Krixter/Repo / n0007ht /168.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 168, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/168/", "title": "三枚舌", "content": " 一時はしおらしく願いを取り下げ、アスリを気遣い涙したユニスの瞳が、性を取り戻した伏し目に形を変えていくのを、歓喜のもやの先に、アスリが見出した。同時に、アスリの左隣から、柔らかな女子の唇が、アスリの半開きの唇へと当てがわれ、その隙間から様子をうかがったティサの舌までもが、アスリを慰め励ます。\n 今のティサは、アスリがユニスだけでなく、ティサに向けてまで口にしたアスリの好意を、女子の友情として捉えているのか、それともユニスと同じ愛として掴んだのか、この接触だけでアスリは判断ができない。いずれにしても、心地よい女子同士の唇の感触は、アスリの涙腺をさらに緩ませるのとともに、開かれる途上にある肉の奥の泉からも、さらに涙を湧かせていく。\n\n「…………んふふふふ。ティサもアスリのこと、好きになっちゃったん?」\n\n 誰のものかが明白な、艶やかな小さい笑い声とティサへの提起に続いて、右側からは母が赤子をあやすかのような、穏やかなぬくもりが、アスリの長髪を撫ぜながら加わった。唇を離す代わりにアスリの左腕の上に手を置きながら、ティサがアスリを越えて、ラリーヤに顔を向ける。\n\n「バカ……。アスリがちゅっちゅしたいんなら、やってあげなきゃじゃん?」\n「ティサさ、ユニスとアスリ……、どっちが好き?」\n\n 未だに涙のアスリは、ティサを見るだけで精一杯だが、正面でユニスも、何か小さく反応した。ユニスにとってアスリは夢でも、愛はティサなのだろうか。\n\n「バカ。私もアスリも、女の子なんだから。でもアスリのこと、私も好き。」\n\n 小さな口づけが一度、ティサからアスリに送られた。アスリにとって性の対象はすでにユニスに限らず、ティサやラリーヤにまで及ぶほどに壊れてしまっているが、ティサがアスリもティサ自身も女子であることをまず強調するに、ティサの欲情の向き先は、ユニス以外にないようではある。\n ところが、口づけを受け、ぼんやりと脳の底部で思考をアスリが巡らせた矢先、はにかみと笑顔、羞恥、期待と申し訳なさ、それらが入り混じった表情をティサがアスリに見せ、首をわずかに傾げた。真摯なティサの見せたことのない顔に、アスリはティサから、何らかがもたらされることを直感する。\n\n「ねぇ、アスリ。」\n\n やはり、ティサが来た。ためらいがなかったのは、ラリーヤに口を挟ませないためか。だが、呼びかけでアスリを押さえたあと、混ざりあう感情の中から頬に濃くすることを決めたのは、羞恥だ。少し肩をすくめて、小刻みに左右に揺らしながら、あまりにわかりやすく、伝えにくいということを体で表現するティサは、発言権だけを押さえたまま、言葉を続けない。\n\n「……………………なっ、何?」\n\n 言動が予見できないティサを前に、アスリも涙を漏らすことすら忘れて、ティサへと一声かける。こうして見ると、やはりティサは本当にかわいらしいし、もじもじとしながら揺れる、乳輪ごと膨らんだ乳首を乗せる豊かな胸も、いやらしい。硬直しつつも、内心は第三の変態としてティサを見届けるアスリに、ティサはたっぷりと間をあけて、続けた。\n\n「………………………………あんさ、その…………。」\n「……うん?」\n「……………………私も、……いい?」\n「ん…………?」\n\n 難しい。もうアスリの脳は、今日ここまでで焼け切っているのだ。ティサの承認を、すかさずラリーヤが勝手な推論に基づいて補完する。\n\n「これからユニスとアスリがなかよしする時、一緒に混ぜて!ってこと?」\n「バカ!!ラリーヤ!!今日はさっきラリーヤ切ったせいで、もう絶対無理!!」\n「お豆んとこは?」\n「……お豆?」\n「ほら、さっきユニスにティサん見せてた時、ここお豆って言ったじゃん?あの、真ん中のちっちゃいとこの、」\n「バカ!!!!!それは今はよくて!!!!!じゃなくて!ねぇ、あの、アスリ…………。」\n\n 再びティサが、尻すぼみになった。アスリを落ち着けようとしてくれたティサの唇のように、アスリも言葉でティサを励ますべきだろう。\n\n「……なぁに?ティサ?」\n「………………あの、なんてかさ。………………私も。」\n「……ティサも?」\n\n 見ているアスリまで、恥ずかしくなりそうだ。ティサの述べたいことが、性に関する何らかなのは、アスリもここまでで把握できた。涙が乾きつつある頬に、アスリが友としての笑顔を送る。\n\n「………………アスリの、………………………………おまん……のとこ、……ユニスと一緒に見ていい?」\n\n 全て述べ切ったティサが、アスリの腕に触れていた手で口元を覆って大きく微笑み、視線を反らした。もう一方の手で顔を仰ぐティサが、もう1つ、アスリに追い打ちをかける。\n\n「やばーい!!なんか恥ずかしいかも!!」\n\n 染みわたるようだ。アスリの奥に、ティサが染みわたる。\n そして、アスリの中のティサが、燃える。実に無邪気だ。ティサは、ラリーヤのように百戦錬磨でもなければ、両性に興奮してしまうと気づいてしまったアスリでもないのだ。\n 万が一にも、ティサが女子にも興奮できるとしても、今の語りにアスリは一切の邪念を見いだせなかった。