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{"novel_id": "n0010kw", "chapter": 3, "url": "https://novel18.syosetu.com/n0010kw/3/", "title": "妊娠後期の学生妊婦事情", "content": " 季節が進んで春風が吹き始める頃、里奈のお腹はすっかり大きくなっていた。\n これまでゆったりとした服でなんとか隠してきたつもりだったが、妊娠後期に入ると、もう隠しきれるものではなかった。\n\n「里奈、もしかして妊娠してる?」\n「気づいた?夏休み明け直前にできてるのがわかってね。もうすぐ休学するけど、私のこと忘れないでよね」\n\n 直球な質問に、里奈はもうごまかすことはしなかった。\n 正直に頷き、そして雄飛との間にできた命であることを伝えた。\n 大学の友人たちは里奈の言葉に驚きの表情を浮かべていたものの、皆、里奈を気遣ってくれた。\n\n「大丈夫?無理してない?」\n「何かあったら言ってね。いつでも手伝うから」\n\n 温かい言葉に、里奈の心は少しだけ救われた。\n しかし、大きなお腹を抱えての通学は、やはり想像以上に大変だった。\n 講義室の椅子に座るのも一苦労で、ちょっとした段差でも足元がおぼつかない。\n 特にお腹が張りやすい里奈は、講義中も気づけばそっとお腹を摩っていることが多かった。\n 雄飛はそんな里奈を常に気遣い、なるべく里奈の隣に座り、時には腰や張ってきたお腹を優しく撫でてやりながら授業を受けていた。\n 雄飛の大きく温かい手が里奈のお腹を摩ると、不思議と張りが和らぐ気がした。\n\n「パパの手だって、この子わかってるみたいね」\n「少しでも楽になるなら、いくらでも撫でてあげるよ」\n\n そんな日々を過ごしつつ、青春真っ只中の二人の性欲は止む事がなかった。\n 時に互いの部屋をホテル代わりに使いセックスを楽しみ、あの時のように、夜の公園で互いの性器を刺激し合ったりもした。\n 大きなお腹を抱えながら、雄飛のペニスを咥えて、里奈は自分の膣口を弄りながら懸命に可愛がった。\n お腹の子の胎動を感じながら、そんな行為を楽しむことができるのも、今だけだろう。\n\n ————————————\n\n ある日のこと。\n 午前中の講義を終え、昼食をとろうとしていた時だった。\n 里奈はいつもと違う、強いお腹の張りに襲われた。\n これまでも何度か強めの張りは経験していたが、今回は明らかに様子が違った。\n まるで子宮全体がぎゅっと締め付けられるような、激しい痛みなのである。\n\n「雄飛……朝は何もなかったんだけど、お腹が……なんか変なの」\n\n 里奈は顔を歪めて雄飛の腕を掴むと、すぐに異変に気づいた。\n\n「痛む?いつもと違う?」\n「わからない……ただ、すごく強く張ってて……座ってるのが辛い」\n「まさか、陣痛じゃないよね?予定日はまだ先なのに、何で?」\n\n 里奈は不安げな表情で見上げると、雄飛は冷静さを保とうと努めた。\n\n「とりあえず、病院に電話してみようか」\n\n 授業が終わり、普段妊婦健診を受けている病院に電話をかけると、里奈は自身の状態を詳しく伝えた。\n\n「今、お腹がすごく強く張っていて、痛みもあって……」\n「予定日はまだ先でしたよね」\n「はい、今36週です。でも、結構強く張って痛いような感じで」\n「そうですか。では一度診察してみましょう。後ほどいらしてください」\n\n 電話を切ると、雄飛は里奈の顔を覗き込んだ。\n 雄飛は今後、一ヶ月間大学を欠席する予定がある。\n 里奈の出産に立ち会い、慣れない育児を少しでも身につけてから大学に戻るつもりだ。\n そして、その後も里奈と共に育児をしながら大学に通うため、思い通りに出席することは難しいと予想される。\n そのため、今のうちに少しでも多く授業には出席しておきたいという気持ちはあったが、今はそれどころではない。里奈と赤ちゃんのことが最優先だ。\n 病院に着くと、里奈はすぐに診察室へと通された。\n 医師はすぐに診察を始め、モニターで赤ちゃんの様子と子宮の収縮をチェックした。\n\n「これはかなりの張りですね。子宮も収縮しています。まだ子宮口は開いていませんが、もう少しお腹の中にいて欲しいですね」\n\n 医師の言葉に、里奈の心臓はドクンと音を立てた。\n\n「とりあえずは安静にしてください。このまま張りが続くようだと、早い出産になる可能性もあります」\n「そんな……」\n\n「もう生まれても大丈夫ではあるんですけど。もし、予定通りに助産院での出産を希望されるのであれば、移動するのは今のうちであると判断します。この張りが治まらないようなら、いつ陣痛が始まってもおかしくない状態ですからね」\n\n 医師の言葉は、里奈と雄飛に決断を迫った。\n 予定日よりも早く出産が始まるかもしれないという判断から、その夜、里奈と雄飛は早急に入院準備を済ませた。\n 入院に必要なもの、着替え、その他諸々を慌ただしく荷物に詰める。\n 里奈はまだ少しお腹の張りが残っており、雄飛がほとんどの準備をしてくれた。\n 不安と期待が入り混じる中、二人は助産院のある現地へと向かう電車に乗り込んだ。", "afterword": "他、pixiv等でも更新しています。"}

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