Krixter/Repo / n0007ht /186.json
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{"novel_id": "n0007ht", "chapter": 186, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0007ht/186/", "title": "宴のまえ", "content": "「えっ……!!」\n「え、ちょっと!!」\n「あっ…………!!」\n\n 高らかなラリーヤの宣言に、最初にユニスが、次にティサが、最後にアスリが続いた。愛を伝え、肉体を1つにつなげて、仲を深めることにだけ没頭していたアスリは、自身とユニスが終えたあとのことなど、丸っきり忘れ去っていたが、本来はティサの次に、ラリーヤが先回りしようとしていたのだ。\n 今のユニスとティサの反応を見るに、2人もアスリの世界を前にして、変態のラリーヤのことなど、どこかに投げやっていたようである。まさに本人たるラリーヤは、平然と1本の割れ目を見せつけながら、続ける。\n\n「何?さっき、私より先にアスリって言ったじゃん?アスリ終わったんから、今度は私の番だよーっ!!!!!」\n\n 急すぎる。あまりに急だ。\n ユニスとつながる前、ティサは相当難儀したし、アスリはアスリでユニスに好意を伝えて、その上でティサから認可まで取得するのに時間を要したのだ。それが、ラリーヤはどうだろう。この洞窟に入るのさえ、アスリたちの知らない、壁に文字を残したであろう先人たちの築いた階段を登らなければならないのに、ラリーヤは池から滝の上まで、象の鼻にでも乗って持ち上げられるかのように、一気に昇りつめようとしている。\n\n「いや、ちょっと待ってって!!ラリーヤ!!」\n「何、ティサ!?さっきもヤりたければヤればいいって、言ってたし!早く!ちんちん!ちんちん!」\n\n その勢いを食い止めるべく、ティサが両手でラリーヤを制止しながら、言葉でも抑止した。たしかにラリーヤの言う通りであるとは言え、この変態は本当にどうしようもない。ティサもアスリと同感なのか、次の声は呆れ声だ。\n\n「この…………、ホントしょうもない変態!さっきと今とで、違うっしょ!?」\n「何が違うん?アスリの次は、私って言ったし!」\n「じゃなくて、さっきんは、私だけん話!今はさ……。」\n\n ティサの視線が、アスリへと送られた。すぐさま、アスリもティサの意図を理解する。\n\n「……良いん?アスリ。私、さっき、ラリーヤに適当言っちゃったけど、その、アスリも……、ユニスんこと、好きじゃん?ラリーヤが私らみたく…………、ユニスんこと、いろいろしちゃっても、大丈夫なん?」\n「えっ……。」\n\n 案の定、ティサがアスリに向けてかけたのは、アスリへの配慮だ。アスリは、なんと答えるべきだろうか。仮に次の相手がティサであれば、アスリは二つ返事で良しとするだろう。しかし、こうして改めてティサに、ユニスがラリーヤと交わって良いか、またティサやアスリがしたように、愛を深めて良いのか尋ねられると、すぐには了承できない。\n\n「ん-…………。」\n\n 悩みのため息のあと、口をまっすぐに結んだアスリは、考える時間を稼ぐ。斜め先では、腰紐に結ったかわいらしい腰飾りが、期待とともに揺れている。\n この仲を深めるための印に、そもそも愛はあるのだろうか。まず、そこが問題だ。アスリが、口を開く。\n\n「……ねぇ、ラリーヤ。ラリーヤも、その、ユニスんこと、好きなん?」\n「私が好きなんは、私のお兄ちゃん!!」\n「じゃなくて、ユニスはどうなん?」\n「ユニスはー、ん-……、まぁまぁかな?何でもできて、かわいいけど、アホだし。」\n「んだよ!!アホって!!ってかかわいいって!?」\n「あと、ちんちんがすっごい子ども!