Krixter/Repo / n0007ht /182.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 182, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/182/", "title": "夢の続き", "content": " とうとう、その時だ。ユニスの狂気を吸い上げて、本能ばかりを優先していたアスリは、ティサの血痕を発見したあたりから、理性へと傾きつつある。そして今、ラリーヤが挑戦を促したことで、アスリの心中に大きく広がっていくのは、期待でも羞恥でもなく、今さらながらの不安だ。\n\n「…………私、なかよし初めてだし…………、ちゃんとできるかな……?」\n「……アスリ、大丈夫。私でも……、何とかできたから。ユニス、ちゃんとお願い、……ね?」\n\n ややうつむいて、ぽつりとつぶやいたアスリに、一歩先にユニスと仲を深めたティサが、心強い言葉をかけ、ユニスにもアスリを託した。ティサに一目を送ったユニスも、無言でうなずく。\n 友と、愛する人の気遣いを無駄にしないためにも、アスリは強くならねばならない。黙するべき時に黙するラリーヤも、向かうところは同じで、評価に値する。気を持ち直したアスリが、ユニスに目を合わせる。\n\n「ユニス…………、じゃあ私とも……、その…………、なんていうか、がんばろっか?」\n\n なんとユニスに声をかけて良いかすぐに判別できなかったアスリが、言葉を選んで、ユニスに協力を求めた。またユニスは、無言でうなずく。今のユニスは伏し目になることもなければ、いやらしさに満ちることもなく、真正面からアスリを見つめている。\n 実に凛々しい。しかし、夢を叶えたばかりのユニスの槍は、確実に真上を向いて、アスリに進むことを待っている。\n\n この1本が、もうすぐアスリの泉に、突き刺さる。泉から湯が沸き、理性によって押さえつけられていた本能が、アスリを動かしていく。唇が、恋しくなった。\n\n 口づけだ。舌も、恋しい。アスリが舌を求めれば、ユニスも舌で応える。舌と舌、会話だ。\n アスリとユニスが、抱きしめあう。熱く、ふたりの汗がひとつの汗になる。たまたま、アスリの隆起した乳首と、ユニスの乳首とが、会合する。\n\n「………………んっ!!」\n「………………!!」\n\n より強く、ユニスを抱きしめると、ユニスもアスリを強く抱きしめた。今は触れ合わない2つの性器も、もうすぐひとつになる。\n アスリの目の前は、いつのまにか閉じていた瞼によって、暗い。ただ、暗いのに明るい。ユニスが、まぶしい。\n\n まぶしい光が見たくて、アスリは目をうっすらと開く。まさに目の前で、ユニスが瞼を閉じて、アスリに没頭している。\n\n しかし、超一流の猟師は、アスリの眼光を逃さない。ユニスもアスリと同じく、うっすらと目を開く。\n 舌と舌での会話は、これで終わりだ。アスリが最後に小さく唇を合わせ、ユニスの口元から離れる。ユニスは一度、アスリの背に回していた腕を口元に運び、軽くぬぐって、またアスリの背に戻した。それを見て、アスリはまた一度、軽く口づけする。\n\n アスリの方が少し高い座高を有するのに、ユニスと向かい合うアスリは、あえて首を落として上目遣いだ。口元は緩み、ユニスを完全に捉える。\n\n「…………ユニス、好き。」\n「アスリ。」\n\n 愛する人が、アスリの名前を呼んだ。嬉しいし、どうしてか、恥ずかしい。\n\n 進めにくい。だが、あまり長い時間ぐずぐずしていると、横からラリーヤが刃を持ってやってきて、どうにかしてしまうだろう。できればラリーヤの手は借りずに、アスリとユニスの2人だけで、2人なりの初めてを成し遂げてみたい。刃で割かれるのもまた興味深いが、今はそうでなく、アスリとユニスが主体なのだ。\n\n とりあえずとしか言いようはないが、アスリはその恥ずかしさを背負って、やや勢いよく草の山へ、上体を横たえる。今、ユニスだけでなく、ティサもラリーヤも、アスリの裸体に集中しているだろう。羞恥が、背から全身に広がる。\n もうこれ以上、ユニスをまっすぐ見つめていられなくなったアスリは、首を左に倒して、右手のひらをユニスに向け、手の甲で右の頬を隠す仕草を見せると、左手では草を目いっぱい握りしめる。