| {"novel_id": "n0009fk", "chapter": 7, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0009fk/7/", "title": "起動実験", "content": "「それじゃあ、準備はいい、キリエちゃん?」\n「はい」\n キリエはいつも通り臀部に大きな穴が開いた軍服で、恥ずかしさは微塵もなく堂々とした居住まいだった。今日は彼女が受けた任務の記念すべき新たな一歩なのだ。恥ずかしがる道理などありはしない。\n「ウフッ、お腹の中は全部出してきた?」\n「……はい」\n 流石にそれを聞かれると少しだけ顔を背けたが。そしてその隙を見逃すことなくマインはさらに攻める。\n「トイレの外で全部聞いていたわよー。浣腸されてウンチをひり出しながら喘ぎ声我慢しているキリエちゃんを想像するだけですごく可愛かったわー」\n「…………」\n とうとう返事も返せなくなるキリエ。その時のことを思い返しているのかマインのニヤニヤ顔が止まらない。\n「マイン軍曹、そのぐらいにしておきたまえ。大事な起動実験の前だぞ」\n「ハ、失礼しました」\n しかし、背後からバウゼンが声をかけるとたちまちの内に楽し気な様子は消え去り、背筋を伸ばして冷徹な知性の色だけをのぞかせるのだから本当にこの人のことをマインは理解しきれなかった。\n「キリエ少尉、ここまでの訓練、ご苦労だったな。だが道は半ばにすら来ていない。ここから先の道を切り開くのは、まさに君の役目なのだ」\n「……ありがたいお言葉です」\n バウゼンのねぎらいの言葉をキリエはまだ少し赤い頬を誤魔化すように直立不動で聞く。\n「この駆動鎧は今はただの木偶の坊にすぎん。これに魂を吹き込むのは……そう、君なのだ、キリエ少尉」\n「……はい」\n 改めて自分が背負っているものの重さを思い、キリエは居住まいを正す。\n「では、実験を始めたまえ、マイン軍曹」\n「はい。総員、起動準備開始!」\n マインの号令と共に整備員たちが慌ただしく駆動鎧の最終チェックを進めていく。事前にどれだけ整備したとしても、やはり最後の最後には最終確認が必要不可欠なのだ。\n「……外装、問題ありません!」\n「伝達系、確認完了!」\n「駆動系、いつでもいけます!」\n やがて手早く全ての確認が終えられ、駆動鎧の胸部が静かに開く。そここそが魂が乗り込み、この巨人に指示を出すべき玉座であった。キリエの胸が緊張と期待で高鳴る。\n「……では、行って参ります」\n バウゼンに向けて敬礼をし、キリエは上部に張り巡らされた通路を抜け、待機状態の駆動鎧へと向かう。既に動き出す駆動鎧に巻き込まれないよう整備員たちは一人残さず安全圏へと退避しているため、今ここにいるのは彼女一人だ。\n そしてひとつ息を吐いて狭いコクピットの中をじっと観察した。\n(大丈夫……全て学んだ通りそのままだ……)\n 内部に存在する機器類の操作方法は既に座学で身に着けている。あとは……\n キリエは座席の中央に鎮座する巨大なディルドーをじっと見る。それこそがこの駆動鎧の操縦において最も重要なパーツであり、彼女が恥辱に耐えて訓練を受けていた理由。最初に目にした時はこんなものが肛門に入るわけがない、と思ったものだったが、今ならば十分に余裕を持って受け入れられそうな予感がある。\n キリエの心に動揺はなかった。このためにたっぷりと粘性の液体が塗されたディルドーの位置を確かめ、コクピットに背中から入る。\n「ん…………」\n 自然と、濡れたディルドーが肛門に押し当たる。以前ならこの感覚だけで飛び上がっていただろうが今は既に慣れ親しんだ感覚だ。\n「くぅ…………」\n ずぶずぶと、腰を押し下げていく。無機物が直腸の肉を割り開いていくこの感触にぞわぞわとした違和感と確かな快楽を覚える。\n(これは……確かに……)\n 快感を覚えられるように訓練されていたなかったら、この挿入だけでもとてもキツイものだっただろう。