ちんちんもかわいいね?」\n「うっさい!!」\n\n 声を荒げたユニスが、今更股間を手で覆った。ラリーヤによるユニスの評価は、実に客観的で的確だ。ただ、今の回答では、主観的な愛をアスリは感じ取ることができなかったし、おそらくティサもまたそうだろう。今度はティサも、口をはさむ。\n\n「はぁ……、じゃあユニスんこと、好きでもないんに、なかよししようとしてるってことっしょ?」\n「えっ、でも、ユニスんこと、結構良いって思ってるよ?カインタにいたら、多分1番モテモテだったろうね。ちんちんも、おちんぽになってただろうし。あ、私のお兄ちゃんの次かな?」\n「あんさ、私とアスリは、マジでユニスんこと、好きなんだってば!だから頑張ってすっぽんぽんになってんし、その、おまん……のとこに、おちんちんまで入れたんだよ!?」\n「そんなん、普通じゃん?だから私、カインタん男の子、みーんな食べちゃったし。もっと顔ひしゃげてんのとか、おデブとか、ちんちんも、おちんぽも、みーんななかよししたんよ?」\n「いやさ……。」\n「あ、男の子だけだかんね!あんま年上は、半分、はしてないか。」\n「アスリ、どうする?この変態。」\n「ん-…………。」\n\n 再びアスリは、悩みのため息をついた。ここまで聞けば、アスリとしても8割は不可だ。もし判断を委ねられているのがティサであれば、もう絶対に駄目に決まっているだろう。\n それにしても、ここで嘘をつくこともなければ、大きな乳房と剃り上げた一筋のように何も隠そうとすらせず、堂々と自らの貞操観念と経験を語るラリーヤも、またラリーヤである。ふとアスリが振り返れば、つい先ほどに至るまでのラリーヤは、常にうまく立ち回っており、性と目的に対して、その割れ目のように一直線であった。\n それが今は、どういうわけかあえて墓穴を掘って、自らの望みを絶つような動きを見せている。果たして、ラリーヤの真意はどこにあるのか。今一度、アスリがラリーヤに問う。\n\n「……ねえ、ラリーヤ。別に全部言わんで、ユニスんこと良いって思ってんなら、それだけで良かったじゃん?それか、嘘でも、好きって言っちゃうとかさ?ダメだけど。」\n「それは……、そうかもだけど。でも……。」\n\n ここまで歯切れのよかったラリーヤが、突然、言い淀んだ。同時に、草の山の上に座ったままのアスリの顔より、さらに低い位置を見つめて、目元に寂しさを浮かべていく。\n\n「……私、こんぐらい、ってかホントはみんなが思ってるより、もっと汚れちゃってるし。正直言うと、それでも良いんかなって…………、みんなに聞きたかった。もちろん、ユニスんこと好きなティサとアスリだけじゃなくて、2人がもし良いよって言ったら、私とヤるユニスだって。良いのかなって、聞きたかっただけ…………。」\n\n ラリーヤは、賢い人だ。馬鹿で変態を装っても、よくよく聞けば、行動に根拠が必ず伴っている。\n ただ、この会話も場の流れの中に生じたうねりによるものであって、うねりそのものをラリーヤが作り出しても、受け取り手である3人のうち、すでに認可したティサ以外、アスリかユニスが拒否してしまえば、なかったことになる。もっと言えば、ティサでさえ、今の話を受けて改めて不可を突き返すことすら可能だ。\n やっかいごとにしたくはないとは言えども、アスリとしても気にかかるところを放置して、ただラリーヤに寄り添うべきかはわからない。詰めるようにならないよう声のトーンに気を遣いながら、アスリはラリーヤに問う。\n\n「私が良いって言っても、ティサがやっぱダメとか、ユニスがやだって言ったら……?」\n「…………そしたら。」\n\n いつになくしおらしいラリーヤが、まずティサに、次にユニスに、静かに目配せした。気づけば、髪飾りと腰飾りを加えた直後、仁王立ちだったラリーヤは、両腕で大きな胸を押さえながら手で口元を隠し、かわいらしく結んだ紐をぶら下げる腰を引いて、両膝とつま先は内側に向き、立派な1本線は後方に隠れそうになっている。