まだ弓を向けないユニスに、アスリは許可を下すべく、横目でユニスを見て、苦しい羞恥を声に乗せて小さくつぶやく。\n\n「…………ユニス、なかよしん時…………、私の体……、好きなように……、もし他にも夢だったことあれば…………、そういうんも全部、何でも全部、私の体で……、してよ……。」\n\n 性感を刺激していないのにも関わらず、アスリの声が甘くなった。まだ始まっていない初めては、すでに始まりつつあるのだ。\n\n「アスリ…………、じゃっ……、その…………、じゃあ…………。いや、ホントに。ホントに良いん?」\n\n 早い。ユニスはためらいを見せているが、それ以上に反応が早い。アスリも自分で述べたことではありながら、夢の続きが、ユニスにあるというのか。確認された自身の許可を、再度アスリは許す。\n\n「いっ……、良いよ……。恥ずかしいんも、痛いんも…………、全部!ユニスが、ユニスが好きだから…………、私、何でも頑張るよ?」\n「……アスリ。ありがとう…………、でも俺…………、アスリにやってほしいこと……、恥ずかしい。」\n\n 伏し目が出た。嘔吐の嗚咽が出そうなほどに、アスリも恥ずかしい。それでもアスリは勇敢に、主導権をティサやラリーヤに譲らない。\n\n「…………良いよ。言ってみん?何したいん……?それとも、何してほしいん……?」\n「…………ホントに良いん?」\n\n 伏し目が解かれた。アスリも横目をやめ、正面を向いてユニスの目を見て、左手も口元に送り、両手で顔の半分を隠して答える。\n\n「良いよ…………?」\n「…………じゃっ、じゃあ……、マジだけど…………。アスリ…………、その…………。また、前ん話だけど…………、前、川でしてたやつ……、その、その姿勢で…………、やってみたいかも?」\n「前、川で…………?」\n\n ユニスは、アスリが自慰をしているところに、挿入をしたいと言っているのだろうか。たしかに、仮にユニスにとって、股間をまさぐり母に謝罪するアスリの姿が性の原風景であるとするのなら、アスリも合点がいくし、波まで調整ができて、一石二鳥だ。\n ところが、この時ユニスが思い浮かべていたアスリの自慰は、アスリの想像の斜め上に位置するものであった。一呼吸を置いたアスリに、ユニスは自身が成したいことが何か、補助を加えていく。\n\n「…………ほら、その。なんていうか……、足、両膝…………、両手で抱えてさ……。それで、その…………、ビラんとこも、両指で引っ張って…………。」\n\n そこまで耳にしたところで、すでに十分高鳴っていたアスリの心臓は、猛烈にけたたましく鼓動を鳴らし始めた。頭が痛くなってくるが、まだまだ恥ずかしくなることのできる自分に、アスリは驚いている。\n ユニスの述べた姿勢での自慰、ユニスが獣を射抜いてアスリの家の牛を守った時とはまた別な日に、それをアスリが川辺の水が浅い場所で行っていたのは、事実である。\n この姿勢は、自身の肉体のうち両腕以外をラダンに見立てたものだ。両膝裏を腕で押さえながら、翼を広げる手指は、刑を執行する母なのか、それとも手伝うアスリなのか、または別な第三者かを想起させるものである。\n つまり、罰を受けるラダンを自己に対して投影して行う自慰であり、その際、特に大きなコンプレックスがどれほど広げられて痛めつけられるのかを、イメージしながら行っていたものに当たる。アスリはこの形での自慰を、少なくとも10数回以上致していたし、1人で行うのには盛り上がる形式であった。\n ユニスはアスリがあの川辺を発見した当初の頃より、アスリの裸と自慰を覗いていた訳であって、それを伝えられた時点で、アスリの罰の体現も当然見られていたことは自明であったが、今更ながら、そこまでユニスに見られていたという現実は、アスリにとってあまりに厳しく、良かった。涙をこらえるのにアスリは精一杯だし、自暴自棄にすらなれないほど、ひどい羞恥で、惨めだ。また泉から、何かが流れ出たようである。\n\n「バカッ!!!!!ユニス!!!!!アスリの何見てたん!?!?」\n\n 瞬時にティサの喝が、ユニスに入った。しかしティサに、さらに穏やかな喝を入れるのは、ラリーヤだ。\n\n「こらこら、ティサぁ。ティサの大好きなユニスが、やりたいって言ってんに。」\n「バカ!!そんなん、そんなん…………、アスリだって、ちょっと痒かったとか、気になっただけっしょ!?それをユニスは!!!!!」