Krixter/Repo / n0007ht /18.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 18, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/18/", "title": "遭遇", "content": " 昼食後にクールダウンを挟んだとは言えども、アスリのクリトリスはあまり冷え切っていなかったようであり、水浴び中に直触りした時よりもさらに敏感で、情けなく次々と続く液体が下方の穴から排出されていった。アスリは左手の人差し指と中指の指先で肉厚な花びらを開きながら、2本の指の根本でクリトリスの包皮が固定できるよううまく位置を調整し、無限の泉から湧き出る聖液で、美しく色づいた宝石の潤いを維持した。今回は快感自体があまりにも大きすぎることもあって、あまり頭を使ってあれこれ思い出す余裕はなく、直前まで感じていた哀愁があっという間に胸の奥の方までこみあげてきた。\n\n「あっ!あっ!あっ!あっ!マッ、マ、ごめっ、んんっ!んー!あぅ!」\n\n アスリが固く目を閉じ、顎を上に向け、唯一母に対する罪悪感と背徳感の味付けだけを快楽に追いがけした時であった。\n\n 突然、アスリから見て右手の奥の方から、いつにない牛の吠えるような鳴き声と、一斉に蹄で地面を蹴り出す音が聞こえてきた。タイミング悪く最も気持ち良いところに差し掛かってしまったアスリは、一瞬遅れてどうにかまず目だけを何かが起こった方向へと向けた。\n\n アスリの横目に飛び込んできた光景は、川から全速力で離れる牛たちと、最後尾の一番小さな牛に向かって一直線に、低い姿勢を保ったまま駆けていく、サバンナの枯草のような色の獣の姿であった。\n\n サーッと、アスリに冷静さが引き寄せられてきた。完全な油断だった。おそらく牛を追いかけているのはヒョウか何かである。アスリは性器いじりばかりに熱中していた自分を恥じた。過去これまでアスリが牛との昼の旅を始めてから、日々槍は常に携えてきたものの、実際に牛が野生動物に襲われるような事態に遭遇したことはなく、ターゲットにされてしまっている最後尾の牛を救う手立ては全く想像もつかなかった。\n\n「あっ!えっ!えっ!あっ!」\n\n 牛に迫る獣をどうすることもできないアスリの頭の中では警鐘がけたたましく鳴らされ、脇や背中からダクダクと脂汗が流れ出しているのに対して、腰砕けとなった下半身はまだまだ存分に残る熱い快感を体の上方に押し上げようとしており、その両者がぶつかり混ざり合い、何とも間抜けな声をアスリはあげてしまっていた。今更ながら、かつて母によって股間に槍先を向けられたラダンが、あの時どのような感覚を抱いていたのかアスリは理解したのであった。\n しかし、それを理解したところで何か状況が好転するはずもなく、アスリは一匹の牛の犠牲を覚悟するほかなかった。\n\n その時であった。川の対岸の茂みから大きく葉を揺らす音が聞こえ、アスリもそちらを振り返ると、なんとアスリと同年代と思しき少女が1人、すっくと立ち上がったのであった。すでにアスリは別の理由で腰に力が入らない状態であったが、獣に続いて見知らぬ人まで突然現れたことで、さらに足腰がすっぽ抜け、十分早かった心臓の鼓動のペースはもう一段階ペースを上げてしまった。\n その少女は獣の方に鋭い視線を送ったまま、すぐに背の方から矢を3本取り弓をやや上方に向けて構えた。弓で狙いをつける時間はごくわずかであったが、獲物を睨みつける表情はあまりにも凛々しかった。\n\n 少女はキリキリといっぱい弦を伸ばし切ると、3本の矢を一斉に放ち、矢は弧を描いて風を切るようにして飛んで行った。アスリもその行く末を見守るように矢を目で追う一方、着地予定地では獣と牛の距離が限りなく近くなろうとしていた。そしていよいよ獣が牛の尻にかぶりつこうと飛びかかった瞬間、獣は宙に舞ったまま、頭に1本、胴に2本の矢で貫かれ勢いよく大地に転がった。\n\n 見事であった。かなりの速度で移動する獣を瞬時に仕留めただけでなく、矢を3本放って1本も外さなかったのである。アスリが直前まで感じていた緊張による心臓音は、大切な牛を守ってくれたことへの感謝と、颯爽とした状況判断に振る舞い、その実直な結果に、そのまま胸の高鳴りへ瞬く間に転化していった。\n\n 獣が動かなくなるのを見届けると、アスリは再びその少女を見つめなおした。少女はアスリとほぼ同じ肌の色をしており、後頭部の高い位置で同じく似た色の肩ほどの長さの長髪を縛っていた。背丈はアスリよりおそらく少し低く、アスリの着るものとあまり変わらない上着の下の胸部の膨らみもないようで、腰から下は茂みに隠れて見えなかったが、全身細身で筋肉質であるようだった。この人物をアスリは今まで見たこともなく、またこれほどの弓の名手ももちろん知らなかったため、確実に他の村の者であることに違いなかった。\n 少女の方も弓を下すと、川の向こう側からアスリの方に向き直り、アスリと目を合わせた。アスリは正面から少女の顔を見て、ハッとした。その顔立ちは格好良いというよりはかわいい部類に入るタイプで、何とも端正に整っていて、同性であるにも関わらず本能的にときめいてしまったのであった。\n\n ところが、少女の方はアスリを見てみるみる顔を赤らめると、斜め下の方に目線を落としてしまった。ここでアスリは、ようやく自分の今の不格好さを思い出した。\n 初対面の相手へのアスリからの挨拶は、アスリが誰の目からも隠し通してきた大きなはみ出しと、おそらくあちらからは見えてしまったであろう、その中身なのである。\n\n 直後のアスリは尻の下の草に、火でもついてしまったかのようであった。まず一気に足を閉じ股間ではなく無意味に顔を手で覆うと、慌てて立ち上がり、2度3度何もないところでつまづきながら槍の元へ向かって、布袋や腰布が結びつけられたままの槍を引き抜いた。残念なことに火はアスリの体の中に入って燃え広がってしまったようで、まさに顔から火が出るような異常な焦りで焼ききられてしまいそうになりながら、少女に礼の言葉すらかけることもせず、逃げて行った牛たちを追いかけ、全速力で退却を始めたのであった。\n\n 穏やかさを取り戻した川辺に残されたのは、善意の矢によって命を絶たれた飢えたヒョウの亡骸に、顔を赤らめたまま呆気にとられている弓の名手と、ぬらりと輝く濡れた柔らかい草である。サバンナには牛たちに集合をかける指笛が響き渡る中、アスリの丸出しの尻はすぐに遠ざかっていった。"}

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