その意味ではマインの方針は間違っていなかったと確信できる。\n「あああああぁぁぁぁぁぁっ!」\n とうとう操縦席にペタリと腰を押し付け、ディルドーの全てを直腸内に納めてしまう。\n『キリエ少尉? 状況を報告して』\n 通信用の魔道具からマインの声が響く。\n「あ、はい……なんとか……入りました……」\n『了解。順調ね。それじゃあ安全のためのシートベルトを締めてから、魔力を接続して』\n「ん……」\n 指示に従い、キリエはしっかりと自分の体をベルトで座席に固定してから体内で魔力を練り上げる。すると、直腸内のディルドーへと彼女の魔力が流れ込んでいく感覚を覚えた。\n(あぁ……これ、すごい……!)\n 手元にある操縦桿などは所詮補助のために過ぎない。本命はあくまでアナルからの魔力。座学で教わったそれらの事項が実際に搭乗したことでするりと実感できる。\n と、同時に巨大な駆動鎧の内部をキリエ自身の魔力が循環していく異様な……だが高揚感溢れる感覚を覚える。キリエの肉体はそのままそこにあるのに、まるで新しい巨大な手足が生えたようなそんな感覚だ。\n「く、うぅ……ぶ、無事……接続できま……した……」\n だが、そのためにはディルドーを括約筋で微妙に締め上げ、魔力の伝導をコントロールする必要があった。自分の肉体が完全にこの巨人とつながり合った高揚感と、アナルを責められ続ける性感とが入り混じった複雑な声を通信機の向こうへと届ける。\n『……いいわ、それじゃあそのまま立ち上がってみて。やり方はわかっているわよね?』\n「は、はい……」\n 駆動鎧は待機状態では両膝を突いた姿勢だ。その状態から両足へと意識を集中させ、ゆっくりと立ち上がろうとする。だが、本来のキリエの体の十倍近い巨躯はまるで生まれたての小鹿のような危うい立ち上がり方をする。\n『焦らなくていいわよ。確実に……』\n ガクガクとした姿勢を見てか、通信機から聞こえるマインの声に不安の色が混ざる。\n「わ、わかっていますよ……!」\n アナルに意識を集中させながらも、操縦桿を引き倒し、直立姿勢を取ろうとする、が……\n『あ!』\n「んひゃああっ!」\n ズルリ、と左足が巨体の体重を支えきれなくなり、その姿勢を大きく崩す。\n 同時に、アナルの中でディルドーが大きく揺れ動き、キリエは予期せぬ絶頂に見舞われてしまうのだった。\n\n ◆ ◆ ◆ ◆ ◆\n\n「大失敗、ね」\n「……面目ありません」\n キリエは普段ですら小さい身体をさらに縮こませて謝罪する。その背後では作業用ゴーレムたちがコケた駆動鎧を復旧させる作業に当たっていた。\n「ま、気にしないでねー。一発目から上手くいくとは思っていなかったしー。それに損傷も全然ないからねー」\n マインが(おそらくわざと)口調を崩して慰めてくる。そのことがあまりにありありとわかるから余計虚しくなってくる。\n(私は……これだけ多くの期待を背負っていたのに……)\n 無理に明るく振舞われると、それだけ自分がふいにしてしまったものの大きさを実感してしまい、縮こまる他なくなる。それを見て余計にマインの振る舞いも明るくなる……という悪循環だった。\n\n「おやおや、どうやらこちらの実験は失敗に終わったようだねぇ」\n\n そんな空気を打ち破ったのは耳慣れない男の一言だった。\n キリエが驚いてそちらを見ると、眼鏡をかけた長身痩躯の神経質そうな男がニヤニヤと笑いながらキリエとマインを見ていた。そんな男をマインはなぜかひどく苦々し気に見つめていた。\n「……ターク・イレン軍曹。戻っていたのですか」\n ややあってマインが渋々といった風に口を開く。\n「先ほどね。こちらの調整は既に終わったので、ここからは合同研究ということに決まったのだが……」\n タークと呼ばれた男がプッとわざとらしく噴き出す。