\n\n ティサの言うように、気にはすれども痒みはなく、あくまでアスリの当時の行為は自慰だ。しかし、ここまで来てユニスに怒りを見せるティサを、難なくいなして翻してしまうのも、ラリーヤである。一呼吸を置いて、務めて冷静な口調で、ラリーヤが続ける。\n\n「…………でもアスリ、私の体でユニスの好きなん何でもしてって、お願いしてたよ?アスリのお願いなら、ユニスは絶対やんなきゃいけないんしょ?」\n「いやでも、さっきん……、くぱーとかラリーヤ言ってたん、あれ自分でやれってことっしょ!?きっつ!!!しんどくない?アスリ?」\n\n もうティサもアスリも、性器を内側まで広げて、この場の全員で共有しあってしまっているが、ティサが言う通り、自分で翼を広げるとなれば、また趣は異なってくる。だが、アスリの本能に、二言はない。\n 議論を、これ以上躍らせるべきではないだろう。今必要なのは、言葉ではなく、思いだ。思いとは、ユニスの願いだ。願いを叶えるには、行動だ。行動に移すために必要なのは、自主だ。\n\n 理性と本能が、沸騰するアスリの限界で、歩調を合わせた。結論として、自主がどうあるべきかも固まった。\n\n 次の瞬間、左隣のティサからの問いに対して、アスリが返したのは、折り曲げた両足であった。それら左右の膝裏に、アスリが口元を隠していた両手をするりと回す。\n\n「ウソッ!?!?アスリ!!!」\n「……おっ!!」\n\n ティサの声が響き、ユニスは一歩飛ばしたアスリに驚き、ラリーヤがアスリの解に怪しくほほ笑む。まずはこの腕を、アスリは少しずつ左右に開いていく。無論、両太ももも腕に合わせて広げられていく。\n\n 目を丸くするユニスが、唾を飲むのが見えた。アスリは恥ずかしい。恥ずかしくて、発火して、草の山ごと炎上して、真っ黒こげになってしまいそうだ。また正面が向けないアスリは、首を左にわずかに倒す。\n アスリの足が、左右のいっぱいを取った。ぬらめいて閉じている大きな翼が、ユニスの真正面に対面する。\n\n「んふふふふふ……。」\n\n 満足げに、ラリーヤが笑う。ティサは絶句し、ユニスは集中を高めているのか。\n 次は、翼も広げる準備だ。両膝裏を押さえる両手のひらを、できる限り太ももを開いたまま翼の方に伸ばし、膝裏を両肘で押さえる姿勢をアスリが取れば、アスリの骨盤全体が後ろからぐいと持ち上がり、起こしかけていた上体はより深く草の山へと沈み込んだ。まるで、翼だけでなく、肛門に注目を集めようとしているかのようだ。\n アスリは、苦しいほどに恥ずかしい。泉が上向きとなって器に成り下がったことで、中の蜜は溢れないが、たった3人の衆目の中、果たしていつまで漏れずに済むのだろう。\n\n「……まっ、まず、こんなん?……ユニス?」\n「やばい………………。」\n「良いん?」\n\n ここまでに誤りがないかを、アスリがユニスに問うと、返されたのは何らかの状況の形容詞だけであった。意味する先がアスリのことなのか、自身の心中なのかは不明瞭であるが、続けたアスリの問いに、ユニスがこくりと頷くのを、アスリは倒した首の横目で視認する。\n\n いよいよ、翼を広げる。アスリの両手の指先が、あの肉ひだの両端を摘んだ。\n\n「やばい、めっちゃ恥ずかしい…………。」\n\n アスリの理性が、つい本音を漏らしてしまった。すぐに、ティサが助けに入る。\n\n「アスリ、もう良いっしょ?無理しないで。」\n「ぐっ…………、あっ、ありがとう、ティサ……。大丈夫、ユニスのお願いだから。」\n\n アスリの本能が、理性を振る舞った。理性の視点から見れば、本当は全く大丈夫ではない。ただ、本能はもうアスリを突き放して進む。\n\n「じゃあ、いくよ……?ユニス、よく見ててね?」\n\n 愛する人に、こんな姿を見せたくないのに、見られているし、ここから先まで見てほしくない。それでも、本当は見られたい。相反する思いは、アスリの性を、今まさに歪ませている。\n\n アスリが、大きく息を吸った。それが合図だった。\n 摘まんだ大翼の袖を、アスリが斜め上に、引き上げられる限り引き上げていく。それに合わせて、ラリーヤから教わった言葉を、ユニスに届くギリギリの小ささで発声する。\n\n「私の…………、おまんこ、…………これで良い!?」"}

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