Krixter/Repo / n0010fm /23.json
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{"novel_id": "n0010fm", "chapter": 23, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0010fm/23/", "title": "22話:ミキの母親", "content": "3匹のワンコの躾を終えた後の土曜日は家でノンビリと過ごす事ができたので、来週短期留学から遂に帰ってくる信二にどう対応しようかと考えていた\n\nすると母が不機嫌な声で俺を呼びつける\nしょうがないので自分の部屋からリビングに降りることにする\nそして母は僕の顔を見た途端、イライラした声で喋り出す\n\n「雄馬、あんた、まだミキと付き合ってるの。加奈子の子供となんか付き合うなと散々いって、やっと最近ミキが家に来なくなって安心してたのに」\n\nお袋とミキのママは幼馴染だ\nついこの間まで仲良く近所付き合いをしてたのに、俺の親父が無くなって、ミキのパパが単身赴任してぼくとミキの仲が悪くなったころから、2人の仲も変わってしまった\nそうなるとずっと仲が良かっただけにこじれ過ぎてしまい、2人の関係に口を挟むのは我が家ではタブーとなっている\n\n「加奈子ったら嫌味たらしく、私に文句言うのよ。また、家のミキが悪い虫に狙われてるって\nせっかく…誰だって…ああ、信二、せっかくミキにお似合いの信二って言う彼氏ができたのに、あんたって言う悪い虫がミキの周りを、また飛び回るのが許せないんだって」\n\nなにそれ、俺は虫かよ\n\n「だから、加奈子に言ってやったのよ。『ふざけないでよ、悪い虫はあんたんとこのミキじゃない』のって『そんなに雄馬とミキの関係が気になるなら自分で聴けば』って\nそしたら、『家に雄馬を寄越せ』って言うから『分かったわよ』って言っておいたから\n後、よろしくね」\n\n「はあ、なにそれ。俺、嫌だよ」\n\n「嫌だよじゃないのよ。決まったんだから行きなさい」\n\nなんかもう無茶苦茶だけど、行くしかないか\n\n「分かったよ、行けばいいんだろう」\n\nそんな訳でぼくはミキの家の前に立っているのだ\nでも、いきなりミキの母親の加奈子さんには会いたくないのでミキを呼び出すことにした\n玄関から出てくるミキは呑気にぼくに話しかける\n\n「雄馬君本当に来たんだ。ママの事なんか放っておけばよかったのに\n特に今日はやばいよ。ミキなら近づかないね」\n\n他人事みたいなミキ\n\n「加奈子さんとお袋がバトルを始めちゃったんだぞ。収めないとずっと文句を言われるに決まってるんだ\nそれで、加奈子さんは何を怒ってるんだ」\n\n「最近、ミキの外泊が増えたでしょう。春香の家に泊ってるのは分っているはずなのに、それが気に入らなくて。そしたら、私と雄馬が一緒に歩いているところをたまたま見たらしくて\n信二君がいるのにあんた、何してるのってなって\n後は暴走して雄馬の家に電話で殴りこんだんだな」\n\nう~ん、外泊はぼくのせいだけど。一緒に歩いてるのを見ただけでなんでそうなる\n\n「まあ、死んじゃった雄馬のパパを雄馬のママに取られたって最近蒸し返してから、2人はケンカしかしてないしね\nいわゆる、ロミオとジュリエットだね」\n\n「はあ~、だれがジュリエットだ。まあ、それは置いといてとりあえず怒られますか\nそうすれば収まるんだろ」\n\n「ふたりとも、いつまでも家の前で喋ってないでさっさと入りなさい。ご近所に勘違いされるじゃない」\n\n加奈子さんの怒声が飛んできたので急いでぼくとミキは家に入りリビングのソファーに座る\n\n「なに、2人で仲良く並んで座ってるの。離れなさいよ」\n\n加奈子さんに言われてぼくの隣に座ったミキが加奈子さんの隣に座りなおす\n\n「ねえ、ママ、なにそんなに怒ってるの。いくら何でも雄馬に失礼じゃない」\n\nミキがぼくを取りなすが、それが余計に加奈子さんの怒りをたきつけたようだ\n\n「それよ、それ。ミキはこの間まで雄馬の事をぼろくそに言ってたでしょう。だからママ安心してたのに。\nママはね、信二君が返ってくる前に悪い虫は駆除するのがミキのためだと思ってるのよ」\n\n相変わらず加奈子さんはぼくをボロカスに言う\n小さいときは可愛がってくれていたのに、高校生になって昔の親父に似てきたと言われてからは目の敵になっている\n\n「大体、雄馬には、総司の血が入ってるんだから不誠実なの\n最近は特にそう。