\n\n「……ちょっと早いけど、今日は帰ろ?」\n\n アスリは失敗した。なんと切ない響きだろうか。もう、アスリの次と決まっていたのだから、ラリーヤを深掘りするべきではなかったのだ。\n\n しかし、自らの肉体で敵の矢を受け、アスリを護った救世主が、この状況に手を出さないはずがない。ユニスの声が、洞窟に響く。\n\n「ラリーヤ!俺は良いよ!」\n\n すぐさま、超一流の猟師は、愛を伝えたティサに、アスリに、顔を向ける。凛々しい。\n\n「……良いよね?」\n\n 良い。ティサも、良いと頷いた。\n\n「ありがとう……。」\n\n 静かに、ラリーヤが小さく礼をした。アスリが内心安堵した、その時であった。わずかに腰を引いたラリーヤの割れ目から、太もも、ふくらはぎをつたう水分が、ラリーヤの動きによって、洞窟のたいまつの灯りを反射させた。\n\n 洪水のあとだ。まるで、尿を吹き散らかした、ティサのふともものようだ。思わずアスリも、ラリーヤに問う。\n\n「ラリーヤ、すっごい濡れてない……!?」\n「やぁああ、恥ずかしい!!!!!そんな見んでよ!!」\n\n まさか、あのラリーヤが、股間を両手で隠して、アスリに向かって羞恥を呼んだ。ところが、その次の瞬間、もう少女のラリーヤはそこにいなかった。\n\n 悪だ。悪が、ユニスを見定めて、にこやかに、そして舌なめずりでもしそうなように、ゆっくりと続ける。\n\n「んふふふふふふふふ…………。もうこんなさ、ぐちょぐちょんなっちゃったから、ごめんね。ホントは、ティサ、アスリ、ユニスに嫌って言われても、今日はユニスのちんちん食べるって決めてたから。」\n「…………はぁあ?」\n\n 甲高く、ティサが返した。ラリーヤが股間に置いた両手から、水の音で答え、次に口でも答える。\n\n「見て?もうこんな、ねばぁって……。もう、みんな、良いんよね?」\n「変態!!!!!」\n\n ティサが叫んだ。だが、淫らな悪には火に油だ。\n\n「よっしゃ!!!じゃあユニス!カインタの本当の女、たっぷり味わって?アスリ、そこどいて!ユニスはアスリがいたとこにごろーんする!ティサも気持ちいいこと、一緒にする?」\n「痛いんから!!誰切ったん!?ラリーヤっしょ!!」\n「ごめんて!!じゃあアスリは!?」\n「いや、やばっ!!ユニスいけ!!」\n「おっ!?!?」\n\n ごくわずかな間に、場が大きく入れ替わった。まず草の山の上は、飛び上がったアスリが急いで押し倒したユニスだけである。ユニスは受け身をとるのに両手足を使って、皮槍まで飛び上がっている。なぜまた、ユニスは固くなってしまっているのか、アスリが意識を及ばせる間もない。\n アスリとティサは、がらりと立ち位置を変えた。草の山から降りた2人は、ユニスから見て右手にアスリ、左手にティサである。\n そして正面は、証を身につけたラリーヤだ。先ほどまでのもじもじとした姿はどこへやら、今のラリーヤには、両手を腰に当てた風貌が戻っている。\n\n「んふふふふふふ…………。」\n\n 怪しくラリーヤが、性器から肛門まで丸出しのユニスを前に笑う。アスリの大好きなユニスは、ヘビを前にしたカエルであるが、これでも性的刺激をアスリに与えるのであるから、ユニスの変態性には目を見張るところがある。\n\n「じゃあ行くよー!?」\n\n ラリーヤがユニスの性器に口を近づけようと、身を傾けかけたその時、ふいにアスリの尻に、遠くの指が触れた感覚があった。ラリーヤの背越しに、アスリがティサに視線を送る。\n\n ティサが、こっそりと左肘を曲げる動作を見せる。アスリも、理解した。これは、変態のラリーヤに、何らかのいたずらを仕掛けようという、ティサの出来心の合図だ。"}

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