\n\n「……………………ティサ?いい?」\n\n まもなく、誰にも邪魔のできない時間を終えるよう提案したのは、まさかのユニスであった。息の上がったユニスの言葉に、ティサの両足が緩んですぐ、ユニスが腰を真後ろに引いて、草の上で膝立ちとなれば、アスリがラリーヤと大人にしたユニスは子どもで、ちょうど皮にくるまれた段差までが、ティサの血とともにあった。ユニスの皮膚のここまでが、ティサに入ったのだろう。\n 血塗れの子どもからアスリが目線を移すと、ユニスの顔に浮かぶのもまた伏し目ではなく、じっと見つめるティサへの、何らかの思考だ。今の凛々しいユニスの思考そのものも、アスリは全く見透かすことはできない。ただ、ユニスはティサと初めてを終えて、今は肩で息をしながら思いを巡らせている。ラリーヤさえも沈黙し、外の滝の音と、ユニスとティサの吐息だけが洞窟に小さく広がる中、アスリはユニスが見つめる先、ティサに目を向けていく。\n\n 両膝を草の上に立てて、広げたままの両足の奥、ティサの両太もも間の草の扇状地には、まず切開の血が広がっている。ティサにとって、ユニスと達成するまでの道のりは、あまりにも険しかった。アスリの目がその沢を登っていけば、左右の茶髪と堤に挟まれて、まだなおユニスを受け入れようと開いたままの桃色の源泉からは、荒々しいティサの呼吸に合わせて、白濁したユニスの狂気が、とくり、とくりと漏出していた。\n\n ティサの赤と、ユニスの白が、2つ混ざりあって、新しい1つの命となろうとしている。消えかけた森の暮らしが、遠く離れた洞窟で、次の時代を紡ぎだそうと挑戦している。洞窟の中に立つ、芽吹いた若木の愛のめしべに、共に育ったもう1本の若木が、未来を描いている。\n\n「…………いやぁああ!!ねぇ!!みんな……、そんな、じーっと見ないでよ?」\n\n この生命的な光景は、ティサが両足を閉じてしまって、あえなく終わった。アスリはラリーヤがどうか見ていないが、ユニスはティサを見つめて思案に暮れているし、アスリも見つめていたのだから、ラリーヤもティサを凝視していたのだろう。3人とも、ティサに注目しすぎたようだ。\n 両手で顔を隠し、草の上で顔を横に倒すティサは、全体的に赤らんでいる。しかし、手で隠し切れないところからこぼれるティサの頬の形は、微笑みとともに、ユニスと1つになった幸せに満ちているようである。羞恥の上に流血したティサの初めては、成功したと評価して良いだろう。\n\n「………………はぁーっ……。マジでもう!!!ユニスもティサも!!!」\n\n ここでようやく、最強の変態がため息を言葉の形にして漏らし、ユニスとティサを叱責した。ユニスの真横で膝立ちとなり、両手を腰に当てて、大きな胸も乳輪も、剃り上げた割れ目まで惜し気もなくさらす美しい変態は、今の耳に入るほどのため息で、もういつもの調子に戻っているようである。\n\n「ティサ!!!あとユニス!!!どうするん!?!?こんなんじゃ、赤ちゃんできちゃうかもっしょ!?この前教えたばっかじゃん!?」\n\n ラリーヤの指摘にティサも寝ころばせたままだった上体を起こし、草の上に両肘をついてラリーヤを見定めた。その通りだ。現にラリーヤはイケメンと昨日仲を深めたが、ラリーヤは直前でイケメンの波を見極め、体内への注入を許していなかった。いくらティサもユニスも大して動いていなかったとは言え、本来ユニスかないしティサも、危険を察知した時点で引き抜くしかなかったのだ。\n\n「…………なんか、ごめん。」\n\n 弱く、ティサが謝罪した。ティサの赤に、白を混ぜ込んだ張本人も、ユニスなりに謝罪する。\n\n「…………あんなん、…………やばかった!!!無理だ、我慢すんの…………。ティサ、すげぇよ。」\n「ユニス……!?」\n\n 正直なユニスが、ティサを鼓舞してしまった。遺品の腰飾りが、きらりと置きたいまつの灯りを反射して、アスリたち3人にティサの本心を届けていく。\n\n「…………でも、でもさ!!良くない!?私、そん時も言ったけど、私……、ユニスの赤ちゃん、欲しい!!!」"}

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