\n「……いやはや、こちらの開発部は喜劇用の機体でも開発していたのかね? あまりに見事なコケ方をしたから久しぶりに大笑いしてしまったよ、全く以って喜劇用としては実に優秀だ」\n「…………ッ!」\n 皮肉であることを隠そうともしない皮肉に、普段は冷静なキリエの感情が高ぶる。\n「ちょっと、なんですかあなた! さっきからずけずけと……」\n「やめておきたまえ、キリエ少尉」\n そんなキリエを後ろからとどめたのは……なんとバウゼンだった。\n「ですが……!」\n「……彼は開発方針の違いからこことは別の場所で駆動鎧の開発研究に当たっていた研究者だ。マイン軍曹とは元々ツートップで開発研究を進めていたのだが……どうしても譲れない部分ができてしまったらしくてね……」\n「はぁ……」\n ツートップでの開発研究……研究方針からの仲違い……そして先ほどの発言……そこから導き出される結論は……\n(……ものすごく仲が悪いってことですか?)\n(……競い合った方が研究も進みやすいと考えてのことだ。一線を越えて互いに妨害し合うようなことがない限りは嫌味の応酬ぐらいはスルーしてくれ……)\n キリエの囁きにバウゼンも不本意そうに囁き返す。\n「……ともあれ、互いに研究も一段落付いたところだ、と判断してここからは合流して共同研究に当たってもらう。互いに主義の違いはあるだろうが、是非学び合ってほしい」\n バウゼンが空気をリセットするために宣言する。\n「私としてはこちらの喜劇用の機体から学ぶことなどありはしないのですがねぇ」\n タークが嫌味たっぷりに言い放つ。\n「……ふーん? でも、そちらにはパイロットがいないでしょう? うちのキリエちゃんみたいにピッタリの人材なんてそうそういないものね? 技術レベルは大して違わないんだから、コクピットの体積増やせたとも思えないし! どうしても、って言うならキリエちゃんを貸してあげてもいいけどね!」\n それにマインはすかさず言い返す。テストでコケたことは言い返しようのない事実だったので、そちらの方面から攻めることにしたらしい。まぁ確かにそれは本当のことだった。軍の中でキリエ並みの体格の持ち主は……キリエ自身認めたくないが……他に皆無だった。\n「フン、馬鹿にするな。そんなちんちくりんを借りずとも、こちらにもちゃんとテストパイロットの用意はある」\n「ち……ちんちくりん……!」\n あまり耳にしない罵倒語にキリエが一気にヒートアップし、それをバウゼンがどうどうとなだめる。\n「リーシャ! リーシャ! こっちに来て挨拶をしなさい!」\n だが、そんなキリエの様子に頓着することなく、タークは声を張り上げる。\n「ハイハイッ、と! 今行くッスよ!」\n と、それに呼応して格納庫のどこかから元気のいい声が聞こえる。\n どこから聞こえるのか、とキリエが耳を澄ますと……\n「おっとっと、こっちの駆動鎧を観察していたらつい時間を忘れていたッス! あ、あなたがこっちのパイロットッスね!」\n 整備員たちの中から、キリエとほとんど変わらぬ身長の少女が飛び出してきた。だが、身長が変わらないだけでその見た目の印象は大きく違っていた。\n まず、全身が良く日に焼けている。士官学校出身で体を鍛えてこそいるものの屋内での事務仕事の方が多く白い肌のキリエとは対照的だった。そしてあまり感情を表に出さない性質のキリエとは違い、表情がクルクル変わる。ニカッと白い歯を見せて屈託なく笑うと健康的な魅力があふれてくる。そして何よりその胸にはキリエよりも数倍素晴らしい脂肪がくっついていた。\n「あたしはリーシャ・ブエン伍長! 少尉、今後ともよろしくお願いするッス!」\n ギュッとキリエの手を両手で握って挨拶するリーシャだったが、キリエの視線は同じような身長でありながらあまりに格差の開いた胸部の間を往復するばかりだった。", "afterword": "ライバルキャラ登場です。"} |
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