直前のティサからアスリが得たのは、女子だけで集まって水浴びをしながら、ふと、アスリの特徴に気づいてしまって、自身との差異を比較したいという少女としての好奇心だけであって、決してアスリを異端として追いやる心づもりはないに違いない。\n\n 素晴らしい。この、幼い子どもが純真に抱くような思いを、まっすぐなティサはアスリに配慮はしつつ、思いそのものは口に出したことが、アスリにとって素晴らしい。どの道、アスリはもうティサの羽の堤や、その内側の庭まで目にしているのであって、アスリの番となった今、アスリはこの場の3人に、全てをさらけ出さなければならないことは自明なのだ。\n それをあえて、ティサはアスリに許可を得るべく口に出し、根拠の好奇心までを体現させているのである。アスリはまだまだ、変態としては弱者だ。ここ数日で糧をいくつもいくつも拾いあげ、今もまた1つ、アスリは拾い上げたが、この先アスリは何度の自慰でもって、これらの糧を使い尽くしきれるのだろうか。\n\n「……ねぇ、アスリ?ユニスとティサがアスリのおまんこ見んならさ、……私もいい?」\n\n 首筋から脊髄を真上に引っこ抜かれるような感覚を抱き、瞬時茫然としたアスリには、左から切り込んでいったティサをサポートするかのように、右からも強烈なアタックが入る。右にアスリは顔も向けられないが、この右側ももともと見るつもりであったのは当然であるのに、アスリが揺らいでいるのを目にして、あえてこうして仕掛けてきているのだろう。\n こちらは、悪だ。そもそも顔が淫魔であったし、確信犯である。\n\n 悩ましい。すでに、アスリの思考は終わっているのだ。それは、解を得たのでなく、解を得られずに終わっているためである。\n もう、涙も出ない。左右の申し出に、気づけばアスリの両膝は、ユニスの両手を乗せたまま、ぴっちりと閉じて、両方のつま先を洞窟の天井へと向けている有様だ。\n\n ユニスの両目に、アスリが当たる。こちらももう、涙はない。月夜の高窓からラダンを覗いた時のアスリは、きっとこんな目をしていたのであろう。もう何も隠せないアスリは、残った理性で両目を覆う。\n\n「…………ごめん、やっぱ……、良くないよね。いくらおんなじ女の子だからって。」\n\n 左側が、諦めてしまった。これも先ほどアスリの意に反した際と同じく、否なのだ。アスリは動きたいが、羞恥に身を潰されすぎている。\n\n「…………ごめん。」\n\n 右側も、諦めた。あまりにアスリの態度は、か弱くなりすぎた。\n 悔しい。あまりにも悔しい。これは、アスリの期待する結果ではない。\n\n「…………ぁきゃっ!!!!!」\n\n そこで直後、アスリが得たのは、右胸に対する著しい快感である。信じられないが、アスリが母になり、誰かがアスリの母乳をねだっている。\n 誰かではない。右側であるのだから、ラリーヤだ。ラリーヤが赤子になる以前の謝罪は、何を意味するのか。\n\n どうでもいい。転がされているがままの、干し肉の粒のようであったはずのアスリの右の塊は、今、完全にアスリを母にしている。\n 母の教えは、アスリにとって常に正しい。なぜアスリは、母が姉を針でもってまで制した行為をこっそりと持続し、はみ出す肉に限らず、小さな胸に乗る点まで、強固な性器としてしまったのであろうか。\n\n「ん-っ!!ん-っ!!ラリーヤぁ!!!!!」\n\n 次に、左が来た。こちらは右と違って、転がすようなことはしない。ただ、何の技術もない不規則性は、突如の高ぶりをアスリにもたらして、波は勢いを増していく。\n\n「ああああああ!!!!!ティサぁ!!!!!んー!!!あぁっ!!あっ!んぐっ!!!ん-!!ん-!!ん-!!んんんんんんんんんんん!!!!!!ああああああああ!!!!!」\n\n アスリは、流された。信じられない。胸だけだ。この、小さな胸の上に乗る、色濃い左右の2点だけで、アスリが流れている。\n 訳がわからない。今も流れ続けている。岸辺に、避難しなければならない。\n\n 無意識に、到達しやすいようにまっすぐにつま先まで伸ばし切ってしまっていた両足が、どういうわけか開かれてしまった。胸の左右は終わらない。アスリは波を、まさに被っている。\n\n 唇が、触れた。アスリの唇にではない。中央にいる人物の唇が、アスリの生えかけの薄毛に触れて、そこに唇なのだ。\n\n 驚くアスリが、両膝を曲げて腰を持ち上げる。胸部への刺激も絶え間なく続く中、右側からするりと、アスリの頭部の真後ろで結び留めていた髪紐が、ほどかれてしまった。\n 草の上にアスリは頭から倒され、つい曲げてしまった両膝の裏を、左右の腕が受け止める。開いたアスリの右太ももの内側に、少し湿った長髪が触れる。\n\n あの肉が、別の左右の指で広げられた。波は、途絶えない。吐息は、彼だ。\n\n「ああああああああああああああああん!!!!!!!!」\n\n めくりあげられた核に、覚えたばかりの愛する人の唇が、触れている。彼だと、アスリは分かる。\n 背骨が折れてしまいそうなほどの快感の中、異なる3点の動きにアスリが翻弄される中、中央の愛が、アスリと呼吸し、呼吸し、呼吸し、息を吐きだして、吸い上げたとのともに、舌で、言葉を伝えた。\n\n ついに、アスリが流れる。沖に向かいながら見つめる空、アスリは彼の唇と舌で受け取った言葉を、愛であると信じて、全てを快楽に委ねるほかなかった。"}

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