高校生の時の総司にそっくりになってきて\n総司ったらあの頃は私に夢中だったくせに....」\n\n「分かるでしょミキ、だから雄馬は駄目なの」\n\n分かるは分るけど、それってお門違いもいいところだよね\nその気持ちはミキもぼくと一緒だったらしくぼくを擁護してくれる\n\n「昔、雄馬のパパとママの間にいろいろと合ったことは聞いてるけど、それと雄馬は関係ないでしょう\nそれも最近になって急にこだわりだすし\nおかしいって話は何度もしてるのにどうしていつまでたっても止められないの」\n\n本当だよ。ミキとぼくが疎遠になった原因の一因は確実に加奈子さんだ\n\n「止められないわよ。どうしてあなたたちはそんなに似てくるのよ\n貴方たち2人はどんどん高校時代の私と総司君に似てくるの\n私の方こそ言いたいわよ。せっかく昔のこととして忘れてたのに、目の前で古傷を抉り出さないでよ」\n\nなんだか、今日の加奈子さんは特別だ\nいつもは、ここまで感情にまかせて喋らない\n\n「ミキ、加奈子さんどうしたの。なんかあったの」\n\nミキが困った顔で言い淀んでいる\n\n「なによ、ミキ。ママに同情しなくてもいいわよ。あなたのパパが単身赴任先で女を作ってようと私はちっとも困らないの。\nなによあいつ。総司さんに振られた私に僕なら君を一生愛するって言ったのよ\nだから結婚してやったのに\n知ってる、あいつは私の10回も告白したんだから\nそれなのに....男ってやつは」\n\nやばい、完全に修羅場だ\n\n「エッ、エッ、エッ」\n\n遂に加奈子さんが泣き出してしまった\n\n良く見ると、ダイニングのテーブルにビールの空き缶が何本も見える\n\n「ミキ、加奈子さんってもしかして酔ってるの」\n\n「そうみたい。昨日パパの単身先に行って。本当なら今日帰ってくるはずが、昨日急に帰ってきてからおかしいの\nそれで、今日も朝からビールを飲んで。パパに怒ってたかと思えば、雄馬君のパパを怒りだして\n最後に雄馬君の事を怒りだしてこの通りなの」\n\nミキの話を聞いてぼくはすっかり悲しくなってしまった\n加奈子さんはぼくの初恋の人だ\n優しい瞳と朗らかな口調。母性を象徴するふくよかな胸\n近所でも美人で評判だった\n\n小さい頃は胸目当てでよく加奈子さんに抱き着いていた\nそんな時でも加奈子さんは少しも嫌がらずにぼくを抱きしめてくれた\n\nそして悲しすぎて沸々と怒りが湧いてきた\nこんなギスギスした加奈子さんはいらない\n女の魅力をどこかに忘れてしまい、怒りに身を任せている加奈子さんをどうにかしたい\nそう考えぼくにできることを仕掛けることにした\n\n「ミキ、ぼくの隣に来て」\n\nミキを隣に呼び寄せ加奈子さんを見据える\n\n「加奈子さん、ミキとぼくが加奈子さんと親父の高校時代にそっくりだって言ってましたよね\nぼくは2人の高校時代はバカップルそのものだった、それでいつも隣にいたお袋は当てられてたって聞いてます\nだから僕たちを見て悲しい気持ちになるんじゃなくて、その頃の二人を思い出して欲しいんです\nミキ、こっちを見て」\n\n雄馬はママに宣言をした後、ミキの顎に片手を添えて雄馬の方にミキを向かせた\nそうして、いきなり舌を差し込む熱いキスをしてくる\nミキは雄馬を受け入れて両手を雄馬の後ろに回す\n雄馬はミキを強く抱きかかえ、ミキは雄馬君に包まれる\n\n横目でママを見ると、すぐにでも怒鳴りだすと思ったママは何かに思いを馳せるかのように、私たちを物憂げな表情で見ている\nそして立ち上がると私たちの傍に来る\n私達を引き離すために傍に来たのかと思ったがそうではないようだ\n\n私にキスを続ける雄馬の顔を見て、総司さんと呟いている\nやっぱり、雄馬と雄馬のパパは似ているのかな\nママと雄馬のパパもこんな風にキスをしたのかな\nそんなことを考えてしまう\n\nふと気が付くと雄馬を見つめるママの顔が普段は見せない女の顔になっている\n頬を上気させねっとりとした視線で雄馬君を見つめるママ\n私が不思議がっている気配を察した雄馬がキスをやめ、私の耳元で囁く\n\n「加奈子さんのクリの感覚を盗んでぼくの舌に張り付けたんだ\n効果はてき面だろう」\n\nはああ、雄馬、私のママになんてことをするの\n女の顔で雄馬を見つめているママを見ながら、これから起きることに思いを寄せ、ミキは途方に暮れるのだった"}

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